札幌「炎神」監修カップ麺 剛火炙り風味 味噌ラーメン “1300度の炎で仕上げる” 芳醇味噌らーめんを再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月10日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「札幌炎神監修 剛火炙り風味味噌ラーメン」の実食レビューです。

1300度の炎で仕上げる炎神の炎「芳醇味噌らーめん(炎の味噌らーめん2012)」をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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札幌炎神監修カップラーメン

炎の味噌ラーメン 札幌 炎神(さっぽろ えんじん、Sapporo Engine)とは、ラーメン激戦区の札幌・すすきの(狸小路4丁目)に本店を置くラーメン専門店で、創業は2011年8月24日。火炎放射器のような高火力を誇る “工事用の巨大バーナー” を操り、摂氏温度1300℃の剛火で仕上げる “炎のラーメン” が最大の特徴となっています。

店舗概要

以前あった系列店「炎神別邸 札幌 瑞(しるし)」は閉店したようですが(2016年9月15日に本店と合流)、2015年2月11日に台湾・台北市内で海外進出を果たし、2018年4月26日には姉妹店「京極らーめん 京都 炎神」をオープン。中でも外国人観光客から特に支持されている「札幌炎神」より、初の監修カップラーメンが発売されました。

今回のカップ麺「札幌炎神監修 剛火炙り風味味噌ラーメン」の再現元は、すすきの本店で年間10万杯以上出るという不動の看板メニュー「芳醇味噌らーめん(炎の味噌らーめん2012)」がモデルとなっていて、札幌炎神の創業者・加藤大店主と “美食の王様” の異名を持つ美食家・来栖けい(くるす けい)氏が共同開発したもの。

他にも来栖けい氏との共同開発メニュー第3弾として考案された人気No.2「海老みそ味噌らーめん(炎の味噌らーめん2017)」や白麻婆と赤唐辛子を合わせた「W辛味噌らーめん」、これまでの概念を覆す一杯とされる「海薫る潮らーめん」など、味噌ラーメン以外のメニューも展開しているようですが、芳醇味噌らーめん(炎の味噌らーめん2012)が断トツの人気No.1なのだとか。

工事用のバーナーを構える店主

北海道「札幌炎神」及び京都府「京都炎神」ともに国外からの客層が多いことでも有名で、国際的な観光都市でもある “KYOTO” の店舗では顧客の9割以上が外国人旅行客という圧倒的なシェア率を誇っているとのこと。そんな炎神の「芳醇味噌らーめん」は、まるで “じゃがいものポタージュ” と表現される高粘度スープを軸に、炎の熱で挟み撃ちにする “Wファイヤー製法” が美味しさの秘訣。

Wファイヤー製法とは、鍋下の火と摂氏1300度の火炎放射でスープを挟み、味を凝縮させる「札幌炎神」だけの技術。こだわりの味噌ダレには厳選した3種類の北海道産味噌を独自にブレンドしつつ、たっぷりの野菜を練り込むことで自然の甘みを引き出し、キレのよい後味を生む複数のスパイスと北海道を代表する “大吟醸酒の酒粕” を使っているそうです。

ちなみに「京都炎神」では押しも押されもせぬ人気製麺所「麺屋棣鄂(ていがく)」と共同開発した麺を使用しているようですが、本店の「札幌炎神」では北海道の名門「カネジン食品」の特注麺を使用しているらしく、濃厚なスープに負けないように加水率を高め、しっかりと熟成させた中太の多加水麺に仕上がっているとのこと。

撮影協力:ローソン

メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニでの取り扱いは2020年2月11日(火)より販売開始。サンヨー食品の公式ウェブサイトには “ポテトのコクを合わせ、ほんのりと酒粕の風味をきかせた、焦がしオニオンの風味が特徴” と記載されていたので、そこが今回の見所であり、注目すべき再現ポイントになります。

