日清食品「日清御膳 きつねうどん」vs.「日清のどん兵衛 きつねうどん」徹底解剖!

日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、日清食品の廉価版カップ麺、日清食品「日清御膳 きつねうどん」と「日清のどん兵衛 きつねうどん」の食べ比べを行なった実食レビューです。

安さが売りのオープン価格「日清御膳 きつねうどん」とメーカー希望小売価格180円の「日清のどん兵衛 きつねうどん」‥どちらもスーパーの店頭に並んでいる和風カップ麺ですが、けっこう販売価格が違います。いったい何が違うのか、どっちを買ったほうが得なのか、実際に比較して確かめました。

「日清御膳」って何?昔のどん兵衛?うまい?まずい?東西で味は違う?現行どん兵衛との決定的な違いとは‥コストパフォーマンスの高さにも注目しながら実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、その疑問を解消します。どこよりも詳しく徹底的に比較して解説するので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

日清御膳 きつねうどん

「日清のどん兵衛 きつねうどん」は、1976年8月から販売されているロングセラーブランドで、東洋水産の「赤いきつねうどん」(1978年8月発売)よりも歴史は古いのですが、実は世界で2番目に開発されたカップうどんブランドなんです。実は1975年9月に東洋水産が「マルちゃん カップうどん きつね」という世界初のカップうどんを製品化していたのですが、当時それが大ヒット。

しかし、特許申請がなかったことから日清食品が対抗する製品として「どん兵衛」を開発したので、それとの差別化を図るために「赤いきつね」を発足します。当初は「熱いきつねうどん」という製品名を予定していたのですが、すでに「どん兵衛」がキャッチコピーとして “熱いうどん” を使用していたので、変更を余儀なくされました。実際、結果オーライでしたね。

「日清御膳」は、2008年1月15日に “日清の和風めんのおいしさをお手頃価格で安心してお買い求めいただける、価値ある新和風カップめん。” というコンセプトを掲げたオープン価格の「日清のきつねうどん」というカップ麺が好評だったことから発足したブランドで、2009年3月9日に「日清御膳」として正式にリニューアル。

その後、 “価値あるおいしさをお手ごろな価格で!” をコンセプトに販売を続け、2010年6月21日に “お手ごろ価格でさらにおいしく!” とブラッシュアップを図り、「日清御膳 きつねうどん」は油揚げの色が濃くなりました。

2012年1月30日、日清食品はビール業界において第3のビールがブランドとして独自の世界を築いていることに触発され、「日清御膳」を含むオープン価格製品6ブランド15品の希望小売価格を税別125円に設定し、セカンドラインブランドとしてリニューアルしたのですが、2018年現在はオープンプライスに戻っています。

2008年に麺の長さが2倍になり(べっぴんうどん)、2009年は従来比120%の厚みにリニューアル(ぶっとうどん)、2010年には3層太ストレート製法で「ニッポンのうどん」に進化‥どんどん太さを増していく「どん兵衛」のリニューアルに疑問を抱いていた頃、ちょうど現れた旧世代系の「日清御膳」に “昔のどん兵衛” を見出してドハマりした時期があったんですよね。

もちろん今では進化を続ける「どん兵衛」に尊敬の念すら抱いているのですが、古き良きを懐かしさを楽しませてくれた「日清御膳」には少し特別な思い入れがあります。ただ、もう何年も食べてないw 最終リニューアルは2017年8月28日なんですけど、この時はパッケージのみ変更でした。というわけで、それぞれ現行品同士なにが違うのか、徹底的に比較してみます。

私は西日本在住なので、どん兵衛はWestを意味する(W)が記載された西日本向け(愛知県の関ヶ原を境に東はEastで「E」)。つゆの味が東西で区別されているのは有名な話ですが、実は彩り七味の配合も変更されていて、西は “和山椒を多めに” 香りを重視、東は “唐辛子を多めに” ピリッとしたアクセントを重視しています。どん兵衛の最終リニューアルは2015年9月28日で、その時に彩り七味のブレンドも東西で分けられました。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

どん兵衛には後入れ彩り七味付きの粉末スープが入っているのですが、日清御膳は簡素なデザインの粉末スープが1袋。もちろん廉価版なので致し方ないものの、どん兵衛の小袋って、かなり凝ってますよね。

切り取り線があって事前に粉末スープと彩り七味を分別できますし、これを初めて見た時は少し感動しました。さて、気になる油揚げのサイズですが、早くも乾燥の状態から違いが見られます。

