これが俺の勝負飯!? エースコックの満腹保証 “第1弾” は横浜家系「とんこつ醤油ラーメン」で活力チャージ!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月30日(月)新発売、エースコックのカップ麺「これが俺の勝負飯!横浜家系とんこつ醤油ラーメン 大盛り」の実食レビューです。

活力みなぎる “満腹保証” の新シリーズ「これが俺の勝負飯」第1弾はライスと食べたくなる家系ラーメン!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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これが俺の勝負飯!横浜家系とんこつ醤油ラーメン

これが俺の勝負飯(しょうぶめし)とは、大阪府吹田市に本社を構えるエースコックの即席カップめんで、めん大盛り!肉具材入り!スープ濃いめ!の三拍子がコンセプト。Z世代がトレンド(売れ線)の手綱を握る令和にありながら、その逆張りを打つ体育会系のノリに、拳がモチーフのトレードマークなど、気が付けば3年半も消息を絶っている「俺たちのガッツ飯」に背景を持つシリーズでしょうか。

グーパンが印象的なブランドロゴ

今回の新商品「これが俺の勝負飯!横浜家系とんこつ醤油ラーメン 大盛り」は、ラーメン業界で根強い人気を誇る「家系ラーメン」に着目したカップラーメンで、エースコックのニュースリリースには “満腹保証” と頼もしい訴求あり。満足感のある大盛り麺と鶏油の風味を効かせた濃いめの豚骨醤油スープに、2種の肉具材やホウレン草をトッピングした、ライスと食べたくなる一杯とのこと。

家系(いえけい)ラーメンとは、神奈川県横浜市が発祥の人気ご当地ラーメンで、総本山「吉村家(よしむらや)」創業者・吉村実(よしむら みのる)その人が考案。厳格なことで知られる氏の下で研鑽を積み、独立を許され、開業に至った直系店舗はもちろん、類似したラーメンを提供する店まで「○○家(や)」という屋号を掲げ始めたことから、現在は “ひとつのジャンル” として認知されています。

ラーメン業界の中でも特に複雑な “家系図” を持つことでも知られ、六角家・川崎家・近藤家・寿々㐂家(すずきや)など、1986年(昭和61年)にオープンした「吉村家」の2号店「本牧家(ほんもくや)」出身の系譜に連なる店は【分家】とし、総本山及び直系店舗並びに分家と直接的な関係を持たない店は【亜流】にカテゴライズ。

画像は「吉村家」のラーメン(本物)

さらに近年は【資本系】と呼ばれている、個人経営の店ではない大型チェーンの直営店やフランチャイズ店舗の参入により、職人気質の「吉村家」とは完全に別のベクトルを歩む家系ラーメンも横行しているのですが、鶏ガラと豚骨を炊き出したスープに鶏油(ちーゆ)を組み合わせ、海苔とホウレン草はマストでトッピングするなど、家系を語る上で欠かせない普遍的な特徴が存在します。

そんな家系ラーメンに着目して開発された「これが俺の勝負飯!横浜家系とんこつ醤油ラーメン 大盛り」には、TL(タテロング※)容器を使用しているため、残念ながら海苔の別添は難しかったようですが、容器側面には “ライスと食べたくなる!” とのアピールがあり、それについては大いに期待したい部分。※TL:エースコックの社内用語で、縦型ビッグのカップを用いた製品を意味する略語。

ちなみに前述した「俺たちのガッツ飯」とは、ウマいものを心ゆくまでガッツり食べたい男性に向けた汁なしカップめんシリーズで、2018年6月18日発売の「爆汗(ばっかん)四川風麻婆油そば」を皮切りに、第2弾「エビチリ風油そば」(同年10月8日発売)、第3弾「ナポリタン風まぜそば」(2019年3月5日発売)、第4弾「汁なしラー油まぜ蕎麦」(2019年8月26日発売)と続いたのですが‥‥

