どっちが美味しい!?【明星食品vs.東洋水産】コンビニ向けの縦型ビッグ「カップ沖縄そば」を徹底比較!!

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他社商品比較・激辛対決等

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月新発売のカップ麺「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」及び「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」の比較レビューです。

カップ沖縄そばの二大巨頭が同シーズンに新作を展開!? 明星食品と東洋水産が自社の沖縄(うちなー)限定商品をコンビニ向けの縦型ビッグにアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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明星食品 vs. 東洋水産 沖縄そば対決

沖縄そばとは、琉球王国(1429年 – 1879年)の宮廷料理にルーツを持つ沖縄の国民食で、沖縄本島のみならず、宮古島・八重山諸島・大東諸島などの離島にも定着し、それぞれの地域で独自に発展。そのため「宮古そば」や「八重山そば(石垣そば)」「大東そば」など、島の名を冠した独自の「そば」も存在するのですが、沖縄本島で食べられるポピュラーなスタイルが「沖縄そば」と呼ばれます。

撮影協力:ローソン店舗

2022年は4月11日より放送されている朝ドラ『ちむどんどん』(NHK「連続テレビ小説」第106作)の盛り上がりを受け、例年以上に沖縄関連の商品開発に力を入れている企業が多い現在。それはコンビニ業界も例に漏れず、ファミリーマートを除いて沖縄フェアを開催中ですが、真っ先に沖縄関連のPBカップ麺を出してきたのはローソンで、メーカーは沖縄そばに強い明星食品とタイアップ。

明星食品の「沖縄そば」といえば、1988年(昭和63年)11月の発売以来、現在も沖縄限定で販売を続けている袋めん「明星 沖縄そば 5食パック」が代表的で、1989年(平成元年)9月より標準どんぶり型の即席カップめん「沖縄そば(島とうがらし入り特製七味付)」を販売中。後者も基本的には沖縄限定なので、お土産としての需要はもちろん、沖縄フェアなどの催事でも重宝されています。

先に朝ドラの影響について触れましたが、2022年は沖縄復帰50周年を迎えた節目でもあり、それを受けた明星食品は「沖縄県首里城歴史文化継承基金(首里城未来基金)」を創設。2022年5月2日から袋めん「沖縄そば 5食パック」の販売エリアを期間限定で全国に広げ、標準サイズのカップめん「沖縄そばタテ型」も発売し、売り上げの一部を寄付する新たな復興応援施策を実施しました。

明星食品の首里城復興応援商品

このページでレビューする「沖縄そば タテ型ビッグ」のパッケージに “首里城復興応援” のアピールはないため、前述の首里城未来基金とは関係ないようですが、容器のデザインは「沖縄そばタテ型」の生き写し。ただ、暖簾から “あっさり” の表記が消え、ネギのカットも変えるなど、ただ単純に麺を大盛りにしたわけではない様子。

片や “マルちゃん” のブランドで知られる東洋水産も沖縄と深い縁のあるメーカーで、1984年(昭和59年)9月から標準どんぶり型の即席カップめん「カップ 沖縄そば」を、1999年(平成11年)9月27日から袋めん「沖縄そば 5P」を沖縄限定で販売しており、明星食品が首里城復興応援商品をリリースした2022年5月2日、まるで示し合わせたように全国発売の「縦型ビッグ 沖縄そば」を市場に投下。

どちらも既存の「カップ 沖縄そば」を縦型ビッグにアレンジしたスポット商品ですが、明星食品の「沖縄そば タテ型ビッグ」はローソンの沖縄フェア用に開発された店舗限定のPB(プライベートブランド)なのに対し、東洋水産の「縦型ビッグ 沖縄そば」はNB(ナショナルブランド)なので、コンビニや量販店、一般小売店など、販売店は限定されていません。

明星のタテ型ビッグ vs. マルちゃんの縦型ビッグ

ただ、即席カップめん市場における縦型ビッグといえばコンビニ向けの製品スタイル。明星食品・東洋水産ともに沖縄そばのノウハウを培ってきた企業なので、何が違うのか、どっちがオススメなのか、ふたつの商品を比較する形で特徴を解説し、細かく掘り下げます。

