蒙古系レンジ麺「コクが決め手! 麻婆ラーメン」蒙古タンメン中本を意識したコンビニラーメンがローソンに!!

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ローソン

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月4日(火)新発売のレンジ麺、ローソン「コクが決め手! 麻婆ラーメン」の実食レビューです。

ジェネリック二郎の次は蒙古系レンジ麺ブーム到来!? 蒙古タンメン中本ライクなコンビニラーメン再び!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ入りチルド麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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コクが決め手! 麻婆ラーメン

今回の新作レンジ麺「コクが決め手! 麻婆ラーメン」は、電子レンジ調理専用のカップ入りコンビニラーメンで、北海道と九州地域を除くローソンの新商品として展開。麻婆ラーメン(まーぼーらーめん)という商品名を見た時、新潟発祥の麻婆麺(マーボーメン)をリスペクトしたレンジ麺かと思ったのですが、どうも毛色が異なる様子。

辛味に注意の警告あり

新潟を発祥とする麻婆麺は、鶏ガラや豚骨を中心とした動物系スープ、また店によっては煮干しなどの魚介系を取り入れたWスープのラーメンに、どーんと四川風の麻婆豆腐がダイレクトに鎮座している食べ物のこと。空前の麻辣(マーラー)ブームも相俟って、赤唐辛子の辛さや花椒(かしょう)の痺れを強く効かせた商品も多く、ご当地・新潟を飛び出て全国的にも注目されるようになりました。

たとえば近年、東京都内で人気の麻婆麺といえば、ぶどう山椒やホワジャオ(華北山椒、花椒)の痺れを強烈に効かせた「SHIBIRE NOODLE 蝋燭屋(シビレヌードルろうそくや)」が有名で、カップラーメンになったこともあります。またカップ麺にもなった店といえば、目黒と渋谷にある「新潟 三宝亭(さんぽうてい)東京ラボ」の “全とろ麻婆麺” も記憶に新しいところ。

もともと麻婆麺は、醤油ベースのラーメンにトロミの強い麻婆豆腐をトッピングするスタイルが主流となっていたのに対し、たとえば「三宝亭」の全とろ麻婆麺をはじめ、スープそのものが麻婆豆腐状態の麻婆麺もあります。しかし、ローソンの新商品「コクが決め手! 麻婆ラーメン」は “味噌ラーメンの上に麻婆豆腐をトッピングした” 麻婆ラーメンがテーマ。

つまりコッチなのでは‥‥

ローソンの公式ウェブサイト曰く、野菜の旨味が効いた濃厚でコク深い味噌ベースのスープに、中太の縮れた卵麺を合わせ、もやし・ニラ・キャベツ炒めとコク旨・ピリ辛の麻婆豆腐餡をトッピングしているらしく、花椒についてのコメントはありません。野菜の旨味が効いた味噌スープに麻婆豆腐といえば、辛うまラーメン日本一「蒙古タンメン中本」の代名詞みたいなもの。

ちなみに蒙古タンメン中本の看板商品「蒙古タンメン」にトッピングされている辛子麻婆豆腐は、一般な四川風の麻婆豆腐と違い花椒の痺れは感じないので、もしローソンの「コクが決め手! 麻婆ラーメン」から痺れを感じたら、蒙古系ではなくなります。逆に痺れが意識されていなかった場合、ファミリーマートの蒙古系レンジ麺に対抗した商品と言えるかもしれません。

「蒙古タンメン中本」はセブンイレブンと固い契りを結んでいる(はず)なので、今回の新作も以前に発売されたファミリーマートのレンジ麺も蒙古タンメン中本のライセンス商品ではないのですが、2019年11月19日(火)に発売された「麻婆豆腐ラーメン」というレンジ麺があり、けっこう蒙古タンメンっぽい雰囲気が再現されていました。

ファミマの蒙古系レンジ麺

あくまで “もしファミマが独断で「蒙古タンメン」をレンジ麺にアレンジしたら——” みたいな仕上がりではあったものの、麻婆餡に痺れはなく、けっこう雰囲気の再現度も高かったので、このブログでは高評価を叩き出しています。※関連ページ:中本インスパイア!?ファミマのレンジ麺「麻婆味噌ラーメン」が中本の蒙古タンメンに激似!!

