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チーズタッカルビ風のペヤングやきそば超大盛!? これは “地雷” か、それとも “革命” か‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年11月22日(火)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」の実食レビューです。

とろ〜りチーズまで完全再現!? 人気の韓国グルメ「チーズタッカルビ」を超大盛サイズで “ペヤングやきそば流” にアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっている即席カップめんブランドで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台のパックを模した四角い容器に、まろやかな液体ソース、具材の個包装など、現在のカップ焼きそば市場における事実上の標準を築き上げました。

撮影協力:ローソン店舗(韓国フェアの対象商品らしい)

今回の新商品「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」は、日本でも不動の人気を誇る「チーズタッカルビ」をコンセプトにしたカップ焼きそばで、先週のファミリーマート先行商品「ペヤング 魔王 超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば」に続き、こちらはローソンにて先行販売とのこと。これまでに数々の変わり種を展開しているペヤングですが、チーズタッカルビが題材の新作は初めての試みです。

ご存じの方も多いかとは思いますが、念の為‥‥。チーズタッカルビ(치즈닭갈비)とは、2017年以降の “第3次韓流ブーム” を皮切りに、女子高生を中心に大ヒットした韓国の焼肉料理で、韓国の嶺西内陸エリア・江原道(カンウォンド)〜春川(チュンチョン)を発祥の地とするタッカルビ(닭갈비)にチーズ(치즈)をトッピングした食べ物。

タッカルビ(닭갈비)のタッ(닭)は鶏を、カルビ(갈비)は肋骨から肋骨周辺の肉を意味する単語から、タッカルビを直訳すると “骨周りの肉を食べる鶏料理” になり、その歴史を辿ると1960年頃、豚肉料理店を営んでいたキム・ヨンソクさん考案の鶏肉料理がルーツとの記録が残っているため、タッカルビそのものは60年以上の歴史を誇ります。

パッケージのチーズとけてる感は雰囲気ある

たとえば直近だと日清食品のカップラーメン「カップヌードル 甘辛コチュジャンのチーズタッカルビ味」(2022年4月11日発売品)に、もうすこし遡ると東洋水産のカップ焼きそば「マルちゃん でかまる チーズタッカルビ風焼そば」(2019年02月18日発売品)など、すでに他社が挑戦しているカテゴリーなので、即席カップめん業界全体を通して見ると前例のない試みではありません。

ただ、天下の日清食品も先発の東洋水産も「チーズタッカルビ」といえば “熱々とろ〜りチーズまでは再現できていなかった” のに対し、まるか食品の公式ウェブサイトには “老若男女問わず人気の韓国料理「チーズタッカルビ」を再現した商品” との記載があった(○○の味わいをイメージした商品という訴求ではなかった)ので、再現度の高さが気になるところ。

パッケージにデザインされたチーズは熱々に溶けちゃってますけど、そこには “粉末チーズ入り” の文字。この粉末チーズが熱に反応して溶けるのか、それともソースに何か仕掛けがあるのか、そして例の味付け鶏ミンチ(鶏ひき肉)ではなく “まともな鶏肉” が入っているのか、いろいろと見所は多そうです。

この粉チーズ(粉末チーズ入り)に秘密が‥‥?

ちなみにローソン先行発売の商品ですが、2022年12月5日より一般販売解禁となっているため、ずっとローソンにしか売ってない限定品ではありません。またコンビニに新商品が並ぶのは月曜日の深夜、あるいは火曜日の朝から夕方にかけてが基本なので、月曜日に値札はあったけど売り切れてた‥‥みたいなツイートを見かけることもありますが、翌日〜水曜日には入荷しているでしょう。

開封

後入れ調味料は「チーズMAXやきそば」の使い回し?

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に「ソース」と「後入れ調味料」の計3種。ファミリーマート先行商品「超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」は、いつものソースやきそば超大盛+からしマヨネーズ+黒胡椒(ふりかけ&スパイスなし)みたいな組み合わせでしたけど、こちらは小袋すべて既存の定番商品と異なります。しかし、ペヤングのチーズといえば‥‥???

ここは見慣れた光景

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、レギュラーサイズの「ソースやきそば」に使っている油揚げ麺のブロックが2つ入っている状態。いつもより “ぷっくり” しているというか、比較的に厚みのある形状に見えますけど、品質そのものは変わりません(詳しくは後述)。

メーカー希望小売価格は300円(税別)に設定されているため、いつもの「ソースやきそば超大盛」230円(税別)よりも高めの値段になりますが、ファミリーマート先行の「超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」と同じ価格帯。12月5日以降であれば、もっと安く手に入る機会に恵まれると思いますけど、ローソン店舗での販売価格も意識しながらレビューします。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:250g(めん180g)
商品コード:4902885008729(JAN)
発売日:2022年11月22日(火)
実食日:2022年11月22日(火)
発売地域:全国(ローソン先行)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:300円(税別)
購入価格:324円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:超大盛
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:820ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・後入れ調味料)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(みそ、糖類、チーズパウダー、食塩、デンプン分解物、植物油脂、香辛料、豆板醤、乳等を主要原料とする食品)、かやく(キャベツ、鶏肉、ニンジン)/ 調味料(アミノ酸)、酒精、増粘剤(グァーガム)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、リン酸Ca、カラメル色素、酸味料、ビタミンB2、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉を含む)

実食開始

例のペットフードみたいなアレは入ってない

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、気になっていた鶏肉は‥‥なんかイメージちょっと違ったけどw いつもの味付け鶏ミンチじゃありません。それにしても、あのザラついた筒状の肉(なのか?)いつまで使い続けるんでしょうね? ——と、それはさておきキャベツの量は多く、ニンジンの差し色で彩りも悪くありません。

