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つけめん級の極太麺!?ローソン限定「六厘舎 濃厚ソース焼そば」店員のみぞ知る焼そばを三田遼斉店主監修のもとカップ麺で再現!!

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年7月28日(火)新発売のカップ麺、明星食品「六厘舎監修 濃厚ソース焼そば」の実食レビューです。

日本屈指の行列店「六厘舎」の極太麺で作った焼そばをコンビニ限定のカップ麺で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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六厘舎監修 濃厚ソース焼そば

六厘舎(ろくりんしゃ)とは、2005年4月18日にオープンした “濃厚豚骨魚介つけ麺” の名店で、魚粉を加えて仕上げる濃厚つけ麺ブームのパイオニア「頑者(がんじゃ)」にインスパイアされた三田遼生(現・三田遼斉)氏が東京都品川区大崎にて開業。近年の飽和状態により “またおま系”(「またお前もその味か」の意)と揶揄されることもありますが、そのジャンルを全国的に広げて確立させた金字塔の一つ。

三田遼斉店主

今回の新商品「六厘舎監修 濃厚ソース焼そば」は、六厘舎の三田店主と明星食品株式会社の共同開発商品で、コンビニの中でもローソンでしか買えないPB(プライベートブランド)製品として展開。2018年10月16日(火)にローソン限定の縦型カップ麺「明星 六厘舎 濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」を発売しているため、今回が初のタイアップではないのですが、ソース焼そばの監修は前例がありません。

「六厘舎」の運営母体は竹田和重氏が代表取締役を務める株式会社松富士食品で、埼玉県鴻巣市にある「次念序(じねんじょ)」も同じ系列。また六厘舎からコンセプトを一新した毎日食べられる “あっさり系” つけ麺「舎鈴(しゃりん)」に、野菜・汁・麺の三位一体を実現させた「九臨(きゅうりん)」も同系列で、まぜそばのパイオニア「ジャンクガレッジ」も松富士食品のブランド。

ローソン名店シリーズの定番カップ麺にもなっている「東京タンメン トナリ」も同じ松富士食品の系列なので、つけめん系・タンメン系・がっつり系と違うジャンルのブランドを展開しているのですが、今のところ同系列の焼そば専門店は聞いたことがないですし、そもそも六厘舎が監修した湯切りタイプの汁なしカップ麺が発売されるのも今回が初めて。

つけめん級の極太麺を使用

ためしに「六厘舎 ソース焼そば」で検索してみたところ、六厘舎と同じ麺を使用しているという「野毛焼きそばセンターまるき 野毛本店」がヒットしたのですが、数年前まで六厘舎と契約していた東京屈指の製麺会社・浅草開化楼の極太麺を使っていることくらい。六厘舎(松富士食品)系列の店ではないようなので、たまたま製麺所が同じだったことを理由にヒットしたようです。

ローソンの公式ウェブサイト内にある “商品・おトク情報” によると、にんにくを練り込んだ “つけ麺級のモチモチとした極太麺” を使用しているらしく、ポークをベースに背脂を加えた濃厚ダレと特製唐辛子マヨネーズが特徴とのこと。明星食品を代表する特製マヨを別添したカップ焼そばといえば「一平ちゃん夜店の焼そば」が有名ですが、それとは完全に別の路線。

などと思いながら商品のパッケージを引っくり返してみると “日本屈指の行列店「六厘舎」店員のみぞ知る、つけめん用の極太麺で作る焼そばを六厘舎監修のもとカップ麺で再現しました” の文字。ちなみに「六厘舎 まかない 焼きそば」で検索しても焼そば関連の情報はヒットしなかったので、ほんとうに店員のみぞ知る “まかない” を再現したのかもしれません。

店舗外観と商品の概要

というわけでレシピはもちろん、実際に六厘舎の焼そばを食べた方の感想などもネット上には見当たらなかったので、本物の特徴は把握できていないのですが、近年の明星食品が手掛ける極太麺を搭載したカップ焼そば系統は基本的に外さない印象が強く、なかでも行列の絶えない東京・神保町の焼きそば専門店「みかさ」監修の一杯はトップクラスの出来栄え。はたして「六厘舎」の実力とは——

