辛さレベルMAX!?【麺創研 紅】監修 “激辛カップ麺” 3種の乱切り麺で最辛の「鬼紅らーめん」再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月23日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「麺創研紅監修 鬼紅 濃厚激辛味噌」の実食レビューです。

東京・府中本店「麺創研 紅」監修のカップラーメン “第3弾” はコラボ初の鬼紅らーめんを展開!!

辛い?辛くない?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺創研紅 “鬼紅” 濃厚激辛味噌

麺創研 紅(めんそうけん くれない)とは、2008年10月10日に創業した「麺創研かなで」のセカンドブランドで、2010年7月29日に前身の「麺創研かなで 紅 -KURENAI-」をオープン。名前の由来は “ラー麺を創造する研究所” というコンセプトに因み、その支店である「紅」は “辛・みそらーめん専門” で、府中駅前の複合施設(ル・シーニュ1F)にある「麺創研 紅 府中本店」は、2017年7月14日から営業を開始しています。

東京・府中本店「麺創研 MENSOKEN 紅」監修

今回の新商品「麺創研紅監修 鬼紅(おにくれない)濃厚激辛味噌」は、サンヨー食品(サッポロ一番)と「麺創研 紅」の共同開発商品で、2018年11月12日発売の「サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」からコラボを続けているのですが、同店最強の激辛レベル “鬼紅・ONI KURENAI” を再現してきたのは今回が初の試み。

サンヨー食品と「麺創研 紅」は、これまでに2度のタイアップ歴があり、コラボ第1弾(2018年11月12日発売品)及びコラボ第2弾(2019年11月発売品)では注文率7割の1番人気メニュー「紅らーめん」を再現していたのですが、このページでレビューするコラボ第3弾(2020年11月発売品)は “刺激的な辛さに挑戦したい方にオススメ” の激辛味噌「鬼紅らーめん」をピックアップ。

「麺創研 紅」の実店舗には、辛さ控えめの濃厚みそラーメン(辛さ×0.5=チビ辛)をはじめ、紅らーめん(辛さ×3倍=うま辛)及び鬼紅らーめん(辛さ×5倍=激辛)と3段階の選べる辛さが存在し、2019年には麺創研11周年を記念して鬼紅を超える “辛さ×7倍” の極鬼らーめんも展開していたのですが、今回のモデルになっている辛さ×5倍の「鬼紅らーめん」は “玄人向けのチャレンジメニュー” として有名な一杯。

カップ麺でも太さの異なる “特製乱切り麺” 使用

さらに実店舗(本物)の「鬼紅らーめん」は、麺にも大きな特徴があり、製粉会社と共同開発(北海道産と埼玉県産の上質な国産小麦を独自ブレンド)した “かなで専用粉” を使用して、大規模展開しない店としては異例の自社製麺所「KANADE Noodle Factory」で打った、太さの違う7種類(2、3、4、5、6、7、10mm)の “極太乱切り麺” を使っているのもポイント。

それを再現すべく、今回のカップ麺に採用された “特製乱切り麺” は、太さの異なる3種類の麺を混合しているので、残念ながら7種類ではないのですが、特殊な切刃を使用して手揉み風に仕上げた乱切り麺を採用とのこと。たとえば “手もみ風ちぢれ麺” や “刀削風麺” など、以前からサンヨー食品は個性的な特許製法を保持しており、前回(2019年11月発売品*)の乱切り麺も印象的でした。

 
「麺創研 紅」初のカップ麺(2018年11月発売品)には、太さの異なる2種類の麺を使用しており、翌2019年11月に発売されたコラボ第2弾のカップ麺には “太麺” と “細麺” が混在する3種の乱切り麺を採用していたのですが、第1弾・第2弾ともに如何せん具材の乏しさが否めなかったので、そこが足を引っ張らないか気になるところ——