開封

別添の小袋は1つ

別添の小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。北海道・札幌の味噌ラーメンといえば、通称 “純すみ系” と呼ばれているラードたっぷりの濃厚味噌ラーメンが主流となっているのに対し、「札幌炎神」のスープは1300度の炎で旨味を凝縮しているため、一般的なラーメンの1/3程度しかラードを使用していないのだとか。

具材は再現する気なしw

カップ麺を開封直後、まだ “剛火炙り風味” らしさは目立っておらず、具材は肉そぼろ、ねぎ、唐辛子(微量)と寂しめの構成。実店舗の「芳醇味噌らーめん」には手仕込みの自家製コロチャー(角切りチャーシュー)にメンマ、キクラゲ、スライス玉ねぎ、糸唐辛子をトッピング。青葱は入っていないようなので、具材の再現度は高くありません。

おそらくスーパーでの実売価格は税込200円前後、ドラッグストアやディスカウントストアであれば税込200円以下でも購入可能かと思いますが、コンビニで買った場合の値段は232円(2020年2月現在)。実際に立ち寄った店舗では「ローソン」と「ファミリーマート」での取り扱いが多かったので、もし近くに売ってない場合はローソンかファミマを探してみてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:札幌炎神監修 剛火炙り風味味噌ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社(サッポロ一番)
製造者:太平食品工業株式会社 関西工場
製造所:奈良県大和郡山市額田部北町944(W)
内容量:98g(めん70g)
商品コード:4901734039464(JAN)
商品サイズ:φ112×118(mm)
発売日:2020年02月10日(月)
実食日:2020年02月11日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(糖類、食塩、みそ、豚脂、ポークエキス、香辛料、粉末ポテト、植物油脂、乳等を主要原料とする食品、香味油、たん白加水分解物、酵母エキス、発酵調味料、酒粕粉末)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、唐辛子)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、香料、増粘剤(キサンタン)、かんすい、クチナシ色素、レシチン、カラメル色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

熱湯5分の油揚げ麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。サンヨー食品の大判どんぶり型カップ、もしくは汁なしカップ麺に使用されているノンフライ麺は軒並みクオリティが高いので、いつも安心して食べられるのですが、今回のようなタテ型ビッグのカップラーメンで再現されていた場合、スープは美味しいのに麺と具材は残念だった‥‥みたいなパターンも珍しくありません。

見た目の印象は程遠いが‥‥

とりあえず具材を集めてはみたものの、そこまで量は多くないですし、実際の「芳醇味噌らーめん」と比較して見た目の再現度は “きわめて低い” 実食前の現在——とはいえ「仕上げの小袋」を開封した直後から漂ってくる芳ばしい香りには臨場感を覚えました。とりあえず別添の小袋は後入れなので、お湯を入れる前に加えないように注意しましょう。

それから粉末スープにトロミ成分が含まれていたので、溶け残りがないように注意深く粉末スープを溶かしてください。とりあえず具材の再現度については期待できませんが、他の項目で実店舗の個性的なポイントが感じられるかどうかに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:437kcal
たん白質:8.1g
脂  質:18.0g
炭水化物:60.6g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:230mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:437kcal(めん・かやく:365kcal)(スープ:72kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと再現度は低いかも

4.0

実店舗の麺リフト写真を検索してみたところ、札幌炎神(カネジン)も京都炎神(麺屋棣鄂)も丸刃でカットされた中太ちぢれ麺を使っているように見えたのですが、対するカップラーメンでの麺は比較的に鋭い形状の角刃でカットされた角断面の角麺を採用しています。縮れ麺という部分は共通ではあるものの、口当たりは異なるかもしれません。

ちゃんと待ったほうがいいタイプ

また麺の風味に熟成感がないのは仕方がないとして、熱湯5分ジャストで食べ始めた場合、粘り気よりも歯切れの良さが目立ちます。低加水麺のようにスパッと切れる麺ではないのですが、そこまで加水率の高い印象は受けません。時間の経過にあわせ、やや後半に粘りは見られたものの、とりあえずフライングは避けたほうがいいでしょう。

