埼玉屈指のソウルフード「娘娘 上尾愛宕店」監修「スタミナラーメン」カップ麺 “第2弾” は具材30%増量!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月24日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン」の実食レビューです。

埼玉のソウルフード「娘娘 上尾愛宕店」の「スタミナラーメン」を再現したカップラーメン “第2弾” は具材30%増量にリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン

娘娘(にゃんにゃん)とは、埼玉県民が愛してやまないB級グルメ「スタミナラーメン」と「スタカレー」を提供している老舗の中華料理店で、1990年(平成2年)に解散した矢島商事にルーツを持ち、もともとは同社が経営するチェーン店でしたが、矢島商事の解散後、暖簾分けを許されていた従業員が「娘娘」「漫々亭」「小姑娘」などの屋号を受け継いで独立し、その伝統を守り続けています。

前回と同じロゴマークを印刷

今回の新商品「娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン」は、1980年(昭和55年)の創業以来、現在も埼玉県上尾市愛宕(あたご)3丁目で人気を博す老舗「娘娘 上尾愛宕店」監修のもと、知る人ぞ知る埼玉屈指のソウルフード「スタミナラーメン」を再現した即席カップ麺で、サッポロ一番のブランドを展開しているサンヨー食品と共同開発。

2020年11月9日にも同じ商品名の「娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン」を発売していたので、2022年1月発売品はコラボ第2弾に該当するのですが、それと比較して具材を30%増量しているのがリニューアルポイント。前回発売品はレビューできていないため、このブログでは初めて取り上げる商品です。

2022年1月現在、埼玉県内でスタミナラーメンが食べられる「娘娘」は、2度にわってカップ麺を監修した「娘娘 上尾愛宕店*」をはじめ「娘々 北浦和店」「○永娘娘(まるなが娘娘)」「娘々 与野店」「娘々 与野本町店」「娘娘 川口店」「娘娘 上尾井戸木店」「志(こころざし)娘娘」などが現存し、青森の地でスタミナラーメンを提供している「小姑娘」や「大姑娘」も関連のある店舗。

*便宜上区別するために店舗名を記載していますが、それぞれ独立しているため、実際には○○店と呼びません。なお「娘娘」と「娘々」の書き分けについては、各店舗の看板を参考にしています。

「上尾愛宕店」の看板は “娘娘”

餡の辛さや出汁(だし)の加減、ニンニクの強さなど、店舗によってニュアンス以上の差が生じることもありますが、前述の矢島商事が旧大宮市(大宮駅西口そごう付近)に開業した直営店の「漫々亭」(現「漫々亭 指扇店」)あるいは北浦和駅東口付近で現在も営業を続けている「娘娘 北浦和店」が “スタミナラーメン発祥の店” とされ、1975年(昭和50年)頃に誕生した-・というのが有力説。

現在の「娘娘(娘々)」や「漫々亭」で提供されている「スタミナラーメン」は、しょうゆ味の素朴なラーメンに、豆板醤や味噌、醤油、砂糖、ニンニク、生姜などで味付けを施した辛い餡をトッピングする、新潟発祥の「麻婆麺(マーボメン)」にも似たスタイルが一般的。しかしながら “厳密なルールは存在しない” ため、店舗ごとの違いや個性を楽しむのも醍醐味とされています。

今回のカップ麺を監修した「娘娘 上尾愛宕店」の「スタミナラーメン」は、大きめの豚挽肉を豆板醤やニンニク、生姜など、複数の香辛料と一緒に炒め、ニラとネギを加えた後、片栗粉でトロミを付けた餡を作り、しょうゆ味のラーメンにトッピングする王道のスタイル。余談ですが、その餡をライスにかけたものが「スタカレー(スタミナカレー)」で、上尾愛宕店の店主を務める山内和人氏が考案者。

中華鍋を振るうイラストは山内店主がモデル

たとえば「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」や「みんみんラーメン本店監修 八王子醤油ラーメン」など、サンヨー食品が展開する “街のソウルフードを再現したカップラーメン” は、おいしいけど “再現度は低い” というのが恒例になりつつあるため、そこに不安が生じているのですが、はたして今回の仕上がりやいかに——。

開封

別添の小袋は後入れ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けられた「仕上げの小袋」が1袋。開封口には店主のイラストと “カップの底までよく混ぜてお召し上がりください。” という注意事項を印刷しているため、スープの溶け残りに注意しなければいけません。

なるほど具材は多め

かやくは鶏・豚味付肉そぼろを筆頭に、ニラ、ねぎ、それから写真では目立っていませんが、原材料名には唐辛子も記載。前述のように具材30%増量が第2弾のリニューアルポイントで、麺を覆い尽くすほど入っています。ただ、ひとつ気になったのが値上げについて。

