「日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯」天下一品インスパイア!?濃厚ベジポタ系

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月18日(月)リニューアル新発売のカップ麺、日清食品「日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯」の実食レビューです。

京都学生祭典が推薦する地元も認めた一杯「日清麺NIPPON(めんニッポン)」の「京都」が鶏と野菜の旨味こってりスープにリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯

「日清麺NIPPON(にっしん めんにっぽん)」とは、 “日本の麺を楽しもう。” をテーマに掲げ、全国各地に根差した麺文化を地元団体や自治体協力のもと日本全国に向けて発信している地域密着型のブランドです。今回その太鼓判を押したのは、2003年から活動している学生主体のイベント「京都学生祭典」の実行員会。

ちょうど「日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯」の発売から約1年前となる2018年3月19日(月)に前身、「日清麺NIPPON 京都金色鶏白湯(こんじきとりぱいたん)ラーメン」がリリースされているのですが、今回そのリニューアル版という位置付けなので、「京都金色鶏白湯ラーメン」は生産終了(廃盤)になりました。



もともとは「日清麺ニッポン」というカタカナ表記のブランドでしたが、日清食品は日本の麺文化における世界的な広がりを受け、「京都金色鶏白湯ラーメン」が発売された2018年3月19日(月)にブランドコンセプトを “日本の麺を楽しもう。” に変更、ブランドネームもワールドワイドを意識して「日清麺NIPPON」に刷新します。

さらにブランド刷新から1年前となる2017年2月27日(月)に麺ニッポン初の「京都」が発売されているのですが、当時の商品名は鶏白湯ではなく「日清麺ニッポン 京都背脂醤油ラーメン」。屋台発祥の老舗「ますたに」(1947年創業)を源流とする京都の定番 “背脂チャッチャ系” を再現したカップラーメンで、後入れの九条種ネギを使用していました。

その後、ブランド刷新に伴いクリアな清湯(ちんたん)から濁りのある白湯(ぱいたん)に路線を変更。博多水炊き鍋がルーツという説もある「鶏白湯ラーメン」ですが、確かな発祥については定かになっていません。京都なのに鶏白湯? と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はラーメン激戦区の京都——その中でも鶏白湯の専門店が多いのは有名な話で、2005年頃からブームになっています。

「京都金色鶏白湯ラーメン」から九条種ネギはカットされましたが、代わりに京都の地鶏 “丹波黒どり” のエキスを使用したスープが特徴となっていて、具材には柚子チップ(柚子皮)を実装。ただ、麺のほぐれにくさがネックだったことに加え、スープも豚骨の主張が強いハイブリッド型ということもあり、純粋な鶏白湯ではありませんでした。



そして今回、タイトルが「金色鶏白湯」から「こってり鶏白湯」に変わり、京都学生祭典のロゴ上に「鶏ガラと野菜の旨みが溶け込むこってりスープ」と特徴が記載されているのですが、パッケージやニュースリリースに “丹波黒どり” の文字も “九条ネギ(九条種ネギ)” のアピールもありません。しかし、こってり・鶏ガラ・野菜のワードに当てはまる京都発祥のラーメン店といえば——そう、言わずと知れた「天下一品」です。

創業者・木村勉氏が約4年に及ぶ試行錯誤の末に誕生させたスープは、鶏ガラやモミジ(鶏の足)、丸鶏などを野菜と一緒にドロドロになるまで炊き出した「ベジポタスープ」の走りとされる濃厚こってりスープ。今回のカップ麺に天下一品が直接関係しているわけではないようですが、すくなからず意識しているのかもしれません。

開封

開封するとフタの裏に「京都学生祭典とは・・・」という解説があり、学生が多く集まる「学生のまち」京都だからこそできる学生プロデュースの祭りであること。また、京都の岡崎エリア(平安神宮前・岡崎プロムナード一帯)で毎年10月に開催、2018年(第16回)では15万人以上の市民や観光客が訪れ、「京炎(きょうえん)そでふれ!」などで盛り上がったことがアピールされています。



