どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年6月23日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、明星食品「RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん」の実食レビューです。
ファミマでライザップ。低糖質カップ麺 “第12弾” はシリーズ初の野菜たっぷりちゃんぽん!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん
ファミマでライザップ。とは、全国のファミリーマートで展開しているRIZAP(ライザップ)公認商品及び企画の総称で、2016年11月から一斉にスタート。累計売上販売数No.1のサラダチキンバーをはじめ、糖質0gの麺を使用したチルド麺や機能性チルド飲料、好調に推移している低糖質コンビニスーツなど、さまざまなジャンルから商品を展開しています。
RIZAP監修のもと、糖質制限中の方やダイエット中の方を対象とした低糖質カップ麺のパイオニア・明星食品とファミリーマートの共同開発商品として、糖質オフのカップ麺を定期的にリリースしており、今回の「RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん」は同シリーズにおける第12弾。これまでの変遷をまとめてみたので、実食の前に歴代フレーバーを振り返ってみましょう。
- 2017.01.10RIZAP 辛味噌ラーメン
記念すべきRIZAP監修カップ麺シリーズ第1弾で、明星食品の低糖質麺ブランド「はじめ屋」をベースに開発。ただし微調整はあったものの、内容は当時の「はじめ屋 こってり味噌味」と同じだったので、まったく新鮮味はなかった(どんぶり型)
- 2017.01.10RIZAP 生姜醤油ラーメン
こちらも記念すべきRIZAP監修カップ麺シリーズ第1弾で、当時の「低糖質麺 Low-Carb Noodles(現・ローカーボNOODLES)」をベースに開発。この時期「Low-Carb Noodles」はゴリゴリの洋風路線だったので、中華そばスタイルには新鮮味があった(タテ型)
- 2017.06.27RIZAP 辛豚骨ラーメン
「はじめ屋」をベースに開発された新作で、案の定ぜんぜん辛味は弱かったものの、当時「はじめ屋」にはなかった “辛豚骨” がテーマ。辛味や豚骨よりもニンニクが強烈で、低糖質 > 健康志向 > 味気ないの流れを覆す(どんぶり型)
- 2017.07.18RIZAP 豚骨醤油ラーメン
第1弾「生姜醤油ラーメン」の続編で、スープの味は「はじめ屋 こってり醤油豚骨味」に通じるテイスト。カロリーや脂質、食塩相当量に制限はなく、味についての不満はなかったものの、容器は大盛りだったのに麺の量が少ない・そのわりに値段が高いなど、コスパに難色が見られた(タテ型)
- 2017.10.03RIZAP 濃厚味噌ラーメン
またもや「はじめ屋 こってり味噌味」をベースにしたRIZAPバージョンで、既存のNB商品と比較して塩分の縛りがなく、あきらかに味が濃くなってはいたものの、結果的に焼き直し。当時のファミリーマート標準価格は税込268円だったので、コスパの悪さが目立ってしまった(どんぶり型)
- 2018.01.30RIZAP スパイシーカレーラーメン
これまでタテ型・どんぶり型が交互にリリースされていたのですが、この商品を境に容器はタテ型に統一され(2020年6月26日現在)初の油揚げ麺を実装。コンセプト的にノンフライ麺がよかった‥‥などと思いつつ、結果的に当ブログでは高評価(タテ型)
- 2018.06.05
このシリーズでは初となる豆腐入りで、唐辛子を効かせた辛口のチゲ風スープをテーマに開発。前回に続き麺は低糖質フライ麺で、辛さレベルはピリ辛以上。それ以上に印象的だったのは、具材として入っていた1cm超えのビッグサイズ輪切り唐辛子(タテ型)
- 2018.10.16
2018年1月30日発売「スパイシーカレーラーメン」の後継で、辛さレベルは一般的にみても余裕で辛口。焼き直しではあるものの、引き続き低糖質フライ麺を使うことで適度にカップラーメンらしいジャンクさがあって、結果的な印象は悪くなかった(タテ型)
- 2019.02.05
「生姜」は第1弾でもピックアップされていた素材ですが、意外にもシリーズ初の鶏白湯で、評価は及第点。豊富な具材は印象がよかった反面、スープの生姜と鶏が弱く、ちょっとピンボケが目立った(タテ型)
- 2019.05.14
空前の花椒ブームにのっかったシリーズ初の麻辣(マーラー)系で、唐辛子の辛さも花椒の痺れも特筆して強くはなかったものの、万人ウケを狙った日本式の四川風的な味付けから中毒性は高く、ダイス状にカットされた味付鶏肉も16個以上と隙のない製品だった(タテ型)
- 2019.11.26
