まるか食品の闇!? 実録「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフカレー」の真相とは “開発の裏側” に迫る

スポンサーリンク
まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年6月13日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフカレー」の実食レビューです。

2022年のHALF&HALFは懐かしい “あの組み合わせ” を復刻!? いつものソース味とマイルドなカレー味をマリアージュ!! これは純然たる復活なのか、それとも——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフカレー 2022

ペヤングとは(peyoung)とは、まるか食品を代表する即席めんブランドで、1973年(昭和48年)7月発売のカップラーメン「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」が現れ、2022年3月13日に発売47周年を迎えましたが、今もなおソースの味を “いっさい変えることなく” 守り続けています。

いつもの特製ソースは47年間ずっと変わらない

今回の新商品「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフカレー」は、2つの味が楽しめる “超大盛やきそばハーフ&ハーフ” シリーズの新作で、まろやかで飽きが来ない定番の特製ソースに、ピリッと辛いカレー味のソースを組み合わせた変わり種。以前にも同じタイトルを付けた「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフカレー」を出しているのですが、かれこれ8年前の話——。

「ペヤング ソースやきそば」対比2倍(めん180g)のボリュームを定番化させた「ペヤング ソースやきそば超大盛」が初めて登場したのは、2004年(平成16年)8月27日と平成中期の話。それがエスカレートした結果、規格外の容器に身を包む超超超大盛GIGAMAX(めん330g)や超超超超超超大盛ペタマックス(めん660g)が市場に出回ってしまったわけなんですけれども、話を戻しまして‥‥

2013年(平成25年)10月7日発売の「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフ激辛」が “ペヤング史上初のハーフ&ハーフ” で、以降は「ハーフ&ハーフイカスミ(2013年11月18日発売)」「ハーフ&ハーフW激辛(2017年7月17日発売)」「ハーフ&ハーフもっともっと激辛×辛さゼロ(2018年2月19日発売)」など、2種のソースを組み合わせた超大盛やきそばをシリーズ化。

超大盛やきそばハーフ&ハーフ 歴代商品 2013-2021

記憶に新しいところでは「ハーフ&ハーフW獄激辛(2021年4月19日発売)」で物議を醸し、その約3ヶ月後に「ハーフ&ハーフガーリックカレー(2021年7月13日発売)」をリリースしているのですが、今回の「ハーフ&ハーフカレー」は “2014年(平成26年)6月16日発売品” のリバイバル。いつもの「ソースやきそば」にマイルドな「カレーやきそば」を組み合わせているため、一見すると安心です。

しかし、ちょっと気になるのが2022年6月6日に発売された廉価版の「ペヨング カレーやきそば」と「ペヨング イカスミやきそば」の存在で、実は2022年6月27日に「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ」の発売を予定している、つまり “今度はペヨング(オープン価格)のソースを使い回しているのではないか” という懸念が否めない展開。

つい先日「ペヨング」の新作を探す旅に出たとき、ひとつ隣の県で「イカスミやきそば」は発見したのですが、どこを探しても同時発売品の「ペヨング カレーやきそば」は捕獲できず、気が付けば半日‥‥またの機会があればと帰路に就きました。もしもペヨングのカレーソースを搭載していた場合、食べ逃した方にとっては朗報になるけれど‥‥

上面の原材料名はシズルで隠され解読不能

パッケージではソース・カレーともに「ペヤングやきそば」となっているため、廉価版のソースではない可能性も捨てきれません。ペヤングのカレーは基本的に美味しい※ ので、いずれにせよ楽しみではあるものの、はたして真相や如何に——(※ただし「獄激辛カレーやきそば」テメーはダメだ)。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、見慣れた「特製ソース」と「かやく」「ふりかけ・スパイス」に、変わり種「カレーソース」の計4種。それぞれの小袋には、ペヨングではなく「ペヤング」のロゴマークが印刷されています。しかし、実をいうと “ペヨングの変わり種にもペヤングの小袋を使い回している” ため、まだ油断できません。

ペヤングもペヨングも麺は同じ

麺はラード配合の食用油で揚げたフライ麺で、レギュラーサイズの「ソースやきそば」に使っている90gのブロックが2つ入っている状態。ええ、単純でしょ。これが165gのブロック×2に変わるとGIGAMAX(ギガマックス)になり、165gのブロック×4に変わるとペタマックスになります。単純だけど、実際に商品化してしまうところがペヤングの恐ろしさ。

ちなみに即席カップめん業界では、2022年6月1日出荷分より実施されている価格改定に伴い、メーカー希望小売価格が5~12%ほどアップしているのですが、まるか食品は世間の流れに逆らい、ペヤング製品の希望小売価格を据え置いています。今回のハーフ&ハーフは超大盛(2人前)ですが、コンビニで買っても税込258円だったので、おもわず「え、安くない?w」などと。もはや金銭感覚崩壊案件w

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフカレー
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:234g(めん180g)
商品コード:4902885008248(JAN)
発売日:2022年06月13日(月)
実食日:2022年06月16日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:258円(税込)
希望小売価格:250円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:超大盛やきそば
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:820ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:4袋(ソース2袋 / かやく / ふりかけ・スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、糖類、食塩、たん白加水分解物、香辛料、香味油、しょうゆ、はちみつ、たまねぎ、りんご果汁、ポークエキス、トマトペースト、ビーフエキス、ビーフ風味調味料)、かやく(キャベツ、味付け鶏ミンチ、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)/ 調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、アナトー色素、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

