ミシュラン掲載店「中華蕎麦にし乃」山椒そばをカップ麺で再現!!日清食品×ローソン名店シリーズ「山椒が香る鶏だしそば」

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年6月16日(火)新発売のローソン限定カップ麺、日清食品「中華蕎麦にし乃 山椒が香る鶏だしそば」の実食レビューです。

『ミシュランガイド東京2019-2020』ビブルグマン2年連続掲載店「中華蕎麦にし乃」の味を再現したカップラーメンがローソンに!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華蕎麦にし乃 監修カップ麺

中華蕎麦にし乃(ちゅうかそばにしの)とは、東京都文京区本郷三丁目に店を構えるラーメン店で、創業は2018年2月17日。店主の水原裕満氏は『ミシュランガイド東京2016-2020』のビブグルマン部門に5年連続掲載された「らぁめん小池」を切り盛りする人物で、今回の監修店「中華蕎麦にし乃」は「らぁめん小池」のセカンドブランドとしてオープンしました。

ミシュラン・ビブルグマン掲載店

今回の新商品「中華蕎麦にし乃 鶏だしそば」は、日清食品と中華蕎麦にし乃の共同開発商品で、コンビニの中でもローソンでしか買えない販路限定商品(ローソン名店シリーズ)として展開。ローソンの公式ウェブサイト内にある商品特徴には “鶏のうまみあるスープに山椒をきかせた独特な風味が特長” とあるため、おそらく再現元のメニューは「中華蕎麦にし乃」を代表する「山椒そば」とみて間違いないでしょう。

ラーメンの天才と謳われている水原店主は、若い頃からバンド活動に明け暮れていたらしく、20代前半からモノ作りがしたいと革靴の専門学校に通い始めたそうですが、まかない付きの飲食店でアルバイトを切っ掛けに飲食業界に興味を抱きはじめ、焼鳥居酒屋に3年間務めてから本格的に独立を目指すようになったそうです。しかし、なんとラーメン店での経験は “わずか6ヶ月” という意外な経歴の持ち主。

水原店主が当時28歳の頃、ラーメン業界に彗星の如く現れ、2014年9月14日に修行経験がないまま1号店の「らぁめん小池」をオープン。開店前はラーメンの本と小さな寸胴を買い、自宅で試行錯誤を繰り返していたそうですが、いざ店舗の大きな寸胴で仕込むと思うようなスープが作れず苦労したそうです。とはいえ2年後には『ミシュランガイド東京』に選出されているため、そこが “ラーメンの天才” と謳われる所以。

店主のアイドル好きは屋号にも——

東京都世田谷区上北沢で2014年9月に創業した1号店の「らぁめん小池」が軌道に乗り、2018年2月17日に2号店「中華蕎麦にし乃」を開業。さらに東京都北区王子本町で2019年3月23日にオープンした3号店「キング製麺」ではグループ初の自家製麺を導入し、それも瞬く間に人気を博すなど、破竹の勢いで成長し続ける水原店主。

いずれも印象的な屋号は直感で決めたらしく、1号店の「らぁめん小池」は藤子不二雄氏の漫画『オバケのQ太郎』に出てくる “ラーメン大好き小池さん” に因んだもの。またカップ麺のパッケージにも “アイドル好き店主” と書いてあるように、2号点の「中華蕎麦にし乃」は、水原店主が推す乃木坂46の元メンバーで『non-no』の専属モデルでもある西野七瀬さんにあやかったのが由来だそうです。

3号店の「キング製麺所」は、開業の地である王子の英語訳をプリンスではなくキングと翻訳してしまい、そのまま採用したという軽いノリで決めちゃったところもあるみたいですが、それも店舗展開を見据えたうえで “自分の名前にしないほうがいい” と考えた店主の作戦。実際に「らぁめん小池」と「中華蕎麦にし乃」は『ミシュランガイド東京』にも認められているように、その手腕は確か。

琥珀色の芳醇スープに注目

カップ麺のテーマにもなっている「中華蕎麦にし乃」の「山椒そば」は、スープに大量のカタクチイワシや昆布、椎茸の足などを加えた出汁(だし)を使い、それとは別に取ったアサリの出汁と鶏や豚に由来する動物系清湯(ちんたん)を提供する直前に合わせているらしく、タレは白醤油を軸に薄口醤油をブレンド。和食の厨房も経験している水原店主の繊細な技が光るスープが最大の特徴となっているため、そこが今回の見所です。