シリーズ2回目となる「醤油豚骨ラーメン」で、スープは醤油寄りの醤油とんこつ味‥‥いや、にんにく醤油とんこつ味といっても過言ではなく、なかなかアグレッシブな味わい。さらに、ようやく第6弾の「スパイシーカレーラーメン」より使い回されていたフライ麺からノンフライ麺に回帰した(タテ型)
- 2020.06.24RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん
※いまここ
——はい、というわけで今回はシリーズ初となる “ちゃんぽん” がテーマ。ファミリマートの公式ウェブサイト内にある商品情報曰く、たっぷりの野菜と魚介の風味が効いたちゃんぽんスープが特徴とのこと。RIZAP監修シリーズの前半は糖質50%オフを売りにしていましたが、最近は比較的に寛容(?)なのか今回の糖質量は32.3gと糖質制限系の商品にしては高めの値。
とはいえ白米の糖質量は100gあたり約37gなので、コンビニおにぎり1個分(平均100〜110g)の糖質量は約37g〜40g、白ご飯の場合は茶碗に軽く1杯分(150g)の糖質量は約55g——こうやってみると別に今回が驚くほど低糖質というわけではないですねw ただ、縦型ビッグのカップラーメンにおける糖質量は平均60〜70g前後なので、それと比較したら約半分くらいの糖質量です。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「調味油」が1袋。ちゃんぽん系のカップ麺は野菜を炒めたような調理感が決め手になるパターンが多いため、調味油の臨場感には期待したいところ。ちなみに調味油の主成分は食用油なので、脂質がメイン。つまり基本的に糖質はほとんど含まれていないため、糖質のみ制限するのであれば避ける必要はありません。
具材はキャベツ、カニカマ的な魚肉練り製品、もやし、人参、キクラゲと5種類のバリエーションがあって、ちゃんぽんといえば真っ先に思い浮かぶピンクかまぼこは入っていませんが(私だけですかね)、頼りない印象は受けません。全体的に見て野菜たっぷりというわりに常識的な量ですが、とりあえずキャベツの膨張率に期待。
今回はファミリーマートのPB商品なので、販売店は全国のファミリーマート限定かつ数量限定商品として展開。2020年6月現在、縦型ビッグのカップラーメンをコンビニで購入すると税込価格は232円が平均なのですが、今回のファミリーマート標準価格は220円(税込237円)と若干ながら高めに設定されています。ただ、前回(第11弾)も税込237円だったので、特に値上がりしているわけではありません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん 販売者:明星食品株式会社 製造所:西日本明星株式会社 神戸工場 兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2(73) 内容量:86g(めん65g) 商品コード:4902881476003(JAN) |
発売日:2020年06月23日(火) 実食日:2020年06月27日(土) 発売地域:全国 ※数量限定 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 商品購入価格:237円(税込) ファミリーマート標準価格:220円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、ソース、香辛料)、スープ(食塩、植物油脂、香味調味料、粉末油脂、ポークエキス、魚介エキス、軟消化性デキストリン、デキストリン、香辛料、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(キャベツ、魚肉練り製品、もやし、人参、キクラゲ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、かんすい、乳化剤、グリセリン、カラメル色素、香料、酸味料、ベニコウジ色素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、炭酸マグネシウム、甘味料(カンゾウ、ステビア)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・かに・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチン) |
実食開始
さて、前回は熱湯3分のノンフライ麺が採用されていたのですが、今回が熱湯5分のノンフライ麺を搭載。ちゃんぽん的には細麺ですけど、RIZAP監修シリーズの縦型カップ麺では過去もっとも太い麺です。明星食品の低糖質麺は基本的に加水率を下げた低加水麺が基本となっているため、ちゃんぽんに寄せているのか、それともオリジナリティを貫いてくるか。