歴代「俺たちのガッツ飯」4品

第4弾を最後に「俺たちのガッツ飯」は行方不明になり、あれから3年半。シリーズの形態(汁あり・汁なし)が異なるため「これが俺の勝負飯」が後任を務めるのかどうかは定かでないけれど、意識しているユーザー層は被ります。はたして白メシ必須の味付けなのか、きちんと家系らしい魅力は楽しめるのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

まずはフタ上の調味油を取る

エースコックのTL製品に小袋が別添されていた場合、ほとんど容器の中に最初から入っている状態で、小袋の表面が粉末スープまみれに‥‥というのが通過儀礼になっているのですが、今回の「これが俺の勝負飯!横浜家系とんこつ醤油ラーメン 大盛り」ではフタの上に「調味油」を貼り付けています。しかし、このパターンは容器の中に “もうひとつ小袋が入っている” というのが定番の流れ。

「スーパーカップ1.5倍」と共通のデザインだった件

フタ上の調味油とは別に、容器の中には「液体スープ」の小袋が入っている状態で、こちらは例に漏れず粉末スープまみれになっているのですが、この荒技もエースコックの強み。おそらく調味油の中身は “家系” に必須の鶏油、液体スープは豚骨のコクや醤油の臨場感を高める成分だと思うので、深みのある味わいに期待できそうです。ただ、ひとつ気になるのがメーカー希望小売価格。

2023年1月現在、エースコックのTL製品に設定されているメーカー希望小売価格の標準は245円(税別)で、それは他社の縦型ビッグ製品にも共通しているのですが、今回は254円(税別)と若干ながら高めの値段。たった9円の差に思えるかもしれませんけど、即席めん業界は1銭(100分の1円)単位でコストを調整しなければいけないシビアな世界なので、消費者の想像以上です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:これが俺の勝負飯!横浜家系とんこつ醤油ラーメン 大盛り
製造者:エースコック株式会社
製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1)
内容量:111g(めん80g)
商品コード:4901071400064(JAN)
発売日:2023年01月30日(月)
実食日:2023年01月31日(火)
発売地域:全国
小売価格:254円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(植物油脂、しょうゆ、鶏油、ポークエキス、食塩、豚脂、乳化油脂、酵母エキス、粉末しょうゆ、発酵調味料、糖類、ガーリックパウダー、全卵粉、ポークコラーゲン、たん白加水分解物、魚介調味料)、かやく(焼豚、鶏・豚味付肉そぼろ、ほうれん草、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘剤(加工でん粉)、カラメル色素、香料、酒精、微粒二酸化ケイ素、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(アドバンテーム)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

やはり海苔の別添は難しいか‥‥

かやくは「焼豚、鶏・豚味付肉そぼろ、ほうれん草、ねぎ」の組み合わせで、2種の肉具材入りは嬉しいポイントになりますが、前述のように海苔の不在は寂しいポイント。麺は油で揚げたフライ麺で、エースコックのニュースリリースには “適度な弾力と滑らかさを併せ持った、食べごたえのある角刃の太めんです。” というテンプレ的な商品特徴の記載があります。

鶏油の香りが印象的な調理直後

別添は “2袋とも後入れ” なので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「調味油」を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」と「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

TL製品の性質上、海苔なしについては目を瞑るしかないのですが、鶏油の香りが明確に漂うファーストインプレッションは悪くありません。それでは、引き続き “めん大盛り!肉具材入り!スープ濃いめ!” の三拍子と家系らしさに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(111g)あたり
カロリー:520kcal
たん白質:10.2g
脂  質:26.1g
炭水化物:61.1g
食塩相当量:7.3g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.48mg
カルシウム:346mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:520kcal(めん・かやく:387kcal)(スープ:133kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

雰囲気の再現度は扨措き食べ応えはバッチリ

4.5

特筆して幅が広いわけではないけれど、やや縮れが強めの平打ち状で、加水率は比較的に高めの質感。エースコックの揚げ油に由来する特有のニオイは遠慮なくフロントに陣取り、食べ始めの歯応えも力強く、けっこうな存在感を放っているのですが、結果的な印象としては悪くありません。

