元祖ニュータンタンメン本舗の “知る人ぞ知る” 限定メニュー「まぜタン」ついにカップ麺で再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年8月8日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「元祖ニュータンタンメン本舗監修 まぜタン」の実食レビューです。

一部の店舗でしか食べられない限定メニューを汁なしカップ麺に!? 横浜・川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」監修シリーズに新展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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元祖ニュータンタンメン本舗監修 まぜタン

元祖ニュータンタンメン本舗(がんそニュータンタンメンほんぽ)とは、1964年(昭和39年)の創業以来、神奈川県川崎市を中心に店舗を展開している中華系チェーンストアで、後に宮崎が誇る “辛麺(からめん)のルーツになった” との逸話も残っている、川崎溶き卵タンタンの源流「ニュータンタンメン」発祥の店。

先代から受け継がれた秘伝の味を現在も守り続けている

故・五十嵐源吉(いがらし げんきち)その人が神奈川県川崎市川崎区京町に現在の「京町店」を立ち上げ、創業者の名前から五十(イソ)と源(ゲン)を取り、地元民の間では “イソゲン” の愛称で親しまれています。屋号にもなっている看板商品の「ニュータンタンメン」は、中国発祥の担担麺とは一線を画すオリジナルの麺類で、それを再現したカップラーメンも市場に定着しているのですが‥‥

今回の新商品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 まぜタン」は、2022年8月現在、元祖ニュータンタンメン本舗が展開している46店舗(神奈川32店舗、東京8店舗、埼玉1店舗、長野2店舗、宮城1店舗、千葉2店舗)のうち “23店舗でしか食べられない” 店舗限定メニューの「まぜタン(まぜそば風タンタンメン)」を再現したカップ麺で、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品が商品化。

2019年(令和元年)11月18日発売の初代「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン※1」を皮切りに、変わり種の「メチャ辛※2」や「にんにくダブル※3」など、縦型ビッグのカップラーメンはコンスタントにリリースしているのですが、このシリーズにおける湯切りタイプの汁なしカップ麺は前例がありません。

パッケージの店舗数は2022年3月時点の情報

店舗で提供されている「まぜタン」は、前述のように一部の店舗限定かつ当日仕込み分が無くなり次第終了の数量限定メニューで、基本は「ニュータンタンメン」の延長線上にあり、具材はアイデンティティの溶き卵と挽肉のほか、ごろっと大きめのニンニクも漏れなく継承しているのですが、もやしを多めにトッピングしているのも特徴の一つ。

店舗の「ニュータンタンメン」は “ひかえめ・普通・中辛・大辛・メチャ辛・メチャ辛以上(1辛上がるごとに30円増し)” と辛さが選べるのに対し、まぜそば風の「まぜタン」は辛さ調節不可能で、普通〜中辛程度に固定とのこと。ニュータンタンメンの辛さは見た目のわりに控えめなことで知られ、それを再現したカップラーメンも然りなのですが、ひとつ心配なのが麺の仕上がりです。

ひとつ前のページで評価した四代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン※4」のレビューでも触れているのですが、サンヨー食品が販売する「ニュータンタンメン」のカップラーメンは “スナック的な油揚げ麺が評価の足を引っ張る” 傾向があり、それは四代目で若干ながら改善されたものの、まだベストとはいえない状態。

出典:ホーム > 製品情報 > 元祖ニュータンタンメン本舗監修 まぜタン – サンヨー食品

けれどもサンヨー食品の公式ウェブサイト内にある製品情報には “当社独自製法により、もっちりとした食感でちぢれの少ないストレートの中太めんに仕上げました。濃厚なたれとのなじみもよく、生めん風の食感です。” との記載があるため、もしかすると「元祖ニュータンタンメン本舗」監修シリーズ史上最強といっても過言ではない麺を搭載しているのかもしれません。

※1「元祖ニュータンタンメン本舗 タンタンメン」カップ麺で横浜・川崎のソウルフードを再現!!
※2 川崎のソウルフード【元祖ニュータンタンメン本舗】監修カップ麺 “今限定” 辛さレベル「メチャ辛」再現!!
※3 川崎のソウルフード【元祖ニュータンタンメン本舗】監修のカップ麺「にんにくダブル」が容赦なかった件
※4 川崎のソウルフード【元祖ニュータンタンメン本舗】監修カップ麺 “2022年は新もちもち中太麺” に進化!!

開封

3種の小袋を別添

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「特製調味だれ」と「ふりかけ」の計3種。期待の麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分の設定です。なるほど調理前の見た目は縮れが控えめで、量は大盛り(130g)ではないけれど、標準サイズの湯切りタイプにおける重量(90g)よりも若干ながら多めの100gとなっているのも見どころの一つ。

ただ、別の商品で見た気がしないでもない‥‥

コンビニでは宮城・埼玉・東京・神奈川・長野にあるセブンイレブンでの取り扱いが確定しており、ローソンやファミリーマートも販売店に含まれるようですが、私の行動圏内にあるコンビニの店舗では売ってない状況だったので、すこし遅れてからウエルシアで確保。