容器側面には店舗の「辛さレベル表」を記載

なお実店舗の「鬼紅らーめん」は、東京都板橋区に本店を構える激辛ラーメンの登竜門「蒙古タンメン中本」の “北極ラーメンよりも辛い” との評判・口コミも見られた反面 “激辛フリークには物足りない(そこまで辛くない)” との意見もあったので、カップ麺での辛さレベルはもちろん、ただ辛いだけのスープに落ちていないかどうか、加えて特製乱切り麺の仕上がりや具材のボリューム感にも注目です。

*「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」太さが違う “3種の乱切り麺” で紅らーめん再現!!(2019年11月発売品)

開封

別添の小袋は後入れで1袋

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。容器側面・裏側には本店の住所と “特製乱切り麺” の概要、カロリーなどの栄養成分表示があり、その左側には “辛味成分が強いので、小さなお子様や辛味の苦手な方の飲食には十分ご注意ください” と、激辛カップ麺で定番のコーション(警告文)を記載。

やっぱり具材はショボかった‥‥w

で、気になる具材のボリューム感は‥‥しょぼいw いや、さすがに少なすぎますよね。実店舗の「鬼紅らーめん」には、たっぷりの豚バラ肉をはじめ、野菜(キャベツ・もやし)の量も多く、フライドガーリックと糸唐辛子をトッピングしているのに対し、カップ麺ではキャベツ、ポークダイス、唐辛子の組み合わせで、お世辞にも具沢山とはいえません。

メーカー希望小売価格は税別220円で、販売エリア・販売店を問わないNB(ナショナルブランド)商品として展開。筆者は地元のローカルスーパーで捕獲したのですが、コンビニで購入した場合の税込価格は232円となっており、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社のなかでは「ミニストップ」での取り扱いが意欲的でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺創研紅監修 鬼紅 濃厚激辛味噌
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場(W)
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4901734041160(JAN)
商品サイズ:φ112×118(mm)
発売日:2020年11月23日(月)
実食日:2020年11月26日(木)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:スーパーマーケット
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(砂糖、みそ、食塩、香辛料、豚脂、植物油脂、ポークエキス、米粉、チキンエキス、油脂加工品、酵母エキス、香味油、デキストリン、発酵調味料)、かやく(キャベツ、味付豚肉加工品、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、乳化剤、かんすい、微粒二酸化ケイ素、パプリカ色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

特製乱切り麺は前回と同じような雰囲気

麺は太さの異なる3種類の油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。前回は左右の厚みが非対称な太めの幅広麺をはじめ、それをワンサイズ落とした中太の幅広麺に、左右の厚みが均等かつ中央に溝が引いてある捩れ中細麺の3種類を使用しており、ランダムな口当たりと食感が個性的で、このブログでは10段階基準で “7.5” の高評価を叩き出しました。

具材はともかく麺の存在感は抜群

あとは熱湯を注いで4分間、別添の小袋は後入れなので、待っている間に「仕上げの小袋」をフタの上で温めた後、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。ええ、もれなく具材を集めてみたものの、これが限界。また前回の2019年発売品には肉そぼろを使用していたのに対し、2020年版ではダイス状の肉具材を採用しているため、そこもリニューアルポイントの一つ。

なお販売者はサンヨー食品株式会社なのに対し、製造所は太平食品工業株式会社の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、辛味の強さや中毒性の高さに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:461kcal
たん白質:8.7g
脂  質:20.4g
炭水化物:60.6g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.59mg
カルシウム:214mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:461kcal(めん・かやく:328kcal)(スープ:133kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

あいかわらず素晴らしい出来栄え

7.5

特殊切刃を使用して、手もみ風に仕上げた乱切り麺は、おそらく2019年11月発売の「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」と同じもの。中央に溝が引いてある捩れ中細麺に、左右の厚みが非対称な中幅広麺・太幅広麺と形状もサイズもバラバラなので、もちろん食感にはムラが生じているのですが、そのムラこそが今回の見どころであり、最大の魅力。

