「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」太さが違う “3種の乱切り麺” で紅らーめん再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年11月新発売のカップ麺、サンヨー食品「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」の実食レビューです。

東京・府中の人気ラーメン店「麺創研 紅(めんそうけん くれない)」監修の辛いカップラーメンがパワーアップして再登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺創研 紅 再現カップ麺2019

「麺創研 -MENSOKEN- 紅」とは、「麺創研かなで」(2008年10月10日創業)のセカンドブランド「麺創研かなで 紅 -KURENAI-」(2010年7月29日オープン)を前身とする、濃厚な辛みそスープと7種類の太さ[2、3、4、5、6、7、10(mm)]を混合した乱切り自家製麺が特徴的なラーメン店。昨年に続き、2年連続でカップラーメンが開発されました。

「麺創研かなで」とは、現在のミシュラン掲載店「らぁ麺やまぐち」店主・山口裕史氏が初代店主を務めていたことでも有名で、 “麺創研” という名前の由来は “ラー麺を創造する研究所” に因んだもの。運営母体は「有限会社リシンク(Rethink Co.,Ltd.)」、「麺創研 紅」は2014年2月11日にリニューアル後、2017年7月14日から府中駅前の複合施設「ル・シーニュ1F」に本店を移転しています。



お店のメニューには基本的に3段階の辛さレベルが存在し、今回の再現元「紅らーめん」の辛さレベルは “うま辛” の辛さ×3倍。さらに刺激的な辛さで勝負する人に向けた「鬼紅」は “激辛” の辛さ×5倍、逆に “チビ辛”(辛さ×0.5倍)の「みそラーメン」もあるので、辛い食べ物が苦手な方でも安心のメニューを展開。

今回の新商品「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」の販売者責任者は、サッポロ一番ことサンヨー食品株式会社で、「紅らーめん」は注文率7割の1番人気メニュー。前回の発売日は2018年11月12日、第1弾の商品名は「サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」、ほぼ今回の第2弾もシチュエーションは変わっていません。

しかし、昨年のカップ麺では “太さの異なる2種類の麺” を使用していたところ、今回は「太さが違う3種の乱切り麺」をアピール。実店舗の麺は、細めから極太まで太さが異なる7種類の自家製乱切り麺を “一杯のラーメンに混ぜて使用” しているため、そのバリエーションには及ばないものの、2種類から3種類は大きな進化。

これまでサンヨー食品は、「手もみ風ちぢれ麺」や「刀削風麺(とうしょうふうめん)」など、同社独自の特殊切刃技術(特許製法)を駆使した面白い形状の麺を何度も期間限定商品に採用しており、2018年11月発売品の「濃厚辛味噌ラーメン 紅」には “刀削風麺に近い形状の幅広麺” と “不規則な縮れと捻れの施された中細麺” を合わせていました。



サンヨー食品の公式ウェブサイトに掲載されている、2019年バージョンの製品情報には、特殊切刃を使用して「手もみ風」に仕上げ、食べ応えのある「太いめん」としなやかな「細いめん」が混在することで様々な食感が味わえると解説。前回の麺は “断面図が三角” だったので、左右の幅も注目したいポイント。

それからサンヨー食品の公式ウェブサイトには記載されていない情報になるのですが、昨年はビックリするほど具材が頼りなかったのに対し、2019年は具材のキャベツを増量しているとの事前情報を掴んでいたので、その変化にも注意しながらレビューします(※前回発売品の詳細については「サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」の記事をご参考ください)。

開封

別添の小袋は、フタの上に貼り付けられている「仕上げの小袋」が1袋。これについては前回発売品と同じ仕様となっているのですが、今回 “サッポロ一番” の表示がありません。というのも2019年4月から “サッポロ一番” という自社ブランドを明白に差別化するため社内方針を変更し、「和ラー」や「カップスター」などのオリジナル商品を除く製品には社名の “サンヨー食品” と表示されるようになったのが理由です。



