今あなたに届けたい、本気の一杯。マジ盛が業界でも珍しい「ニンニク塩担々麺」を商品化!! しかし、このスタイルは‥‥

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年6月26日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マジ盛 ニンニク塩担々麺」の実食レビューです。

マルちゃんが “お客様に今” 届けたい、本気(マジ)の一杯。めん・スープ・具材もガッツリと味わえる縦型BIGブランド最新作は即席カップめん業界でもレアな塩担担麺!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マジ盛 ニンニク塩担々麺

マジ盛(まじもり)とは、ラーメンと本気(ほんき)で向き合ってきたマルちゃんが考える、お客様に『今届けたい、本気(マジ)の一杯』をコンセプトにしたブランドで、2022年(令和4年)6月27日発売の「ど豚骨醤油」が第1弾。しかし、その歴史を遡ると、2007年(平成19年)3月26日発売の「本気盛(マジモリ)醤油豚骨」及び「同 辛味噌」にルーツを持ち、発売15周年を機に表記が変わりました。

「本気盛」あらため「マジ盛」※読み方は同じ

今回の新商品「マジ盛 ニンニク塩担々麺(しおたんたんめん)」は、本場の四川を発祥とする刺激的な担担麺とは違う、そして日本式のマイルドな担担麺にも属さない、ガーリックパウダーや唐辛子を効かせた “塩味” のスープを特徴とする担担麺で、ラーメン業界はもちろん即席カップめん業界でも珍しい一杯。ただ、後者の業界で「塩担々麺」といえば、東洋水産の十八番といっても過言ではありません。

2009年(平成21年)11月16日より、うまい大盛「でかまる」の廉価版として、オープン価格の「ごつ盛り」を展開している東洋水産。その前身となったのが「でか一(でかいち)」というブランドで、インターネット上にも詳しい資料は残っていませんが、2001年(平成13年)3月から発売していたと記憶しています。

なぜ「でか一」を引き合いに出したのかというと、2006年(平成18年)7月10日に登場した「でか一 塩担々麺」が “マルちゃん初の塩担々麺” だから。つまり、東洋水産は少なくとも約17年前から「塩担々麺」を確立しているメーカーで、通年販売の商品を例に挙げると、2019年(平成31年)4月15日に「ごつ盛り 塩担々麺」をラインナップに追加。

「でか一 塩担々麺」は「ごつ盛り」に継承

さらに直近のスポット商品を例に挙げると、2023年1月16日に「マルちゃん正麺(せいめん)カップ ニンニク塩担々麺」を発売していたり、2022年2月21日に「麺づくり にんにく香る塩担担麺」を発売していたり、実は「本気盛」からも2015年(平成27年)10月26日及び翌年12月31日に「塩担々麺」を発売しているのですが、新生「マジ盛」からのリリースは初めての試み。

これまでの「塩担々麺」に共通する特徴は、いわゆる担担麺に必須の芝麻醤(チーマージャン)や花椒(ホワジャオ)は不使用で、唐辛子の辛味もラー油の見た目に反して弱く、それでいてニンニクの効き目は容赦ない、といったところ‥‥などと振り返っていたのですが、そういえば「ごつ盛り以降の塩担々麺」には “たまご具材を必ず使用している” というのも見逃せないポイント。

芝麻醤や花椒は不使用で、ニンニクが強く、たまごを使った塩味の担々麺といえば、1964年(昭和39年)の創業以来、川崎溶き卵タンタンの源流として確固たるポジションを確立した「元祖ニュータンタンメン本舗(がんそにゅーたんたんめんほんぽ)」が誇る「ニュータンタンメン」の代名詞といっても過言ではないスタイル。

たまご具材は「マジ盛 ニンニク塩担々麺」にも搭載

前述した「本気盛 塩担々麺」には、FD(フリーズドライ)の豚挽肉ブロックを搭載し、たまごは使っていなかったのですが、今回の「マジ盛 ニンニク塩担々麺」には使用している、つまり——。それを公式が発表しているわけではないけれど、まったく意識していないとも言い切れないでしょう。

開封

カラーリングは二郎インスパイアなんですけどね

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「特製油」1パックのみで、東洋水産のニュースリリース曰く “ラー油とごま油が香る特製油付き” とのこと。ただ、そのニュースリリースやパッケージに辛さレベルの表示や辛味の強さに対する警告も見当たらないので、これまでの例に漏れず、辛さは控えめかもしれません。

たまごフレークが想像以上に多かった件

かやくの内容は「卵」「味付挽肉」「ねぎ」とシンプルな構成で、数年前の「本気盛」には定期的に使ってくれていたFD豚挽肉ブロックは搭載されていませんが、想像以上に卵の量が多くてビックリ。この時点でガーリックパウダーの存在感も明白で、期待値が高まります。