開封

別添の小袋は1種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製山椒風味オイル」が1袋。実店舗の「山椒そば」にも山椒をビシッと効かせた香味油を浮かべているようですが、数年前から流行っている痺れよりも特有の香りを重視しているとの評判・口コミが多く、土台のスープには和山椒を、オイルには花椒(四川山椒)を使っているらしいので、そこも注目したいポイント。

具材は在り来たりだが量は多め

実店舗の具材は豚肩ロース肉の低温調理チャーシューにナルト、小松菜のお浸しとシンプルな構成で、ナルトの向きは必ず “の” が正面に見えるようにトッピングされているのも水原店主のこだわり。対するカップ麺の具材はチップ状の味付豚肉にナルト、ねぎの3種類。お湯を入れる前から “和山椒” の香りが優しく上がってくるのですが、イメージは和山椒の実ではなく葉の部分を嗅いだような香り。

冒頭でも触れたように、今回はコンビニの中でもローソンでしか買えない販路限定商品で、ローソン標準価格は211円(税込228円)。2020年6月現在、縦型ビッグのカップラーメンをコンビニで購入した場合の税込価格は232円が基本となっているため、それよりも安めに設定されています。税込228円という値段設定は「無鉄砲」や「えびそば一幻」など、ローソン名店シリーズにおける縦型ビッグの標準価格ですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華蕎麦にし乃 山椒が香る鶏だしそば
製造者:日清食品株式会社 静岡工場
製造所:静岡県焼津市相川17-2(F)
内容量:90g(めん70g)
商品コード:4902105263402(JAN)
発売日:2020年06月16日(火)
実食日:2020年06月17日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:228円(税込)
希望小売価格:211円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製山椒風味オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、粉末しょうゆ、にぼし調味料、植物油脂、酵母エキス、でん粉、魚介調味油、こんぶ調味料、チキン調味料、食塩、しいたけ調味料、糖類、香辛料、メンマパウダー)、かやく(味付豚肉、ねぎ、なると)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、香料、増粘多糖類、グリセリン、カラメル色素、酸味料、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

熱湯5分のノンフライ麺を使用

麺は油揚げ麺を使用しているのかと思いきや、前述の「無鉄砲」と同じようにノンフライ麺を採用し、麺の位置は例に漏れず容器の半分より下に固定してあるのも日清食品らしい特徴の一つ。この麺はフライングして食べ始めるとポテンシャルを発揮できないため、特に理由がなければ設定されている湯戻し時間(今回は熱湯5分)を守ってください。

見た目は地味だけど香りは華やか

別添の「特製山椒風味オイル」は後入れなので、フタの上から小袋を取り外し、熱湯を注いだら5分間。特製山椒風味オイルは “フタの上で温めてください” と書いてあるため、指示通りに温めます。ナルトは4枚と標準的な枚数で、表面はネギが面積を稼いでいるところもありますが、けっこうチャーシューチップの量が多く、調理直後の印象は悪くありません。

ちなみに別添の特製山椒風味オイルを加えた後も香りのベクトルは和山椒だったので、そんなに花椒は意識されていないのかも‥‥と、それにしてもめちゃくちゃ繊細で上品な香りですよw というわけで、引き続き山椒の効かせ方と出汁(だし)の組み方にも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(90g)あたり
カロリー:342kcal
たん白質:8.4g
脂  質:6.8g
炭水化物:61.8g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:161mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:342kcal(めん・かやく:294kcal)(スープ:48kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

コシの強いノンフライ麺を使用

5.0

「中華蕎麦にし乃」の実店舗で提供されている麺は、埼玉県新座市にある「村上朝日製麺所」の中細ストレート麺で、比較的に加水率は低く、しかしながらパツッと切れるゴリゴリの低加水麺ではないとのこと。茹で時間は1分10秒前後と硬めに茹で上げているのも特徴で、二枚看板の「中華そば」「山椒そば」どちらも同じ麺を使用しているようです。

