どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年6月27日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ」の実食レビューです。
ま〜ぜてま〜ぜて3度おいしい!? まろやかで飽きのこない「特製ソース」と「イカスミソース」が同時に楽しめる “HALF&HALF” が数年ぶりに復活!! ただし‥‥
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフイカスミ
ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表するブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された同社初の即席カップめん「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台の焼きそばをイメージした四角い容器に、まろやかな液体ソース、具材の個包装など、後にカップ焼きそばの業界標準となる基礎を築き上げました。
すでに発売から47年以上も経過している「ペヤング ソースやきそば」ですが、時代の味覚変化に合わせて少しずつ、ときには大胆に味をアップデートすることも珍しくない、大手他社メーカーのロングセラー商品とは対極の考えで、まろやかでコクのある液体ソースの味付けを “発売当時のまま、いっさい変えていない” のがスゴいところ。
そんな永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」があるからこそ、まるか食品には失敗できる環境が整っている、だから挑戦しないのは勿体ない。というのが同社の代表取締役社長 兼 CEOを務める三代目・丸橋嘉一(まるはし よしかず)氏の方針で、通常サイズ対比約7.3倍の「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」に、泣けるほど辛い「獄激辛やきそば」が市場に出回る要因にもなりました。
——と、上記のペタマックスや獄激辛(ごくげきから)は極端な例で、人を選ぶほど変態的なフレーバーが幅を利かせている傍ら、真面目な変わり種が多いのも事実。このページで掘り下げる「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ」は、いつもの “特製ソース” と “イカスミソース” が同時に楽しめる「HALF&HALF」の新作で、ペヤングの「イカスミやきそば」は名作に該当する存在。
「ペヤング イカスミやきそば」が初めてリリースされたのは、現在を遡ること10年弱、2012年(平成24年)10月29日の話。それから1年後、2013年(平成25年)11月18日に「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフイカスミ」を発売しているため、実は今回で2度目のHALF&HALFになるのですが、ひとつ押さえておきたいのが「ペヤング イカスミやきそば」の変遷です。
初代「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフイカスミ」の発売から6年後、2019年(令和元年)10月7日に復活した「ペヤング イカスミやきそば」は、2012年・2013年のイカスミソースから配合を変え、2022年(令和4年)1月14日に変わり種の「ペヤング イカスミマヨやきそば」を市場に投下。2019年と2022年のイカスミソースは共通で、素直に名作と思えたのですが‥‥
もうひとつ押さえておきたいのが “ペヤング(peyoung)公認のニセモノ” として話題になったペヨング(Peyong)の「イカスミやきそば」で、ペヤングの「イカスミやきそば」に入っていた具材のイカを省き、いかエキスパウダーもカットするなど、いかにも廉価版ブランドらしい調整が入っていました。
2022年版「ハーフ&ハーフイカスミ」のブランドは安売り用のペヨングではなく「ペヤング」ですが、先にレビューした2022年6月13日発売の「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフカレー」には “ペヨングのカレーソースを使っていた” ので、実食前から雲行きが怪しい展開のイカスミソース、その真相や如何に——。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」2袋と「ふりかけ・スパイス」の計4種。いつものソースは見慣れたデザインで、イカスミソースはペヨングの小袋と異なるデザインに変わっているのですが、ハーフ&ハーフカレーのカレーソースは “ペヨングよりも2g多めに(1袋あたり20gのソースを)充填していた” ので、それに伴う小袋の変更である可能性大。
麺は通常サイズの「ペヤング ソースやきそば」に使っている油揚げ麺のブロックが2つ入っている状態で、ここはペヤング(めん90g)+ペヨング(めん80g)ではありません。ちなみに余談ですが「ペヤング ソースやきそば」を開発したのは現社長の実父であり、二代目社長を務めた故・丸橋善一(ぜんいち)その人で、超大盛の考案者は現在の三代目社長です。
なお私が購入した店舗での販売価格を例に挙げると、通常の「ペヤング ソースやきそば」は188円(税込203.04円)、廉価版の「ペヨング イカスミやきそば」は118円(税込127.44円)、今回の「ハーフ&ハーフイカスミ」は228円(税込246.24円)だったので、ペヤングとペヨングを別々で購入するよりハーフ&ハーフのほうが安く、麺の量も10g多くなりますが、引き続き気が抜けない流れ。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ 製造者:まるか食品株式会社 製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1) 内容量:234g(めん180g) 商品コード:4902885008224(JAN) |
