「サンポー 焼豚ラーメン×丸幸ラーメン」豚骨ラーメンコラボ企画第2弾リニューアル

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サンポー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、サンポー食品のカップ麺、「焼豚ラーメン×丸幸ラーメン」の実食レビューです。

基山町が誇る豚骨ラーメンの二大巨頭が共演したカップラーメンがリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン×丸幸ラーメン

今回のカップラーメンは、サンポー食品の看板ブランド「焼豚ラーメン」と某小説にて “日本一うまい店” と称えられた福岡・久留米ラーメンの老舗「丸幸ラーメンセンター」との共同開発商品で、サンポー食品と有名ラーメン店のタイアップ企画「豚骨ラーメンコラボ企画」第2弾の新商品として2017年1月16日(月)にリリースされました。

ちなみに豚骨ラーメンコラボ企画第1弾は「焼豚ラーメン×長浜ナンバーワン」、第3弾は「焼豚ラーメン×魁龍どトンコツ」となっていて、「魁龍ど豚骨」は2019年1月現在も絶賛発売中。第4弾の「焼豚ラーメン×丸星ラーメン」は、2019年1月21日(月)より新発売となっています。

「丸幸ラーメンセンター」(まるこうラーメンセンター)とは、地元で知らない人はいないほどの知名度を誇っている国道3号線沿いの大箱ロードサイト店で、 “国道系ラーメン” とも呼ばれているのですが、駐車場100台・客席150席というキャパシティの超大箱店にもかかわらず、舌の肥えた地元民に愛され、昼時には店内全席埋まって外にも列ができるほどの人気ぶり。

丸幸ラーメンセンターは昭和40年(1965年)2月創業となる老舗ラーメン店なのですが、そのルーツは昭和27年(1952年)久留米市日吉町の文化街入口に開業した「幸陽軒」(こうようけん)にあり、初代店主・原口幸春氏は食べ歩きの経験を活かした見様見真似の独学でラーメンを始め、当時わずか席数18席で1日500〜600杯を売り上げる伝説のラーメン店に育て上げたそうです。

その後、幸春氏は車の将来性に着目し、現在の本店がある佐賀県三養基郡基山町の国道沿いに義弟の八郷清孝氏と「幸陽軒」の従業員だった黒岩文雄氏(現「大龍」グループ会長)の共同出資で「丸幸ラーメンセンター」を立ち上げ、組織変更に伴って昭和50年(1975年)に丸幸ラーメンが幸陽軒を吸収合併、現在の代表取締役社長は幸春氏の娘・原口春美さんが務めています。

久留米ラーメンといえば濃厚でクセのあるイメージが強いかもしれませんが、丸幸のスープは豚骨100%の純とんこつスープでありながら豚骨臭など独特の動物臭を抑え、クリーミーで洗練された味わいが大人から子どもまで老若男女を問わず多くのファンに愛されている人気の秘訣。ところで「焼豚ラーメン」が美味しすぎて困る九州の雄・サンポー食品ですが、実は丸幸ラーメンと同じく佐賀県三養基郡基山町に本社・工場があるんですよ。

これはもう豚骨ファン大興奮の組み合わせで、しかもサンポー商品開発部の奥川翔吾氏曰く、 “インスタントという概念をいったん捨てて用いる豚の質の見直しやポークエキスの配合を変え、粉末スープでも液体に負けない深みを出すことができた” という渾身の自信作。さらに “コストはかかるが、焼豚ラーメンに比べポークエキスを2倍に増量する” といった気合の入れよう。

初版のリリースから2年近く経過しているのですが、今もなおレギュラー商品として製造・販売が継続していることからも人気の高さがうかがえますし、実際かなり濃厚で美味しかったと記憶してます。それから店頭で見かけなくなり、1年以上経って久しぶりに巡り会えたと思ったら、いつの間にリニューアルしたのかカロリーなどの数値が変わっていました。

開封

2018年9月18日に棒ラーメン版の「棒状 丸幸ラーメンセンター監修 久留米豚骨ラーメン」がリリースされたのですが、丸幸ラーメンのコーポレートサイト内にある「丸幸ニュース」では2018年10月20日に “丸幸ラーメン×サンポー コラボ企画 新製品発売” とアナウンスがあったので、もしかすると昨年9月~10月あたりにリニューアルされたのかもしれません。

別添の小袋は4種類「焼豚」「粉末スープ」「調味油」「紅しょうが」なので、これについてはリニューアル前とデザイン・構成ともに変更ありませんし、この件についてサンポー食品には問い合わせ済みなので(現在返答待ち)、サンポー食品からの返答が届き次第こちらに正しいリニューアル日を追記いたします(※2019年1月22日追記:リニューアルは2018年11月、麺とスープのバランスを変更し、麺の重量を増やして使用する湯量は減らしたとのことでした)。