ちょっと写真では分かりにくいんですけど、若干ながら日清御膳のほうが薄く(左)、醤油の香りを強めに感じます。つゆの関係もあるのかもしれませんが、サイズのビハインドを補うために味付けを濃くしているのかもしれません。比較して微妙に小さいんですけど、コンビニ限定の東洋水産「マルちゃん 赤いきつねうどん ふっくらお揚げ2枚入り」ほど顕著な差では‥

と、思って念のために両方ともデジタルスケールにのせて計測してみたのですが、どん兵衛の油揚げは17g、日清御膳は12gでした。あまり見た目では変わらないかと思ったんですけど、およそマイナス30%のサイズということになります。

次に調理前の麺を並べてみたのですが、実は左の大きなほうが日清御膳で、微妙に色が濃く(少し黄色味がかっている)、どん兵衛は右のコンパクトなほう。ただ、日清御膳は厚みがなくて麺と麺のあいだに隙間が多いのに対し、どん兵衛の麺1本ずつに厚みがあって、余分な隙間はありません。どちらも熱湯5分と待ち時間は同じなんですけど、麺の量は日清御膳が63g、どん兵衛は74gなので、およそマイナス15%ですね。

取得価格は日清御膳が税込105円、どん兵衛は税込149円で、どちらもマックスバリュの同店舗にて購入しました。ちょっと高いですよね、149円。でも広告の品にピックアップされたら税込105円で販売されることもあるので、その日は日清御膳の目から完全に輝きが消えますw(どん兵衛は午前中にバカ売れして同日の夕方には棚から姿を消しますw)

製品情報・購入価格

製品名:日清御膳 きつねうどん
製造者:日清食品
製造所:A(関東工場)
内容量:80g(めん63g)
発売日:2017年8月28日(月)リニューアル
JANコード:4902105223659
希望小売価格:オープン価格

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:105円(税込)
取得店舗:マックスバリュ

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:360ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、かやく(味付油揚げ)、スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、ねぎ、昆布エキス、糖類、香辛料、昆布粉末、昆布調味料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、増粘剤(アラビアガム)、カラメル色素、香料、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・乳成分・さば・大豆・ゼラチン

実食開始

どちらも粉末スープの中に小さなネギが仕込まれ、香りから感じる魚介だし系のベクトルは同じルーツを感じるのですが、やや比較して日清御膳のほうが西のどん兵衛よりも醤油のコクが強い印象。あ、かまぼこ入り(右)がどん兵衛です。

ただ、先に日清御膳の粉末スープを嗅いだ時に西日本在住の私でも漠然と “あ、どん兵衛のニオイ‥” と思ったので、香りは同時に嗅ぎ分けなければ顕著な差ではありません。麺の量が違うからなのか、それとも粉末スープの量を節約するためかw お湯の目安量は日清御膳が360mlで、どん兵衛は410mlと50mlも違いました。(※微妙に容器のサイズも違います)

かまぼこや別添の七味唐辛子なども入っていないため、日清御膳の仕上がりは実に簡素。ただ、100円前後で買える安さが売りのカップ麺にしては油揚げのサイズが大きく、そのボリューム感は迫力があるんですけど‥

どん兵衛さすがですw かまぼこの数は個体差で2枚〜4枚だったりするのですが、平均3枚ですね。後入れの彩り七味の香りが鮮烈で、 “これが希望小売価格の差だ!” とでも言わんばかりの風格。今回は「日清御膳」のレビューになるので、そちらを中心とした記事構成でレビューします。それでは、実際に食べてみましょう。

右()内の数値は「日清のどん兵衛[西]」

1食80g(95g)当たり

カロリー:345(409)kcal
たん白質:8.2(9.2)g
脂  質:13.7(16.5)g
炭水化物:47.4(55.9)g
食塩相当量:5.1(5.6)g
(めん・かやく:1.8(1.8)g)
(スープ:3.3(3.8)g)
ビタミンB1:0.16(0.20)mg
ビタミンB2:0.20(0.23)mg
カルシウム:138(162)mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:345(409)kcal(めん・かやく:309(368)kcal)(スープ:36(41)kcal)

めん

もろに廉価版w

どん兵衛の麺には「植物性たん白」や「大豆食物繊維」が配合されているのですが、日清御膳は「小麦粉、植物油脂、食塩」と簡素な構成。つるん、もちっ、ふっくら‥な、どん兵衛と比較して日清御膳の麺は厚みがなく、適度に縮れています。

