地獄のペヤング “第4の味” 凶悪タッグ「獄激辛にんにくやきそば」を食べてみた結果——

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年7月26日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 獄激辛にんにくやきそば」の実食レビューです。

455,000SHUの悪魔「獄激辛シリーズ」第4弾は “泣けるほどの辛さ” と “にんにく臭” のWパンチ!? ついに凶悪な組み合わせを実現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 獄激辛にんにくやきそば

獄激辛(ごくげきから)シリーズとは、まるか食品のロングセラー「ペヤング」が展開している激辛カップ焼きそばで、2020年(令和2年)2月17日発売の「ペヤング 獄激辛やきそば」が第1弾。まるで地獄の扉を開いてしまったかのようなパッケージに身を包み “泣けるほど辛みが強いので-・” という警告文も記載するなど、ペヤング史上もっとも辛い商品として開発されました。

一度見たら忘れられないガーリック(協力:ローソン)

今回の新商品「ペヤング 獄激辛にんにくやきそば」は、第1弾・獄激辛やきそば、第2弾・獄激辛カレーやきそば、第3弾・獄激辛担々やきそばに続く “獄激辛シリーズ第4弾” の新作で、カプサイシン(唐辛子の辛味成分)とアリシン(にんにくの辛味成分)が夢の共演。辛味は従来の獄激辛シリーズと同等の辛さということで、スコヴィル値(スコビル値)は「455,000SHU」に達しています。

スコヴィル値(Scoville heat units – SHU)とは、唐辛子の辛味成分である「カプサイシン」の含有量を数値化した単位で、一般的なタバスコのスコヴィル値は2,500〜5,000SHU程度。ちなみに2012年(平成24年)2月20日発売のMAXシリーズ第1弾「ペヤング 激辛やきそば」は “45,000SHU” と公式が発表しているため、タバスコよりも圧倒的に辛いのは一目瞭然。

しかし、その遥か上を行く2018年8月27日発売の黒いパッケージ「ペヤング 激辛やきそばEND(激辛MAX END / 激辛マックスエンド)」は “153,400SHU” ということで、既存の「激辛ペヤング」対比3.4倍以上の辛さを誇り、ネット民の間でも騒がれていたのですが、なんのこれしき「獄激辛やきそば」のスコヴィル値は “455,000SHU”(45万SHU以上)という意味不明な辛さを叩き出した問題児。

パッケージの下部には定番の注意事項(警告文)を記載

つまり、まるか食品史上最強の辛さで話題になった「激辛やきそばEND」対比およそ3倍弱、赤いパッケージの「激辛やきそば」対比10倍以上の辛さを誇る獄激辛シリーズ。ちなみに “もっとも強力な対人用催涙スプレー” のスコヴィル値は280,000SHU(28万SHU)とされているので、催涙スプレーよりも威力が高いソースということになります。ほんと、なに考えてるんでしょうね。

そんな獄激辛シリーズ第1弾を飾った「獄激辛やきそば」は、いつもの「激辛やきそば」を実直に、そして非常識に辛くしたような仕上がりで、パッケージの下部には “泣けるほど辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の飲食には十分ご注意ください” との警告文を記載。なるほど涙が出るくらい辛かったのですが、同時に薬品臭が強く、ただ痛いだけ‥‥という印象が強く残りました。

その約1年後となる2021年1月18日に「獄激辛カレーやきそば」が登場するのですが、こちらも激辛ペヤング特有の薬品臭が強く、強烈な辛さに対して香辛料の存在感は控えめで、またもや “痛いだけ” みたいな。続けて同年4月19日に「超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛」を発売し、大きな話題を提供してくれたものの、それは既存の「獄激辛やきそば」と「獄激辛カレーやきそば」を合わせただけ。

獄激辛シリーズ第1弾〜第4弾

そろそろネタ切れか‥‥? などと思っていたのですが、同年5月17日に「獄激辛担々やきそば」を発売し、強烈な辛さを踏襲しつつ、濃厚な練り胡麻のコクで “痛いけど味が分かる商品” に仕上げてくれていたのは記憶に新しいところ。はたして獄激辛シリーズ第4弾「獄激辛にんにくやきそば」は、ちゃんと味が分かる商品に仕上がっているのでしょうか——。

開封

別添の小袋はシンプルに2種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、毒々しいカラーリングの「獄激辛にんにくソース」と「かやく」の合計2袋。辛味の強さについては第1弾〜第3弾の実績があるのと、2021年7月13日発売の「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフガーリックカレー」しかり、ペヤングのニンニク系は “ソースに遠慮なく生おろしニンニクを配合している” ため、それについても期待できそうな展開。

見覚えのある “いつもの” やつ

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分と標準的。見た目は “いつもより若干ながら濃いめ” に揚がっているのですが、ペヤングの油揚げ麺(やきそば系)は基本的に使い回しなので、定番の「ソースやきそば」に使われている麺と「獄激辛シリーズ」に使われている麺は大差ありません。

外装フィルムの賞味期限横に「H」とあったら本社工場で、同じ位置に「A」とあったら赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらも同じレシピに基づいて商品を製造しています。たまに麺が細いとか太いとか、色が濃いとか薄いとかありますけど、それについて関係者に尋ねてみたところ “ロット差に過ぎません” との回答でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 獄激辛にんにくやきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:H・本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:116g(めん90g)
商品コード:4902885007104(JAN)
発売日:2021年07月26日(月)
実食日:2021年07月27日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(香辛料、糖類、食塩、植物油脂、たん白加水分解物、ポークエキス)、かやく(キャベツ、フライドガーリック)/ 調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、酒精、増粘剤(グァーガム)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、(一部に小麦・大豆・豚肉を含む)

