「具材たっぷり 排骨(パーコー)担々麺」セブン限定カップ排骨麺(パーコー麺)

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月11日(月)新発売のカップ麺、エースコック「具材たっぷり 排骨担々麺」の実食レビューです。

ジューシーな排骨入り!? そもそも「排骨(パーコー)」とは‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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具材たっぷり 排骨担々麺

今回の新商品「具材たっぷり 排骨担々麺」は、セブン&アイグループの系列店限定商品としてエースコックが開発した販路限定のカップラーメンで、コンビニのセブンイレブンをはじめ、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなどの系列スーパーマーケット及びイトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7でも取り扱われています。

記事執筆中(2019/03/15)に確認したオムニ7の24時間売上順ランキングは、「食品・飲料・お酒:6位 > 食品:5位 > めん類・パスタ:3位」となっていて、「めん類・パスタ」カテゴリーの第1位は期間限定商品「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ブラック」、第2位は不動の人気を誇る定番商品「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」で蒙古タンメン中本のカップ麺がワンツーフィニッシュ(おなじみの構図)だったんですけど‥‥

今回の「具材たっぷり 排骨担担麺」は、蒙古タンメン中本の次に位置する24時間売上ランキング第3位ということで、かなりオムニ7では注目されていました。2019年3月15(金)現在、まだオムニ7のウェブサイト内にある「みんなのレビュー(評判・クチコミ)」に投稿はなかったんですけど、エースコック曰く前述した7&i系列店舗であればスーパー・コンビニ問わず購入可能で、販売エリアは全国区とのこと(※一部、取り扱いのない店舗もあるそうです)。

「排骨担々麺」の読み方は、日本語で発音すると「ぱーこー(ぱいこー)たんたんめん」、中国語で発音すると「パイグゥ – páigǔ(排骨)ダンダンミェン – dàndàn miàn(担々麺)」となるのですが、「排骨」とは中国語で豚などの「スペアリブ」、すなわち骨付きの豚バラ肉(肋肉)を意味する単語です。

あまり見慣れない漢字かもしれませんが、中華料理店やベトナム料理店、台湾料理店などに行くとグランドメニューにあることも珍しくありません。基本の作り方は、食塩、酒、砂糖、五香粉(またはカレー粉)で下味を付けた豚のバラ肉に、溶き卵と小麦粉を混ぜた衣を付けてから油で揚げる‥‥つまりザックリと端的に言い換えると、「排骨=豚の唐揚げ」という認識で問題ないでしょう。

排骨を白ご飯にのせると「排骨飯(豬排飯)」といい、排骨飯(パイクゥファン)は魯肉飯(ルーロウファン)や‎鶏肉飯(チーロウファン)と肩を並べる台湾の顔「三大台湾メシ」とも言われています。また、写真のように排骨を豪快にトッピングした麺料理を「排骨麺(パーコーメン)」といい、日本では “台湾式とんかつラーメン” と例えられることもあるのですが、今回それを担担麺にアレンジしたようなテーマのカップ麺ですね。

カップ麺の容器側面やフタ上のタイトル右下には「ジューシーな排骨入り」と書いてあるのですが、原材料名(かやく)で排骨は「豚唐揚げ」という名称で掲載。エースコックに問い合わせて製品の詳細を確認したところ、今回初めて導入した新開発の肉具材ではなく、以前にも排骨を使用したカップ麺を発売していた経緯があると聞きました。

しかし、カップ麺としては珍しい具材の排骨よりも、今回のカップ麺でイチバンこだわっているのはスープらしく、パッケージには「濃厚旨辛スープ」と書いてあるのですが、芝麻醤のコクと花椒をバランスよく効かせて野菜を炒めたような香りにも力を入れているらしいので、それらの特徴にも注目ですね。

開封

つい先日、同社製造の「タテロング THE和 わさびを利かせたおろし風そば」をレビューしているのですが、それと同じように別添の小袋(調味油)がフタの上に貼り付けられています。エースコックの縦型カップ麺は最初から容器の中に小袋が入っていることが多いので、フタの上に小袋が別添されているのは、ちょっと珍しい光景。

で、フタの上に調味油が貼り付けてあった場合、容器の中には液体スープもしくはスパイス、粉末スープなどが入っていて、小袋が2袋になっているパターンが多かったりするんですけど、今回の小袋は後入れの「調味油」1袋のみ。カップ麺を開封すると中身は麺を覆い尽くすほどの具材量ではないものの、大きめの四角い豚唐揚げが目立っていて、これが「排骨(パーコー)」を再現したものですね。