開封

別添の小袋は3種類

というわけで、今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体ソース」「特製マヨ」「ふりかけ」の合計3種類。それぞれ小袋のパッケージは六厘舎に関係のないデザインで、外装フィルムを破った先にある「FSCミックスパッケージ(FSC C081641)」及び「バイオマス No.170037」のロゴマークは、2020年から明星食品が推進している環境に配慮した “FSC認証紙及びバイオマスインキへの切り替え” による表示。

カップ焼そばの中では極太

麺は油で揚げたフライ麺で、パッケージには “つけめん級の極太麺” との記載があり、いわゆるカップ焼そば(油そば・まぜそば)ジャンルの中ではトップクラスの太さではあるものの、前例にない太さではありません。しかし、前述のように近年の明星食品は「みかさ」監修の商品を筆頭に湯切りタイプの極太麺に強いので、今回も安心して楽しめそうな予感。

ローソン標準価格(株式会社ローソンがフランチャイズチェーン本部として各店舗に対し推奨する売価)は220円(税込238円)と特別に安くはないのですが、2020年7月現在における大盛りカップ麺のメーカー希望小売価格は税別220円が平均なので、きわめて常識的な値段。しかし、税別220円のNB商品をコンビニで購入した場合の実売価格は税込232円が相場、それと比較して若干ながら高めの設定です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:六厘舎監修 濃厚ソース焼そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場
    埼玉県比企郡嵐山町川島2360(R)
内容量:171g(めん130g)
商品コード:4902881471374(JAN)
発売日:2020年07月28日(火)
実食日:2020年07月28日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:238円(税込)
ローソン標準価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体ソース・特製マヨ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料、卵粉、香味調味料)、ソース(半個体状ドレッシング、ソース、糖類、植物油脂、しょうゆ、豚脂、背脂、ポークエキス、食塩、デミグラスソース、香味油、ビーフエキス、ソース加工品、香辛料)、かやく(チャーシュー、キャベツ)、ふりかけ(香辛料、アオサ、かつおぶし粉末、ゆず皮)/ 加工デンプン、カラメル色素、炭酸カルシウム、調味料(アミノ酸等)、かんすい、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酸味料、香料、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、pH調整剤、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・ごま・大豆・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産。原材料のアオサは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

具材の量は控えめだけど——

固形具材はチップ状のチャーシューとキャベツが最初から容器の中に入っていて、どちらも従来のカップ麺に使われていた汎用の具材ですし、量も多いとはいえません。前述のように実店舗の焼そばに何が入っているのかは把握していませんが、大盛りサイズの汁なしカップ麺としては頼りない内容です。しかし、今回は「一平ちゃん夜店の焼そば」よろしく “特製マヨ” と “ふりかけ” を別添。

調理後は賑やかな仕上がり

お湯を注いで5分後に湯切りを行い、液体ソースを馴染ませ始めた瞬間から漂う芳醇でホロ苦いソースの香りもさることながら、ふりかけの中に入っていた “魚粉” と “ゆず皮” の香りも印象的。六厘舎の焼そばソースとは如何なるものか、まったく事前情報が掴めていない現在、もしかすると今回のソースから社員のみぞ知る秘密が垣間見えるかも——

六厘舎の実店舗では、残ったスープに魚出汁と柚子を加えた割汁を加えて〆る “スープ割り” も定番なので、ふりかけの柚子皮はそれをイメージしているのかもしれません。それでは、引き続き六厘舎監修の個性と極太麺に注目しつつ、「めん」「ソース・特製マヨ」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(171g)あたり
カロリー:756kcal
たん白質:10.8g
脂  質:33.3g
炭水化物:103.3g
食塩相当量:6.6g
ビタミンB1:0.92mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:202mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

つけ麺っぽくはないけれど‥‥

5.0

「六厘舎」の実店舗では、元フリープロレスラーのカリスマ製麺師・負死鳥カラス(不死鳥カラス)こと石倉康晴氏が所属する、浅草開化楼(あさくさかいかろう)の極太麺を使用していましたが、現在は菅野製麺所に変わっているらしく、しかしながら小麦の風味豊かな極太麺は健在とのこと。加水率は高めの設定で、形状はストレート、さらに全粒粉も練り込んでいるそうです。

