罪深き濃厚とんこつ【カップヌードル】濃厚豚骨BIG “獣臭注意” とろとろ豚旨スープ降臨!!

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月23日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル 濃厚豚骨 ビッグ」の実食レビューです。

CMで話題の最新ヒット商品「カップヌードル 旨辛豚骨」に続くビッグサイズの豚骨味が登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル 濃厚とんこつBIG

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、日清食品が誇る世界初の即席カップ麺で、その開発に本腰を入れ始めたのは1969年(昭和44年)12月。

日清食品が1958年(昭和33年)8月25日に「チキンラーメン」を発売してから10年が過ぎた頃、国内の即席袋めん史上は飽和状態になり、日清食品の創業者である故・安藤百福(呉百福)氏が状況を打開するためアメリカを視察中、現地のバイヤーが紙コップとフォークで「チキンラーメン」を食べ始めたことに衝撃を受け、その姿をヒントに “片手で持てること” を重視して「カップヌードル」を開発したそうです。

上記を理由に容器の形状を定め、新製品(カップヌードル)の方針を固めた安藤百福氏は、専任のプロジェクトチームを発足。試行錯誤の末、片手で持てる縦型容器にこだわって開発された「カップヌードル」は、1971年(昭和46年)9月18日、伊勢丹百貨店(東京都新宿区)での発売を皮切りに、現在は国内年間売上1,000億円を誇るNo.1ブランドに成長しました。

そんなカップヌードルから初の大盛りサイズ「カップヌードル ビッグ(BIG)」が発売されたのは、1991年(平成3年)1月25日と比較的に最近の話。現在は定番の四天王「しょうゆ」「シーフード」「カレー」「チリトマトヌードル」はじめ、コンビニ向けの数量限定フレーバーにも注力し、10代〜40代のユーザーに支持されているフラッグシップモデルの一つ。

今回の新商品「カップヌードル 濃厚豚骨 ビッグ」は、食べ応えのある大盛りサイズに、豚の旨みと濃厚さにこだわり抜いた「とろとろ豚旨スープ」が特徴の変わり種で、2020年8月31日に発売された最新ヒット商品「カップヌードル 旨辛豚骨」に続く “カップヌードル流” の豚骨味。1口目から満たされる!と、パッケージにも書いてあるように、濃厚さの指標が気になるところ——

1口目から満たされる!? とろとろ豚旨スープとは‥‥

2020年8月に発売された「カップヌードル 旨辛豚骨」は、豚骨に辛味を掛け合わせた人気のラーメンメニューをカップヌードル流にアレンジした商品で、旨みと甘みのある濃厚な豚骨スープを軸に、数年前からトレンド味覚として注目されている花椒(かしょう)を隠し味に加えている、カップヌードルが本気で追求した “やみつき必至” の豚骨フレーバーとして市場に投下。

その発売当初、数量限定・期間限定のスポット商品かと思いきや、女優の橋本環奈(はしもと かんな)さんを起用したクセになるテレビCM『まちがいないうた 篇』(イラスト:豊永盛人氏 / 歌:ベルリン・フィル管弦楽団の元ホルン奏者クラウス・ヴァレンドルフ)を公開し、人気の「カップヌードル 味噌」に続く新レギュラーとして、みごと通年商品の座を獲得しました。

とんこつ味のカップヌードルが初めてリリースされたのは、1993年(平成5年)9月発売の「カップヌードル ブートン(BooTon)ヤキブタ・しょうゆとんこつ」と意外に歴史は古く、1994年(平成6年)11月に「カップヌードル トンコツ」を新発売。1997年(平成9年)11月にはカップヌードルBIG初の豚骨味「カップヌードル トンコツビッグ(TONKOTSU BIG)」を発売しているため、実は今回が初の試みではありません。

コンビニ各店も特注のポップでアピール

その後も定期的に「カップヌードル」から豚骨味のスポット商品を(なかには一時的にレギュラー入りした定番商品も)発売しており、1993年9月の「ブートン(BooTon)」から2020年11月現在にかけて、今回の「カップヌードル 濃厚豚骨 ビッグ」は過去の変わり種も含むと “17回目” の豚骨フレーバーです(当ブログ調べ)。

関連ページ:やみつき必至!?日清食品「カップヌードル 旨辛豚骨」CMで話題のカップ麺 “カップヌードル流” 豚骨らーめん登場!!