実食開始

すでにフライドガーリックの香りが強い

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身はキャベツにフライドガーリックとシンプルな構成ですが、けっこうキャベツの量が多く、フライドガーリックのサイズが大きめなのも嬉しいポイント。特にフライドガーリックの香りは、小袋をあけた瞬間から強烈に主張してくるので、なかなか頼もしいなーと思いつつ、熱湯を注いで3分後‥‥。

見た目はシンプルだけど噛みます危険

お湯を注いでから待っている間はもちろん、湯切り口から戻し湯を捨てている間にもフライドガーリックの芳ばしい香りが漂ってきて、おもわず食欲を刺激されたのですが、別添のソースを加えると一変。生おろしニンニクの香りと同時に独特の薬品臭が漂い、でも既存の獄激辛シリーズとは薬品臭のベクトルが違う、嗅いだことのない香りに戸惑いが隠せない調理直後w

ちなみにスーパーやドラッグストアなど、販売ルートを問わない全チャネル商品ですが、コンビニの中では「ローソン」と「ファミリーマート」での取り扱いが多かったので、行き付けの店に売ってない!! という方は販売店の参考にしてください。それでは、引き続き辛味の強さとニンニクの効き目にも注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(116g)あたり
カロリー:548kcal
たん白質:9.0g
脂  質:28.5g
炭水化物:63.8g
食塩相当量:3.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺です

5.0

たとえば「ペヤングヌードル」など、一部の商品には専用の油揚げ麺を採用していますが、やきそば系の「ペヤング」に使われている油揚げ麺は「ソースやきそば」と共通で、それは今回の「獄激辛にんにくやきそば」も例外ではありません。よく見ると平打ちだったり丸刃に見えたり、ほんとに同じ麺なのか‥‥? などと疑いたくなる微妙な違いもありますが、同じレシピに基づいた麺を使っています。

実はフライパンで炒めると平打ちになるのは内緒

今回と同じ麺量90gのレギュラーサイズはもちろん、それが2玉(麺量180g)入っている「超大盛やきそば」に、麺量330gの「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」や麺量660gの「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」まで、いずれも量以外の違いはありません。ブロックの固め方は異なりますが、品質そのものは同じなので、それが生産コストを抑える最大の要因になっているのでしょう。

「チョコレートやきそば ギリ」や「アップルパイテイストやきそば」など、場合によってはソースを選ぶこともありますが、一般的に食事として成立する大概のソースにはフィットする万能麺。今回の獄激辛にんにくソースも例外ではなく、ソースのインパクトをダイレクトに伝えてくれると同時に「ペヤング」らしいアイデンティティを感じさせてくれる存在でした。

ソース

あ、けっこう食べやすいかも‥‥と、感じさせるトラップ

5.0

原材料の構成は「香辛料、糖類、食塩、植物油脂、たん白加水分解物、ポークエキス」とシンプルで、焼肉の塩ダレに少量のラー油を混ぜているような、一見すると辛くなさそうな見た目。味も焼肉の塩ダレっぽいテイストを軸に、生おろしニンニクを強めに効かせ、今回は意外と辛くないんじゃないか? などと思わせるファーストインプレッションは「獄激辛担々やきそば」と同じ手口。

実際のところ1口目、2口目は “ふつうに辛口かな” くらいに感じるのですが、十数秒後‥‥急に強烈な辛さというか痛みが襲ってくる仕掛けになっており、それもしばらく持続する性格の悪さ。しかし、それに負けないくらいニンニクの香味も強いのがポイントで、しっかり辛いのは辛いけど、獄激辛やきそば史上もっとも食べやすいのではないかと感じました。いや、非常識に辛いですけどねw

具材

シンプルだけど具沢山

5.0

キャベツは通常の「ソースやきそば」にも入っている野菜具材で、みずみずしさと甘さがオアシスに‥‥なるわけもなく。むしろ脂溶性のカプサイシンが溶け出す要素がない分、キャベツすらも辛い辛いw とはいえ量が多く、コンビニで税込216円の商品としては、なかなかコストパフォーマンスの高い量と言えるかもしれません。そして、フライドガーリックも効果的。

ふにっとしてるけど効果的

後入れ(ふりかけ)ではなく先入れなので、サクサクとした食感などは楽しめず、湯戻しの間に独特の芳ばしさも抜けてしまうのですが、お湯で戻すことによって “ホクホク” とした食感と “にんにくらしい風味が復活する” のがポイント。もちろんコレが癒しになることはなく、獄激辛にんにくソースでワケが分からない感じになってくるのですが、例の筒状な肉(?)じゃなくてよかったです。

総評

5.0

いつの間にかシレッと製造・販売終了になった「激辛MAX END」よりも辛いのは間違いなく、食後は部屋中にガーリック臭が充満するので、あいかわらず人を選ぶ一杯ではあるものの、意外にも獄激辛シリーズの中で “いちばん食べやすい商品” といっても過言ではないかもしれません。もちろん万人にオススメできる商品ではないけれど、比較的に攻略の難易度は低いと思います。

ええ、けっきょく痛いんですけどねw というわけで、コンスタントに新作を展開している獄激辛シリーズ。個人的に第5弾は強烈に酸っぱ辛い「獄激辛酸辣やきそば」が出てくるのではと予想しているのですが、ひとまず年内に続編が出てくる可能性は高いので、それまでに心の準備と体調を整えておきましょう【author・taka :a(大石敬之)】

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