まるか食品が獄激辛に終止符? 辛さ2倍の最終形態「ペヤング 獄激辛やきそばFinal」を食べてみた結果‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年3月7日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 獄激辛やきそばFinal」の実食レビューです。

泣けるほど辛い獄激辛シリーズの最新作にして最終形態!? 凄まじいスコヴィル値を誇る「獄激辛やきそば」ついに辛さ2倍の “ファイナル” に到達!! ペヤングソースやきそばの日にペヤング史上最恐の獄激辛Finalを食べてみた結果——。

おいしい? まずい? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 獄激辛やきそばFinal

獄激辛(ごくげきから)シリーズとは、まるか食品の代名詞となっている「ペヤング」ブランドの激辛部門で、2020年(令和2年)2月17日に第1弾として「獄激辛やきそば」を市場に投下。2012年(平成24年)2月20日から販売を続けている「激辛やきそば」を圧倒的に凌駕する非常識な辛さを打ち出し、即席カップめん業界の辛味水準を大幅に狂わせました。

ペヤングの公式Twitterアカウントより

今回の新商品「ペヤング 獄激辛やきそばFinal(ファイナル)」は、泣けるほどの辛さで物議を醸した「獄激辛やきそば」「獄激辛カレー」「獄激辛担々」「獄激辛にんにく」「獄激辛麻婆」に続く獄激辛シリーズ第6弾の新作で、まさかの “辛さ2倍” という意味不明な展開。いったい “どのくらい辛い” のか、その目安となる指標として、すこしスコヴィル値について触れておきます。

スコヴィル値(Scoville heat units – SHU)とは、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの含有量を数値化したもので、ウィルバー・スコヴィル(Wilbur Scoville)というアメリカの薬理学教授が1912年に考案したスコヴィル味覚テスト(Scoville Organoleptic Test)が語源。しばしば “スコビル値” と書かれた記事を見かけますが、biではなくviの「スコヴィル値」が正しい表記。

たとえば一般的なレストランで提供されているタバスコは600〜1200SHU程度、激辛唐辛子として名高いハバネロは25〜45万SHU前後が目安とされ、これらは当初 “被験者が辛味を感じなくなるまで砂糖水に溶かした場合の倍率” から算出されていましたが、現在は高速液体クロマトグラフィーでカプサシンの量を測定し、mg / kg の値に16を乗じた数値をスコヴィル値としています。

すべては「激辛やきそば」から始まった‥‥

まるか食品が公表しているデータによると、2012年2月に発売された「激辛やきそば」のスコヴィル値は45,000SHUだったのに対し、リタイア続出で話題になった “激辛MAX END(マックスエンド)” こと「激辛やきそばEND」では脅威の153,400SHU(15万SHU以上)を記録。しかし、獄激辛シリーズのスコヴィル値は455,000SHU(45万SHU以上)が基本となっているため、生半可ではありません。

ちなみにWikipediaなどにも掲載されている「最も強力な対人用催涙スプレー」のスコヴィル値は、軍用表記で280,000SHU(28万SHU)となっているため、獄激辛シリーズは “最も強力な対人用催涙スプレー以上の痛みを伴う” ということ。ええ、目にでも入ったら大変です。しかし、その獄激辛シリーズと比較して、2倍の辛さに到達してしまった今回のFinal‥‥

先ほどの数値から「Final」のスコヴィル値を算出すると、単純計算で910,000(91万SHU)になるため、世界で最も辛いトウガラシに認定されたこともあるブート・ジョロキア(Bhut Jolokia – 100万SHU前後)に到達しそうな勢い。筆者は以前、粉末状のジョロキアを日常的に愛用していた時期もあるのですが、耳かき1杯からの使用をオススメするレベルの激辛部門です。

ネットでは腹痛で救急車との噂も‥‥

本音を明かすと “ぶっちゃけ食べたくない” カップ麺ではあるものの、これまでに発売された「獄激辛やきそば」「獄激辛カレーやきそば」「超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛」「獄激辛担々やきそば」「獄激辛にんにくやきそば」「獄激辛麻婆やきそば」はレビュー済みなので、閻魔大王(?)も拒絶するほどの辛さなのか、自分の舌で確かめなければいけません(完全に使命感‥‥)。

開封

液体ソースの中身が見えないデザインが怖い

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」というシンプルな設計で、ふりかけなどの別添はありません。これは最終形態突入前の「獄激辛やきそば」と同じ構成なのですが、液体ソースの小袋には小さく “final” とあり、中身が見えないデザインも恐怖と不安を煽ってくるポイント。

いつもの見慣れた油揚げ麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、いつもの「ソースやきそば」に使われている油揚げ麺よりも丸みを帯びた形状に見えますが、基本的にペヤングの麺が変動することはありません。これは「GIGAMAX」や「ペタマックス」にも共通することで、一部の特殊な商品を除き、基本的に違うのは “麺の量” という認識で問題ないでしょう。

販売店はコンビニを筆頭に、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、販売チャネルを限定しないNB(ナショナルブランド)商品で、一部の地域では売ってない場合もあるかと思いますが、ひとまずコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)での取り扱いは確認済み。ただ、このインパクト故に持て余している店舗も多かったです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 獄激辛やきそばFinal
製造者:まるか食品株式会社
製造所:+A 赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:119g(めん90g)
商品コード:4902885007821(JAN)
発売日:2022年03月07日(月)
実食日:2022年03月13日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:258円(税込)
希望小売価格:250円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、たん白加水分解物、食塩、しょうゆ、醸造酢、植物油脂、りんごピューレ、香辛料、トマトペースト、ポークエキス、野菜エキス)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉)/ 香辛料抽出物、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、甘味料(ステビア、カンゾウ)、重曹、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

ここまでは普通のペヤングと同じような状態

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は採取形態前の「獄激辛やきそば」と変わりません。これは通常の「ソースやきそば」とも共通する内容で、筒状の美味しくない味付け鶏ひき肉も健在なのですが、おそらく今回は具材について気にする余裕などないでしょう。

!?!?!?