開封

小袋の切り口が豚の顔になっててカワイイw

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製豚旨油(ぶたうまあぶら)」が1袋。日清食品の公式ウェブサイトによると “とろみのある豚骨スープは、口に入れた瞬間に豚の旨みがしっかりと感じられる濃厚な味わいが特長” らしく、別添の小袋を加えた後は “味わいに深みとコクが加わり、とろとろ豚旨” に仕上がるとのこと。

謎肉がカップヌードルのアイデンティティを表現

具材は謎肉(なぞにく)の愛称で親しまれている味付豚ミンチを筆頭に、とんこつラーメンで定番のキクラゲやネギ、ゴマとシンプルな構成で、しかしながら四角い謎肉が「カップヌードル」のアイデンティティを明確に表現。一般的にネガティブとされる豚骨臭は控えめですが、豚に由来する動物系の香りは強く、ほんのりガーリックの香りが漂います。

メーカー希望小売価格は税別220円ということで、既存の「カップヌードル ビッグ」と同じ値段。2020年11月現在、コンビニで購入した場合の税込価格は232円。場合によっては売ってない地域もあるかと思いますが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)すべての企業で取り扱いを確認しているため、おそらく販売店に悩まされることはないでしょう。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 濃厚豚骨 ビッグ
製造者:日清食品株式会社+S
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:107g(めん80g)
商品コード:4902105263679(JAN)
発売日:2020年11月23日(月)
実食日:2020年11月25日(水)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:ローカルスーパー
商品購入価格:203円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製豚旨油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(豚脂、ポーク調味料、でん粉、小麦粉、クリーミングパウダー、ポテトフレーク、糖類、香辛料、粉末しょうゆ、チキン調味料、酵母エキス、香味調味料、食塩)、かやく(味付豚ミンチ、ごま、きくらげ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

おそらく既存の汎用フライ麺を使用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。定番の「カップヌードル ビッグ」が麺量85gなのに対し、今回の「濃厚豚骨」は麺量80gと差が生じているのですが、カップヌードルBIGの変わり種における平均的な麺量で、おそらく今回も既存の定番フレーバーに使われている油揚げ麺を流用しているのでしょう。

別添の特製豚旨油が曲者

あとは熱湯を注いで3分後、別添の「特製豚旨油」は後入れなので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で小袋を温めたあと、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。膨張するキャベツやスクランブルエッグは入っていないため、具沢山な印象の強いカップヌードルにしては感動のないビジュアルですが、とにもかくにもスープの粘度が高く、それはそれはドロッドロw で、けっこう “豚臭い” のがサプライズ。

とろみ成分が粉末スープに仕込まれていたのですが、それ以上に “別添の「特製豚旨油」を入れてから急に粘度が増した” ので、お湯を入れてから3分後に粉末スープを溶かしたあと、特製豚旨油を加えてから箸が重たくなるまで念入りに混ぜ合わせてください。さて、そんな高粘度スープに負けないくらい豚骨の旨みも強いのか「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:534kcal
たん白質:11.1g
脂  質:28.7g
炭水化物:57.9g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:3.2g)
   (スープ:3.0g)
ビタミンB1:0.82mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:232mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:534kcal(めん・かやく:423kcal)(スープ:111kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

あえて主張の弱い麺を採用

5.0

形状は「カップヌードル」らしい標準サイズの平打ち麺で、原材料名(小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)から察するに、おそらく定番商品の「シーフードヌードル」や「しお(SiO)」に使われている麺と同じもの。これは新定番の「旨辛豚骨」にも採用されているため、共通の麺とみて間違いありません。