麺もリニューアル前と同じく福岡県がラーメンのために開発した専用の小麦「ラー麦(福岡県産小麦100%)」を油揚げ麺に採用しているのですが、「一蘭」「筑豊ラーメン山小屋」「博多一風堂」「大砲ラーメン」「博多三氣」「長浜将軍」など、なだたるラーメン店も使用していることで有名です。ただ、カップ麺には容赦無くラードが練り込まれているので、まったくサンポー食品らしさは見失っておりません。早くも現段階めっちゃ芳ばしい匂い。

2017年の初版はローソン先行商品として販売されていたのですが(九州では発売当初より一般小売店でも取り扱われていた模様)、今回は全国のミニストップで開催されていた「ご当地カップ麺フェア」(2019/01/07〜01/20)で入手しました。メーカーの希望小売価格は税別205円なんですけど、ミニストップでの店頭価格は税別198円だったので、ちょっと安かったです。

製品情報・購入価格

製品名:サンポー 焼豚ラーメン×丸幸ラーメン
販売者:サンポー食品
内容量:128g(めん93g)
発売日:2017年01月16日(月)
 〃 :2018年11月リニューアル
実食日:2019年01月19日(土)
JANコード:4901773017133
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国
購入価格:213円(税込)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:4袋(焼豚・粉末スープ・調味油・紅しょうが)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(小麦(福岡県産))、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、チキンエキス、しょうゆ、香辛料、食塩、植物油脂、乳製品、ねぎ、糖類、しいたけエキス、魚介エキス)、かやく(焼豚、紅しょうが)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、かんすい、pH調整剤、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、カラメル色素、紅麹色素、乳化剤、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)
【アレルギー表示】小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごま

実食開始

お湯を注ぐ前に「焼豚」「粉末スープ」の順に2種類の小袋を開封するのですが、 “焼豚の上に粉末スープをあける” のがポイント。粉末スープの小袋を開封した瞬間、豚骨・ガーリック・ちょっと乳製品・ペッパー系の香辛料で香りにもメリハリがあり、否応無しに期待が高まります。サンポーずるい。かなり粉末スープの量が多いので、なるべくスープを溶かしながら‥を意識し、ゆっくりと熱湯を注ぎましょう。

後入れの「調味油」もレギュラーサイズの「焼豚ラーメン」より圧倒的に多いですし(軽く見積もって倍の量はありそう)、中の動物性油脂が凝固していると思うので、3分待っている間にフタの上で温めます。というわけで温度により中の油脂が分離することもありますが、品質に異常はありません。

さて、完成です。ちょっと変な見た目かもしれませんがw いきなり主張の強い生タイプの紅生姜をスープに浮かべるとベースの味がわからないので、焼豚の上にトッピングしました。よほどスープの味が頼りない場合を除き、私は実際のラーメン店でも基本的に紅生姜は使わないのですが(使っても替え玉から以降)、せっかく個包装で別添されているので、各位お好みのタイミングで投入してください。

さきほどカロリーなどの数値が変わっていることについて触れましたが、原材料名に大幅な変更は見られません。しかしながら熱量は634kcalから600kcalにダウン、脂質も35.6gから30.0gに、また食塩相当量も8.9gから7.6gに下がるなど、全体的にライトな変化が生じていました。けっこうな勢いで下がっているので、豚骨のパワーダウンが懸念されます。

1食(128g)当たり

カロリー:600kcal
たん白質:14.5g
脂質:30.0g
炭水化物:68.0g
食塩相当量:7.6g
(めん・かやく:2.5g)
(スープ:5.1g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:212mg

めん

22番切刃で切り出した中細めん。小麦粉にはラー麦を100%使用しており、しっかりとしたコシが味わえます。湯戻り3分。

(出典:サンポー食品「新着情報」)

ルーツは焼豚ラーメンだが耐久力は上

食べ始めはコシがあって、練り込まれたラードの芳ばしい風味が印象的。「ラー麦」使用という点からしてオリジナルの焼豚ラーメンとは別物になるのですが、基本は焼豚ラーメンに使われている油揚げ麺の延長線上にあるため、サンポー食品のカップ麺が好きなら麺に関しては手放しにオススメです。

またサンポー食品の大盛バケツ型に採用されている麺は、麺の製造工程において蒸す・揚げるなどの条件が大盛り用に合わせて微妙に異なるそうで、今回も例に漏れず耐久性がありますね。さすがに10分以上経過すると柔らかめになってくるものの、ふつうに食べ進めていたら最後まで適度なコシが楽しめるはず(でも柔麺は柔麺で美味しかった)。