食べ始めから食べ終わりまで美味しい

はたして家系らしいかと聞かれたら、めちゃくちゃリアルなわけでは‥‥などと答えざるを得ない仕上がりではあるものの、揚げ油のニオイについては後述する鶏油の芳ばしさが(ある程度)カバーしてくれますし、スープとの絡みもよく、食べ始めは内側から弾けるような反発性に、後半は後半で粘りが出てくる頃合いに魅力を覚えました。

ちなみに縦型ビッグ製品の麺重量は、日清食品の「カップヌードルBIG(ビッグ)」に、東洋水産(マルちゃん)の「マジ盛」など、ブランドによっては80g確定で、ほとんどのスポット商品では70gとなっているのですが、これが俺の勝負飯!では80gなのも嬉しいポイント。プラス10gで「スーパーカップ1.5倍」(めん90g)に匹敵するため、食べ応えはバッチリです。

スープ

なるほど “ライスと食べたくなる” 味わい

5.0

まずは粉末スープだけの状態で味わってみたところ、2種の小袋が別添されている手前、どうせ気持ち程度の下支えなんでしょ? くらいに思っていたのですが、なんのなんの。まず印象的だったのが豚骨の骨っぽさで、骨髄の旨みを極限まで抽出したようなタイプではないけれど、舌に広がる骨の旨みと骨粉のようなザラつきが印象的。

鶏油の芳ばしさで臨場感UP

次に「液体スープ」を加えてみたところ、粉末では出せない液体しょうゆダレのコクに、これだけでも充分と思えるほど芳ばしい黄金色の鶏油も印象的。前述の粉末スープと後述する調味油を度外視して、単体の味を例えると「スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン(鶏ガラ醤油)」の別添に酷似していたのですが、鶏ガラに該当する成分は含まれていません。

調味油でアブラマシ

「調味油」は植物油脂と豚脂のミックスなので、100%鶏油ではないけれど、それについての芳ばしさは「液体スープ」単体でも充分。硬派な家系ラーメンのスープとは異なるものの、TL容器という製品スタイルが功を奏し、こってり感は申し分なく、なるほど白ご飯が欲しくなる味わいでした。

そんな濃い味かつスープ単体の食塩相当量も5.4gと低くはないけれど、しょっぱいタイプではなかったので、想像していたよりも食べやすかったです。——あ、けっこう食後はニンニクのニオイが気になったので、喫食のタイミングには注意してください。

かやく

肉具材は片方に絞ったほうがよかったかも

3.5

焼豚は四角にカットされたチップ状の豚肉で、このブログでは “燻製感のないベーコンみたい” などと形容しているタイプの肉具材。総本山「吉村家」の燻製チャーシューよろしくスモーキーな風味などは意識されていませんが、イメージは悪くありません。

ほうれん草は風味が強く、家系ラーメンに必須のトッピングということもあり、少量かつ小さめでも雰囲気あってよかったです。ただ、肉そぼろも “程良く味付けした肉そぼろ” でハズレたときのスポンジ食感ではなかったものの、だいぶインスタント感の強いジャンクな味付けだったので、これについては蛇足的な印象を受けるかもしれません。

総評

4.0

というわけで、ちょっと値段だけがネックな項目になりますが、食べ応えのある大盛り麺に、豚骨の骨っぽさと鶏油の芳ばしさが印象的な濃いめのスープも印象がよく、なるほど “ライスが食べたくなる!” の訴求も誇張ではない仕上がりでした。

具材の肉そぼろが邪魔に思えたので、その分だけホウレン草を増やすとか、あるいは海苔の別添を検討するなど、まったく不満がないといえば嘘になりますが、カップラーメンに白ごはんマストな方には朗報の一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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