川崎のソウルフード【元祖ニュータンタンメン本舗】監修のカップ麺「にんにくダブル」が容赦なかった件

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年3月22日(火)新発売、サンヨー食品のカップ麺「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン にんにくダブル」の実食レビューです。

今度はニンニクマシマシ!? 川崎溶き卵タンタンの源流とされる横浜・川崎のソウルフード「ニュータンタンメン」の人気No.1トッピング “ニンニクダブル” を今限定のカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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元祖ニュータンタンメン本舗 タンタンメン にんにくダブル

元祖ニュータンタンメン本舗(イソゲン)とは、神奈川県川崎市川崎区京町を発祥とする中華系チェーンで、1964年(昭和39年)の創業以来、現在は神奈川県を中心に44店舗(うち1店舗は「元祖ニュータンタン酒場」)を展開している人気店。なかでも中毒性が高いことで知られるオリジナルの「タンタンメン」は、地元民に愛されるソウルフードとして定着し、県外にも多くのファンが存在します。

お店の人気No.1トッピングを今限定で再現

今回の新商品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン にんにくダブル」は、元祖ニュータンタンメン本舗で提供されているトッピングメニューの中でも不動の人気を誇る “ニンニクダブル” の味わいを再現したカップラーメンで、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と共同開発。ただでさえニンニクが強い「タンタンメン」なので、かなりのインパクトに期待できそうな展開です。

元祖ニュータンタンメン本舗で提供されている「タンタンメン」は、川崎で独自の進化を遂げたオリジナルの麺類で、創業者の故・五十嵐源吉(いがらし げんきち)氏が中国で経験した担担麺にルーツを持ち、しかしながら中国発祥の担担麺とは完全に別物。唐辛子と挽肉は本場の担担麺でも使われる食材ですが、練り胡麻と花椒(ホワジャオ)は不使用で、決め手はニンニクと溶き卵。

たっぷりの刻みニンニクと挽肉を中華鍋で炒め、牛の脛骨や大腿骨(豚でいうところのゲンコツ)から取ったスープと韓国産の唐辛子を加えて一煮立ち。ここで辛さを「ひかえめ」「普通」「中辛」「大辛」「メチャ辛」あるいは裏メニューの「メチャ辛以上」に調節するのですが、甘みの強い唐辛子を使用しているため、メチャ辛以内のレベルであれば、そこまで非常識な辛さではありません。

大きなレンゲも印象的(写真は本物の「タンタンメン」)

水溶き片栗粉でスープにトロミを付けるのもポイントで、仕上げに溶き卵を加えるのが「元祖ニュータンタンメン本舗」のタンタンメン。よく似た料理として宮崎県延岡市を発祥とする辛麺(からめん)を思い浮かべた方も多いかと思いますが、原田延子さん(「桝元」の創業者)が神奈川で食べた「タンタンメン」に感銘を受け、夫と試行錯誤の末に開発したのが辛麺である-・というのは、知る人ぞ知る話。

元祖ニュータンタンメン本舗とサンヨー食品の関係は、2019年11月18日発売の「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」からなので、まだ長い付き合いではありません。しかし、2020年9月14日に発売された二代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」の売れ行きがよかったのか、2021年1月にパッケージのデザインが見直され、まさかのレギュラー商品として市場に定着。

2021年3月8日に発売された「元祖ニュータンタンメン本舗監修 スタミナタンタンメン メチャ辛」はスポット商品だったので、今回と同じように “今限定” となっていたのですが、同年11月15日に「サッポロ一番」のブランドを冠した袋麺「サッポロ一番 元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」を通年商品として発売するなど、この短期間で密接な関係を築いてきた両社。

イソゲンファンの方は容器側面も要チェック

ちなみに2022年2月25日~5月31日までの期間中、今回の「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン にんにくダブル」を含む「元祖ニュータンタンメン本舗」の関連商品(カップ麺、袋麺)を合計300円(税込)以上購入すると、対象のレシート応募で “オリジナルTシャツ” が当たるキャンペーンを実施しているため、ファンの方は要チェックです。

開封

別添は「仕上げの小袋」1つ

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。2021年8月30日にリニューアルした「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン(三代目)」に小袋は別添されていないため、今限定らしいポイント。中身はラー油、あるいはガーリックオイル系の調味油でしょうか。

ちょっと具材の量は少なめかも

かやくとして採用されている味付卵(かきたま)と味付鶏肉そぼろ、粗挽き唐辛子については通常の「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」と共通の項目になりますが、新たに粒状のニンニクを追加しているのは「にんにくダブル」ならではの特別な仕様。この時点でニンニクの香りが強く、食欲を刺激されました。