開封

別添の小袋は電子レンジOK

商品の包材(ラベル)には “辛味に注意してお召し上がりください” と書いてあったように、今回の「麻婆ラーメン」には一味唐辛子の小袋が別添されていて、大阪府堺市に所在する創業明治35年の老舗「株式会社やまつ辻田」の唐辛子を使用しています。今回の購入店舗は近畿なのですが、千葉や岐阜のローソンでも一味唐辛子は「やまつ辻田」らしいので、ローソンの標準仕様なのでしょう。

辛子麻婆豆腐の見た目は上々

さて、麺の上には白味噌が多そうに見える味噌ラーメンスープゼラチンと野菜、麻婆餡がトッピングされているのですが、一般的な麻婆麺と違って炒め野菜をトッピングしているのがポイント。しかし、中本といえばのキクラゲは入っておらず、ファミリーマートの「レンジ麻婆味噌ラーメン」には入っていた豚肉やニンジンも入っていません。

それから念のため過去に類似品がないか調べてみたところ、2017年12月19日と2018年11月20日にも「辛口麻婆ラーメン」という味噌ラーメン×麻婆豆腐を合わせていた商品が出ていたようで、レビューサイトなどに投稿されていた当時の評判・口コミを見ると「想像以上に辛い!!」「コンビニラーメンの辛さじゃない‥‥」「某チェーン店そっくり」などのコメントが寄せられていました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:コクが決め手! 麻婆ラーメン
製造者:(株)オイシス 加古川工場
製造所:兵庫県加古郡稲美町 六分一1362-62
内容量:-(記載なし)
商品コード:2309134920290
包材管理用:4589877366465
発売日:2020年02月04日(火)
実食日:2020年02月10日(月)
発売地域:北海道・九州除く全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:498円(税込)
ローソン標準価格:461円(税別)
麺の種類:茹で中華麺
スタイル:レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
加熱時間:1500W 1分50秒 / 500W 5分30秒
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
小袋構成:1袋(一味唐辛子)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】味噌ラーメンスープゼラチン、茹中華麺、麻婆豆腐あん、ニラ入もやし炒め、キャベツ炒め、香味油、寒天加工品、一味唐辛子、加工澱粉、糊料(加工澱粉、タマリンド)、かんすい、調味料(アミノ酸等)、酸味料、pH調整剤、グリシン、酢酸Ca、酸化防止剤(V.E)、乳酸Ca、豆腐用凝固剤、カラメル色素、カロチノイド色素、香料、酵素、V.C、(原材料の一部に小麦・乳・卵・ごま・鶏肉・豚肉を含む)(本品製造工場では、そばを含む製品を製造しています)

実食開始

500Wの電子レンジなら5分30秒

それから当時は完全に見落としていたのですが、2019年4月16日には激辛唐辛子のブート・ジョロキアなど、5種類の唐辛子をブレンドした「LV.3 凍える辛さ 辛口麻婆ラーメン」というバージョンもありました。と、それはさておき今回の加熱目安はローソンの業務用電子レンジ(1500W)で1分50秒、家庭用の電子レンジ(500W)で5分30秒となっているのですが——

実際は500Wで5分50秒が適切?

最近のレンジ麺にしては珍しく時間通りに温めても部分的に生温かったので、再度20秒くらい追加熱しました。もし家の電子レンジが目安のワット数と違う場合は、600W=4分35秒、650W=4分15秒、700W=3分55秒、800W=3分25秒、900W=3分00秒、1000W=2分45秒を目安に加熱して、足りないようであれば10~20秒ずつ様子を見ながら追加熱してください。

ちなみにローソン標準価格は税込498円、ファミマの蒙古系レンジ麺も税込498円、ジェネリック二郎(二郎インスパイア系レンジ麺)はローソン・ファミマ・セブンそれぞれ税込550円に統一、みたいな暗黙の基準があるのかもしれません。それでは、引き続き蒙古系らしさに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食当たり
カロリー:506kcal
たん白質:24.5g
脂  質:16.8g
炭水化物:66.4g
Na:2.5g
食塩相当量:6.35g(※当ブログ調べ)
計算式:ナトリウム(mg)×2.54÷1000
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっとクセになるかも(笑)

4.0

蒙古タンメン中本の卵麺といえば「味噌卵麺」(読み方は「みそらんめん」)ですが、それは煮抜きの玉子がトッピングされている別のメニューになるためさておき、ローソンの麺には卵を練り込んでいるとのこと。したがって色は黄色みがかった縮れの強い中太麺で、サイズのわりに弾力は弱く、ぶちぶちと千切れるような麺ではないものの、ふかふかとソフトな食感が目立ちます。

