まさかの師弟コラボ実現!? カップ麺だけ【夢のWコラボ】第13弾「凪×海鳴 ニボい豚骨」は “師弟愛” に刮目!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年6月13日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「凪×海鳴 ニボい豚骨」の実食レビューです。

マルちゃん主催「夢のWコラボ」シリーズ第13弾は “東京の名店×博多の名店” 煮干×豚骨のパンチが効いたクリーミーでニボい豚骨をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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凪×海鳴 ニボい豚骨

夢のW(ダブル)コラボとは、別々のエリアで人気を博す有名店の各代表2人が手を取り合い、ひとつのカップ麺を限定的に開発するシリーズで、2011年(平成23年)10月31日に発売された「夢のWコラボ 海老味噌味ラーメン」(二代目 海老そば けいすけ × 麺屋 彩未)を皮切りに発足。以降は毎年恒例の企画となり、このページでレビューする新作で “シリーズ第13弾” に突入しました。

夢のWコラボ “シリーズ第13弾” は「ニボい豚骨」

今回の新商品「凪×海鳴 ニボい豚骨」は、東京都新宿区歌舞伎町に本店を置く “煮干し” の名店「煮干拉麺 凪(NAGI)」及び福岡県福岡市中央区清川で産声を上げた “魚介とんこつ” の名店「ラーメン海鳴(うなり)」それぞれの特徴を取り入れた縦型ビッグのカップラーメンで、煮干×豚骨のパンチを効かせた即席カップめん限定のクリーミーでニボい豚骨ラーメンを共同開発。

煮干拉麺 凪(にぼしらーめん なぎ)とは、東京都新宿区歌舞伎町1丁目の新宿ゴールデン街(日替わりで店主が変わる4坪8席の小さなバー「ブレンバスタ」の間借り営業)から始まり、現在は20種以上の煮干しを毎月5トンも消費するほどに成長した人気店で、2004年(平成16年)9月11日に生田悟志(いくた さとし)氏が創業。

現在は豚骨業態の「ラーメン凪 豚王(BUTAO)」も展開していますが、やはり凪といえば “すごい煮干ラーメン” が代名詞。日本全国の生産地から20種類以上の煮干を厳選して取り寄せ、すべて手作業で下処理を行った後、魚独特の臭みを抑えながら、旨味だけを存分に抽出。そのニボいスープも然る事乍ら、いったん麺という幅の広いオリジナル麺も混ぜるなど、個性的なラーメンを提供しています。

「すごい煮干ラーメン凪」代表・生田店主

凪と東洋水産は親交が深く、これまでに単独監修のカップラーメンもリリースしているのですが、夢のWコラボにも過去3回※ 参加している実績の持ち主。※第3弾「ラーメン凪×博多新風 辛ダレ黒豚」(2013年1月7日発売品)、第4弾「気むずかし家×ラーメン凪 濃厚鶏ニボ」(2014年1月13日発売品)、第11弾「博多新風×ラーメン凪 BUTAO 黒赤とんこつ」(2021年6月21日発売品)

片やラーメン海鳴とは、2009年(平成21年)11月4日に大久保茂雄(おおくぼ しげお)氏が創業し、博多とんこつラーメンの進化系と謳われる福岡の名店で、屋号の読み方は “うみなり” ではなく「うなり」が正解。福岡市中央区清川1丁目にオープンした「清川店」を皮切りに、現在は福岡市内に5店舗(清川店、中洲店、海鳴食堂、福岡空港店、博多デイトス店)を展開しています。

魚介(海)の美味しさを存分に引き出し、お客様が思わず「うまい」と “うなる” ような新しいラーメンを‥‥。そんな想いを具現化したのが看板メニューの「魚介とんこつラーメン」で、豚骨を丁寧に下処理し、寸胴で煮込むこと20時間。まったりと旨味を凝縮させたスープとは別に、骨の髄から旨味を抽出したスープを合わせ、2種の煮干しと3種の節類をブレンドし、海鳴だけの一杯を創造しました。

「ラーメン海鳴」代表・大久保店主

海鳴も以前から東洋水産と付き合いのある名店で、2019年5月20日と2020年5月25日に縦型ビッグのカップラーメン「マルちゃん ラーメン海鳴 魚介とんこつ」(レビューは2019年5月発売品)をリリースしているのですが、夢のWコラボに参加するのは初めての試み。ちなみに「海鳴」の大久保店主は「凪」出身なので、実は夢の師弟コラボでもあります。

開封

フタの上に「特製スープ」を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製スープ」が1袋。東洋水産の縦型ビッグに小袋が貼り付けてあった場合、名称が特製油なら基本的にアブラのみ、片や特製スープとなっていたらタレに該当する成分も充填しているパターンが基本。

さっそく香りがニボい

かやくは味付豚肉、ねぎ、メンマとシンプルな構成で、東洋水産の味付豚肉はリアルな肉質を特徴としていますが、全体量は比較的に少なめ。この時点での香りは煮干しが強く、イメージ的には師匠の「凪」が優勢で、まだ弟子の「海鳴」は目立ちません。

メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、すこし高く感じるかと思いますが、2022年6月1日出荷分より適用された価格改定前の希望小売価格に当てはめると、縦型ビッグで標準的な220円(税別)に該当します。たとえばコンビニで購入した場合、現在の税込価格は264.60円が相場になるため、今後は価格改定に合わせて金銭感覚を調整してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 凪×海鳴 ニボい豚骨
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4901990371902(JAN)
発売日:2022年06月13日(月)
実食日:2022年06月17日(金)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、しょうゆ、植物油、香味油脂、食塩、粉末煮干し、砂糖、豚脂、たん白加水分解物、粉末かつおぶし、粉末さばぶし、香辛料、酵母エキス)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、加工でん粉、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酒精、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、pH調整剤、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

麺の湯戻し時間は2分

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯2分と短く、形状は縮れが強めの角刃。海鳴の「魚介とんこつ」には縮れのない中細の自家製麺を、凪の「すごい煮干ラーメン」には手揉みした中太ちぢれ麺と “いったん麺” を合わせているため、いったん麺を除く両店の特徴を掛け合わせたようなイメージでしょうか。

色は地味だけど香りは芳醇

別添の特製スープは後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと2分。時間になったら特製スープを加え、よく混ぜ合わせたら完成です。ちょっと‥‥いや、平均的に判断しても具材は少なめで、それについては頼りないといわざるを得ないのですが、引き続き香りは煮干しの主張が強く、縦型BIGのカップラーメンらしからぬカルシウムの多さ(416mg)も気になるところ。

ちなみに製造所は株式会社酒悦(しゅえつ)の房総工場となっていますが、酒悦は東洋水産が1983年(昭和58年)7月から資本参加している連結子会社なので、房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き「めん」「スープ」「具材」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:449kcal
たん白質:13.5g
脂  質:23.1g
炭水化物:46.7g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:4.8g)
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.28mg
カルシウム:416mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:449kcal(めん・かやく:344kcal)(スープ:105kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

スープに合わせて調整されたカップ麺のオリジナル

5.0

「凪」の精鋭チームが工夫を凝らし、試行錯誤の末に開発した “凪製麺” は、もちもちとした食感の加水率が高い多加水麺で、前述のように形状は縮れの強い中太。対して「海鳴」の “自家製麺” は、もっちりとした表面と芯に反発を持たせたストレート麺なので、どちらの麺にも該当しないタイプになりますが、後述するスープとの相性は申し分ありません。

シンプルにウマい

系統としては加水率の低い低加水麺で、かなり縮れは強く、食感も風味もスナック的。有名店のラーメンとは真逆に位置するインスタント感の強い仕上がりなので、お世辞にも本格的とはいえないけれど、加水率の低さと縮れの強さが功を奏し、スープの持ち上げが素晴らしく、自己主張の弱さがスープの引き立て役になり、商品のインパクトを底上げしてくれます。

もちろん油揚げ麺ならではの風味も並行しますが、それも比較的に弱いため、ほぼほぼスープの味を邪魔する気配を見せません。むしろ特有の芳ばしさがプラスに作用しているというか、油揚げ麺であることをネガティブに感じさせなかったので、カップラーメンならではの魅力が違和感なく馴染んでいました。

スープ

マイルドなのにディープでニボい!

5.5

粉末スープの魚介は煮干しが主体なので、そこに「凪」監修の影響を強く感じるのですが、その脇を支える粉末かつお節と粉末さば節は「海鳴」由来のエッセンス。しっかりとニボい旨味を打ち出しながら、一般的にネガティブとされるエグみなどは丁寧に抑え、しかしながら優等生には収まらない絶妙なバランス。というわけで、粉末スープだけでも充分に成立した味に思えたのですが‥‥

特製スープでグッと奥深く

別添の液体スープを加えた途端、芳ばしい香味油脂と植物油のコクが加わって、よりラーメンらしい味わいにグレードアップ。さらに忘れちゃいけないのが豚骨で、まったりと広がる動物系のクリーミーなコクが印象深く、液体しょうゆベースのタレも絶妙な塩梅。いやー、おいしいですねw

煮干しと豚骨の “いいところだけ” を抽出しつつ、お互いの個性を尊重しながら引き出し合うような、随所に「凪」と「海鳴」の師弟愛が感じられるフレームワークでした。ちなみに煮干しの粉が容器の底に沈みがちなので、ちょいちょい混ぜながら食べてください。

具材

ハイライトは肉よりメンマ

4.0

味付豚肉、メンマ、ネギは、それぞれ他の商品にも使われているトッピングなので、目新しさはありません。また量も少なめですが、砂糖と醤油で甘辛く味付けした豚肉はニボいスープとの親和性が高く、メンマの風味も然り。ネギも主張し過ぎないフリーズドライが嬉しく、スープの満足度が高かったこともあり、量の少なさについては気になりませんでした。

総評

5.0

具材のボリューム感だけは妥協すべきポイントになりますけど、お互いを尊重し合う “ニボい豚骨” スープは愛情と味わいが深く、そこに泳ぐインスタント感の強い油揚げ麺も違和感なくて、総評は迷わず上出来の星5即決でした。カップラーメンだから‥‥と、割り切らなければいけない部分もありますが、有名店監修の個性とカップラーメンらしさが上手く共存した一杯です。

場合によっては売ってない地域もあるかと思いますが、コンビニ大手4社の中では「ローソン」と「ファミリーマート」での取り扱いが意欲的だったので、気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください。【author・taka :a(大石敬之)】

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