「日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン」2019年2月ローソン新商品

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年2月5日(火)ローソン新商品のカップ麺、日清食品「日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン」の実食レビューです。

尾道ラーメンの再現カップ麺がローソンの新商品として登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン

いつも通りカップ麺の新商品を探しにコンビニ巡りをしていたのですが、どのローソンに立ち寄っても「日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン」が棚の目立つ所に並べられていて、もれなく「新商品」のPOP(購買時点広告)。というわけで、これを機に購入してみました。



「日清麺NIPPON」(にっしん めんにっぽん)とは、 “日本の麺を楽しもう。” をテーマに掲げ、全国各地に根差した麺文化を地元団体や自治体協力のもと、日本全国に向けて発信している地域密着型のブランドです。なので、パッケージに「尾道観光協会推薦」や「瀬戸内ブランド認定商品」のロゴがあるわけですね。

以前は「日清麺ニッポン」とカタカナ表記でしたが、日本の麺文化の世界的な広がりを受け、2018年3月19日からブランド名を「日清麺NIPPON」に刷新。そしてカタカナ時代の2016年2月29日に発売された「麺ニッポン 尾道ラーメン」は、ブランド刷新後も定番の座に君臨しています。ところで、 “尾道のラーメンには二通りある” のをご存知でしょうか?

広島県東部(尾道〜福山)で提供されているラーメンは、古くから親しまれている「中華そば」と「尾道ラーメン」の2種類に分類されます。尾道の「中華そば」とは、昭和22年(1947年)に「朱華園(しゅうかえん)」を開業した台湾出身の店主・朱阿俊(しゅうあしゅん)氏が提供していたメニューが起源で、老舗の中華そば店では出汁の取り方や背脂の有無、麺の形状も多種多様。

そして「尾道ラーメン」とは、別名「福山ラーメン」とも呼ばれ、1990年代に福山市の珍味メーカー「阿藻珍味(あもちんみ)」が平子いわしを使い、鶏ガラスープに平打ち麺を合わせた “お土産用の尾道ラーメン” を販売。以降、それに似せた系統のラーメンを提供する店舗が県内に増え、そのスタイルが現在では一般的な “尾道のラーメン” を指す単語になっています。



以前、このブログではニュータッチことヤマダイの「凄麺 尾道中華そば」をレビューしているのですが、煮干の主張は控えめな一本気のある動物系しょうゆ清湯に仕上がっており、これぞまさしく「尾道」で愛されてきた「中華そば」を彷彿とさせるトラディショナルな仕上がりでした。

対する今回の「日清麺NIPPON」が掲げているタイトルは、中華そばではなく「尾道背脂醤油ラーメン」。その文字通り上記の定義に倣っているのであれば、同じ尾道でも「凄麺」とは明白な差別化が図られていることになりますね。

開封

フタの裏には、今回のカップ麺「日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン」が瀬戸内エリア特有の「自然」「食」「歴史」といった資産をもとに、創意工夫によって開発された商品「瀬戸内ブランド認定商品」であることが紹介されているのですが、このブランドロゴはシルクロードの名付け親・リヒトホーフェンの「the inland sea」をビジュアル化したものだそうです。



また、瀬戸内地域在住のライターやカメラマンが独自に取材した記事を掲載し、瀬戸内の他にはない魅力を再発見して世界に発信するサイト「瀬戸内ファインダー」について、他にも「瀬戸内の風景と歴史が紡ぎ出す尾道の魅力」というコラムなどが印刷されているので、各位お手元のフタ裏をご覧ください。

別添の小袋は後入れの「液体スープ」、先入れの「かやく」で計2種類。液体スープにはフタの上で温めてくださいとの記載があるのですが、ずっしりと中身が詰まっているので、フタの上で熱湯4分では完全に温めることは難しいかもしれません。とはいえ今回の題材は背脂、温め過ぎると溶けてしまうのでw 加減が悩ましいですね。

製品情報・購入価格

製品名:日清麺NIPPON 尾道背脂醤油ラーメン
製造者:日清食品
製造所:関東工場(製造所固有記号[A])
内容量:121g(めん70g)
発売日:2019年08月27日(月)※製品リニューアル
発売日:2019年02月05日(火)※ローソン取扱開始
実食日:2019年02月08日(金)
JANコード:4902105247266
希望小売価格:220円(税別)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:238円(税込)
取得店舗:コンビニ(ローソン)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉、食塩、植物油脂、チキンエキス、しょうゆ、卵粉、大豆食物繊維)、スープ(しょうゆ、動物油脂(豚、鶏)、魚介調味油、しょうゆ調味料、ポークエキス、食塩、香辛料、いりこ粉末(瀬戸内産))、かやく(チャーシュー、ねぎ、味付メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、酒精、香料、ソルビトール、増粘剤(キサンタンガム)、焼成Ca、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、酸味料、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、カラメル色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