私はコンビニのセブンイレブンで購入したので取得価格は税込213円でしたが、イトーヨーカドーなどのIYグループや系列スーパーマーケット店舗であれば税込200円以内で捕獲することも可能でしょう(ただしオムニ7はセブンイレブンと同じ価格)。製品スタイルはコンビニでの需要を加味したタテ型ビッグ(エースコック流にいうと「タテロング」)なので、税込213円なら平均的な値段です。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:具材たっぷり 排骨担々麺
製造者:エースコック株式会社
製造所:自社工場(製造所固有記号 W)兵庫県加東市
内容量:91g(めん70g)
商品コード:4901071287610(JANコード)
規格サイズ:縦111mm×横111mm×高さ118mm

発売日:2019年03月11日(月)
実食日:2019年03月15日(金)
発売地域:全国(7&iグループ限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:198円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテロング(縦型ビッグ)
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖、卵白粉)、スープ(食塩、植物油脂、砂糖、おからパウダー、ポークエキス、粉末みそ、ごま、ポーク調味料、香辛料、香味油、たん白加水分解物、酵母エキス、でん粉、香味調味料、豆板醤、全卵粉)、かやく(豚唐揚げ、ごま、鶏・豚味付肉そぼろ、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの)

実食開始

麺は縮れの少ない油揚げ麺で、見た目は色白。油揚げ麺特有の香りも並行してはいるものの、調理前の香りは全体的に甘みを帯びていて、油揚げ麺特有の匂いも心地よいと思えるような、カップ麺ならではの魅力が漂います。先ほどエースコックは “野菜を炒めたような香りにも力を入れているらしい” と書きましたが、この時点では感じません。

開封前から唐辛子の香りは控えめで、花椒はほんのりと。その時点から早くも担担麺っぽい雰囲気だったのですが、調味油を開封すると野菜を炒めたような調理感がイッキに花開きます。これはエースコックの親会社であるサンヨー食品(サッポロ一番)が製造するカップ麺(仕上げの小袋)にも共通している香りなので、もしかすると近い成分を使っているのかもしれませんね。

お湯を注いで3分経ったら調味油を投入し、よくかき混ぜたら完成です。調味油の主成分は動物油脂ではなく植物油脂、まだ実食当日は肌寒い日でしたが、目立った油脂の凝固は見られませんでした。しかし、事前に温めると香り立ちがよくなるので、お湯を注いでから軽くフタの上で温めたほうがよいでしょう。

それでは、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(91g)当たり

熱  量:426kcal(カロリー)
たん白質:10.8g
脂  質:20.4g
炭水化物:49.8g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.74mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:365mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:426kcal(めん・かやく:349kcal)(スープ:77kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

歯切れのいい低加水麺

角刃でカットされた断面の四角い中細麺は加水率が低く、スパッと軽快な歯切れの良さが特徴的なポイント。もちもちとした粘り気のある表面の滑らかな多加水麺とは違うため、あんまりダラダラ食べると中盤から柔らかめの食感になってくるのですが、低加水麺らしくスープのフィット感(馴染み具合)は抜群です。

適度に縮れのある細めの角麺という形状も相俟ってスープのりがよく、油揚げ麺特有の風味も並行して感じますが、それは比較的に穏やかな主張なので、スープに対して野暮に干渉してくることはありません。むしろ油揚げ麺特有の甘みとノンフライ麺では出せないコクが今回のスープとマッチし、油揚げ麺で正解だったと素直に思えるバランスの良さが好印象。

次の項目で解説するスープがマイルドな路線だったので、もし存在感の強い多加水麺を採用していたら完全に浮いていたでしょう。細めのサイズ、加水率の低さ、軽快な歯切れ、油揚げ特有の風味もネガティブに思わせない適切な存在感。ノンフライ麺のように本格的でもなければ新開発と思える目新しい個性もなかったけれど、現状これ以上にないベストな選択だと感じました。