ちょっと長めに待つのがオススメ

対する今回のノンフライ麺は、食べ始めに特有のゴムっぽさが目立ち、やや部分的にほぐれにくかったのですが、終売になった行列のできる店のラーメン(カップめん部門)など、日清食品の高価格帯ノンフライ麺にありがちだった致命的な戻りムラではありません。形状は輪郭の鋭い角刃でカットされた角断面の平打ち麺で、くっきりとした口当たりがポイント。

そこまで粘り気のある弾力ではないのですが、比較的に加水率は高く、表面は摩擦抵抗ゼロにちかい滑らかさ。そのためスープとの一体感に遅れを取りますが、その分しっかりと小麦の風味をダイレクトに楽しめるので、麺の風味を楽しむスタンスに切り替えれば印象は悪くありません。ただ、ちょっと休ませたほうが美味しかったので、時間に余裕のある方は熱湯5分後にかき混ぜたあと1、2分ほど休ませてみてください。

スープ

かなり繊細な味わい

5.5

お湯を注ぐ前は和山椒の香りを感じたのですが、調理後(特製山椒風味オイル投入前)の和山椒は穏やかで、煮干しの旨味を軸に昆布を重ねた魚介出汁がメイン。カツオやサバなどの節系は目立っておらず、かなり煮干しもクリアなテイストで、しかしながら脇を固める椎茸や貝の旨味、メンマの隠し味など、淡麗なのに旨味の重ね方で物足りなさは感じません。

麺がノンフライなので、特製山椒風味オイルを入れる前の脂っ気は弱く、そこに弱さは感じるものの、繊細な出汁のフレームワークは一見の価値あり。タレに該当する部分は粉末しょうゆが軸になっているため、残念ながら白醤油っぽさは意識されておらず、液体しょうゆ特有のコクも楽しめないのですが、日本料理(出汁の取り方)に通じる味わいが魅力。

オイルも和山椒がメイン

別添の特製山椒風味オイルのベクトルも和山椒で、ほとんど花椒(ホワジャオ)の存在感はなく、イメージは “ぶどう山椒の葉” を彷彿とさせる爽やかで上品な風味。痺れに関しては苦手な方でもヘッチャラなレベルかと思いますが、舌の上をスッ‥‥と滑るような透明感のある山椒の風味が心地よく、そのまま鼻を抜けていく香りも明白なので、和山椒そのものが苦手だと厳しいかもしれません。

ちなみにオイルは動物性の豚脂(ラード)を軸にしているので、きちんとオイル特有のコクも付与されますが、それでもスッキリとした印象を崩さない、普段あまりカップラーメンを食べ慣れていない方でも抵抗なく楽しめると思います。

具材

値段を思えば充分

4.0

チャーシューチップ、ナルト、ネギ、いずれのトッピングも新開発の具材ではなく、しかしながら量が多いのは評価できる点。今回はスープと麺に力を入れているような構成だったので、ちょっと具材のコストが割かれているような印象は無きにしも非ずではあるものの、ちょいちょい小さなネギの歯触りが山椒の葉っぽいというか‥‥こじつけ感ありますけどw 思わぬ効果を発揮。

地味に美味しいw

味付豚肉もチップ状にカットされた縦型カップ麺らしい具材なので、あまり情緒のあるチャーシューとはいえないのですが、けっこう多めに入っているのは好印象。小さなナルトも見た目に嬉しく、ローソン標準価格もNB商品の値段より安めに設定されているので、具材が足を引っ張ることはありませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

「中華蕎麦にし乃」実店舗の「山椒そば」で特徴とされる白醤油の甘みや花椒(華北山椒)のアクセントは意識されていませんでしたが、上品で爽やかな和山椒特有の青い風味が心地よく、煮干し・椎茸・昆布・貝出汁など、それぞれから繊細に旨味を抽出し、計算しながら丁寧に重ねているようなスープが印象的でした。

がっつりジャンクなカップラーメンが食べたい気分の時には物足りないかもしれない反面、ノンフライ麺を使用した雑味のないテイストで食べやすく、飲んだ後の〆(しめ)や女性の方にもオススメの一杯です。取扱店は全国のローソンが対象となっているため、気になった方は最寄りの店舗をチェックしてみてください。

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