2020年11月発売品のメーカー希望小売価格は220円(税別)だったのに対し、今回は230円(税別)にアップしているため、コンビニで購入した場合の税込価格も232円から246円に上がっています。スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれるので、コンビニ以外の店舗であれば、もうすこし安く購入できるものの、ちゃっかり調整してきました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:A・太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:93g(めん70g)
商品コード:4901734045069(JAN)
発売日:2022年01月24日(月)
実食日:2022年01月26日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵)、スープ(砂糖、食塩、植物油脂、香辛料、豆板醤、豚脂、みそ、昆布エキス、たん白加水分解物、酵母エキス、しょうゆ、魚粉、ポークエキス、チキン調味料、粉末酒、香味調味料)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、味付ニラ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、トレハロース、パプリカ色素、かんすい、レシチン、甘味料(カンゾウ)、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

縮れの強い油揚げ麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。念のため2020年11月発売品の資料を確認してみたところ、油揚げ麺の原材料名が変わっていたので、前回とは違う麺を使用しています。サンヨー食品の再現商品は、油揚げ麺の違和感が再現度の低さに直結するケースが多いため、ここが最初の難関。

とろみ成分の溶け残りに注意

別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでから3分後、仕上げに加えて混ぜ合わせたら出来上がり。餡掛けクラスの高粘度スープではないものの、混ぜながら30秒くらいの段階で急にトロミが強くなったので、念のため1分くらいは混ぜ続けたほうが安全かもしれません。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き埼玉が誇るソウルフードの特徴が伝わってくるのかどうか「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:429kcal
たん白質:9.0g
脂  質:19.3g
炭水化物:54.8g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:215mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

割り切れば悪くないけど再現度は低い

3.5

2020年11月発売品の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、大豆食物繊維」となっていましたが、今回の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵」に変わっているため、でん粉と大豆食物繊維を省き、新たに粉末卵を配合しているのがリニューアルポイント。

見た目はノンフライ麺っぽいのだけど‥‥

表面は透明感のある見た目なので、ちょっとノンフライ麺っぽい雰囲気を醸しているのですが、どちらかというと仕上がりはスナック的。食べ始めは中心部に芯を残す硬めの歯応えを打ち出しつつ、適度な反発性も備えていましたが、あまり耐久性は高くありません。

お店の麺は加水率が高く、もちもちとした弾力を備えているのに対し、今回の油揚げ麺は比較的に早い段階から軽めの食感に変わるのと、油揚げ麺の風味も強め。ただ、軽めの食感は食べやすく、結果的にスープとの相性も悪くなかったので、これはこれと割り切れるのであれば “あり” だと思います。

スープ

ありそうでない独特な味

5.0

まずは「仕上げの小袋」を入れる前に味を確認してみたところ、この時点で唐辛子の辛味は明確で、辛さレベルは硬派にピリ辛。土台は鶏と豚をミックスした清湯(ちんたん)を軸に、昆布や魚粉を加えることで下支えの素朴なスープを表現しつつ、豆板醤と香味野菜(ニンニク、生姜)はハッキリと効かせ、スタミナ餡の特徴を再現。

やや強めの甘さが気になりますが、隠し味に粉末酒を使っているのも面白く、とろみも自然。本物のスタミナ餡ほど高粘度なわけではないけれど、しょうゆ味のラーメンにスタミナ餡を溶かした後の粘度を意識しているようなイメージです。

仕上げの小袋は胡麻油っぽいオイルが主成分

そこに「仕上げの小袋」を加えると、中には辛そうな色のオイルが入っているのですが、劇的に辛さがアップするわけではなく、むしろ辛さに関しては目立った変動なし。けれども胡麻油の芳ばしい香りがプラスされ、より膨よかな味わいに仕上がります。お店の味を忠実に再現しているわけではないものの、印象は悪くありませんでした。

具材

ラインナップの再現度は高い

5.0

鶏・豚味付肉そぼろは5個くらいしか入っていませんでしたが、たっぷりのニラが今回の主役。おそらく乾燥方法はフリーズドライで、事前に味付けが施されており、スープの味を向上させることに寄与しています。そこまでネギは目立ちませんが、ふとした拍子に感じる粗挽き唐辛子は芳ばしく、ボリューム感についてはさておき、ラインナップとしては的外れな構成ではないですね。

総評

4.0

やはり油揚げ麺の選択には疑問を感じたので、もうちょっと他になかったのかなと。そこだけは引っ掛かりましたが、結果的な印象としては悪くありません。しょうゆ味のスープとスタミナ餡の調和を感じるスープのフレームワークは面白く、たっぷりのニラも好印象でした。

地元民からは厳しく評価されそうな部分もありましたけど、これによって埼玉が誇る「スタミナラーメン」の知名度がアップしたのは間違いないので、今後も全国的には有名じゃない、でも地元民から愛されているソウルフードの商品化に期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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