アパ社長の圧が凄いペヤング「アパ社長カレー味やきそば」を食べてみた結果 → 想像以上に “ちゃんとしてた” 件w

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年4月10日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング アパ社長カレー味やきそば」の実食レビューです。

アパグループの専務とペヤングHDの社長が意気投合してコラボ実現!? アパグループ発祥の地・石川県を代表する “金沢カレー” をペヤングにアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング アパ社長カレー味やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、業界初となる四角い容器に、まろやかな味の液体ソースや具材の個包装など、かつてない仕様でカップ焼きそばの歴史を塗り替えることになるのですが‥‥

めっちゃ目立つ

今回の新商品「ペヤング アパ社長カレー味やきそば」は、全国約710のホテルを展開しているアパホテルとペヤングHDの共同開発商品で、一度見たら忘れられないパッケージで話題の「アパ社長カレー」をカップやきそばにアレンジ。アパグループの元谷拓(もとや たく)専務がペヤングHDの丸橋嘉一(まるはし よしかず)社長と意気投合し、まさかのコラボが実現したそうです。それにしても圧が凄いw

アパ社長カレーとは、2011年(平成23年)4月1日の発売以来、アパ社長こと元谷芙美子(もとや ふみこ)さんが自信を持ってオススメするアパホテル直営レストランの本格派ビーフカレーで、アパ社長自らが広告塔となっているインパクト抜群のパッケージが功を奏し、発売から12年経った現在もTwitterやInstagramなどのSNSで話題沸騰中の人気商品。

開発者は前述の元谷拓専務で、とある地方のアパホテルに泊まった際、直営レストランのカレーが都内と違う味だったことに衝撃を受け、アパホテルならではのカレーを開発することを決意。というのもホテルにとってのカレーとは、それを提供しているホテルのブランドを左右しかねないほど重要なメニューで、大手になればなるほど力を入れているのに、アパホテルの味は統一されていなかった——。

それにしても圧が凄い(2回目)

アパホテルの歴史を辿ると、現在から52年以上前となる1971年(昭和46年)4月1日・石川県小松市に設立された信金開発株式会社まで遡り、同年5月10日から事業をスタート。長くなるため間の沿革はスッ飛ばしますけど、1984年(昭和59年)12月12日にホテルグループ1号店「アパホテル〈金沢片町〉」がオープンしたので、アパホテルのカレーは発祥の地に因む「金沢カレー」で統一することに。

ホテルニューオータニの元総料理長で、料理の国際大会では冷製部門の世界チャンピオンにもなった輝かしい経歴を持ち、現在はアパホテルの統括料理長を務める岩崎勇(いわさき いさむ)シェフ[2007年(平成19年)アパホテル入社]が全面的に味を支え、アパホテル専用の金沢カレーを開発。そして、せっかくだからホテルに泊まらない人にも‥‥と、レトルトの「アパ社長カレー」誕生に繋がります。

当初は「アパホテルの本格派ビーフカレー」という商品名を予定していたそうですが、開発者である元谷拓専務の実父であり、アパグループ代表の元谷外志雄(もとや としお)その人が “アパホテルといえば社長だろ” と、鶴の一声で商品名が「アパ社長カレー」にブラッシュアップされ、パッケージもモナ・リザのように(?)謎めいた微笑みを浮かべるアパ社長のデザインが採用されました。

それにしても圧が凄い(3回目)

一部では “売名行為カレー” などと揶揄されていましたが、まさに “それ” が目標達成の第一歩で、いわゆるネタ消費を理由に買った人たちが「あんなパッケージなのに味は本格的」「期待してなかったけど美味しかった」と、その意外性をSNSで拡散。まずは手に取ってもらう、最初にして難関なステップをアパ社長が身体を張って突破し、2022年5月には累計900万食の売上を記録しています。

開封

小袋のデザインは “ふつう” だった

さて、そんな「アパ社長カレー」の味わいをイメージした「ペヤング アパ社長カレー味やきそば」に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」と「ふりかけ」の計3パック。さすがにアパ社長の顔はデザインされていませんが、ふりかけはアパホテル〈飯田橋駅南〉にて販売していた特製ザク辛スパイス(2022年5月9日に販売終了)をイメージと気合は充分。

一見して明白にペヤング

麺はラードを配合した油で揚げたフライ麺で、めん重量は90g(調理前)のレギュラーサイズ。詳しくは後述しますが、ペヤングやきそば用の油揚げ麺は基本的に定番の「ソースやきそば」と共通なので、おそらく今回も例に漏れずだと思います。ただ、普段と大きく異なるのはメーカー希望小売価格の設定で‥‥

2023年4月現在、いつもの「ソースやきそば」は193円(税別)で、レギュラーサイズの変わり種だと214円(税別)がペヤング製品の標準的な設定になっているのですが、今回は250円(税別)と高めの値段。スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外のルートも販売店の対象となっているため、販売価格は店舗によって変動するかとは思いますが、希望小売価格も加味した上で評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング アパ社長カレー味やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:129g(めん90g)
商品コード:4902885009429(JAN)
発売日:2023年04月10日(月)
実食日:2023年04月12日(水)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア
小売価格:250円(税別)
購入価格:235円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、植物油脂、食塩、ソース、香辛料、玉ねぎエキス、乳等を主要原料とする食品、ビーフエキス、トマトペースト、たん白加水分解物)、かやく(牛肉、キャベツ、七味唐辛子、香辛調味料)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、加工デンプン、かんすい、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、(一部にえび・小麦・乳成分・牛肉・ごま・大豆・豚肉・りんごを含む)

