川崎溶き卵タンタンの元祖「元祖ニュータンタンメン本舗」監修のカップ麺 “さらに店の味へ” リニューアル!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月30日(月)リニューアル新発売、サンヨー食品のカップ麺「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン(三代目)」の実食レビューです。

川崎溶き卵タンタンの源流とされる横浜・川崎のソウルフード「ニュータンタンメン」のカップラーメン “さらにお店の味へ” 進化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン 三代目

元祖ニュータンタンメン本舗(イソゲン)とは、神奈川県川崎市川崎区京町を発祥とする中華系チェーンストアで、1964年(昭和39年)の創業以来、いまや39店舗(2021年4月時点)を展開する人気店。創業者である五十嵐源吉(いがらし げんきち)氏の名前にちなみ、地元民の間では「イソゲン」という呼び名で親しまれ、直系店舗の丼底にもイソゲン(五十源)のロゴマークが刻印されています。

カップ麺の容器側面にも店舗数や概要を記載

今回の新商品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」は、イソゲンを源流とする “川崎溶き卵タンタン” の元祖「ニュータンタンメン」を再現した縦型ビッグのカップラーメンで、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品株式会社と元祖ニュータンタンメン本舗(株式会社みなもと)が共同開発。新商品とはいえリニューアル発売なので、これまでの経緯を振り返ってみましょう。

実は現在を遡ること2007年(平成19年)1月頃、群馬県を中心に店舗を展開していたセーブオン(SAVE ON)の “ご当地カップ麺タイアップ企画 第8弾” として「元祖ニュータンタンメン本舗 上田店」の店長が監修したカップ麺を発売しており、当時の製造者は十勝新津製麺(後の「とかち麺工房」)だったのですが、とかち麺工房は2014年(平成26年)7月18日に経営難で事業を停止。

セーブオンも2017年(平成29年)1月にローソンとメガフランチャイズ契約を締結し、翌年8月末で全店閉店となりましたが、その1年後となる2019年(令和元年)11月18日に初代「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」を展開したイソゲン。これがサンヨー食品との記念すべきコラボ第1弾で、販売ルートを限定しないNB(ナショナルブランド)商品としてリリースされました。

リニューアル前の「タンタンメン」と「メチャ辛」

当初はNBでも数量・期間限定のスポット商品だったのですが、2020年(令和2年)9月14日に “帰ってきた” と題し、サンヨー食品と共同開発した二代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」を市場に投下。同じ店の監修商品を2年連続でリリースする、これについては即席カップめん業界でも珍しい話ではないのですが、そのまま通年販売の商品として定着するのは稀なこと。

しかし、2021年1月のリニューアルから “帰ってきた” というデザインが消え、みごとレギュラー入りを果たした「元祖ニュータンタンメン本舗」のカップ麺。同年3月8日にはシリーズ初の激辛系「元祖ニュータンタンメン本舗監修 スタミナタンタンメン メチャ辛」を発売するなど、ご当地グルメだった「ニュータンタンメン」の存在そのものが市場に定着し、知名度の底上げに成功しました。

このページでレビューするのは「メチャ辛」ではなく普通の「ニュータンタンメン」を再現したカップ麺で、2021年1月発売品はパッケージのみ変更のリニューアルだった(つまり中身は変わっていなかった)のですが、今度のリニューアルでは “さらにお店の味へ” とパッケージにも記載しているように、中身もブラッシュアップしている様子。

ほんとうに “お店の味” に近づいているのか‥‥

筆者は2019年11月発売の初代もリニューアル前の2021年1月発売品も食べているのですが、とにもかくにも安っぽい油揚げ麺のスナック感が目立ち、あまり再現度が高い商品とは思えませんでした。単純に味だけでいえば美味しかったんですけど、はたして “さらにお店の味へ” 近くなっているのかどうか、従来品との違いに注目しながらレビューします。

開封

今回も小袋は別添されていない

2021年1月発売品(リニューアル前)と同じように、今回の「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」にも小袋の別添はなく、お湯を注ぐだけの簡単調理。具材はニュータンタンメンに欠かせない卵(かきたま)を筆頭に、粗挽き唐辛子と鶏肉そぼろを使用しているため、従来品と同じラインナップ。

従来品と比較して麺も見た目は変わっていない

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。サンヨー食品の公式ウェブサイトには “張りがあり、歯切れのよいめんです。また、つるみをもたせのど越しのよいめんに仕上げました。” と記載されているのですが、見るからにスナック的な細麺で、これについても特に変わった様子は見られません。いや、ほんのちょっとだけ幅が太くなっているような気も——。

ちなみにメーカー希望小売価格は220円(税別)から変わっておらず、目立った値下げも値上げもなし。コンビニで購入した場合の税込価格は232円になりますが、全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなども販売店の対象なので、コンビニ以外の店舗であれば、もっと安く購入できると思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:W・太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:93g(めん70g)
商品コード:4901734043447(JAN)
発売日:2021年08月30日(月)
実食日:2021年09月01日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、食塩、香辛料、ポークエキス、しょうゆ、チキンエキス、酵母エキス、粉末ごま油、豚脂、にんにく調味料)、かやく(味付卵、唐辛子、味付鶏肉そぼろ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、トレハロース、カラメル色素、香辛料抽出物、微粒二酸化ケイ素、かんすい、乳化剤、酸味料、香料、パプリカ色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

