セブンイレブン限定「ワンタンラーメン」しょうゆ味・とんこつ味が高コスパ!! 東洋水産 (マルちゃん) と共同開発

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月11日(火)新発売のカップ麺、セブンプレミアムワンタンラーメン しょうゆ味」と「ワンタンラーメン とんこつ味」の実食レビューです。

あのスープがカップラーメンに!? セブンイレブン×マルちゃんの「ワンタンラーメン」今年も登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブン-イレブン ワンタンラーメン

「マルちゃん ワンタンラーメン」とは、セブン&アイグループと東洋水産株式会社の共同開発商品で、おにぎりやコンビニ弁当などのサイドメニューにジャストサイズのカップワンタンスープ「ミニワンタンシリーズ」をカップラーメンに落とし込んだもの。以前から何度も発売されているのですが、正式に “セブンプレミアム入り” したのは今回が初めて。

2020年は鶏の旨み×豚の旨み

さらに2019年以前の商品は「ミドルサイズ」の容器(縦型ビッグの「本気盛」よりも背が低いけど標準サイズよりも大きめのカップ)が主流となっていたのに対し、今回はレギュラーサイズでの商品化で、セブンイレブン標準価格も前回の168円(税込181円)から138円(税込149円)にプライスダウン。さらに今回の容器は、同社の「QTTA(クッタ)」と同じ形状かつ同じ材質。

フタのある上部は丸く、底に向かって四角くなっていく独特のフォルムも然る事乍ら、容器の材質が一般的なカップラーメンに採用されている紙やポリスチレン(PS)ではなくポリプロピレン(PP)なのもポイント。近年のワンタンラーメンは「本気盛(マジモリ)」と同じようなプラ容器+胴巻き紙だったので、これも大きな変化です。

セブンイレブン限定のマルちゃん「ワンタンラーメン」が初めて発売されたのは、たしか2013年6月頃で、最初は標準どんぶり型の「しょうゆ味」からスタート。反響があったのか翌2014年にも「しょうゆ味」が再販され、2015年には「シーフード味」と「とんこつ味」が加わり、2016年には「しょうゆ味」と「担担味」が縦型カップ麺で再現されました。

再現元のオリジナル2品

2017年と2018年に目立った動きはなく、2019年2月に「しょうゆ味」とオリジナルのミニワンタンにはない「塩担担味」を新発売。今回も再び定番の「しょうゆ味」が商品化され、2015年の発売以来となる「とんこつ味」が久しぶりに復活。2015年まではレギュラーサイズの丼型だったので、とんこつ味が縦型になるのは今回が初の試み。

ちなみに前回はセブン&アイのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)事業「イトーヨーカドー」「ヨークベニマル」「ヨークマート」(IYグループ各店)も販売店に含まれていたのですが、2020年は全国の “セブンイレブン限定商品” となっているため、同じグループでもコンビニ以外の店舗には売ってないそうです(※セブンイレブンの店員さんに確認)。

オリジナルのミニワンタンシリーズが初めて発売されたのは、現在から遡ること約27年前の1993年(平成5年)2月。2020年2月現在の定番ラインナップは「しょうゆ味」「シーフード味」「たまごスープ味」「わかめスープ味」「とんこつ」「スープカレー」「担担スープ」の合計7種類で、そのうち「とんこつ」の発売日は2014年3月10日と比較的に最近の話(それで翌年にカップめん化?)。

「赤いきつね」と「緑のたぬき」ではない

ちなみに2019年2月発売品は当時にレビューしているので、詳細が気になる方は関連ページ「マルちゃん ワンタンラーメン しょうゆ味(2019)」と「マルちゃん ワンタンラーメン 塩担担味」をご覧ください。このページでは、セブンプレミアムに格上げされた2020年版の「ワンタンラーメン しょうゆ味」と「同 とんこつ味」の両方を評価します。

開封

※粉末スープの奇襲攻撃に注意

前回の「ワンタンラーメン しょうゆ味」は “ごま油の香り” を強調し、特製油の小袋を別添していたのですが、2020年版の「しょうゆ味」に別添の小袋はなく、ワンタンの数は3個。カップの素材と形状がQTTAだったので、麺は「MARUCHAN QTTA SHO-YUラーメン」の油揚げ麺を流用しているのかと思いきや、とんこつラーメンに合いそうな白くて丸断面のフライ麺となっています。

あれ、ワンタンの数が違う‥‥

「ワンタンラーメン とんこつ味」も別添の小袋はなく、「しょうゆ味」と同じように丸刃でカットされた中細の油揚げ麺が合わせてあったので、もしかすると麺は両方とも「MARUCHAN QTTA TONKOTSUラーメン」から引っ張ってきたのかもしれません。ただ、「しょうゆ味」のワンタンは3個だったのに、「とんこつ味」のワンタンは2個‥‥なぜw