メーカー希望小売価格は220円(税別)なので、2022年3月22日現在の縦型ビッグにおける標準的な値段。コンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場になりますが、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなども販売店に含まれる全チャネル商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン にんにくダブル
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:A・太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:96g(めん70g)
商品コード:4901734045700(JAN)
発売日:2022年03月22日(火)
実食日:2022年03月22日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵)、スープ(食塩、砂糖、豚脂、植物油脂、香辛料、にんにく調味料、ポーク調味料、酵母エキス、しょうゆ、チキン調味料、キムチ調味料)、かやく(味付卵、にんにく、味付鶏肉そぼろ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、トレハロース、カラメル色素、かんすい、香辛料抽出物、レシチン、微粒二酸化ケイ素、酸味料、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

油揚げ麺ならではのスナック感が吉と出るか否か‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。原材料名の構成が「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」と同じなので、共通の油揚げ麺を使用しているのかもしれません。だとすれば、けっこう強めのスナック感が予想されます。それが吉と出るか凶と出るか‥‥

めっちゃニンニクくさいw

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。にんにくダブルということで、けっこう強めのニンニク臭も然る事乍ら、多めの刻みニンニクが頼もしい調理直後。ニンニクの存在感がデカいので、調理するタイミングと場所には注意してください。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続きニンニクの強さと念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:455kcal
たん白質:8.3g
脂  質:21.8g
炭水化物:56.5g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:202mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:455kcal(めん・かやく:367kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん通常の「タンタンメン」と同じ油揚げ麺

4.0

実店舗の「タンタンメン」に合わせられている自家製麺は、もちもちとした弾力の多加水麺で、形状はストレート。対するカップラーメンの油揚げ麺は縮れが強く、もちもちとした弾力は弱いため、再現度を高く評価することはできません。ただ、初代「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」よりも幅と厚みがあるため、当初の油揚げ麺とは異なります。

これぞカップラーメン的な感じ

おそらく2022年3月現在も販売を続けている三代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」と共通の油揚げ麺で、食感も風味もスナック的。そのため再現系のカップラーメンとしてはナンセンスではあるものの、後述する「にんにくダブル」のスープには合っていたので、これはこれと割り切れば悪くありません。

もちろん店舗の自家製麺から油揚げ麺特有の風味が漂ってくることはないけれど、それも含めて今回のスープと相性がよかったので、思っていたよりもネガティブではありませんでした。サンヨー食品はノンフライ麺に見紛うほどクオリティの高い油揚げ麺を保有しているため、それを採用してほしい思いもありますが、これもカップ麺ならではの魅力と思えば悪くないですね。

スープ

隠し味のキムチ調味料が面白い

5.0

前述のように実際のスープは牛骨をベースにしていると聞いたことがあるんですけど、それを再現したカップラーメンの粉末スープは “豚ガラ塩味” で、牛に由来する成分は使用していません。またトロミが弱いこともあり、お店の味を忠実に再現しているわけではないのですが、あいかわらず美味しいですねw

基本のフレームワークは三代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」の延長線上にありながら、粉末ごま油は不使用で、新たにキムチ調味料を追加するなど、何気に構成を変えています。またニンニクの強さに違いが生じているのは後述する刻みニンニクの影響もありますが‥‥

やっぱりガーリックオイル系だった

別添されている「仕上げの小袋」にガーリックオイル系の調味油が仕込んであったので、より深みのあるガーリック感とオイル特有のコクがプラスされるのもポイント。後味に残るキムチ調味料の風味も面白く、かなり中毒性の高いスープですね。唐辛子の辛さレベルは “普通” くらいだと思いますが、ニンニク特有の辛味を感じたので、そっちのほうが記憶に残りました。

具材

刻みニンニクが容赦なかった件

5.0

味付卵と味付鶏肉そぼろ、粗挽き唐辛子については三代目「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」と共通で、それよりも量は少ないと感じたのですが、新たに追加された刻みニンニクが脅威的。噛むと当たり前にニンニクなんですけど、スープに及ぼす影響も強く、もし営業の方が仕事中に食べてしまった場合、後の商談に及ぼす影響も強いことは間違いありません。

商品名は「にんにくタブル」となっていますが、実際のところ「にんにくトリプル」くらいの威力を感じたので、くれぐれも実食のタイミングには注意してください。

総評

4.5

あいかわらずスナック的な油揚げ麺は再現度が低く、ここさえ改善されたら‥‥という不満が残ったものの、思っていた以上にニンニクのインパクトは振り切っていたので、にんにくダブルのコンセプトは体現できているように感じました。油揚げ麺の不満で0.5ほどマイナスしていますが、そこが引っ掛からなかった場合、この評価以上に楽しめるはず。

おそらく今後もコラボは続くと思うので、次は満を持すノンフライ麺を搭載した大判どんぶり型の本気モードが出るか、それとも即席カップめんオリジナルの汁なしアレンジなどの変わり種が出るか、定番商品の油揚げ麺がリニューアルされるのか、今後の展開にも注目しています【author・taka :a(大石敬之)】

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