いやぁ‥さすが廉価版ですね。真横に並べると10年近くブランクを感じる選手のような状態で、それこそ食べ始めは少し弾力があったんですけど、コシとか粘り気とかはイマイチ。 “10分どん兵衛” よろしく “10分日清御膳” は不可能ですし、2口ほど両者を比較してから伸びるのが早い日清御膳を優先して食べたのですが、どん兵衛(15分くらい経過)はジューシーふっくらな食感でした。

左が日清御膳で、どん兵衛が右。やはり日清御膳のほうが少し濃いめの色で、厚みはありません。比較的にクラシックな面持ちの「マルちゃん 赤いきつねうどん」よりも頼りなく、私の好きだった昔どん兵衛は独特の “ふかふか” とした気泡が記憶に残っているのですが(ただ昔過ぎて思い出補正かかってるかもしれない‥w)、わりとスパッと切れる粘り気のない歯切れのいい食感。

現行どん兵衛とは異なるので、ある意味これは昔どん兵衛の “どれか” には当てはまるかもしれませんが、特別に懐旧の念を思い起こさせてくれる麺というよりも、まぁ廉価版の安いカップうどんだからね、みたいな。でも、たとえば以前にも発売された “復刻版どん兵衛” みたいなコンセプトの新商品が出た時には大いに活躍してくれそうなポテンシャルの持ち主です。

つゆ

関西風だが比較して甘さ控えめ

どん兵衛のつゆは北海道、東日本、西日本の3種類あるのですが、日清御膳は全国共通。原材料名は「食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、ねぎ、昆布エキス、糖類、香辛料、昆布粉末、昆布調味料」となっていて、西のどん兵衛は「食塩、魚介エキス、粉末しょうゆ、魚粉、昆布エキス、七味唐辛子、ねぎ、糖類、昆布粉末」なんですけど、けっこう並びは近いですね。

ほぼ色は同じですが、少し西のどん兵衛は黄金色に寄っていて、香りについては彩り七味の圧倒的な芳香に惨敗w でもベースの構成は似ているので、東日本の方にとっては需要があるかもしれません。比較して甘さが控えめで、やや醤油が強く、出汁の膨よかさも劣るものの、悪い意味で “なにこれ安っぽいなぁ‥” と落胆しなければいけないような味ではないです。

パッケージでは昆布の旨味について訴求されているのですが、日清食品の廉価版製品は昆布の旨味を推す傾向にあるようですね。それは「北のどん兵衛」のように際立ちませんが、取って付けたような浅い戦法ではありませんし、つゆの深みに関しては油揚げの味付けも大きく関係しているように感じました。

かやく

けっこう食べ応えあります

西のどん兵衛は甘口の優しい味付油揚げで、ふっくらジューシィ。一方、日清御膳は調理前の香りから感じたように少し醤油が強く、比較的に甘さが控えてあります。ふっくらジューシィどん兵衛には及びませんが、思っていたよりもパサついた食感ではありません。

それに、実質サイズは30%減ではあるものの、つゆを吸い込んで膨れた油揚げは食べ応えがあり、税込100円前後で購入できるカップ麺の中では(大盛りブランドを除いて)けっこう腹持ちがいいほうだと思います。

かまぼこは入っていないので、粉末スープの中に入っていたネギだけなんですけど、オープン価格のカップ麺ですからね。比較して歯触りのアクセントが弱いと感じたので、もしかするとネギの種類は微妙に違うのかもしれません。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)

たとえば今回の購入価格は44円も差があったので、さすがにコスパが高いと感じた反面、他のスーパーでは平均価格が税込127円、月に2回くらい税込105円になるので、西日本のどん兵衛が入手できる方にとっては味についてもコスパについても特に魅力は感じられないと思います。

麺も現在のどん兵衛とは違う昔風の食感ですが、それと比較しても微妙にベクトルは異なっているので、ほんと廉価版ですw ただ、そういうチープなカップ麺が食べたくなる気分の時もありますし、ひとつの選択肢として100円前後なら問題ないでしょう。

また、西のどん兵衛に縁遠い方にとっては気軽に関西風を楽しめるカップ麺でもあるので、全国発売という販売エリアも加味した上で及第点としました。多少なりとも購入代金は浮きますので、もしよければ揚げ煎餅をトッピングしてみてくださいw(おいしいです)