メーカー希望小売価格は245円(税別)となっているため、コンビニでの販売価格は264円(税込)が相場になりますが、2022年8月29日までの期間中、ローソンでアプリのクーポン(夏ハピ!旨辛フェア)を提示すると39円引き。セブンイレブンでの割引は終了していますが、2022年8月23日までの期間中、対象商品を2個購入すると150円引きになるキャンペーンを実施していたようですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:元祖ニュータンタンメン本舗監修 まぜタン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:130g(めん100g)
商品コード:4901734047223(JAN)
発売日:2022年08月08日(月)
実食日:2022年08月27日(土)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア
商品購入価格:246.24円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:610ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(特製調味だれ・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、チキン調味料)、たれ(豚脂、植物油脂、にんにくペースト、食塩、糖類、酵母エキス、ポークエキス、たん白加水分解物、にんにく調味料、香辛料、チキンエキス、しょうゆ)、かやく(味付卵、味付鶏肉そぼろ、唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、香辛料抽出物、かんすい、パプリカ色素、焼成カルシウム、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酸味料、増粘剤(キサンタン)、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

かやくは先入れ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、おそらく味付卵と味付鶏肉そぼろは「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」と同じ具材だと思うのですが、新たに熱風乾燥の青ネギを追加しています。しかし、まぜタンといえばの “もやしは入っていない” ため、そこまではコストが回らなかった様子。

にんにくのエッジと唐辛子の芳ばしさが印象的

後入れの「特製調味だれ」に “温めてください・温めないでください” の指示はないのですが、小袋に “よくしぼり出して下さい” との記載があるので、しっかりと絞り出し、満遍なく混ぜ合わせてから「ふりかけ」をトッピングして完成です。強めに漂ってくる生おろしニンニクの香りも然る事乍ら、ふりかけ(粗挽き唐辛子)の香りも鮮明で、なかなか悪くないファーストインプレッション。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(130g)あたり
カロリー:612kcal
たん白質:9.9g
脂  質:33.4g
炭水化物:70.2g
食塩相当量:4.4g
ビタミンB1:0.38mg
ビタミンB2:0.42mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は扨措きクオリティは高い

5.0

そこそこ特有の芳ばしさが強いので、それについては “生めん風” に当てはまらない部分になりますが、質感についてはレベルが高く、チルド麺で作る焼きそばに近いと例えたら伝わりやすいでしょうか。とにかくカップラーメンの「タンタンメン」とは完全に別のベクトルで、密度の高さが印象的。

熱湯3分+調理後に1分ほど放置するのがベストかも?

タイプとしては「サッポロ一番 カップ アラビヤン焼そば」(2022年7月25日発売品)の油揚げ麺に似ているのですが、それには使っていない “植物性たん白” を配合しているため、まったく同じ仕様ではありません。ただ、同じ流れを汲む技術を応用していることは間違いなく、廃盤になった「和ラー」の影を感じる仕上がり。

それでも食べ始めは戻りムラ(スナック的な部分)が気になったり、タレが馴染むまで油揚げ麺臭が気になったり、どうしても店舗の自家製麺からは遠い存在ではあるものの、カップラーメンでの「タンタンメン」よりも圧倒的にハイレベル。そのままコレをラーメンに使うのは難しいかもしれないけれど、このくらいの域には早く到達してもらいたい、そう感じたほどには高品質でした。

たれ

にんにく強めです(TPOに配慮が必要なレベルで)

5.0

一見すると辛そうに見えるオイルを多めに配合しているのですが、特製調味だれ単体の辛さレベルはピリ辛を出ない程度なので、辛い食べ物が極端に苦手でなければ大丈夫。ただ、ニンニクの効かせ方については強烈で、カップラーメンの「タンタンメン」ではガーリックパウダーを主体にしているのに対し、こちらは “にんにくペースト” で特有のキレを演出。

豚ガラ塩味の例えはカップラーメンと共通のポイントになりますが、ニンニクのベクトルが違うことに加え、四代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」に導入された “キムチ調味料” は使っていないなど、けっこう大きな違いが生じていました。それでいて「ニュータンタンメン」らしい味には調っており、再現度云々についていえばカップラーメンよりも高いと感じました。

なお多めに含まれているオイルの主成分は豚脂(ラード)だったので、お湯を注いでから3分間、フタの上で「特製調味だれ」の小袋を温めておくのが最善です。

かやく・ふりかけ

もやしは入ってないけど粗挽き唐辛子の別添はナイス

3.5

175×175×60(mm)の角型カップを使い、なおかつ調理前の麺重量も100gなので、ちょっと具材が貧弱に思えますが、かき卵と鶏肉そぼろの量はカップラーメンの7割強といったところ。うん、やっぱり少ないですねw ただ、かき卵の優しい風味と口当たりに、ジャンクな鶏肉そぼろもニンニク強めの塩ダレと相性良好で、取り合わせとしては悪くありません。

辛さ控えめ、芳ばしさ強め

もやしが入っていないのは寂しいポイントになりますけど、ふりかけの粗挽き唐辛子は風味が強く、そこそこ量も多めに入っていたので、特有の芳ばしさが印象に残りました。比較的に辛味が弱い品種を使っているため、ふりかけを全投入しても最終的な辛さレベルがピリ辛の枠を出ることはなかったです。

総評

4.0

もやしが入っていなかったのは再現度を評価する上で大きなマイナスで、麺のベクトルも店舗の自家製麺とは異なりますが、タレの味付けはカップラーメンの「タンタンメン」よりも臨場感のある仕上がり。再現度の高さに固執しなければ、油揚げ麺のクオリティも低いわけではなかったので、総評は及第点に星ひとつプラスしました。

にんにくペーストの主張と余韻が強いため、いつでも食べられるカップ麺ではないけれど、それだけにニンニクをチャージしたい気分のときに誂え向き。いつかノンフライ麺を搭載した本気モードの登場に期待したい気持ちもありますが、湯切りタイプの登場で大きな転機を迎えた2022年、引き続き今後の動向にも注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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