作り方は「獄激辛やきそば」と共通で、湯切り後に液体ソースを絡め始めた途端、例の薬品臭が漂ってくるのですが、これまでの獄激辛シリーズよりも圧倒的に強く、すこし湯気が目に触れるだけで涙腺が緩み、変な汗が出てくるほど‥‥。まるで本能が食べることを拒絶しているかのような状態に陥ってしまい、しばらく閉口してしまった実食前。

ちなみにメーカー希望小売価格について、最終形態に入る前の「獄激辛やきそば」は205円(税別)なに対し、今回の「Final」では250円(税別)と高めに設定されていました。とりあえず辛さについては申し分ないと思うので、味に関する部分にも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(119g)あたり
カロリー:558kcal
たん白質:9.4g
脂  質:29.5g
炭水化物:63.6g
カルシウム:3.6mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺と変わりません

調理前にも触れたように、ペヤングの “やきそば系” に使われている油揚げ麺は基本的に「ソースやきそば」と共通で、獄激辛シリーズも例に漏れません。黒く着色した “そば風めん” や「九州豚骨やきそば」(2022年3月14日発売)の熱湯1分タイプもありますけど、一部の商品にのみ使用している特殊な油揚げ麺で、今回は「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺という認識で問題ないでしょう。ただ‥‥

‥‥

いつものソースだとラードの芳ばしさだったり、あの頼りない食感に愛着が持てたりするのですが、自己主張の弱さが功を奏し(?)ソースの攻撃性をダイレクトに伝えてくるので、麺の芳ばしさを楽しむ余裕がありません。ありがた迷惑も甚だしいw などと思いつつ、最終章の名を冠した「獄激辛やきそばFinal」ですから、ある意味この仕様は “正解” とも評価できます。

外装フィルムの賞味期限横に「+H」とあったら本社工場で、同じ位置に「+A」とあったら赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、工場の違いによるレシピの変更などはありません。個体差によるブレは生じるものの、ちょっと今日は太いとか、ちょっと今日は細いとか、その違いを楽しむのもペヤングの醍醐味だと思っています。無論、今回の場合その余裕もなかったのですが‥‥w

ソース

おいおい2倍どころじゃねぇぞ‥‥

念のため「獄激辛やきそば」の原材料と比較してみたところ、最初の “糖類” から最後の “野菜エキス” まで完全に一致するので、それがベースになっていることは間違いありません。ただ、ベースの味は「獄激辛やきそば」を忠実に受け継いでいるものの、辛味を2倍に引き上げたことに比例して薬品臭も強く、さらに停滞する辛さも段違いで、体感的に2倍どころではありません。もはや毒とか兵器の領域w

そもそも「おいしい」とか「まずい」とか「からい」などを論争するソースにあらず、ただただ “ずっと痛いソース” なので、ここまできたら潔いというか、ちゃんとコンセプトは達成しています。そのため辛味に強くない方が生半可な気持ちで手を出してしまった場合、このまま食べ切るのは不可能に近いと思うので、安全のためにもオススメできません。

その対策としてマヨネーズを大量に投下する方法もありますが、ここまでくるとマヨネーズでも手に負えないと思うので、まずは辛味の追い風となる熱が逃げるまで待つ。次に脂溶性であるカプサイシンの特性(油に溶ける性質)を活かし、ごま油やオリーブオイルなど、たっぷりの油を絡めながら食べる方法が「獄激辛やきそばFinal」完食に向けての最善策になると思います。

かやく

ふつうのソースで食べたい‥‥w

キャベツも味付鶏ひき肉も「ソースやきそば」と共通なので、キャベツは素直に美味しく、味付鶏ひき肉は正直いってマズいんですけどw もうね、どうでもよくなります。キャベツを食べても痛いし、味付鶏ひき肉を食べても痛いし、とにかく逃げ場がありません。ただ、イメージ的には大量の唐辛子を入れてほしかったです(もうどうにでもなれ状態)。

総評

Unmeasurable(測定不能)

おそらく単純に「獄激辛やきそば」の辛味成分を2倍に増やしたのだと思いますが、体感的には2倍以上の辛さだったので、これまでの「獄激辛やきそば」完食者も油断してはいけません。そもそも「おいしい」とか「まずい」を評価する商品ではないと思いますけど、率直な意見としては “おいしくない” です(ただただ口の中と胃が痛いw ※それも長時間)。

またソースの項目でカプサイシンは脂溶性と書きましたが、最後まで完食した場合、結果的に摂取するカプサイシンの量が変わるわけではないので、くれぐれも胃腸が弱い方のチャレンジは控えてください。さて、このまま文字通り「Final」で終わるのか、それとも「帰ってきた獄激辛やきそばリターンズ」みたいな続編が登場するのか、今後の展開に注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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