別添の小袋は「粉末スープ」「調味オイル」「かやく」の合計3袋、それぞれ “日清麺NIPPON” のロゴマークがプリントされています。麺は熱湯4分のノンフライ麺で、やや白っぽい見た目をしているのですが、前回の金色鶏白湯と似た雰囲気。麺の戻り具合は滞りないかどうか‥‥というのが第一関門ですね。

ちなみに公式の発売日は2019年3月18日(月)、販売エリアは全国のスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、特に地域や店舗が限定されているわけではないのですが、コンビニでは「ミニストップ」でのエンカウント率が高く、ちょうど先週(2019年4月第4週)くらいから「ローソン」の新商品として店頭に並んでいました。コンビニで買ったら税込238円の大台、それも踏まえた上で評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(製造所固有記号A)
内容量:109g(めん70g)
商品コード:4902105247280(JANコード)
  〃  :14902105247287(ITFコード)
規格サイズ:縦180mm×横180mm×高さ78mm

発売日:2019年03月18日(月)
実食日:2019年05月03日(金)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:コンビニ(ローソン@兵庫県)
商品購入価格:238円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺(かんすい使用)
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(粉末スープ・調味オイル・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉、食塩、植物油脂、チキンエキス、しょうゆ、卵粉、大豆食物繊維)、スープ(動物油脂(鶏、豚)、チキン調味料、食塩、香辛料、糖類、乳化油脂、小麦粉、酵母エキス)、かやく(味付鶏肉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、炭酸Ca、増粘剤(キサンタンガム)、カラメル色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

さて、いきなり熱湯を注ぐ前から不安が否めない現在なんですけども、写真は調理手順を間違えた悪い例ではありません。今回のカップ麺、「かやく」だけでなく「粉末スープ」も “先入れ” なんです。通常、ノンフライ麺を採用しているカップラーメンは粉末・液体どちらのスープ類も後入れパターンが定説なのに、今回は先入れ‥‥大丈夫かな(苦笑)



調理方法や調味オイルの小袋にも “調味オイル先に入れると、めんがほぐれません” と記載されているのですが、3種類ある小袋のうち調味オイルのみ後入れとなっています。低温で凝固する動物油脂(鶏・豚)が仕込んであるため、お湯を注いでから4分間、待っている間にフタの上で温めておきましょう。

4分待ったらフタを開けて軽く麺をほぐし、調味オイルを投入して念入りに混ぜて完成——なんですけど、やはり第一関門 “麺ほぐし” は難ありですね。「日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン」ほど頑固ではありませんでしたが、ほぐれにくさが気になったので、ちょっとストレスかもしれません。

ちなみに調味オイルの中にトロミ成分が入っていたので、必ず麺をある程度ほぐしてから調味オイルを投入、再度とろみが確認できるまで混ぜ続けてください(※推奨混ぜ時間45秒〜1分前後)。それでは、前身の「金色鶏白湯ラーメン」やテンイチこと「天下一品」のインスパイアレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(109g)当たり

熱  量:458kcal(カロリー)
たん白質:9.6g
脂  質:17.8g
炭水化物:64.8g
食塩相当量:7.9g
(めん・かやく:3.0g)
   (スープ:4.9g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:173mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:458kcal(めん・かやく:293kcal)(スープ:165kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しなやかでコシのあるノンフライ中細ストレート麺。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯』」)

コシの強い中細麺だけど‥‥
3.0

角刃でカットされた断面の四角い中細麺で縮れは弱く、口当たりには輪郭があり、濃厚なスープを絡め取ってくれる細さですが、強めのコシとハリのある口当たりでスープに埋没するような麺ではありません。中細ストレート麺だからこそスープの濃度がダイレクトに伝わってくる、しかしながら埋没しない、スープに対して適材適所のノンフライ麺ではあるものの、やはりほぐれにくさが気になります。

お湯を注ぎ4分待ってからフタを開け、軽く麺をほぐすのに30秒(※室温が低いと1分は必要かも)。調味オイルを入れて念入りに混ぜ終えた頃には調理開始から合計カウントアップ6分前後経過——しかしながらコシは強く、むしろ部分的には戻っていなかったので、さらに1分ほど休ませるくらい気持ちの余裕が必要かもしれません(ちょっとスープは冷めちゃいますけど‥‥)。