特殊な麺の断面に注目

たとえば上記画像の断面図を見ると分かりやすく、もっとも太い幅広麺は片側が厚いのに対し、もう片方は薄く切り出され、食べ始めは無骨で力強いゴワゴワとした食感。分厚い部分は後半にかけてモチモチとした粘り気が増し、ピロピロとした薄い部分は予測不可能な口当たりが面白く、それと比較してワンサイズ細い中幅広麺が食感のバリエーションを広げてくれる個性的な仕上がり。

さらにサイズの細い中細麺も混合しているのですが、いずれの麺も熱湯4分で食べ頃を迎え、なおかつ時間が経っても湯伸びした印象は与えない、数ある油揚げ麺のなかでも最高峰に位置する存在といっても過言ではありません(あ、でも1分くらい長めに待ったほうがいいかも)。油で揚げた麺なので、ノンフライ麺のように洗練された風味ではないものの、辛いスープと油揚げ麺の相性はよく、今回も記憶に残る麺でした。

スープ

思わず副交感神経が反応する辛さ

5.5

実店舗で提供されている「鬼紅らーめん」のスープは、豚骨に丸鶏、もみじ(鶏の足先)などを加え、12時間ほど炊き上げた動物系の旨味を軸に、自家製の味噌ダレには信州味噌と豊富なスパイスを使用。さらに198℃まで熱した高温のラー油を合わせているのが特徴で、辛味の強さについては賛否両論あるのですが、おおむね旨味についての評価は高く、リピーターも多い一杯。

対する今回のスープは赤味噌寄りで、土台の粉末スープはサンヨー食品が誇る「サッポロ一番 みそラーメン」に通じるテイスト。それをベースにしているのは明らかですが、比較して動物系の旨味やガーリックのアクセントを効かせた力強い味わいで、とろみ成分で粘度を高めている、しかしながら味噌のコクと丁寧な動物系の旨味で不自然な印象は与えない、加えて米粉のザラついた舌触りも濃厚さを加速させているポイント。

辛味のベクトルが独特

仕上げの小袋を入れる前から一般的にみても中辛以上、場合によっては辛口といっても過言ではない辛さに達しており、仕上げの小袋を加えると‥‥いや、どうでしょう。正直なところ痛覚に訴えかけてくる刺激は想像していたよりも弱く、個人的には激辛未満(贔屓目にみても大辛)と感じたのですが、ふと後半に涙腺が緩んだので、すくなくとも前回の「紅らーめん」よりも上の辛さ。

さらに仕上げの小袋にはガーリックオイルも含まれていたので、全体のガーリック感が増し、なおかつ唐辛子の辛さと粉末スープに仕込まれた砂糖の甘みが絶妙なコントラストを描いている、今年も中毒性の高いスープに仕上がっていました。

具材

具材は及第点以下

2.0

かなり個性的な3種の混合麺を筆頭に、中毒性の高いスープも好印象だった反面、そのトレードオフをダイレクトに感じさせるのが具材の貧弱な構成。キャベツの量は初代・2018年11月発売品よりも多くなっているのですが、サイズは小さく、厚みもなかったので、あまり食べ応えは得られません。

たぶんカップスターに入ってるアレ

おそらくポークダイスは「サッポロ一番 カップスター 醤油」にも使われている肉具材で、しっかり時間を守ってから食べ始めましたが、最後まで食感はサクサクのまま。お店の豚バラ肉を再現するような意思は微塵も感じられず、数も3個ちょいと少なかったので、及第点は付けられませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

とにもかくにも具材が貧弱なので、そこは目を瞑る必要があり、スープの辛さも近年の水準を思えば大辛クラスではあるものの、特殊な製法で切り出された3種の特製乱切り麺については一見の価値あり。そこにコストを注力しているのは間違いなく、実際にクオリティも高いため、具材の貧弱さも許容できるかと思います。

辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない一杯ですが、それに勝るとも劣らない旨味の持ち主なので、濃厚なスープと特製乱切り麺が気になる方は、販売期間内(発売日から1、2ヶ月前後を目安)に最寄りの販売店をチェックしてみてください(author・taka :a)

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