とりあえず別添の調味油は後入れなので、お湯を入れたら5分待機。調理前は野菜たっぷりってほど多くもないのでは——などと思っていましたが、キャベツの膨張率なめちゃダメですねw 一般的な縦型ビッグのカップ麺としては標準以上のボリュームですし、調味油を入れると胡麻油の芳ばしい香りが広がって、いっきに食欲をそそられました。
魚介の風味が効いたちゃんぽんスープが特徴ということで、おそらくイメージしているのは長崎ちゃんぽんだと思うのですが、とにもかくにも麺の仕上がりが気になるところ——とりあえず具材のボリュームは現時点でクリアしているため、魚介の風味と麺の質感に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(86g)あたり |
カロリー:294kcal たん白質:9.1g 脂 質:8.7g 炭水化物:57.4g (糖 質:32.3g) (食物繊維:25.1g) 食塩相当量:5.3g (めん・かやく:2.2g) (スープ:3.1g) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:294kcal(めん・かやく:267kcal)(スープ:27kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
改良の余地あり
結論からいいますと、ぜんぜん “ちゃんぽんらしくない” です。形状は丸刃でカットされた縮れ麺で、やはり明星食品の低糖質麺らしく加水率(麺の水分量)は低めの設定。この麺は糖質を抑えるために食物繊維を練り込んでいるため、その関係もあるのですが、ぼそぼそとした食感——ええ、もちもち感は皆無といっても過言ではありません。
熱湯3分の低糖質麺は中心部にクニッとした歯応えが面白く、それが個人的には好きで——というのはさておき、今回そのクニッとした独特の弾力はなく、ただボソボソとした食感が続くばかり。小麦の風味も弱いため、なるほど糖質を抑えてるなーというのは実感できるものの、おいしいかといわれたら正直なところ手放しに美味しいとはいえない麺です。
これまでの麺より太いというだけで、ちゃんぽんらしいかといわれたら似ても似つかず、麺を持ち上げた時の重量感もぜんぜんですし、単純に一つの麺としてみても熱湯3分のほうが上。麺の加水率が低いわりにスープとの一体感も低く、なんでこうなったのかと‥‥いや、別に食べられないわけではないんですけど、改良の余地ありですね、かなり。
スープ
正直なところ可もなく不可もなし
ファミリーマートの公式ウェブサイト及びカップ麺のパッケージ側面にも “魚介の旨味がきいた” とあるのですが、そこまで特化しているわけではなく、ぜんぜん甘くないわけではないものの、カップちゃんぽんのスープにしては甘さが控えめ。比較的に塩気が強く、動物系の乳化感は弱い、思いのほかシャープなテイストです。
食べ終わる頃になると容器の底に黒胡椒が溜まっていたのですが、どうにも前半は頼りない印象。何味かと聞かれたら “ちゃんぽん” と答えますけど、ちゃんぽん特有の丸みを帯びたコクは楽しめません。加えて低糖質ノンフライめん特有の風味がスープに滲むため、それが雑味に思えるのもネック。
別添の調味油は香りからも感じたように胡麻油の風味が強く、豚脂(ラード)などの動物油脂は含まれていないため、動物系の厚みは得られません。また野菜を炒めたような風味も特に意識されていなかったので、ほぼほぼ胡麻油ちょい足し状態。もちろん結果的に「おいしい」か「まずい」かでいえば不味くはないものの、そんなに魚介の旨味が目立っていなかったのは残念でした。
具材
野菜はバッチリ
それぞれ新開発の具材ではないものの、意外とキャベツの量は多く、もやしが太いのも好印象。キクラゲは少ないながらにコリコリとした歯応えがアクセントに心地よく、それとはベクトルの違うコリコリ感が嬉しい人参と野菜具材に余念はありません。
反面、かに風味かまぼこはパサパサとした食感で、ちょっと残念な印象も。見た目には賑やかですし、野菜とは違う食感と風味が楽しめるものの、あわよくばエビとかイカとか‥‥いや、それは資材の高騰が相次ぐ現在の状況を思うとコスト的に厳しい要望になるかと思いますけど、麺のマイナスを補えるだけのポテンシャルは見出せませんでした。
総評
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(★2)
期待していたノンフライ麺は頼りなく、具材も野菜が多めではあるものの、ちゃんぽん的に成立しないところが多かったので、それっぽかったのはスープの方向性のみ。とはいえパッケージでもアピールしていた “魚介の風味が効いた” という部分は特化しておらず、不完全燃焼な印象が否めませんでした。
糖質を抑えるために食物繊維を多く麺に練り込んでいるため、致し方ないところはあるかと思いますが、ちゃんぽんを表現する上で重要なポイントでもある麺の出来が悪く、もうちょいなんとかならなかったのかと。頭ごなしに不味いとはいいませんが、ちゃんぽんを食べたい気分の時にはオススメできなかったので、だいぶ割り切って食べる必要があります。