かやくも見慣れたラインナップ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はペヤングの「ソースやきそば」と変わりません。ちなみに “ペヨングの具材は基本的にキャベツだけ” なので、筒状に成型された味付け鶏ひき肉はペヤングのステータス(おいしくないけど)。今回の原材料名では「味付け鶏ミンチ」となっていますが、おそらく例のザラッと食感は健在だと思います。これ、なんとかなりませんかね‥‥w

完成

ひとまず熱湯を注いでから3分後、添付のソースを馴染ませるのですが、それぞれ中央を挟んで片側ずつ馴染ませるのがポイント。ふりかけ・スパイスは特製ソース(カレーではないサイド)に使うことを推奨しているため、指示通りに仕上げました。上記画像の向かって左は定番の「ペヤング ソースやきそば」なので、安心と信頼の仕上がりですが、問題は向かって右のカレーやきそばサイド。

気になるカロリーは1126kcalということで、いつもの「ソースやきそば」2食分(544kcal×2=1088kcal)よりも若干ながら多く、炭水化物も121.3gと食べ応えについては申し分なさそうな数値。せっかくのハーフ&ハーフなので、恒例の “ま〜ぜてま〜ぜて” の相乗効果にも期待しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(234g)あたり
カロリー:1126kcal
たん白質:15.9g
脂  質:64.1g
炭水化物:121.3g
食塩相当量:7.1g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺です

5.0

ここだけ見るとレギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」ないし「ペヤング ソースやきそば超大盛」と完全に同じ内容で、両サイドによる違いはありません。そもそも「なんちゃって蕎麦風(そば粉不使用の蕎麦風めん)」や「ピーヤング(春雨)」など、一部の特殊な商品を除く「ペヤングやきそば」の油揚げ麺は共通で、標準量から10g減らすとメーカー公認のニセモノ(ペヨング)になります。

ぶれないペヤング

今回は平均的な形状よりも丸みを帯びているというか、ぷっくりと湯戻りする感じに切り出されていたので、もうすこし扁平のときよりもプリッ、とした歯切れのよさが楽しめたのですが、これも個体差に過ぎません。特製ソースとの相性は言うまでもなく、カレー味のソースとも問題なく合っていたので、あいかわらず万能だなと(ただしチョコレートやきそばテメーはダメだ)。

ちなみに外装フィルムの賞味期限右側に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、どちらの工場でも同じレシピに基づいて生産しています。あれ、こんなだっけ‥‥などと感じることもありますけど、この不安定な個体差もペヤングの魅力。

ソース

やっぱり、このソースって‥‥

4.0

特製ソース(左)は「ペヤング ソースやきそば」と共通なので、ペヨングよりも酸味が強く、深みのある味わい。ただ、8年前の「ハーフ&ハーフカレー」には使用していなかった “はちみつ” や “りんご果汁” を配合していたり、片や “カレー粉” や “デーツピューレ” は不使用だったり、カレーサイドは「ペヨング カレーやきそば」との共通点が多く、試しに原材料名を抜き出してみたところ‥‥

ウスターソース、糖類、食塩、たん白加水分解物、香辛料、香味油しょうゆはちみつたまねぎりんご果汁ポークエキストマトペーストビーフエキスビーフ風味調味料

「ペヤング ソースやきそば」/ 「ペヨング カレーやきそば」

2022年版「ハーフ&ハーフカレー」の原材料名

糖類、たん白加水分解物、食塩など、いくつか共通する原材料を使用しているため、そこは色付けしていませんが、結論からいうと「ペヤング ソースやきそば」と「ペヨング カレーやきそば」のハーフ&ハーフという認識で問題ありません。前述のように「ペヨング カレーやきそば」は手に入らなかったので、このような形で巡り合えたのは嬉しい反面、パッケージのWペヤングには少々の疑問。

マイルドなカレー味は素直に美味しかったし、ペヨングの小袋にもペヤングって書いてあるし、食品表示法的には引っ掛からないのかもしれないけれど、なんかというか、こう‥‥釈然としない部分がですねw ちなみにカレーサイドのソースは「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフガーリックカレー」に酷似した味わいで、辛味の度合いは一般的なモノサシで見てもピリ辛を超えることはありません。

パッケージでは「ハーフ&ハーフ」シリーズの例に漏れず “ま〜ぜて ま〜ぜて 3度おいしい!!” を訴求していますが、お互いの個性が薄れるだけなので、交互に食べるのがオススメです。

かやく

普遍的な「かやく」の構成

3.0

かやくは既存の「ペヤング ソースやきそば超大盛」と同じ内容量で、味付け鶏ひき肉と味付け鶏ミンチの間に特別な差は生じておらず、ふりかけ・スパイスも変わりません。ふりかけ・スパイスをカレーサイドに使っても面白そうだな‥‥と、少し浮気させてみましたが、特製ソースのために設計されたアイテムなので、いつも通りに使うのがベストだと思います。

総評

4.0

念のため関係者(まるか食品の開発)に裏取りしたところ、やはりカレーサイドは「ペヨング カレーやきそば」と同じ設計で、しかしながらソースの量を “ペヨングよりも2g多めに(1袋あたり20gのソースを)充填している” とのこと。ペヤングはペヨングよりも1ブロックあたりの麺重量が10g多いので、味のバランスに配慮して微調整したようですが、それだけの違い。

そして、2021年7月13日に発売された「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフガーリックカレー」の片側も “実は「ペヨング カレーやきそば」と同じソース” らしく、その流れを汲んでいることも分かりました。というわけで、結果的に焼き直しも甚だしい仕上がりではあるものの、コンビニで買っても税込258円というコストパフォーマンスの高さは高く評価すべきです【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました