どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年4月10日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「元祖ニュータンタンメン本舗監修 鬼辛まぜタン」の実食レビューです。
唐辛子の刺激的な辛さが決め手「元祖ニュータンタンメン本舗」監修シリーズ初となる “辛い汁なしカップ麺” 降臨!!
けっこう辛い? そんなに辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
元祖ニュータンタンメン本舗監修 鬼辛まぜタン
元祖ニュータンタンメン本舗(がんそにゅーたんたんめんほんぽ)とは、1964年(昭和39年)の創業以来、神奈川県川崎市を中心に店舗を展開している中華系チェーンストアで、川崎溶き卵タンタンの源流。後に宮崎の名物となる辛麺(からめん)のルーツは、五十源(イソゲン)こと五十嵐源吉(いがらし げんきち)氏が考案した「ニュータンタンメン」である‥‥というのは知る人ぞ知る話。
今回の新商品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 鬼辛(オニカラ)まぜタン」は、店舗最大レベルの辛さで話題になった “鬼辛” と「元祖ニュータンタンメン本舗」の中でも一部の店舗限定で提供されている “まぜタン” を組み合わせたカップめん限定メニューで、共同開発者はサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。
元祖ニュータンタンメン本舗監修のカップ麺が初めて発売されたのは、2019年(令和元年)11月18日と比較的に最近の話。当初は数量・期間限定のカップラーメンとしてデビューを飾りましたが、根強いファンからの大きな反響を受け、初代の発売から10ヶ月後となる2020年9月14日に “帰ってきた” と題し、二代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」を市場に投下。
2021年(令和3年)1月のパッケージ変更から “帰ってきた” の文字が消え、スポット商品から通年販売のレギュラー商品に格上げという、この業界では珍しい出世を遂げた元祖ニュータンタンメン本舗監修のカップラーメン。さらに同年11月から通年販売の袋麺(当地熱愛麺)もラインナップに加わるなど、移り変わりの激しい即席めん市場において不動のポジションを築き上げました。
2023年4月現在も販売中のカップラーメン「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」は、2022年8月8日にリニューアルした “四代目” に該当する商品で、それを旗艦に「メチャ辛」や「にんにくダブル」などの変わり種もスポット的に展開しているのですが、湯切りタイプの「まぜタン」が初めて登場したのは昨年(通年販売のカップラーメンがリニューアルしたタイミング)の話。
その鬼辛(オニカラ)バージョンが今回の「鬼辛まぜタン」で、店舗の「ニュータンタンメン」は “ひかえめ・普通・中辛・大辛・メチャ辛・メチャ辛以上(1辛上がるごとに30円増し)” と辛さが選べるのに対し、まぜそば風の「まぜタン」は普通〜中辛程度の辛さに固定されたメニューである、つまり 店舗に「鬼辛まぜタン」は存在しない というのが カップめん限定メニュー たる所以。
そして、もう一つ触れておきたいのが「鬼辛」の辛さ基準。これは2021年7月1日の川崎市制記念日に合わせ、同年9月末までの “今だけ限定” とし、鬼辛専用に『新たな唐辛子を加え、辛さを一新。』したメチャ辛以上の辛さレベルで、カップ麺のパッケージにもなっている「鬼辛」のロゴは “今だけ限定” と書かれた当時の店舗メニューと完全に一致します。
ただ、その数年前に店舗で辛さ200倍の鬼(1)あるいは辛さ400倍の鬼(2)をクリアすると、1ヶ月有効のドリンク1杯か餃子一皿の無料券が貰える「鬼辛チャレンジ」を実施していたり、2023年4月現在も店舗によっては「鬼辛+20円」を超える「激鬼+100円」や「メガ鬼+200円」が選べたりするようですが、はたして「鬼辛まぜタン」の辛味や如何に、お手並み拝見と参りましょう。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「特製調味だれ」と「あとのせかやく」の計2パックで、さすがに唐辛子の品種までは開示されていませんが、パッケージには小さく “辛味成分が強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” という辛味に対しての警告文あり。
麺は油で揚げたフライ麺で、サンヨー食品の場合、縦型カップだと大きく総評の足を引っ張ることも珍しくないのですが、同社の公式ウェブサイトには “当社独自製法により、もっちりとした食感に仕上げました。” との記載があります。というのも製品情報に「当社独自製法により」という訴求があるときは高確率でハイクオリティなので、ここは期待したいところ。
ただ、調理前の麺重量は100g(汁なしカップ麺におけるレギュラーサイズの変わり種を基準にすると若干ながら多く、しかしながら大盛りの基準となる130gには満たないサイズ感)なのに、メーカー希望小売価格は258円(税別)に設定されています。2023年4月現在、大盛りサイズのカップ麺で基準となるメーカー希望小売価格は245円(税別)なので、それも踏まえた上で評価しなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:元祖ニュータンタンメン本舗監修 鬼辛まぜタン 販売者:サンヨー食品株式会社 製造所:太平食品工業株式会社 関西工場 内容量:126g(めん100g) 商品コード:4901734049470(JAN) |
発売日:2023年04月10日(月) 実食日:2023年04月13日(木) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:258円(税別) 購入価格:213円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:630ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(特製調味だれ・あとのせかやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、チキン調味料)、たれ(豚脂、ガーリックペースト、植物油脂、食塩、糖類、たん白加水分解物、ポークエキス、酵母エキス、発酵調味料、香辛料、にんにく調味料、チキンエキス、しょうゆ)、かやく(唐辛子、味付卵)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香辛料抽出物、かんすい、香料、焼成カルシウム、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酸味料、増粘剤(キサンタン)、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
かやくは最初から容器の中に入っている状態で‥‥かと思いきや、まさかの小袋を取り出した後は麺だけの状態で、先入れの小袋もありません。粗挽き唐辛子などであれば熱湯で戻す必要がないため、ふりかけ的に別添されていても問題ないのですが、元祖ニュータンタンメン本舗といえばのフワフワたまごは楽しめそうにない展開。
別添の小袋は2パックとも後入れなので、それらを取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「特製調味だれ」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切りして、温めておいた「特製調味だれ」を混ぜ合わせた後、仕上げに「あとのせかやく(唐辛子・味付卵)」をトッピングしたら出来上がり。けっこう唐辛子が多かった件w でも、たまごは乾燥のフレーク状なので、これが吉と出るか凶と出るか。
ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き辛味の強さに注目しつつ「めん」「たれ」「あとのせかやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(126g)あたり |
カロリー:571kcal たん白質:9.4g 脂 質:28.6g 炭水化物:69.1g 食塩相当量:4.6g ビタミンB1:0.34mg ビタミンB2:0.34mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ローソン限定の「ネネチキン」と同じかな?
調理前の佇まいを筆頭に、原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、チキン調味料」という構成など、直近にレビューした商品を例に挙げるとローソン限定の「ネネチキン監修 スノーウィングチキン味焼そば」と同じ系譜に連なる油揚げ麺で、実際の仕上がりも然り。
「ネネチキン監修 スノーウィングチキン味焼そば」の湯戻し時間は4分だったのに対し、今回は3分と比較的に短くなっているため、切刃番手(麺を切り出す際に使用する刃の溝巾)はもちろん、微妙に配合を変えている可能性もありますが、ある一定の部分に歯が到達するまでは優しく包み込むように、しかしながら中心部に差し掛かると内側から弾けるように押し返してくる質感は共通するポイント。
原材料名の表示は2022年8月発売の「まぜタン」とも共通するのですが、昨年の「まぜタン」で気になった食べ始めの戻りムラだったり、たれが馴染むまでの油揚げ麺臭だったり、そういった部分は払拭されていたので、たしかな進化を感じました。メーカー希望小売価格が高いと前述しましたけど、それも踏まえて値段相応のクオリティです。
たれ
そんなに騒ぐほど辛くない
「あとのせかやく」をトッピングする前の辛さレベルは、体感的に激辛もとい大辛に片足(つま先)を突っ込む程度かな? くらいだったので、普段から辛い食べ物に慣れている方にとっては “ふつうに辛口” くらいでしょうか。つまり、辛い食べ物が極端に苦手な方は、この時点で一定の覚悟が必要なくらいのレベルには到達しています。
しかし、TPOに配慮が必要なレベルでニンニクを効かせているところは昨年の「まぜタン」と共通する魅力で、カップラーメンでは基本的にガーリックパウダーを主体としているのに対し、湯切りタイプではガーリックペーストで生々しいインパクトを表現。
食塩相当量のわりに塩っぱいと感じたのですが、土台を支えるポークの旨みだったり、植物油脂よりも多く含まれている豚脂の厚みだったり、ちょっとチャンジャっぽい発酵感だったり、ほかの商品にはないフレームワークは「まぜタン」ならではの魅力です。ただ、想像以上に刺激的だったのが「あとのせかやく」で‥‥
あとのせかやく
油断したらダメ、ゼッタイ。
4年前に話題をさらった「辛いもんやギロチン監修 激辛焼そば」ほど大量に唐辛子が入っているわけではなかったのと、たとえばブート・ジョロキアやトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー、キャロライナ・リーパーなど、非常識な激辛唐辛子が放つ柑橘系の香りも気にならなかったので、いうて大したことないだろうと油断していたのですが、想像以上に芳ばしくて辛い辛いw
寿がきや食品の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」や、セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」あたりが問題なければ大丈夫だと思いますけど、まるか食品の「ペヤング 激辛やきそば」(※獄激辛シリーズではない)よりは圧倒的に辛いので、油断は大敵。あ、たまごは存在感なかったです。イソゲンといえばフワフワたまごも代名詞的なアイテムなので、それについては残念でした。
総評
鬼辛(オニカラ)とかいってるけど、ぶっちゃけ “辛口ちょい上” くらいなんでしょ? などと思っていた私が悪かったですゴメンナサイ。もちろん激辛マニアや激辛フリークにとっては余裕の辛さレベルになりますが、ふつうに辛口で苦手な方は確実に苦戦する辛さなので、自信がない方は「あとのせかやく」を少量ずつ使い、辛さを調節するのが賢明な一杯です。
メーカー希望小売価格が地味に高いので、総評は及第点が妥当かと迷ったんですけど、突き抜けた辛さ評価して星ひとつプラスしました。元祖ニュータンタンメン本舗の店舗メニューは見た目ほど辛くない、みたいなイメージが強い方も多いかと思いますが、これ “けっこう本気で辛い” ので、苦手な方は注意してください【author・taka :a(大石敬之)】