発売日:2022年06月27日(月) 実食日:2022年07月16日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ウエルシア 商品購入価格:246円(税込) 希望小売価格:250円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:超大盛 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:820ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:4袋(ソース2袋 / かやく / ふりかけ・スパイス) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、糖類、食塩、たん白加水分解物、トマトペースト、香辛料、植物油脂、香味油、イカスミ加工品、たまねぎ、イカスミペースト、ビーフエキス、ビーフ風味調味料)、かやく(キャベツ、味付け鶏ミンチ、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・いか・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、ペヤングの「イカスミやきそば」に入っていた本物のイカは入っておらず、原材料名では「かやく」に含まれる “ごま、香辛料、アオサ、紅生姜” は「ふりかけ・スパイス」の内訳。内容はシンプルにキャベツと味付鶏ミンチのみとなっており、通常サイズの「ペヤング ソースやきそば」よりも若干ながら多めに入っています。
湯戻し時間は通常通り3分で、湯切り後は片側に特製ソース+ふりかけ・スパイスを、もう片側にイカスミソースでハーフ&ハーフの出来上がり。上記画像の向かって左が「ソースやきそば」サイド、向かって右が「イカスミやきそば」サイドです。かやくはペヤング+ペヨングの状態ですが、麺の量はペヤング+ペヤングで、あとはイカスミソースの構成が見どころ。
はたしてペヤングのイカスミソースを使っているのか、それともペヨングのイカスミソースを使っているのか、まるか食品の手口に注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(234g)あたり |
カロリー:1146kcal たん白質:16.1g 脂 質:67.4g 炭水化物:118.7g 食塩相当量:7.1g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
どちらもペヤングの油揚げ麺
2個ある麺のブロックに目立った違いはなく、どちらもレギュラーサイズ(めん90g)の「ペヤング ソースやきそば」と共通で、単純に2倍の油揚げ麺が入っています。これは現社長がコンビニで「ペヤング ソースやきそば」と「おにぎり」を一緒に購入している学生の姿を見て、ペヤングだけで腹いっぱいにならないとダメだ! と「ペヤング ソースやきそば超大盛」の開発を命じたのだとか。
で、今度は現社長がコンビニで「ペヤング ソースやきそば超大盛」と「おにぎり」を一緒に購入している客の姿を見てしまい、通常サイズ対比およそ4倍(めん330g)のボリュームを誇る「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」を、そして気がつけば約7倍(めん660g)の「ペタマックス」が爆誕してしまったわけなんですけれども、麺の品質は変わりません。
外装フィルムの賞味期限右側に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、もし仕上がりに違いがあったとしても、基本的には個体差です。超大盛は通常サイズよりも湯切りに時間が必要なので、20〜30秒ほど早めに湯切るのがベストかもしれません。
ソース
結論:ペヤング+ペヨングのハーフ&ハーフ
上記画像の向かって左側にあけた “特製ソース” は「ペヤング ソースやきそば」と共通なので、廉価版のペヨングよりも酸味が強く、深みのある味わい。片や向かって右側にあけた “イカスミソース” は「ペヨング イカスミやきそば」との共通点が多かったので、試しに添付調味料の原材料名を抜き出してみたところ‥‥
ウスターソース、糖類、食塩、たん白加水分解物、トマトペースト、香辛料、植物油脂、香味油、イカスミ加工品、たまねぎ、イカスミペースト、ビーフエキス、ビーフ風味調味料
※赤「ペヤング ソースやきそば」/ 緑「ペヨング イカスミやきそば」
糖類、食塩、たん白加水分解物、香辛料は共通する表示になりますが、それ以外は「ペヤング ソースやきそば」と「ペヨング イカスミやきそば」にピッタリと当てはまる内訳で、不足も余りもない並びから、やはり2022年版「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフカレー」と同様の手口とみて間違いありません。もはや清々しいわw
直近の「ペヤング イカスミやきそば」に使われていた “いかエキスパウダー” はカットされている、というのもペヨングであることの決定打で、ペヤング+ペヤングのハーフ&ハーフではなく「ペヤング ソースやきそば」と「ペヨング イカスミやきそば」の組み合わせでした。ちなみに2つのソースを合わせて食べた場合、お互いの個性が薄れるだけなので、交互に食べるのが安全です。
かやく
ここもペヤング+ペヨング
かやくは既存の「ペヤング ソースやきそば超大盛」と共通で、ペヨングの具材はペヤングよりも基本的に少ないことから、ペヤング+ペヨング=超大盛くらいのイメージ。ペヤングのイカスミに入っていたイカは不在で、例のペットフードみたいな味付鶏ひき肉(ミンチ)は健在です。これ、どうにかならんですかねホンマにw
ふりかけ・スパイスをイカスミソース側に使っても面白そうですが、まろやかな「ペヤング ソースやきそば」の魅力を最大限に引き出すために重要なアイテムなので、順当に使うのがベストです。
総評
「ハーフ&ハーフカレー」の仕上がりから、おそらく「ハーフ&ハーフイカスミ」も同じだろうと予想はしていたものの、ここまで潔く使いまわしてくるとはw ある意味、なんでもデキちゃいますよね、こうなってくると。今後も “ハーフ&ハーフ” は続くと思いますが、間違っても「ハーフ&ハーフW獄激辛」の「獄激辛やきそばFinal」バージョンや「ペタマックス」サイズなどは出されませぬように‥‥
いや、出たら出たでレビューしますけど、あまり人を選ぶ商品に力を入れ過ぎると “ペヤングの新作が出ても売ってない問題” が深刻化するため、バランスは考えていただきたいところ。ちなみに来週、2022年7月18日発売の「ペヤング ガーリックマヨネーズやきそば」はレギュラーサイズで、比較的まともな仕上がりが予想されますが、どうにも焼き直し感が否めません【author・taka :a(大石敬之)】