支那そばや監修カップ麺、ファミマル「芳醇鶏油醤油らぁ麺」2024年版レビュー

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月2日(火)ファミリーマート限定発売、明星食品のカップ麺「支那そばや監修 芳醇鶏油醤油らぁ麺」(258円+税)の実食レビューです。

ラーメン界のレジェンド店「支那そばや 本店」監修によるカップラーメンが “シックな出立ち„ にリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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支那そばや監修 芳醇鶏油醤油らぁ麺

支那そばや(しなそばや)とは、素材に対する徹底した姿勢から「素材の鬼」との異名を取り、また誰よりもラーメンを愛したが故に「ラーメンの鬼」として知られた故・佐野実[さの みのる、1951年(昭和26年)4月4日 – 2014年(平成26年)4月11日]その人が遺した銘店で、1986年(昭和61年)8月6日の創業以来、国産小麦の普及や自家製麺、厳選素材の使用など、ラーメンの可能性を大きく広げたレジェンド店。

「支那そばや」監修によるカップ麺、再び

今回の新商品「支那そばや監修 芳醇鶏油醤油らぁ麺」は、神奈川県藤沢市鵠沼海岸にて創業し、2004年(平成16年)に閉店後、2008年(平成20年)11月1日から創業者の出身地である同県横浜市戸塚区で営業を再開した「支那そばや 本店」監修によるカップラーメンで、ファミリーマートと明星食品が共同開発。

現在はファミリーマートのPB(プライベートブランド)ファミマルに位置している「支那そばや」監修のカップラーメンですが、製造元の明星食品と「支那そばや」のコラボ歴は5年、10年の話ではありません。現在を遡ること18年以上、チャルメラの40周年を記念して開発された、2006年(平成18年)1月16日発売の袋麺「明星 チャルメラ 佐野実限定しょうゆ 5食パック」を皮切りに——

「チャルメラカップ」や「一平ちゃん夜店の焼そば」「中華三昧」など、明星食品を代表するブランドの商品を矢継ぎ早に監修。2010年(平成22年)3月15日には「究麺(きわめん)」のテレビCMにも起用され、その6ヶ月後に店舗の数量限定メニューを再現したカップ麺「明星 佐野実 限定味噌らぁ麺」を発売するなど、新規ユーザーの獲得と市場の活性化に大きく貢献しました。

画像は「支那そばや監修 醤油らぁ麺」2021年10月発売品

その後も「支那そばや」とのコラボはコンスタントに続き、2018年(平成30年)7月16日に発売された「明星 ラーメンの鬼 焦がし牛塩らぁ麺」を最後にNB(ナショナルブランド)商品のリリースはストップしましたが、2021年(令和3年)10月26日発売のファミリーマート限定商品「支那そばや監修 醤油らぁ麺」にて “今度は「支那そばや」監修商品„ として新登場。

それは自称 “日本一ラーメンを食べた男„ 大崎裕史(おおさき ひろし)氏が推薦する「ファミリーマート×ラーメンデータバンク共同開発企画」第2弾として開発された商品で、翌年5月10日と11月1日にもパッケージのデザインを改めて再販。しかしながらパッケージのみ変更のリニューアルにつき、このブログでは2021年10月発売品しか取り上げていなかったのですが——

このページでレビューする2024年4月発売品は、商品名を「醤油らぁ麺」から「芳醇鶏油醤油らぁ麺」に変更し、従来品よりもシックで厳かなデザインのパッケージにリニューアル。カロリーや脂質、たんぱく質、炭水化物など、栄養成分表示の数値や原材料の構成も変わっていたので、あらためて取り上げることにしました。

「支那そばや 本店」外観と概要

容器側面の概要に “横浜市戸塚区に本店を構える支那そばや本店。お店で提供される醤油らぁ麺は全国各地から厳選した素材をまとめあげた一杯„ との記載があるように、カップラーメンのモデルになっているのは本店の醤油らぁ麺。わざわざ商品名に「芳醇鶏油」の訴求を追加しているため、そこが注目すべきリニューアルポイントになります。

