カップヌードルの新作「和風魚介ぶしカレー」の魚介感が想像以上に荒ぶっていた件

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月8日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 和風魚介ぶしカレー」(236円+税)の実食レビューです。

王道と欧風に次ぐ新たなカレー!? 鰹×鯖のWぶし使用、進化が止まらない “大阪出汁カレー„ の魅力を「カップヌードル カレー」にインストール!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル 和風魚介ぶしカレー

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇っているロングセラーで、言わずと知れた日清食品の代名詞的なブランド。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、2021年(令和3年)には世界累計販売500億食を突破し、今では世界100ヶ国で販売されるなど、国際的な地位を確立するに至りました。

ぶし香る旨み深い和風仕立ての「CURRY」新登場

今回の新商品「カップヌードル 和風魚介ぶしカレー」は、定番の「カップヌードル カレー」や「同 欧風チーズカレー」に次ぐ新たなカレーとして開発された一杯で、風味豊かな “和風だしカレー„ の美味しさを「カップヌードル」流にアレンジ。鰹節と鯖節のWぶしに、焼あご・鯵・煮干し・昆布(計6種)の魚介だしを効かせた、香りと旨みが豊かな和風仕立てのカレースープが特長とのこと。

お店や地域については言及されていませんが、公式のニュースリリースに “近年、風味豊かな「和風だし」を効かせたカレーの人気が高まっており、専門店が続々とオープンするなど、カレーの新たなジャンルとして注目を集めています„ との開発背景が記載されているため、大阪を発祥とする「出汁カレー」がモデルと見て間違いないでしょう。

大阪出汁カレー(大阪だしカレー)とは、数年前に一世を風靡した「スパイスカレー」発祥の地・大阪で生まれたカレーの新ジャンルで、スパイスカレーの専門的な知識や技術・手法・情報をベースに、関西の “だし文化„ と “ラーメンの知識„ からヒントを得て生まれた創作カレーのひとつ。

※画像はスパイスカレーのイメージです。

その名付け親は現在、大阪府大阪市都島区で営業している通称 “元エレ„ こと「お出汁とスパイス 元祖 エレクトロニカレー」(2018年1月から北区大淀南の「無国籍料理 Aggi」で土曜限定の間借り営業を始め、同年9月17日に間借り営業を終了。10月8日に実店舗をオープンし、2023年には『食べログ カレー WEST 百名店』にも選出された実力店)とされ、スパイスカレーの可能性を大きく広げました。

「お出汁とスパイス 元祖 エレクトロニカレー」よりも早く出汁カレーを提供していた専門店も存在するようですが、これ以上に掘り下げちゃうとブログの主題が変わりそうなのでw 閑話休題。

たとえばシーフードヌードル×カレーを組み合わせた「カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード」だったり、富山県のB級グルメを再現した「カップヌードル 氷見(ひみ)カレー ビッグ」だったり、魚粉や魚介だし入りの「カップヌードル カレー」は以前にもリリースされているのですが、それらとは毛色が異なる今回の和風魚介ぶしカレー。

辛さレベル「1」

パッケージの辛さレベル表示は、5段階中もっとも低い「1」となっているので、あまりスパイス感には振ってなさそうな印象を受けますが、その分がっつり出汁に振り切っていた場合‥‥なんかこう、おそば屋さんのカレー的なことになってそうなイメージが無きにしも非ずですけど、それだけに仕上がりが楽しみです。

開封

どうでもいい話ですけど、私はWタブ信用してません。←

パッケージでは鰹×鯖のWぶしを訴求していますが、今回のカップ麺に魚粉入りの小袋などは別添されていないため、お湯を注ぐだけの簡単調理。ちょっと寂しい気もしますけど、またおま系よろしく魚粉も具材として扱うのではなく、大阪出汁カレーは文字通り関西の “だし文化„ にルーツを持つため、魚粉の別添はコンセプト的に邪道だったのかもしれません。

具材ゴロゴロ

かやくは「カップヌードル チリトマトヌードル」にも入っている白謎肉(味付鶏ミンチ)を中心に、刻み揚げ、ネギ、ニンジンの組み合わせで、ここだけ見ると “おそば屋さんのカレー南蛮そば„ を強く彷彿とさせるラインナップなんですけどw もしかして大阪出汁カレーがモデルである、という私の見立てが間違ってる的なヤバいパティーン?

ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)ということで、レギュラーサイズの「カップヌードル カレー」と同じ値段。新商品に強いコンビニはもちろん、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれるので、エンカウント率は低くないと思います(※それなのに週末まで手に入らなかった私、最近ちょっと入荷運に恵まれておりません。とほほ‥‥)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 和風魚介ぶしカレー
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:80g(めん60g)
商品コード:4902105283165(JAN)
発売日:2024年04月08日(月)
実食日:2024年04月13日(土)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:236円(税別)
購入価格:203.04円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(豚脂、カレー粉、小麦粉、魚粉(いわし、さば、かつお、そうだかつお、あご、あじ)、でん粉、かつおぶし調味料、糖類、たまねぎ、食塩、チキン調味料、粉末しょうゆ、香辛料、こんぶ調味料、魚介調味油)、かやく(味付鶏ミンチ、味付油揚げ、ねぎ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸Ca、香料、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、チャ抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ちょっと太めの約3mm幅

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。原材料名の表示は、先ほど引き合いに出した「カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード」や「カップヌードル 氷見(ひみ)カレー ビッグ」などと完全に一致する内容で、このブランドにおけるカレー味の変わり種に使われるテンプレート通り。

調理後も具合ゴロゴロ

先入れ・後入れの小袋は別添されていないため、フタを半分まで剥がし、内側の線まで熱湯を注いで待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。なるほど香りは包容力のある「カップヌードル カレー」の優しいスパイス感に、魚介だしをブレンドしたような、漠然と安心できるファーストインプレッション。

それだけに “おそば屋さんのカレー的な雰囲気が否めない„ 感じが続いているわけなんですけれどもw はたして実際どうなのか、ここから先は「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(80g)あたり
カロリー:376kcal
たん白質:9.4g
脂  質:16.6g
炭水化物:47.3g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:2.3g)
ビタミンB1:0.18mg
ビタミンB2:0.23mg
カルシウム:133mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:376kcal(めん・かやく:321kcal)(スープ:55kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「カップヌードル 味噌」と同じ油揚げ麺

5.0

定番の「カップヌードル カレー」に使われている油揚げ麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、ポークエキス、チキンエキス、たん白加水分解物」となっているのに対し、こちらに “たん白加水分解物は使われておらず、反対に「香味調味料」と「ポーク調味料」が追加された„ 構成となっているのですが‥‥

なぜ「味噌」と同じテンプレなのか

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料」という原材料名の構成は、定番商品を例に挙げると「カップヌードル 味噌」と完全に一致する内容で、そちらを使い回している様子。その理由は定かでないけれど、今回の商品に限った話ではありません。

「カップヌードル カレー」の系譜に連なる変わり種は、ほぼ例外なく今回と同じ油揚げ麺を使用しているため、そういうことになってるみたい、としか言えないんですけどw 体感的には「カップヌードル カレー」と同じ麺である、というザックリとした認識で問題ありません。後述するスープが濃いめの味わいだったので、このブランドとしては少し太め(約3mm幅)のサイズ感が絶妙にフィットしていました。

スープ

想像以上に魚介が強かった

5.5

クセの強いスパイスを遠慮なく使用することで知られる “大阪スパイスカレー„ とは違う、むしろ真逆に位置する系統といっても過言ではない、なんとも家庭的なスパイスの組み方だったので、なるほど「辛さレベル1」の表示にも頷ける穏やかさ。しかし、想像を超えてきたのが魚介ぶしの主張。

系統的には “大阪出汁カレー„ よりも “おそば屋さんのカレー„ に寄ったベクトルですが、雑味を抑えた出汁で上品にカレーを伸ばしたようなタイプではなく、たとえるなら雑味も旨味に変換する “ラーメン屋の賄い„ に出てきそうな荒々しさが印象的。スパイスの個性は控えめなので、そこに期待していると肩透かしを喰らうと思いますけど、またおま系もビックリの力強い魚介感には驚きました。

かやく

どれもスープと相性ばっちり

5.0

個人的な好みでいえば、圧倒的に通常の謎肉(味付豚ミンチ)のほうが好きなんですけど、白謎肉のメリットは穏やかな存在感。豚肉ベースの謎肉よりもジャンクさが控えめなので、スープに対する影響も比較的に弱く、あまり干渉してきません。味付けの自己主張も弱いので、そこにスープの香辛料と魚介感が染み込んでくるというか、今回は鶏肉ベースの白謎肉で大正解。

さらに刻み揚げ、にんじん、ねぎ(南蛮)の組み合わせから、差し詰め「カレー南蛮そば」ど真ん中のラインナップに思えますけど、噛んだ途端に和風魚介ぶしカレーが滲み出てくる刻み揚げは味わい深く、にんじんのコリコリとした食感は歯触りのアクセントに寄与しており、ねぎの加工方法もFD(フリーズドライ)だったので、それぞれを単発で見ても好印象でした。

総評

5.5

私の住まいは兵庫県のクソど田舎なので、東京では “近年、風味豊かな「和風だし」を効かせたカレーの人気が高まっており、専門店が続々とオープンするなど、カレーの新たなジャンルとして注目を集めて„ いるのかもしれないけれど、ここだけ見るとワイルドな出汁が特徴的な蕎麦屋の二毛作でも流行ってんのか? みたいな(※あくまで個人的なイメージです)。

そのため大阪出汁カレーの個性は薄いと感じてしまったのですが、そういった事前の固定観念を踏まえても、魚介の濃さには目を見張るものがあり、なおかつ日本人なら誰もが親しみやすいタイプの味わいから、通年商品に位置付けちゃっても通用するのではないかと。魚介だし強めのカレーと聞いて萎える気持ちさえなければ、ぜひお試しいただきたい一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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