それからカップ麺の販売店について、スーパーやドラッグストアなど、販売エリアは全国・全チャネル販売となっていますが、営業の関係かコンビニでの取り扱いには制限があって、「ファミリーマート」「ローソン」「デイリーヤマザキ」「ミニストップ」の4社は全国の店舗が対象となっているのに対し、「セブンイレブン」では “西日本でしか買えない” そうなので、最寄りのコンビニがセブンイレブンの方は気を付けてください。

さて、気になるキャベツの量は——ま、まぁそこはかとなく前回より多いような気がしないではないものの、平均を思えば中の下といったところでしょうか。それに実店舗の「紅らーめん」には、もやしとか豚バラ肉なども入っているのに対し、野菜はキャベツだけ、肉具材は前回と同じく鶏・豚味付肉そぼろで少量という構成から、具材の期待値は下げておいたほうが安全かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場(W)奈良県大和郡山市額田部北町944
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4901734038665(JANコード)
商品サイズ:φ112×118(mm)

実食日:2019年11月06日(水)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ(タテロング)
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(みそ、砂糖、豚脂、食塩、香辛料、植物油脂、ポークエキス、油脂加工品、チキンエキス、米粉、酵母エキス、香味食用油、デキストリン、発酵調味料)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、香辛料抽出物、増粘剤(キサンタン)、かんすい、レシチン、香料、微粒二酸化ケイ素、パプリカ色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

さて、2019年も具材は実店舗に及ばない「紅」ですが、麺の形状は面白いですよ。多めの粉末スープを払ってみたところ、明らかにペラペラな部分と厚みのある部分の差が激しく、中細麺・中幅広麺・太幅広麺とサイズはランダム。調理前の麺を見ているだけでワクワクするほど個性的で、麺のファーストインプレッションはバッチリです。



今回はスーパーマーケットやドラッグストア、ドンキホーテなどのディスカウントストアも販売店の対象ですが、メーカー希望小売価格は税抜220円なので、もしコンビニで購入した場合の税込価格は平均232円が相場(2019年11月現在)。湯戻し時間は熱湯5分、別添の小袋は後入れなので、お湯を入れる前に開封しないように気を付けてください。

さて、ぜんぜん調理前はキャベツが増えていないと思ったのですが、集めてみると意外に量が多くて好印象。平均的には少ないけれど、昨年ほんとに具材が寂しかったので、思わず見違えました。それでは、3種の乱切り麺と辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)当たり

カロリー:459kcal
たん白質:8.7g
脂  質:20.2g
炭水化物:60.5g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:0.64mg
ビタミンB2:0.60mg
カルシウム:228mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:459kcal(めん・かやく:344kcal)(スープ:115kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

唯一無二の三種混合麺!!
7.5

ちょっと上の写真では分かりにくいかもそれませんが、3種の麺は “左右の厚みが非対称” な刀削風の「太い幅広麺」、それと同じ形状でワンサイズダウンした「中太の幅広麺」、そして “左右の厚みが均等” かつ中央に溝が引いてある「捻れ中細麺」の3種で、いずれも機械的ではなく手打ちされたように縮れています。左右の厚みが非対称というのは——ちょっと断面図を拡大してみましょう。

上記の画像は麺の断面を撮影した写真で、わかめの断面図じゃないけれど、明らかに向かって右よりも左のほうが薄くなっているのがお分かりいただけるかと思います。このように軸となる部分が片側にあり、その反対側にかけて “ひだになっている” のが「刀削風麺」の特徴で、さらに手もみ風の縮れによる部分的な厚薄が激しく、予測不能な口当たりと弾力は記憶に残ること間違いなし。