麺の量は同じ61gかつ「とんこつ味」だけ特別な具材が使われているわけでもない——どうしてワンタンの数が違うのか疑問に思ったので、もう1セット購入してみたところ、またもや「しょうゆ味」は3個なのに対し、同時発売品の「とんこつ味」は2個でした。東洋水産の具材は基本的に重量判定なので、たまたま運が悪かったのか、スープにコストがかかったのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム ワンタンラーメン しょうゆ味 / とんこつ味
製造者:東洋水産株式会社 関西工場
製造所:兵庫県神戸市西区見津が丘6-8
内容量:79g(めん61g)/ 81g(めん61g)
商品コード:4901990365437 / 4901990365451(JAN)
商品サイズ:縦102mm×横102mm×高さ109mm
発売日:2020年02月11日(火)
実食日:2020年02月11日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:149円(税込)
希望小売価格:138円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【しょうゆ味】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、植物性たん白、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、卵粉、粉末野菜、香辛料〕、添付調味料(食塩、しょうゆ、チキンエキス、ごま、粉末野菜、チキン風味パウダー、砂糖、香味油脂、香辛料、食酢、発酵調味料)、かやく(ワンタン、卵、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、トレハロース、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、香料、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)
【とんこつ味】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、植物性たん白、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、卵粉、粉末野菜、香辛料〕、添付調味料(ポークエキス、食塩、砂糖、すりごま、香辛料、豚脂、しょうゆ、たん白加水分解物、植物油、チキンエキス、野菜エキス、香味油脂)、かやく(ワンタン、ねぎ、紅生姜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、トレハロース、炭酸カルシウム、かんすい、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、クチナシ色素、ベニコウジ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

【しょうゆ味】栄養成分表示[1食(79g)あたり]カロリー:356kcal、たんぱく質:7.8g、脂質:16.4g、炭水化物:45.2g(糖質:43.2g、食物繊維:2.0g)、食塩相当量:4.6g(めん・かやく:1.5g)(スープ:3.1g)、ビタミンB1:0.30mg、ビタミンB2:0.30mg、カルシウム:130mg / 参考値:調理直後に分別した値(めん・かやく:305kcal)(スープ:51kcal)

「しょうゆ味」の調理後は、前回のように胡麻油の香りが強く主張してくることはなく、どちらかというと油揚げ麺特有の芳ばしさが優勢の実食前。しかし、イヤな感じの鼻につくニオイではありません。もし「QTTA」が苦手だと気になるかもしれないタイプではあるものの、いい意味でカップ麺らしいと思える好印象な香りです。

【とんこつ味】栄養成分表示[1食(81g)あたり]カロリー:372kcal、たんぱく質:8.5g、脂質:18.0g、炭水化物:45.2g(糖質:42.9g、食物繊維:2.3g)、食塩相当量:4.3g(めん・かやく:1.5g)(スープ:2.8g)、ビタミンB1:0.31mg、ビタミンB2:0.32mg、カルシウム:134mg / 参考値:調理直後に分別した値(めん・かやく:303kcal)(スープ:69kcal)

「とんこつ味」の調理後も同じくインスタント感の強い香りが漂ってきて、いよいよミニワンタンシリーズの「ワンタン とんこつ」よりも「MARUCHAN QTTA TONKOTSUラーメン」に近いイメージ。ちなみに麺の下にワンタンが潜り込んでいないか念のため注意深く底まで確認したところ、やはりワンタンは2個しか入っていませんでした。

すでに「しょうゆ味」は実食前から前回の縦型ミドルと別物ですし、数年ぶりに復活した「とんこつ味」は標準どんぶり型からタテ型に移行しているため、こちらはQTTAとの違いが気になるところ。引き続きミニワンタンの再現度やコストパフォーマンスの高さに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

5.5

プツンッと歯切れのいい麺

「しょうゆ味」の麺は、加水率の低い中細ストレート麺で、やはりクッタのTONKOTSUラーメンに使用している油揚げ麺と思われます。ラードを使用した油で揚げているため、独特の芳ばしい風味は強く、かなりインスタントらしさ全開の仕様となっているのですが、同じくインスタント感の強い普遍的な醤油味のスープとの相性は抜群。

5.0

「とんこつ味」の麺もQTTAのTONKOTSU用に開発された油揚げ麺(ノンスチーム製法)と酷似した感触で、とうぜん豚骨味のスープとの相性は申し分ありません。ちなみに定番ラインナップの現行QTTA「SHO-YU」「SEAFOOD」「CURRY」「TOMATO CREAM」の麺量は66g、「TONKOTSU」のみ61gとなっていて、今回の麺量とも一致します。

この麺は以前から醤油味のスープでも食べてみたいと思っていて、それが図らずも叶った今回。スープに背脂は浮いていませんが、京都・北白川の「ますたに」や「来来亭」「魁力屋(かいりきや)」をはじめとする京都流の “背脂チャッチャ系” に合わせた場合、現時点で最強かも——と、そんなポテンシャルの高さを感じたので、「しょうゆ味」は星の数0.5プラスしました。

スープ

5.5

ラードの芳ばしさが効果的!!