開封

味付豚肉がメインの「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」

まずは「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」の開封後、かやくは “味付豚肉、かまぼこ、ネギ、紅生姜” と賑やかで、味付豚肉の多さと色鮮やかな紅生姜が目を引くファーストインプレッション。小袋は別添されていませんが、標準サイズの「明星 沖縄そば タテ型」と比較して暖簾から “あっさり” の表記が消えたと前述したように、濃いめの味が求められるコンビニ用にチューンナップしている様子。

バリエーション豊富な「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」

東洋水産の「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」にも小袋は別添されておらず、かやくも味付豚肉、かまぼこ、紅生姜と共通する特徴を備えているのですが、こちらには「赤いきつね」で定番の卵が入り、豚肉も本物っぽく、紅生姜の存在感は控えめ。実は2021年5月3日にも「縦型ビッグ 沖縄そば」を発売していましたが、それと比較して “より濃いめの味わいに仕上げました” とのこと。

ちなみにローソン限定の「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」に設定されているローソン標準価格は220円(税込238円)となっており、同じく「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」のメーカー希望小売価格も220円(税別)なのですが、をコンビニで購入すると税込価格は232円(コンビニでの売価は215円+税)が相場になるになるため、それも踏まえた上で評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

 沖縄そば タテ型ビッグ縦型ビッグ 沖縄そば
販売者明星食品東洋水産
製造所東日本明星 埼玉工場酒悦 房総工場
内容量98g(めん80g)85g(70g)
JAN49028814768984901990371537
発売日2022年05月10日2022年05月02日
発売地域全国全国
取得店舗ローソンスーパー
購入価格238円(税込)192円(税込)
小売価格220円(税別)220円(税別)
麺の種類油揚げ麺油揚げ麺
容器材質プラ+紙
湯量目安340ml460ml
調理時間熱湯5分熱湯5分
小袋構成別添なし別添なし

実食開始

【明星 沖縄そば タテ型ビッグ】栄養成分表示[1食(98g)あたり]カロリー 446kcal(めん・かやく 395kcal / スープ 51kcal)、たんぱく質 10.4g、脂質 17.1g、炭水化物 62.5g、食塩相当量 4.4g(めん・かやく 1.9g / スープ 2.5g)、ビタミンB1 0.30mg、ビタミンB2 0.35mg、カルシウム 155mg

さて、まずは明星食品サイドの調理直後。なんか紅生姜をトッピングした牛丼みたいな雰囲気になっちゃってますがw 実際に味付豚肉だけで表面を覆い尽くせるほど肉具材の量が多く、紅生姜も乾燥タイプとしては長めにカットされているのも印象的。

【マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば】栄養成分表示[1食(85g)あたり]カロリー 384kcal(めん・かやく 341kcal / スープ 43kcal)、たんぱく質 9.9g、脂質 17.9g、炭水化物 45.7g、食塩相当量 6.3g(めん・かやく 1.7g / スープ 4.6g)、ビタミンB1 0.32mg、ビタミンB2 0.27mg、カルシウム 153mg

対して東洋水産サイドの具材はバランスのいい配分で、突出した部分こそないものの、鮮やかな見た目が魅力的。ちなみに具材の構成は2021年5月3日発売の「縦型ビッグ 沖縄そば」から変わっていませんが、紅生姜と “だしの旨味” もアップさせているのがリニューアルポイント。

ちなみにカロリーは62kcalもの差が生じているのですが、麺の量が違うため、それが数値に反映されている様子。というわけで、引き続き両商品の違いに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、酵母エキス)
「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」

油揚げ麺としてのクオリティが高いのは明星食品

どちらも油で揚げたフライ麺を搭載しているのですが、明星食品の「沖縄そば タテ型ビッグ」は比較的に幅の狭い縮れ麺で、形状は丸刃。けっこう加水率が高いので、沖縄そば特有の強付いた質感は楽しめないものの、もっちりと粘りのある弾力はノンフライ麺と見紛うレベル。これ油揚げ麺だったよな? と、不安になって食べている途中に原材料名を再確認したくらい。

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、卵白)
「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」

片や東洋水産の「縦型ビッグ 沖縄そば」は比較的に幅の広い縮れ麺で、形状は角刃。明星食品の油揚げ麺ほどの厚みはなく、ピロピロとした口当たり。加水率は低めに設定されているため、食べ始めから2分くらいまでは雰囲気のある質感なんですけど、無骨な見た目に反し、耐久性のなさが玉に瑕‥‥というか、けっこう致命的。