開封

小袋を取った先の口上書きにも注目

今回のカップ麺に別添されている小袋は、鶏の香り深まる「芳醇オイル」1パックのみで、天面に “想„ のデザインは従来品に共通する演出。しかしながら “しなやかさとつるみのある細麺に鶏の香り深まる芳醇オイルで仕上げるコク深い醤油スープ。佐野実の思いを紡いだ淡麗でありながらコク深い味わいをご賞味ください„ との口上書きは、これまでと同じ文面ではありません。

チャーシューけっこう多かった

かやくはチップ状のチャーシューを中心に、メンマとネギの組み合わせで、いかにも明星食品のカップラーメンらしい構成というか、簡便性も重視しなければいけない縦型カップの限界を感じる構成になりますけど、これについては従来の「醤油らぁ麺」にも共通するラインナップ。

ファミリーマート通常価格は258円(税込278円)に設定されているため、ファミマルのオリジナルカップ麺[レギュラーサイズ 158円(税込170円)、ビッグサイズ 198円(税込213円)]よりも高めの設定になりますが、2024年4月現在の業界標準[メーカー希望小売価格:271円(税別)の縦型ビッグ製品をコンビニで購入した場合の税込価格=292.68円]を思うと手に取りやすい販売価格です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:支那そばや監修 芳醇鶏油醤油らぁ麺
販売者:明星食品株式会社(東京都渋谷区千駄ヶ谷3-50-11)
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
発売元:株式会社ファミリーマート(東京都港区芝浦三丁目1番21号)
内容量:93g(めん70g)
商品コード:4902881487078(JAN)
発売日:2024年04月02日(火)
実食日:2024年04月12日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
販売価格:258円(税別)
購入価格:278円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(芳醇オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、でん粉、しょうゆ、酵母粉末、クロレラエキス)、スープ(しょうゆ、チキンエキス、たん白加水分解物、デキストリン、油脂加工品、香味調味料、豚脂、ポークエキス、チキンオイル、糖類、チキン調味料、香味油、食塩、昆布粉末、酵母エキス、ローストオニオン粉末、香辛料、かつおぶし粉末、ホタテエキス)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、かんすい、炭酸カルシウム、増粘多糖類、香料、カラメル色素、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、卵殻カルシウム、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

クロレラエキスねり込み麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、どんぶり型と比較して制約が多い縦型カップの商品にも積極的にノンフライ麺を使用する、という姿勢は明星食品らしい強みになりますが、原材料名の中でも一際目を引く “クロレラエキス„ の配合は「支那そばや」に欠かせない “ジェファー液„ を再現している個性的なポイント。

鶏油の香りも然る事乍らチャーシューの量w

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「芳醇オイル」を温めながら待つこと4分。時間になったらフタを剥がし「芳醇オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。なるほど鶏油が芳醇で、それが遠慮なく食欲を刺激してくるファーストインプレッション。

また「かやく」について “縦型カップの限界を感じる構成„ などと前述しましたが、なかでもチャーシューの量が多く、なかなかのインパクト。はたして他にも変化が生じているのかどうか、引き続き従来品からの違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:369kcal
たん白質:10.4g
脂  質:9.9g
炭水化物:60.8g
(糖  質:58.4g)
(食物繊維:2.4g)
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:2.43mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:183mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:369kcal(めん・かやく:305kcal)(スープ:64kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

従来よりも密度感が増した

5.0

佐野実氏が「支那そばや」の自家製麺にジェファー液(クロレラ熱水抽出液)を含有し始めた理由は、身体に対する悪影響が無く、外国産小麦よりもコシが出にくい国産小麦のグルテンを強化でき、保水性の確保により茹で上がりの時間が短縮されるから——と、氏が生前に書き留められたブログに残っているのですが、それと同等の効果がカップラーメンにも現れているのかどうかはについては分かりません。

独特の噛み応えがクロレラエキスの効果?