2019年・縦型ミドル版の「しょうゆ味」は、オリジナルのミニワンタンメンと比較して圧倒的に醤油が強く、また胡麻油の香りもパワフルに主張していたのですが、打って変わり今回のスープはオリジナルに近い味わい。前回は “こんなに濃くしなくても‥‥w” と、そのように感じたスープから一変、化調で味を整えたザ・カップラーメン的しょうゆ味に仕上がっています。

もちろん高級感など皆無に等しい味わいで、パッケージに書いてあった “酸味” も特筆して目立つことはなく、某カップヌードル(※該当者1名)にオマージュを込めているようなテイストなのですが、ここで大きなオリジナリティを発揮しているのが油揚げ麺の風味。粉末スープ自体に特別な要素はないため、待ってましたと言わんばかりにラードの旨味が面目躍如。

土台の粉末スープに高級感がないからこそ油揚げ麺のチープなコクと衝突することもなく、むしろ豚脂特有の芳ばしさに本格感を覚えたくらい。なおかつカップラーメンでしか味わえない背徳感を “適度に” 表現してくれている、なかなか感慨深いスープには予想を裏切られました。

5.0

「とんこつ味」のパッケージには “コクのある博多風のスープがおいしい!” とあり、なるほど方向性は久留米や熊本の豚骨ラーメンではなく博多とんこつライクなテイスト。ややトロミのある口当たりが人工的で、豚骨の風味も粉末スープらしいスナック的なタイプではあるものの、しょうゆ味と同じく麺の芳ばしさが嫌味なくプラスに働いています。

たとえば「QTTA TONKOTSUラーメン」と比較した場合、それよりも若干ながら軽く、どちらかというと「黄色い博多とんこつラーメン」にも通じるクラシカルな味わいで、特製油の穴を油揚げ麺のコクが補っているような構成。実に東洋水産らしい豚骨スープに仕上がっているため、とりあえず「QTTA」や「黄色い博多とんこつラーメン」が好きなら間違いありません。

具材

5.0

コンビニで税込150円以下なら充分

同じくセブンイレブンで販売されているセブンプレミアムの縦型カップラーメン・レギュラーサイズは、基本的に税込138円が主流なので、コストパフォーマンスバトルに持ち込まれるとイーブンもしくは僅差で劣勢。けれども2020年2月現在、既存のQTTAをセブンイレブンで買うと税込198円なので、それを思えば特別に高いわけでもありません。

4.5

ワンタンは「しょうゆ味」「とんこつ味」どちらも共通で、熱湯3分ジャストで食べ始めると中身(おそらく味付豚肉、粉末ポテト、オニオン等)がシャリッとした食感のままだと思いますが、すこし沈めてケアしてやると戻ります。以前は中身のシャリ感が現在よりも頑固で気になっていたので、戻りが改善されたように感じました。

また「とんこつ味」のスープはコショウのメリハリもガーリック感も万人ウケするタイプでありながら、とろみは地味に強かったため、紅生姜の爽やかな酸味が効果的。そこまでガンガンに主張してくるわけではないものの、存在感は一丁前だったので、もし苦手な方は気をつけてください。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

けっこうカップラーメンに寄せて大胆にアレンジされていた2019年に対し、2020年のワンタンラーメンは “あのスープがラーメンに” というコンセプトが大切にされていて、なおかつ麺が入っていても違和感なく、再現度も低くないと感じました。細かく分けると「しょうゆ味」は星5.5個、「とんこつ味」は星4.8個、みたいな感じなのですが、好みで選んでいただいて問題ありません。

ただし「とんこつ味」と既存の「QTTA TONKOTSU」は麺を筆頭に共通点が多く、もしスーパーでQTTAが税込138円だった場合、コスパ的に負けを認めざるを得ないのが正直なところ。対して「しょうゆ味」もQTTAに通じるところが無きにしも非ずですが、そこに丸刃の低加水麺という組み合わせには新鮮味を感じたので、どっちがオススメかと聞かれたら「しょうゆ味」です。

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