また前述のように麺の量にも違いがあって、明星食品の「沖縄そば タテ型ビッグ」は “80g” なのに対し、東洋水産の「縦型ビッグ 沖縄そば」は “70g” と少なめ。沖縄そば特有の強付きを再現しようとしているのは東洋水産なのですが、ひとつの油揚げ麺として先進的なのは明星食品で、麺の量と伸びにくさも加味すると、総合力は明星食品のほうが高いと感じました。

スープ

スープ(魚介エキス、デキストリン、食塩、糖類、香味調味料、ポークエキス、たん白加水分解物、だししょうゆ、粉末油脂、昆布粉末、香辛料、香味油、かつおぶし粉末)
「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」

雰囲気があるのは東洋水産

どちらも豚の清湯(ちんたん)を軸に、鰹の芳ばしい旨味をプラスしている、沖縄そばの王道を地で行く骨組みを意識しているのですが、明星食品のスープは旨味で食わせるバランス型で、既存の「沖縄そば 5食パック」や「カップ 沖縄そば」と同じように “だし醤油” を使っているのがポイント。

残念ながら島とうがらし入りの特製七味は別添されていませんが、標準どんぶり型の「カップ 沖縄そば」よりも甘みが強く、全体的にカドのないテイストで、鰹と同じくらい昆布の柔らかい旨味も効かせるなど、ほとんど攻撃性はありません。

添付調味料(食塩、魚介エキス、香辛料、ポークエキス、しょうゆ、チキンエキス、植物油、こんぶエキス)
「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」

対して東洋水産のスープは豚清湯よりも鰹の旨味が優勢で、そこそこ食塩の当たりも強く、明星食品よりもエッジの効いた味わい。明星食品は既存の「カップ 沖縄そば」をベースにしつつも全国向けにデフォルメしていますが、こちらは “沖縄で愛されている現地の味を全国に” といった意志を感じる味付けで、沖縄そばらしいと思える雰囲気を大切にしています。

どっちが美味しいのか-・という疑問については好みにも左右されますが、明星食品のスープは老若男女が食べやすい優等生、東洋水産のスープは垢抜けない部分に価値が見出せるタイプ。沖縄そばらしいという観点から評価すると、スープは東洋水産に軍配ですね。

具材

かやく(味付豚肉、かまぼこ、ねぎ、紅生姜)
「明星 沖縄そば タテ型ビッグ」

ここは引き分け

明星食品の味付豚肉は、同社のカップラーメンにも頻繁に使われているチップ状のチャーシューで、成型肉特有の安っぽさこそ否めないものの、これだけ入っていたら文句ありません。ネギも斜め切りのフリーズドライで口当たりがよく、小さな蒲鉾も可愛くて、乾燥タイプにしては長めにカットされた紅生姜は東洋水産の「縦型ビッグ 沖縄そば」よりも強めの存在感。

かやく(味付豚肉、卵、かまぼこ、ねぎ、紅生姜)
「マルちゃん 縦型ビッグ 沖縄そば」

対して東洋水産の具材はバランスよく配分されているのですが、砂糖と醤油で味付けした豚肉は明星食品よりもリアルな質感で、クオリティを重視して評価すると、やはり東洋水産のほうが一枚上手。こちらもネギはフリーズドライで、蒲鉾のサイズは大きく、ぷかぷか浮かぶ黄色いタマゴは箸休めに効果的。紅生姜は微塵切りサイズにカットされているため、ほどよく全体に行き渡っていました。

総評

4.0

結論からいうと “麺が美味しいのは圧倒的に明星食品” なのですが、現地の雰囲気が楽しめる “スープの再現度は東洋水産に軍配” で、かやくの満足度は対等といったところ。もしも単体でレビューしていた場合、どちらも総評は「★4」としていたので、今回の勝負は「引き分け」です。

しかし、けっこうタイプは違うので、どちらか迷ったときは麺の質感、あるいはスープの方向性を指標に好みと相談してください。明星食品の「沖縄そば タテ型ビッグ」はローソン限定商品ですが、それだけに沖縄フェアで入荷している店舗も多く、東洋水産の「縦型ビッグ 沖縄そば」は販売店を問わず取り扱われているので、どちらもエンカウント率は高いと思います【author・taka :a(大石敬之)】

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