スープ

甘みを帯びていて刺激は弱いが中毒性は高い

担担麺といえばヒリヒリとした唐辛子の辛さ「辣味(らつみ, ラーウェイ)」、そして花椒のビリビリとした痺れ「麻味(まみ, マーウェイ)」を融合させた刺激的な味覚「麻辣味(まーらーあじ, マーラーウェイ)」が特徴ですが、それらの刺激的な要素は控えめで、辣味・麻味ともにピリ辛・ピリ痺に過ぎません。おそらく辛い食べ物が極端に苦手でさえなければ、多くの方が抵抗なく食べられる辛さレベルだと思います。

というわけで逆に唐辛子や花椒の刺激に期待していると肩透かしを食らうことになりますが、結論から言うと今回の担担スープ‥かなり「おいしい」ですね。ポークの旨味を中心に動物系のコクは深く、絶妙な甘さがクセになる感じでナイス。また、別添の調味油に仕込んである野菜を炒めたような風味によって臨場感があり、本場の担担麺よりも日本人向けにチューニングしてあるのですが、刺激は弱くても魅力に欠けるスープではありません。

その甘さは砂糖や人工甘味料(スクラロース, アセスルファムK)による演出が強かったんですけど、濃厚な芝麻醤(ねりごま, チーマージャン)のコクにより脳内では胡麻の甘さとしてリンク。刺激は控えめですが、深みのある豆板醤の辛さに鼻を抜ける花椒の清涼感が心地よく、酸味は意識されていなかったので、とにかく胡麻が濃厚でマイルド。徹底的にマイルドな胡麻系担担スープとして、目立った非の打ち所は見当たりませんでした。

かやく

パーコーサックサク(笑)

今回のカップ麺は複数個購入していたのですが、排骨の個数は平均約4.5個前後。そのうちサイズが半分の排骨は熱湯7分前後で適切に戻ったんですけど、大きな排骨は熱湯10分経っても中がサックサクw とりあえず手を付けるのは中盤以降、なんだったら麺を食べ終えてから食べる、くらいのタイミングがいいかもしれません。さすがに20分も沈めておけば「ジューシー」でしたが、あまり現実的なタイムではないですよね。

ただ、サクサクの状態でもコレはコレでと割り切ったらスナック感が楽しいです。ちゃんと戻った後よりもサクサクのほうがスパイシーで、豚肉ならではの風味も強く、骨付きではないけれどチキンナゲットよりもワイルド。というわけで試しに開封直後、ひとつ味見してみてください(笑)。小さくて多めに入っていた鶏・豚味付肉そぼろ(いわゆる “程よく味付けした肉そぼろ” )は残念ながらハズレだったんですけど、かなりサイズが小さいためスポンジ食感が控えめというか、意外にもネガティブではありません。いや、ほんとに意外‥‥

これまで救いようのない具材だと思っていたのですが、ここまで小さいと悪くないかも‥え、ちょっとコレは本気で活路が見出せたかもしれないw 当ブログでは “スポンジ野郎” と酷評していたのですが、不自然に主張してくる大豆たん白加工品よりも好印象です。青梗菜は大量ではないものの厚みがあって食感が良く、胡麻(いりごま)については大量。スープの芝麻醤とは違うベクトルから胡麻の芳ばしいパンチを顕著に打ち出していて、その存在価値は絶大でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

今回のカップ麺「具材たっぷり 排骨担々麺(ぱーこーたんたんめん)」は、その聞き慣れない(見慣れない)商品名から担担麺の一種であること意外ちょっと怪しい印象を受けるかもしれませんが、とてもマイルドで濃厚な柔らかい胡麻系担担麺にスパイシーな豚の唐揚げをトッピングしたもの、という解釈で問題ありません。

麻辣系の刺激に期待しているとズッコケることになりますし、具材の豚唐揚げが「ジューシーな排骨」になるまでに現実味のない時間を要するのが玉に瑕ではあるものの(ちなみに個人的な好みとしてはサクサク状態のほうが美味しいと感じましたw)、しっかり個性的で旨味に溢れている、担担麺に強いエースコックらしい完成度の高さでした。

販売エリア及び販売店は全国のセブン&アイグループ系列店となっていますが、製造期間は1ヶ月ほどの期間限定商品なので、マイルドな担担麺が好きな方、カップ麺としては珍しい具材の「排骨(パーコー)」が気になる方は、最寄りの取扱店舗もしくはネット通販サイトのオムニ7などでチェックしてみてください。ちなみに白ご飯との相性もバッチリです(笑)。

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