お店の麺は中細ストレート麺なので、いかにもカップ麺らしく、その中でもインスタント感の強い今回の油揚げ麺は再現度が高いとは言えませんが、スープとのバランスは良好ですし、カップ麺ならではの魅力を素直に評価したいですね。あ、ちょっと気になったのが麺の重量で、全体の内容量は128g(リニューアル前と同じ)なんですけど、なぜか麺は90gから93gに増えていました。

スープ

丸幸ラーメンの特長であるクリーミーな白濁とんこつスープ風に仕上げました。コクのあるとんこつスープが食欲をそそります。

(出典:サンポー食品「新着情報」)

焼豚ラーメンとんこつ強化型スープ

スープも麺と同じく基本は焼豚ラーメンの延長線上にあるのですが、そのスタンスを守りつつ、さらに豚骨が研ぎ澄まされて進化したような印象。まず熱湯を注いでから待っている間‥いや、むしろ熱湯を注ぐ前から濃厚な豚骨感が漂い、それは豚骨臭とはベクトルが異なるものの、かなり旨味の強いポークエキスを厳選していることが伝わってきます。

もちろん味としては粉末的ですし(実際に粉末スープ主体ですしw)、お店のような洗練された純とんこつ100%のスープとはタイプがぜんぜん違うと思うんですけど、巧妙なガーリックに強すぎないスパイス、ささやかな魚介エキスと椎茸の隠し味にワザが見える、なんだったら調味油なしでも美味しいです。おいしいですけど、そこに強烈なインパクトを印象付けるのが大量の調味油。

その量も然る事乍ら香りからして焼豚ラーメンとは種類が異なっていて、動物臭はオリジナルよりも野趣に富んだ、それでいてどこか洗練されているような上質感の漂う豚脂の香り。カロリーや脂質が減っていた分、やはり初版と比較して幾分かライトになったように感じたのですが、それでもなおヤンチャな焼豚ラーメンといったイメージは堪りませんでした。

かやく

焼豚ラーメンに使用しているおなじみのハート型チャーシュー使用。さらに焼豚ラーメンと丸幸ラーメンの両方の特長である紅しょうが、ねぎ入り。

(出典:サンポー食品「新着情報」)

きわめてシンプルです

なんかもう「ラー麦」と「ポーク」に全力で息切れ状態というか、ネギは粉末スープと同梱で、ぜんぜん多くないですし、なんとか最後の力を振り絞ってアイデンティティのハート型チャーシューと生タイプの紅生姜を別添してくれているような荒い息遣いを感じたのですが、サンポー食品あっぱれです、あっぱれ。

焼豚ラーメンに入っているコーン(以前はナルトが入っていましたが、東日本大震災の影響から安定供給が難しくなったため、現在はコーンが代役を務めています)、海苔やメンマも入っていませんが、お店の基本もチャーシューとネギですもんね。あいかわらずハート型チャーシューは職人技が光る薄さなんですけど、味付け濃いめで薄いのに意外とジューシーなんです。

ぜんぜん安っぽいイメージなのに、手抜き感がないというか、ファンの贔屓目かもしれませんが、美味しいんですよコレ地味に。紅生姜は生タイプで絶大な存在感を放っているのですが、別添なので入れるかどうか好みに合わせて自分で取捨選択できるのも嬉しいポイントですし、途中で馴染ませてみるとオリジナルよりも調味油の多いスープに対してビシッと紅生姜の清涼感が気分転換に効果的でした。何気に量も多いですよね、サンポーの紅生姜。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

お店の再現度はイマイチかもしれませんが、ひとつのカップ麺として、また焼豚ラーメンの名を冠する亜種製品としてのレベルが高く、サンポー食品と焼豚ラーメンが大好きな私は今回のカップ麺に逆らえませんでした。厳密に言えば正当進化版でありながら似て非なる別物といった印象も否定できないので、「これは焼豚ラーメンじゃない!」「まぁ普通に美味しいかな」「脂っこいわ‥」などなど、もちろん異論は認めます。

ただ、焼豚ラーメンの歴史があったからこそ、同じく佐賀に拠点を構える丸幸ラーメンとのコラボが実現したからこそ出せた味だと思いますし、 “単なる監修商品ではなく、互いの良い所を凝縮させました” というのが伝わってくる、とても素晴らしい名作でした。いっそのことサンポー食品から箱買いして、その日の気分に合わせてノーマル焼豚ラーメンと交互にヘビーローテーションしたいw

だいぶインスタント感というか焼豚ラーメンに寄っていたので、丸幸ラーメンらしさの再現性については圧倒的に棒状ラーメンの「棒状 丸幸ラーメンセンター監修 久留米豚骨ラーメン」が上だと思いますし、初版の印象は★7で今回ちょっとライトになった分★ひとつ下げているのですが、それでも焼豚ラーメンの濃厚さに磨きをかけてブラッシュアップした進化版の大盛カップ麺として高く評価したいです。

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