麺量は茹で前150gといったところ

縮れの強い中太たまご麺といえば、北海道は札幌の味噌ラーメンで特徴的なポイントとして挙げられる項目。たしかにサイズと縮れの具合は味噌ラーメンに合うタイプですし、加水率も低くはないのですが、蒙古タンメン中本の麺を意識して作った新開発の特注麺ではなさそうな雰囲気(なお、現在の実店舗では白根社長とのトラブルでサッポロ製麺から非公開の製麺所に変更)。

おそらくオイシスの加古川工場がローソンの味噌ラーメン系に使っている汎用の中太麺で、どうしても茹で置きの麺を二度茹でした感は否めないのですが、この食感も慣れると癖になる魅力が無きにしも非ず。けっこう小麦の風味も芳醇ですし、今回の辛旨味噌スープとの相性も悪くありませんでした(※ただしコンビニのレンジ麺は地域によって製造者が大きく異なります)。

スープ

中本をグッとマイルドにした感じ

4.0

ベースの味噌は中本の味噌ダレよりも明らかに白味噌寄りのマイルドな口当たりですが、その真上に位置している野菜から滲み出た風味も相俟って、たしかに野菜を煮込んだような風味がスープ本体から伝わってきます。さらに体感的な塩分濃度も思ったより控えめで、むしろ甘みが強く、味噌スープだけではパンチのある味ではないものの、なかなか中毒性の高い甘みが印象的。

味噌の旨味と麹の甘み、さらに動物系のコクも丁寧で、野菜を煮込んだような風味がタンメンらしさを演出。適度にニンニクの風味は効いているのですが、トッピングの麻婆餡と別添の一味唐辛子が干渉してこない限り、ほぼ土台の辛味は皆無といっても過言ではありません。あくまで麻婆豆腐と一体化するために、土台は攻めることなく受け入れスタンスに徹しています。

意外と辛い別添の一味唐辛子

そしてトッピングの麻婆餡は、やはり蒙古タンメン中本ライクな辛子麻婆で、花椒・山椒の痺れは目立ちません。しかし、この中に粉末の赤唐辛子が仕込んであるものの、唐辛子の辛さは控えめで、この餡単体で直接いっても辛さはピリ辛そこそこ程度。以前の「辛口麻婆ラーメン」は予想外の辛さを誇っていたようですが、コクが決め手! の麻婆餡は文字通りコク重視。

けれども別添の一味唐辛子は地味に辛く、非常識な激辛唐辛子にみられる特有の癖は感じないものの、甘い韓国唐辛子ではありません。かなり唐辛子特有の芳ばしい風味も強めに香っていて、イメージとしては本鷹に近い品種をブレンドしているような、ここが固まっていると地味に辛口です。とはいえ全体に攪拌したら中辛~中辛ちょい上、蒙古タンメンの辛さが「5」なら今回は「3」くらい。

具材

ファミマには負けるけど500円以下なら‥‥

4.0

炒め野菜は電子レンジ加熱の過程でクタクタになりますが、蒙古タンメンの野菜も基本はクタクタなので正解。二郎系レンジ麺のように野菜たっぷりとはいえず、豚肉とキクラゲが入っていないのも寂しいポイントではあるものの、特にキャベツはスープの項目でも触れた野菜の旨みに貢献してくれている部分は大きく、豆腐もわりと大きめにカットされていて——

Kinugoshi !?

まさかの絹ごし豆腐w(※蒙古タンメンの豆腐は木綿)とはいえスープがマイルドだったので、結果的に相性としては悪くありません。ファミマの蒙古系レンジ麺は木綿豆腐が今回の1.5倍くらい入っていましたが、それっぽい雰囲気は表現できています。なお、通常の麻婆豆腐と違い挽肉が入っていないのも中本の辛子麻婆ならではの特徴なので、確実にリスペクト。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)


2017〜2019年にローソンで販売されていた「辛口麻婆ラーメン」はノーチェックだったので、今回が初だったのですが、過去の評判から察するに、おそらく軸は同じで辛さを大幅に落としたような仕上がりといえるかもしれません。で、蒙古タンメン中本の再現度は‥‥遠からず近からずw まったく的外れではなかったものの、ファミマの蒙古系レンジ麺「麻婆味噌ラーメン」のほうが上でした。

それに蒙古タンメンらしさ云々を抜きにしても、具材のボリュームを筆頭にファミマが上を行ったので、ちょっと厳し目に見ています。とはいえ単純に美味しいか不味いかでいえば “おいしい” 一杯なので、試してみても損はありません。次は再びファミマが応戦してくるか、いよいよ本家・セブンイレブンと白根社長が重い腰を上げてくるのか、引き続き二郎系レンジ麺に次ぐ波乱に期待しましょう。

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