メーカー希望小売価格は271円(税別)なので、2023年6月現在の縦型ビッグにおける事実上の標準値を守っているのですが、販売ルートは “CVS(コンビニエンスストア)他” とのこと。後日、ドン・キホーテなどのディスカウントストアなどに流れる可能性もありますが、原則としてコンビニが販売店の対象となっているため、スーパーやドラッグストアには売ってないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん マジ盛 ニンニク塩担々麺
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:106g(めん80g)
商品コード:4901990374941(JAN)
発売日:2023年06月26日(月)
実食日:2023年06月30日(金)
発売地域:全国(CVS 他)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:271円(税別)
購入価格:292.68円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(香辛料(ガーリックパウダー、唐辛子、こしょう、ジンジャーパウダー)、植物油、野菜エキス、チキンエキス、食塩、香味油脂、しいたけエキス、ポークエキス、ミート風味パウダー、酵母エキス)、かやく(卵、味付挽肉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、レシチン、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、パプリカ色素、香辛料抽出物、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

数年前の「本気盛」とは違う

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。数年前の「本気盛」には “ふかふか” した食感の麺を合わせていましたが、現在の「マジ盛」には密度の高い麺を合わせてくれる傾向があるので、有名店監修の商品でも見劣りしづらくなりました。例外もありますけどw

たまご具材たっぷり!

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製油」を温めながら待つこと4分。時間になったらフタを開け「特製油」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。見た目のわりに辛そうなニオイは控えめで、しかしながらニンニクと胡麻油の存在感は強い、湯気の香りが食欲を刺激してくれる実食前。

ちなみに製造所は酒悦の房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)となっていますが、酒悦は東洋水産が1983年(昭和58年)7月から資本参加している連結子会社で、それを機にマルちゃんのカップ麺を製造するようになりました。それでは、ニンニクの効き目についてはもちろん、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(106g)あたり
カロリー:491kcal
たん白質:10.5g
脂  質:22.5g
炭水化物:61.5g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:1.56mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:191mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:491kcal(めん・かやく:402kcal)(スープ:89kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

もうちょっとスナック的でもよかったかも

4.0

調理前はストレート状に見えましたが、緩やかに縮れが施された平打ち麺で、加水率は低く、それでいて滑らかな口当たり。熱湯4分きちんと待ってからフタを開けても部分的に硬いところが残ったので、ちょっと気になったのですが、致命的な不具合ではありません。

前半より後半のほうが美味しいかも

やや油揚げ麺の風味を強めに感じるタイプだったので、味覚をフィルタリングしてくる要素が皆無とはいえないけれど、それについては後述する「特製油」の芳ばしさで解決。平打ちでもスープを弾く感じの麺肌から、もっとスナック的で縮れの強い油揚げ麺でも‥‥などと感じたのは好みの問題だったり「ごつ盛り」のイメージに引っ張られていたり、そういったことが要因かもしれませんけどw

インパクトの強いスープに負けない存在感はポジティブに評価すべきポイント。また縦型ビッグのカップラーメンにおける調理前の麺重量は、スポット商品だと70gも珍しくないのに対し、80gきちっと搭載しているのは「マジ盛」のプライドを感じる部分です。

スープ

強めの生姜と胡椒は新しいかも

5.5

まずは「特製油」を入れずに、粉末スープだけの状態で味を確認してみたところ、唐辛子の辛さは控えめで、ニンニクめちゃ強ww ガーリックパウダーが主体なので、生おろしニンニクのような攻撃性は感じられないものの、喫食するタイミングには注意が必要なレベルには到達。さらに生姜の香味やペッパー系のアクセントも明確で、通年販売の「ごつ盛り 塩担々麺」と同じ味ではありません。

辛さは控えめ

別添の「特製油」は辛そうな色合いですが、それよりも胡麻油の芳ばしさが強く、唐辛子はピリ辛の枠を出ません。あいかわらず花椒の痺れや芝麻醤の存在は皆無に等しいため、そこに期待していると肩透かしを食うことになりますが、胡麻油の風味と強めのニンニクがクセになる、中毒性の高いスープに仕上がっていました。しかし、椎茸の隠し味や控えめな甘さなど、従来品との違いを感じる塩担担です。

かやく

たっぷりの卵とジャンクな挽肉

5.0

たまご具材は表面を埋め尽くすほどに多く、ふわふわとした優しい口当たりと風味がニンニク強めのスープと対比を描き、中毒性を高めることに寄与。逆に味付挽肉はスープのニンニクと結託し、ジャンクさを底上げしてくれるアイテムで、少量のネギは主役級に目立つことはないけれど、適度にシャキッとした歯触りが食感のアクセントに効果的でした。

総評

4.5

インパクトが強く、スナック的な味わいの塩担々スープに対し、ちょっと麺が本格的すぎるというか、もっとスナック的なステ振りを意識したほうがよかったんじゃないのかなと、それが総評を少しだけ下げた理由になります。しかし、スープの中毒性は高く評価すべきポイントで、たっぷりのタマゴも魅力を感じた部分。

麺とスープの相性に関しては、私の好みがバイアスになっている可能性もありますけど、調理後に2〜3分ほど放置すると一体感が高くなるので、食べ始めにチグハグな感じが気になった方は少し休ませてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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