なんやかんやで計10分前後(フタを開けてから6分後)には戻りムラもなくなりましたが、写真のように粉末スープが固まっていたので、もうちょっとストレスフリーに調理したいですね。



ちなみに粉末スープを後入れ調理で検証してみましたが、結果そんなに変わりませんでした。というわけで熱湯を注ぐ前に「かやく」の中身は “奥” に配置(手前に開封して麺を180度回転させてもよい)、それから「粉末スープ」を “手前” に開封して、熱湯を注ぐ段階から可能な限り粉末スープを狙って溶かすように意識してみてください。

スープ

濃厚な鶏ガラと野菜の旨みが溶け込んだ、こってりとした味わいの鶏白湯スープ。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯』」)

ガツンと鶏油が芳ばしいベジポタ系!
6.0

動物油脂は鶏油(ちーゆ)と豚脂(ラード)のミックスなので、鶏脂だけの純粋な鶏油ではありませんが、これは強烈ですよ‥‥まず率先して飛び込んでくる鶏油特有の芳ばしい風味がヤバい。口に含んだ瞬間からバチッとスパークする鶏油の存在感はインパクト抜群で、こってり感も申し分ありません。

前回の「金色鶏白湯」は鶏白湯に対して豚骨の主張も強く、純粋な鶏白湯ではなかったと触れましたが、今回も豚脂をブレンド。乳化油脂による人工的な乳化感や小麦粉によるトロミの演出もあったので、純粋に鶏骨だけを炊き出したような鶏白湯ではないものの、強烈な鶏油の芳ばしさで完全に鶏がイニシアチブを握っています。

野菜の旨味は生姜やニンニクなどの香味野菜(たぶん香辛料に要約)、加えて調味オイルの中には粉末野菜と思われるザラついた成分が含まれ、結果的に「天下一品」のスープと味は異なりますが、ラーメンジャンルとしてはベジポタ系の濃厚鶏白湯を意識していると見て差し支えありません。鶏特有のクセを感じるほど土台が濃厚なので、ぽってりとした高粘度スープも不自然ではありませんでした。天晴れ。

具材

蒸し鶏、ネギ。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清麺NIPPON 京都こってり鶏白湯』」)

ちょっと寂しい
2.5

蒸し鶏はモモよりもササミやムネに近い部位ですが、ソフトな食感でナチュラルなリアル系。「鶏」がテーマのタテ型カップラーメンに採用されるタイプの肉具材なので、新開発とかではないのですが、高品質な良作です。ただ、クオリティは高くても希望小売価格220円(税別)の具材としては量の寂しさが否めません。

ネギは九条種ネギでもなければ大きめカットの具材系でもなく、とんこつ味のカップラーメンに使われるタイプの薬味系。歯触りも「カップヌードル」に入っているネギほど強くないので主張は控えめですが、スープの邪魔をしない程度は好印象でした。あとは強烈なスープに対して以前の柚子があるとワンランクアップだったんですけど、鶏油のインパクトを思うと具材は妥協点ですね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

スープの出来は素晴らしく、前回の「京都 黄金鶏白湯ラーメン」を凌ぐ勢いだったのに対し、メーカー希望小売価格220円(税別)のカップラーメンとしては具材の量が寂しかったこと、ただそれはスープの完成度を思うと許容範囲でしたが、もうちょっと麺の戻りをスムーズに——というのが今回に限らず同シリーズ(また「行列のできるラーメン店」シリーズなど)の改善点だと感じました。

ところで残ったスープに白ご飯を投入、もしくはライスと粉チーズ(or とけるチーズ)プラス黒胡椒で鶏白湯チーズリゾット風にアレンジするのもオススメですが、電子レンジで加熱した冷凍うどんを入れたら美味しかったですw 麺量は70gでちょっと大盛なんですけど、もし1食で足りなかった場合、ガツンと鶏油が効いた鶏白湯うどんリメイクも試してみてください。

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