また「札幌炎神」の麺は黄色味が強いのに対し、カップラーメンでの麺は色白だったので、いろいろズレが生じているようにも感じたのですが、ほとんど油揚げ麺臭が気にならないのは再現カップ麺として大きな利点。ただ、再現度云々は抜きにして後述するスープと合わせる場合、もうすこしだけ細めに切り出したほうがバランス的によかったかもしれません。

スープ

スープの再現度は高いかもしれない

5.0

スープの食塩相当量は3.8gと低くはないのですが、思っていたよりも塩の当たりは柔らかく、味噌ダレも大幅に白味噌寄りで、ほとんど塩気に関しての攻撃性は気になりません。しかし‥‥けっこうニンニクはヤバいレベルですw 聞いてないww あらためて「炎神 ラーメン にんにく」などで検索してみたところ、やはりニンニクに特筆した評判・口コミは見当たりませんでした。

それもエッジの効いたガーリック感だったので、にんにくNGの場合ちょっと気をつけたほうがいいようなレベルなのですが、同時に目立っていたのが「じゃがいも」の風味とザラついた舌触り。おからパウダーや米粉などでザラつきを演出するのではなく、ちゃんと粉末ポテトを多めに配合した結果のジャガイモ感で、なるほどポタージュっぽい雰囲気けっこうあります。

なかなか臨場感のあるオイル

実際に本店の「炎の味噌ラーメン2012(芳醇味噌ラーメン)」にはスープにビシソワーズ(Vichyssoise:じゃがいもの冷製ポタージュ)を加えているらしく、たっぷりの野菜を味噌ダレに練り込んでいるというのにも納得の塩梅で、「仕上げの小袋」に入っていたオレンジ色のオイルからはフライドオニオンを彷彿とさせる芳ばしい香りが “剛火炙り風味” を表現。

はたして摂氏1300度の芳ばしさかなのかと聞かれたら‥‥ですけど、焦げるギリギリ手前の芳ばしさというか、若干のホロ苦さに調理感あり。ほとんど魚介は目立っておらず、酒粕粉末の主張も隠し味に過ぎなかったのですが、ときどきフワッとくる酒粕特有の風味が独特で、白味噌との相乗効果を感じました。

具材

さすがに厳しいか‥‥

2.0

具材は汎用の肉そぼろに乾燥ねぎ、それから赤唐辛子も入っていると書きましたが、ほぼほぼ辛味は気になりません。やや黒ずんだ色の赤いパッケージには「炎の味噌ラーメン」「炎神」「剛火」とインパクトのあるワードが並んでいるので、激辛カップ麺に見えなくもない風貌ではあるものの、実際まったく辛くないです。ニンニクは予想外でしたけどw

肉そぼろはスパイシーかつジャンクな味付けで、サンヨー食品の縦型カップ麺や変わり種の汁なしカップ麺でも比較的よく見かける具材。これはこれで美味しいのですが、実際の「芳醇味噌らーめん」に肉そぼろは入っていないようですし、個性的だと感じたタマネギやキクラゲは入っていなかったので、もうちょっと頑張ってほしかったです。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3+)

ヴィシソワーズを彷彿とさせるジャガイモの風味や口当たり、さらに焦がし風の芳ばしさなど、けっこうスープは臨場感のある味わいで特徴を感じたのですが、麺はともかく具材のラインナップが “どこにでもあるような感じだった” ので、最後の詰めが甘かったんじゃないのかなと(※実際に今回の肉そぼろとネギはサンヨー食品の十八番といっても過言ではない)。

そのような理由から総評は厳しめに見ているのですが、スープの雰囲気はよく、麺の油揚げ臭も穏やかだったので、もとよりカップ麺の具材には期待していないスタンスの方は、今回の評価に星ひとつ上乗せしてください。なお、サンヨー食品は海老系の香味油に強いので、第2弾があれば「海老みそ味噌らーめん」のカップめん化(ノンフライ麺)に期待しています。

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