ただ、実際のジェファー液と同様に、ヤバイめっちゃ藻、みたいな青臭さは皆無に等しく、食べ始めは硬めの食感。加水率は特別に高いわけでも低いわけでもないけれど、中心部に残る独特の噛み応えは踏襲しつつ、従来品よりも小麦の密度が増しているようなイメージ。ある一定の吸水ポイントに到達すると、途端に柔らかめの質感にシフトしますが、その変化も込みで面白く、噛めば噛むほど独創的なノンフライ麺。

また従来のノンフライ麺と比較して、新たに「植物性たん白」や「でん粉」「酵母粉末」を練り込み、それと引き換えに「卵粉」は省くなど、原材料名にも大きな変化が見られました。

ちなみにクロレラエキスは従来の「醤油らぁ麺」にも使われていましたが、古くは2012年(平成24年)6月4日発売の「明星 究麺外伝 佐野実 限定香味塩らぁ麺」にも配合されていたので、その頃から受け継がれている “ごだわり„ の一つです。

スープ

香りを重点的にブラッシュアップ

4.5

従来品のスープと同様に、ややデキストリンに由来する口当たりが人工的に思えたのですが、鰹エキスを鰹節粉末に変更していたり、ローストオニオン粉末やホタテエキスを追加していたり、従来よりも複雑な構成で、口に含んだ瞬間の情報量も凄まじく、アレとコレが柱ね、などと簡単に説明できないテイスト。

そこには一見して明白に化学の力が働いているため、お店のナチュラルなスープとは異なるベクトルを歩んでいるけれど、かなり緻密なフレームワークかつバランスの取れた味わいに、おもわず何度も自分の舌で分析したくなるようなタイプ。

黄金色に輝く芳醇オイル

また従来品の別添(小袋)には “しょうゆベースのタレと複雑な旨味のオイル„ を充填していたのに対し、今度の別添にタレの要素は組み込まれておらず、入っているのは黄金色に輝くオイルのみ。鶏油(ちーゆ)100%のオイルではないため、ここだけ切り抜いても複雑さを感じるのですが、豚脂ではなく鶏油を彷彿とさせる芳ばしさが強く、商品名の「芳醇鶏油」を明確に。

明星食品の鶏油系は、なぜかアンナチュラルに唇で凝固するパターンも珍しくないところ(なんでなんすかねアレw)そういった要素が気になることもなく、スープの臨場感を上品に、なおかつ格段にアップさせてくれるアイテムでした。液体ベースのタレが入っていないのは寂しいポイントになりますけど、商品名にも表れているように、今回は香りに重点を置いてリニューアルしたようです。

かやく

よく見るとネギが大きめに

4.0

チャーシュー、メンマ、ネギ、それぞれ従来品と同じかと思いきや、よく見ると小さかったネギが大きめカットの斜め切りに。メンマの量は個体差なのか仕様なのか随分と少なかったので、もうちょい多かったら‥‥などと思ったのですが、そこをチャーシューのボリューム感で補っているようなチームワーク。やや汎用的な内容ではありますけど、縦型ビッグの具材としては悪くありませんでした。

総評

4.0

従来の「醤油らぁ麺」と比較して、麺の食感を強化していたり、ネギの存在感が増していたり、しょうゆベースのタレを省いて鶏油の魅力に特化させていたり、けっこう大幅な変化が生じていたのですが、せっかくの「支那そばや 本店」監修なので “縦型カップよりも制約が少ない大判どんぶり型で本気を見せてほしい„ などといった不満が無きにしも非ず。

ただ、クロレラエキス配合のノンフライ麺は珍しく、芳醇オイルの効果も印象に残るレベルに達していたので、及第点では勿体無いと判断した次第。ファミリーマートで購入するや否や、そのまま備え付けのポットで熱湯を注いで食べられる、この簡便性については縦型ビッグのメリットですし、従来品とは異なる魅了を感じたので、気になっている方は最寄りのファミリーマートをチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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