今回は高粘度スープなので2分前後がオススメ

カップヌードルの麺は基本的に湯戻し3分となっていますが、定番の「カップヌードル」に使われている約2mm幅の麺を標準とし、濃厚な味わいの「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」の麺は約3mm幅と太めに切り出され、逆に「シーフードヌードル」や「しお」の麺は定番フレーバー中もっとも味付けが控えめとスープに合わせて麺を使い分けているのがポイント。

数年前の「シーフードヌードル」に使われていた麺は、ほかのフレーバーよりも細い約1.8mm幅に切り出されていたのに対し、現在は標準の約2mm幅となっているのですが、それでも既存の汎用麺で最も存在感が弱いのは間違いありません。後述する今回のスープは粘度が高く、それに対して埋没するような麺のチョイスとなっているのですが、スープの存在感を際立たせるために、あえて存在感の弱い麺を採用したのでしょう。

スープ

思いのほか野趣に富んだテイスト

5.5

豚脂やポーク調味料のほかにチキン調味料も使用しているため、純度100%の豚骨スープではなく、でん粉や小麦粉、クリーミングパウダーで濃度を高めているのですが、その中心に位置しているのは豚の旨み。土台の粉末スープに荒々しいイメージはなく、豚骨臭も控えめですが、とにかくマイルドでクリーミーなテイストに振り切っている、まったりとした白湯(ぱいたん)特有の旨みが好印象。

その穏やかに濃厚なテイストもさることながら、適度に粉末しょうゆのキレを効かせており、ポテトフレークも使用しているので、いわゆるベジポタ系に通じる魅力があります(ベジポタ系=ベジタブルポタージュ系:じゃがいもや玉ねぎ、トマトなど、数種類の野菜をポタージュ状にして、とんこつスープや鶏白湯と合わせたラーメン及びスープの総称)

特製豚旨油は無鉄砲インスパイア

しかし、別添の「特製豚旨油」を加えると一変。とろみ成分の本丸はコチラなので、ずっしりとスープが重たくなるのですが、それと同時に “いい意味で強烈に豚臭い” 獣臭がプラスされるのがポイント。これはローソン名店シリーズの定番商品「無鉄砲 濃厚とんこつ」や2020年11月17日に発売された「無鉄砲 汁なし濃厚豚骨馬鹿まぜそば」のオイルに通じる獣臭で、優等生なカップヌードルらしからぬワイルドさ。

ローソン×無鉄砲のカップ麺を製造しているのも日清食品なので、そこで培われてきたノウハウが遺憾無く発揮されている、いやはや想像していたよりもインパクトの強いスープで驚きました。

具材

メインの謎肉は10個以上

4.5

謎肉(なぞにく)とは、通常の「カップヌードル」にも入っている四角い味付豚ミンチの総称で、豚肉や野菜などの素材をミンチ状にしてフリーズドライ加工した具材。実は「カップヌードル」の発売当初から入っている最古参の具材であり、食感も風味もジャンクでスナック的なインスタント感の強いトッピングですが、お店のラーメンでは楽しめない背徳感が魅力的。

細長くカットされたキクラゲはコリコリと歯応えがよく、ねぎはシャキシャキとした歯触りでアクセントに効果的。ごまは具材というよりもスープの一部となっているのですが、プチッとした食感と芳ばしい風味が今回の豚旨スープに映えている、それぞれが無駄なく機能的に働いていました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

パッケージが黒いのは時期的に「ブラックフライデー」を意識してのカラーリングなのだろうか——と、それはさておき “とろとろ豚旨” もといドロドロな豚骨スープの粘度もさることながら、ローソン×無鉄砲の流れを汲んだ豚臭い「特製豚旨油」が頼もしく、それでいて汎用のフライ麺と “謎肉” で「カップヌードル」らしさも明確に表現。

人工的なトロミ成分や獣臭が苦手な方にはオススメできない商品ですし、獣臭は強くても豚骨臭や骨っぽさは控えめなので、そこに期待していると物足りないかもしれないけれど、新たな定番フレーバーとしてレギュラー化してほしいくらい、完成度の高い仕上がりだと感じました。スーパーやコンビニでの取り扱いも多いので、気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください(author・taka :a)

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