やや油揚げ麺特有の風味は強めに主張してきますが、後述するスープが手懐けてくれるため、それもコクとして楽しめるタイプ。食べ始めは二郎系カップ麺にも使えそうなゴワつきのある食感で、サイズは3種混合なのに太くてサクサクしていたとか、中細麺が伸びてしまったとか、そういった戻りムラも気になりません。全サイズいい意味で強付きがあり、このカップめん業界でも一二を争う個性派です。

スープ

スープもレベルアップ!
5.5

土台の味噌は赤味噌と白味噌をブレンドしているのですが、比率としては半々ではなく赤味噌寄りで、昨年と同じように味噌のベクトルは定番の袋麺「サッポロ一番 みそラーメン」の粉末スープと酷似しています。まったく同じではないけれど、使っている味噌の一部は共通と見て間違いありません。

かなり味噌の重心は低く、しかしながら動物系の旨味も濃厚で、今回もトロミが添加されていたのですが、なんのこれしき大丈夫。味噌や動物系(ポーク・チキン)のコクが深みを増したことで粘度の高さは自然になり、オニオンの甘味や生姜・にんにくのアクセントも絶妙で、前回は目立っていなかった “痺れ” を感じたのも印象的な変化。

サンヨー食品のホームページや原材料名にも表示はありませんが、余韻に流行りの花椒(かしょう、ホワジャオ)や和山椒を感じるテイストで、前回よりもスパイス感アップ。辛さレベルは仕上げの小袋を入れる前から “ふつうに辛口” で、仕上げの小袋を入れた後の辛さレベルも激辛ほどは辛くないけれど、市販品の平均を思えば “辛口以上” かもしれません。

唐辛子のカプサイシンとは違うシビれが軽く舌に残るため、その相乗効果がカプサイシンのポテンシャルを誘発。しかしながら仕上げの小袋に含まれる豚脂がスープのコクを深め、さらに同社が得意とする炒め野菜風の調理感もプラスされるなど、ただ辛いだけのスープではありません。今回かなり麺とスープの説得力が高かったので、もし具材が昨年同様のボリュームでも高評価は確定だったのですが——

具材

明らかにキャベツが増えている
4.0

「麺創研 紅」の実店舗には、大盛り麺330g+バラ肉160g(標準量×2倍)+野菜750g以上(標準量×3倍)の「メガ盛」や野菜のみ3倍にできる「野菜ドカ盛」など、いわゆる二郎系・二郎インスパイア系ライクなマシマシ追加メニューも存在するのですが、そんな面影など今回のカップラーメンにはありません。

むしろ税別220円の具材としては及第点が関の山かもしれませんけど、集めてみたら意外と入っていたキャベツの量は前年比2倍、3倍どころではなく、4〜5倍に増えたといっても過言ではない状態。そんなに厚みはなかったので、たまに分厚い部分があるかな‥? 程度の具材ではあるものの、前回より好印象なのは間違いありません。

対する肉そぼろは少量ですが、地味にサイズは大きくて、ふと口の中に飛び込んできた時のスパイシーな援護射撃は飾りじゃありません。単純に具材単体で見ると可もなく不可もなしではあるものの、実際そこまで気にならなかったので、前回からキャベツ増量分を加点しています。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

お店の再現度を最重要視して評価した場合、今回の総評は適切ではないかもしれません。ただ、ひとつのカップラーメンとしての総合力は確実に前回よりも向上していますし、太さが違う3種の乱切り麺は必食の価値あり。地味に辛いので人を選びますが、涙が出るほど辛いわけではないですし、別添のオイルを入れなくても美味しいスープの丁寧な作り込みも好印象でした。

ここ最近、サンヨー食品のタテ型は麺を筆頭に頼りないというか、あまりにスナック的でイマイチな商品も多かったんですけど、今回はインスタント感をプラスに思わせてくれたのも高評価の決め手。とにもかくにも3種の乱切り麺が楽しすぎる一杯だったので、辛いラーメンが大丈夫ならオススメです。次回、この麺を引き継いだまま激辛版「鬼紅らーめん」の商品化にも期待したいですね。

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