実食開始

豚肉じゃなかった件

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、ペヤングの豚肉チップにしては独特の香りが‥‥などと思いながら原材料名を確認したところ “牛肉” だった件。レトルト食品としての「アパ社長カレー」にも直営レストランで提供される「アパ社長カレー」にも牛肉が入っているため、わざわざ牛肉を手配したようです。悪ふざけが目立っているペヤングですけど、ちょいちょい真面目なんですよね。

金沢カレーらしさは扨措き独特のビジュアル

作り方は通常の「ペヤング ソースやきそば」と共通で、かやくを入れてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったら湯切り口から湯を捨てて、付属の「ソース」を馴染ませた後、仕上げに「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。ふりかけは七味唐辛子やオニオンチップの組み合わせで、それが甘いカレーの香りに重なっている、なかなか個性的なファーストインプレッション。

ただ、例の獄激辛(ごくげきから)シリーズを筆頭に、近年のペヤング製品は辛味の基準がバグっちゃってるので、おそらく今回は大丈夫かと思いますけど、念のため辛さレベルにも注意しつつ「めん」「ソース」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(129g)あたり
カロリー:578kcal
たん白質:9.2g
脂  質:30.2g
炭水化物:67.3g
食塩相当量:4.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺です

5.0

ペヤングやきそば用の油揚げ麺は基本的に定番の「ソースやきそば」と共通なので-・と前述したように、それは泣けるほど辛い「獄激辛シリーズ」も例に漏れず、やはり今回の「アパ社長カレー味やきそば」も然り‥‥っていうか、あらためて文字すると凄まじいインパクトですよね、アパ社長カレー味やきそばw

ブレない

たとえば蕎麦粉ゼロの「蕎麦風めん」だったり、緑豆春雨の「ピーヤング」だったり、寿がきや食品の関東工場(旧「加ト吉水産 フーズ部 群馬工場」)に製造を委託しているカップラーメン用のノンフライ麺だったり、なかには特殊な麺を使用した商品もありますけど、今回はレギュラーサイズの「ソースやきそば」と完全に同じ油揚げ麺という認識で問題ありません。

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」とあったら本社工場で、同じ位置に「+A」とあったら赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらの工場でも同じレシピに基づいて製造しています。たとえば「アップルパイテイストやきそば」のように、ソースがスイーツ系だと揚げ油の風味が人を選ぶ項目になりますけど、後述するソースとの相性はバッチリでした。

ソース

欧風カレーが好きならバチボコにハマるハズ

5.0

東洋水産(マルちゃん)と定期的にコラボしている金沢カレーの有名店「ゴーゴーカレー」よろしく黒っぽい色合いですが、金沢カレーのルゥといえばドロッと粘度が高いのに対し、こちらはサラッとしたテクスチャーだったので、麺との絡みをスムーズにするためのデフォルメかもしれません。ただ、味は想像していた以上に本格的。

ひとくち含んだ瞬間にカレーと分かる香辛料を配合していますが、刺激的な要素は控えめで、それ以上に玉ねぎの甘みとビーフのコクが強く、マイルドで深みのある味わい。さらに乳等を主要原料とする食品の主張も明確なので、欧風カレーの印象も強かったりするんですけど、モデルになった「アパ社長カレー」も欧風カレーっぽいという評判・口コミが多いことから、あながち的外れな着地ではありません。

なぜか「激辛やきそば」のソースに通じる薬品臭が残るので、それがちょっと気になったんですけど、想像以上に “ちゃんとしたカレー味” で驚きました。そして、面白かったのがザク辛スパイス(ふりかけ)のアクセント。

かやく・ふりかけ

甘いカレーに七味唐辛子を定番化させたい(我が家で)

4.0

キャベツは通常の「ソースやきそば」にも使われている例のキャベツで、そこまで量は多くないのですが、汎用性の高い豚肉ではなく牛肉をトッピングしているところは評価すべきポイント。それでも値段が値段なので、量は少ないといわざるを得ないけれど、ふりかけは想像以上に効果的。

ちょっと辛い

まるか食品の公式ウェブサイトや原材料名にも内訳は書いてありませんが、手元の資料によると “七味唐辛子・オニオンチップ・エビの旨み” を効かせているらしく、七味唐辛子ならではの複雑な香りも然る事乍ら、ぜんぶトッピングすると中辛くらいの辛さになって、まったりとコク深いソースがピシッと引き締まります。

ぶっちゃけエビの旨みについては目立っていなかったのですが、オニオンチップのザクザクした食感は心地よく、個性の演出に大きく貢献していました。

総評

4.0

おそらくアパホテル側に支払うロイヤリティの関係だと思うのですが、レギュラーサイズの即席カップめんなのにメーカー希望小売価格が250円(税別)と現在の業界水準よりも高いので、★ひとつマイナスしています。しかし、おいしい・まずいの二択でいうなら余裕で前者。ザク辛スパイスとの兼ね合いも面白かったので、コスパを度外視できるのであれば、試す価値は充分あると思います。

ちなみにコンビニでの販売は沖縄を除く「ファミリーマート」のみとなっているため、そもそも地域によっては売ってない場合もあるかとは思いますが、コンビニでの購入を検討している方は要注意。

以下、アパグループ販売対象店舗(アパリゾート栃木の森ゴルフコース、加賀片山津温泉 佳水郷、アパリゾート上越妙高、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉、アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉、アパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉)でも取り扱いがあるようですが、無くなり次第販売終了なので、気になっている方は早めにチェックしておいてください【author・taka :a(大石敬之)】

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