チーズタッカルビというよりもチーズMAXの再来w

ソースと後入れ調味料は文字通り後入れなので、熱湯を内側の線まで注いだら、フタの上で「ソース」の小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切りして「ソース」を馴染ませた後、仕上げに「後入れ調味料」をトッピングしたら出来上がり。ええ、予想はしていましたが、とろけるチーズ感は皆無に等しいルックスですね。

ちなみに公式から辛さについての言及はなかったのですが、まるか食品といえば獄激辛(ごくげきから)シリーズの度重なるリリースにより、辛さレベルが絶賛ぶっ壊れている状態なので、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく・後入れ調味料」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(250g)あたり
カロリー:1183kcal
たん白質:21.0g
脂  質:63.8g
炭水化物:131.1g
食塩相当量:7.6g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺なのですが‥‥

2.0

ほかのペヤングやきそばレビューと重複しますけど、このシリーズに使われる油揚げ麺は、レギュラーサイズの「ソースやきそば(めん90g)」を基準とし、それを2個に増やせば超大盛(めん180g)、さらに増やすと超超超大盛GIGAMAX(めん330g)、さらにさらに増やすとペタマックス(めん660g)になる、という認識で問題ありません。

品質自体は変わらないハズなんだけど‥‥

GIGAMAX以上になるとブロックの形状が変わり、さらにスポット商品だと若干ながら麺の量が減ることもありますが、原材料とブロックの固め方を除く製法は原則一緒。なかには「蕎麦風めん」など、特殊な油揚げ麺を使用した商品もありますが、辛さに特化した獄激辛シリーズしかり、インパクト抜群のニンニクMAXやきそば系しかり、基本的には「ソースやきそば」と同じ麺を使用しています。

スイーツ系のソースに合わせてしまった場合、ラードの芳ばしさが悪さを働く傾向があるけれど、だいたいのソースにマッチしてくれるフレキシビリティの高さが強み。ただ、今回のソースはテクスチャーが “もったり” した感じだったので、いつもより啜り心地が悪く、またソースの味が想像以上に濃かったこともあり、中盤からシンドくなってくるというか、レギュラーサイズがベストだったかもしれません。

ソース

韓国料理よりも日本式の中国料理っぽい方向性

2.0

チーズタッカルビの味付けに必要不可欠な調味料といえばコチュジャン(韓国の甘辛い味噌)ですが、今回のソースには中国発祥の豆板醤(ソラマメや唐辛子を主原料に作られる発酵調味料)が使われていて、あのクセになる甘さよりも塩気のエッジが強く、漠然としたイメージでは韓国料理よりも四川料理の流れを汲んでいるようなテイスト。

しかし、味付けの中で幅を効かせているのは日本の味噌で、そこそこ糖類の甘さを感じるものの、それ以上に舌を刺してくる鋭さが気になります。これ単体だとチーズを想起させる成分は皆無に等しくて、鶏肉の旨みを仕込んでいるわけでもなく、もうすこし近付ける方法があったんじゃないのかなと。ちなみに辛さレベルを例えるなら湖池屋の「カラムーチョ」以上だったので、そこそこ強めのピリ辛です。

かやく・後入れ調味料

たっぷり野菜は好印象(でも鶏のカルビ感は弱い)

2.5

キャベツの使用量は通常の「ソースやきそば超大盛」に匹敵する多さで、彩りの人参はコリコリとした食感がアクセントに効果的。また例の筒状ひき肉が入っていなかったのも好印象ではあるものの、タッカルビ‥‥たぶんカルビではないw 鶏肉は適度に味付けが施されているため、噛めば噛むほどに味が出るスルメみたいなヤツですが、ここは乾燥具材の限界を感じるところ。

やっぱり「チーズMAXやきそば」にルーツを感じる

チーズタッカルビ風のチーズを担っている「後入れ調味料」の内容は、チーズパウダーと乳等を主要原料とする食品の組み合わせで、とろ〜り溶ける感じのギミックは楽しめなかったのですが、チーズ特有のクセが程よく楽しめるタイプ。またチーズのマイルド要素でソースの表情も和らぐというか、比較的にマイルドな味わいになり、全体のジャンクさを底上げすることに寄与しています。

ただ、すでにエースコックが「JUNKFULL 濃厚チーズ味まぜそば」(2021年11月8日発売品)や「スーパーカップ大盛り 欲望のブタキム油そば ガリチーブースト」(2022年7月18日発売品)に、驚愕とろける体験の “おいチーソース” を別添してしまった手前、感動に欠けるアクションといわざる得ない部分もありました。

総評

2.0

ぶっちゃけソースの味付けに使う調味料の選別からして「チーズタッカルビ」の再現度は低いと評価せざるを得なかったので、どうせなら「GREATBOSS」でレトルトチーズタッカルビを別添するとか、フタの上で温めると絶妙に溶ける長期保存可能なチーズ加工品を新開発するとか、まるか食品ならではの “ぶっとんだ仕様” で商品化してほしかった‥‥というのが正直な感想です。

好みの問題もあるかとは思いますけど、おいしい・まずいの二択でいえば、後者ほど残念な商品ではありません。しかし、超大盛めん180gかつ変化のない濃いめの味付けから、後半にかけての飽きが否めなかったので、食欲増進作用のあるスパイスちょい足しや温泉たまごのトッピング、さらに再現度を高める追いチーズなど、気分転換のアレンジも検討してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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