かき卵たっぷり

調理後の見た目も前回から特に変わった様子はなく、麺が隠れてしまうほどの卵が嬉しいポイント。容器の材質はカップ麺のプラ容器で一般的なポリスチレン(PS)と違い、それよりも硬いポリプロピレン(PP)を使っているのも共通の項目で、サンヨー食品のニュースリリースにもリニューアルポイントの記載はなかったのですが‥‥

栄養成分表示は微妙に変動している

リニューアル前の熱量は400kcal(めん・かやく 330kcal、スープ 70kcal)だったのに対し、リニューアル後は406kcal(めん・かやく 336kcal、スープ 70kcal)と微増。反して食塩相当量の値は7.0g(めん・かやく 2.3g、スープ 4.7g)から6.8g(めん・かやく 2.1g、スープ 4.7g)に下がるなど、わずかとはいえニュアンスが生じていました。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き前回との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:406kcal
たん白質:8.3g
脂  質:15.2g
炭水化物:59.0g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:216mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:406kcal(めん・かやく:336kcal)(スープ:70kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶんリニューアル前と同じ

2.0

2019年11月発売の初代「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」では丸刃の細ちぢれ麺でしたが、2020年9月発売(2021年1月リニューアル)の二代目以降、麺の幅と厚みを強化した平打ち麺に変わり、今回の油揚げ麺は二代目と同じタイプ。ほんのすこしサイズアップしているような、そうでもないような‥‥などと思いつつ、ほぼほぼ同じ麺でスナック的。

原材料名は二代目と完全に一致

店舗の「ニュータンタンメン」は、正式にメニュー化された1967年(昭和42年)の発売以来、もちもち感を追求した自家製麺を使っているのですが、それを再現しているハズのカップラーメンでは粘りの強さよりも歯切れが目立つので、正直なところ再現度が低いといわざるを得ません。これ以外にサンプルはなかったのでしょうか‥‥

たとえば和風カップめんブランドの「和ラー」など、サンヨー食品(太平食品工業)はノンフライ麺に見紛うほどハイクオリティな油揚げ麺も保有しているため、もうすこし頑張ってほしかったところ。また調理直後は部分的な戻りムラが目立っていたので、きちんと熱湯3分を厳守するのはもちろん、さらに1〜2分ほど休ませたほうが安全です。

スープ

明らかに “にんにくの風味” がパワーアップしてる

5.0

店舗の「ニュータンタンメン」には牛骨を使用しているようですが、それを再現したカップ麺の粉末スープは “豚ガラ塩味” で、牛に由来する成分は使われていません。しかし、あっさりとした豚骨清湯(ちんたん)でありながら、そこにスタミナ感あふれるニンニクのパンチを強烈に効かせたフレームワークは中毒性が高く、ピリッとした唐辛子の辛味もアクセントに効果的。

実際のスープはトロミが強いのに対し、カップ麺の粉末スープは意外と粘性が弱く、再現度の低さに繋がってしまう要因となっているのですが、これはこれと割り切れば悪いスープではありません。リニューアル前よりもニンニクが強くなったなぁ‥‥と、原材料名を比較してみた結果、新たに「にんにく調味料」が追加されていたので、ここが今回のリニューアルポイントです。

具材

前回から変更なし

5.0

店舗で「ニュータンタンメン」を作るときは、あえて “塊が残るように溶き卵を加えている” らしく、カップ麺の味付卵も最後まで形が残るため、これについては再現度の高さに貢献しているポイント。お店の「ニュータンタンメン」には入っているニンニクの破片までは再現できていませんが、粗挽き唐辛子の芳ばしい風味は心地よく、ジャンクな味付鶏肉そぼろもパワーの底上げに効果的。

いかにもカップ麺らしいけど悪くない

もうちょっと鶏肉そぼろの量が多いと嬉しかったのですが、リニューアル前と比較して味付卵の量が減ってしまうなど、そういった改悪は見られなかったので、素直に好感が抱けました。

総評

4.0

リニューアル前の2021年1月発売品(二代目)と比較して、油揚げ麺と具材に目立った変更はなく、前者については改善の余地あり。ただ、新たに “にんにく調味油” をスープに追加しているのがリニューアルポイントで、鮮烈なニンニクの風味にはインパクトを感じました。猛威を振るうコロナ禍により、外出の機会が減っているため、その需要にも応えるようなリニューアルだったと思います。

というわけで、再現度の高さを重視して評価するのであれば、油揚げ麺のせいで可もなく不可もなしといわざるを得ない仕上がりではあるものの、ニンニクと唐辛子を効かせた豚ガラ塩味のスープは唯一無二。ただ、サンヨー食品はノンフライ麺に強いので、それを駆使した大判どんぶり型の本気モードにも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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