けっこうソフトな食感

対するカップ焼そばの麺に使われている極太麺は縮れの強い平打ち麺で、全粒粉は練り込まれていませんが、にんにくを練り込むことでソースとの一体感を高め、もちもちとした粘り気のある弾力を重点的に強化しているような食感。これは近年の明星食品が得意とする極太多加水麺の典型的なタイプなので、いまさら新鮮味を覚えるような麺ではないものの、基礎クオリティは低くありません。

熱湯5分きっちり守るとソフトな口当たりで、ゆっくりと歯を包み込んでくれる、つまりコシの強い食感ではないのですが、ふっくらとした優しい食感が今回のソースにピッタリとマッチ。後半ふかふかとした食感が目立ってくるため、つけめんの極太麺とはタイプが異なるものの、単純に印象は悪くありませんでした。

ソース・特製マヨ

デミグラスソースが個性的

7.0

液体ソースはウスターソースを軸にスパイス感を効かせつつ、ふわっと糖類の甘さがスパイスを包み、その兼ね合いが中毒性の高さをブースト。さらに醤油の風味も意外と強く、動物系は豚脂・背脂・ポークエキスをはじめビーフエキスも重ねているのが明星食品らしいところ。さらにデミグラスソースのコクとホロ苦さが個性的で、奥行きのある味わいと鉄板で炒めたような臨場感を醸している、そこに従来のソース焼そばにはない個性を感じました。

特製マヨは酸味が強め

別添の唐辛子特製マヨは口に入れた瞬間から凛とした酸味が目立ち、まったく唐辛子の辛味がないわけではないものの、辛さよりも圧倒的にマヨネーズの酸味が前に出てくるタイプ。その酸味が今回の甘濃いソースと対比を描くように映え、どっしりと濃厚なソースに大盛り油揚げ麺という力強い構成ながら、特製マヨを部分的に使用しながら食べると最後まで飽きません。

以前「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに別添されていた唐辛子マヨを舐めたとき、加工油脂特有の野暮ったさが気になったので、ちょっと危惧していたのですが、そういった雑味が気になることもなく、ソースの本格さを尊重しながら酸味のアクセントが効果的でした。

具材・ふりかけ

ゆず皮のアクセントに注目

4.5

具材のチャーシューとキャベツに特筆すべき点はなく、きわめて汎用性の高いトッピングなので、もちろん濃厚ソース焼そばとの親和性も申し分ないのですが、大盛り極太麺に対して量の少なさが気になるところ。とはいえ甘辛い味付けのチャーシューは今回のソースと好相性、みずみずしいキャベツも意識的に食べるとインターバルに嬉しい存在。

卓上の黒七味をイメージ?

ふりかけは一味唐辛子を中心に黒胡麻、白胡麻、あおさ、鰹節粉末、ゆず皮をブレンド。イメージとしては柚子七味に魚粉を合わせたような内容なので、濃厚なソース味のカップ焼そばに合わないわけがなく、特製マヨとの相性もバッチリ。なかでも柚子皮は定番のソース焼そばにトッピングされることの少ない素材なので、そこに個性を感じました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

パッケージには “つけめん級の極太麺” とありましたが、実際はソフトな食感だったので、つけ麺のイメージには釣り合わないもの。またソースも醤油やデミグラスソースが個性的だった反面、けっきょく六厘舎らしさとは——みたいな。けれども単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば確実に美味しい濃厚なソース焼そばだったので、総評は上出来の星5(高評価)としました。それにしても、ちょっと評価しづらい商品ですねコレ‥‥w

とはいえ単純に一つのソース焼そばとして完成度が高いのは間違いなかったので、濃厚なカップ焼そばを大盛りで食べたい気分の時に選べば間違いありません。コンビニの中でもローソンでしか売ってない販路限定のPB商品になりますが、味のコストパフォーマンスは悪くなかったので、気になった方は最寄りのローソンをチェックしてみてください。

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