もちろん麺はノンフライ麺で、調理前から透明感のある実に美しい佇まい。ブランドの名前は「麺NIPPON」、さらにパッケージでも「これぞ尾道の平麺!」とアピールされていますし、がっつり期待してもよさそうですね。とりあえず先入れの小袋は「かやく」だけなので、先に液体スープを開封しないように注意してください。



液体スープは、どんぶりなどに熱湯を張り、ちゃぽんと小袋ごと約1〜2分くらい浸しておくと程よく温まると思うのですが、たとえばティファールなんかで熱湯を沸かしている場合、スイッチを押してからティファールの上に液体スープの小袋をのせておくとズボラに温められます。

で、液体スープを入れる前にノンフライ麺をほぐさなければいけないのですが、こいつが手強くて‥w 2018年3月26日にリニューアルされた「行列のできる店のラーメン 和歌山」の改悪ノンフライ麺に匹敵する頑固さです。税別220円のカップ麺なので、もうちょい工夫してほしいですね。

それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、最後の「総評」で総合力を判定します。

1食(121g)当たり

カロリー:425kcal
たん白質:10.3g
脂  質:16.9g
炭水化物:57.8g
食塩相当量:8.3g
(めん・かやく:2.1g)
(スープ:6.2g)
ビタミンB1:0.61mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:154mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:425kcal(めん・かやく:298kcal)(スープ:127kcal)

めん

尾道ラーメンの特長であるしなやかな平麺。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

ほぐれにくいのが難点‥

「凄麺」は加水率の高い多加水麺を採用していましたが、「日清麺NIPPON」は加水率が低く、粘り気よりも歯切れの良さを意識しています。尾道ラーメンの麺は加水率の低い平打ち麺が定番となっているので、イメージは近いかもしれません。ただ、いかんせん癒着が激しい‥

サイズは太くもなければ細くもないのですが、熱湯4分きっちり待っても麺と麺が頑固に癒着しているような状態で、ほぐす前は麺を丸ごと(メリットはないけど)玉のままリフト可能です。液体スープを入れる前に麺をほぐさなければいけないのですが、許容範囲内までほぐすのに1分30秒以上かかりました。

それでも端っこは余裕で4,5本ほど束になっている部分も多く‥というか、ほとんどが束になったままだったので、これについては改善の余地ありですね。フタを開けてから4分(合計8分)前後には完全に分裂しましたが、その頃にはピロピロでコシはありません。



麺の風味は悪くなかったのですが、ほぐれにくさはカップ麺の調理において大きなストレスになりますし、希望小売価格も税別220円とハイプライスなので、大豆食物繊維で麺の表面を満遍なくコーティングするなど、ほぐれやすくなる工夫を希望します。

スープ

たっぷりと入った背脂のコクと、瀬戸内産いりこ粉をきかせた風味豊かな醤油スープ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

たっぷり背脂が好印象

リアルな背脂といえばエースコックが業界随一の使い手と言っても過言ではないのですが、ひとつずつ箸で拾えるサイズの大粒背脂が多めに入っていて、液体スープの味が染み込んで甘辛く、また背脂のコクが液体スープに溶け込むことでチャーシューダレのような雰囲気を演出。

意識的に背脂を拾って味わってみると、じんわり動物系のコクが口いっぱいに広がって、思わず顔が綻びました。とてもリアルです。一粒ひと粒つまんで味わいたいw と、想像以上に旨味成分が強かったコクのある背脂が実に好印象だった反面、いりこ出汁は思いのほか弱いですね。

スープの原材料に瀬戸内産いりこ粉末を使用しているのですが、体感的な魚介感はストレートな粉末いりこ出汁の風味ではなく柔らかい魚介調味料が手前。さらに醤油はガツンと強く、GS拉麺胡椒(ラーメンコショー)系のクラシカルなアクセントも雑にチャチャッと効いていて、昔馴染みのオッチャンが作ったラーメンみたいな(笑)。いい意味で垢抜けないテイストです。

かやく

チャーシュー、メンマ、ネギ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

カタカナ時代から劣化は否めない

チャーシューは加工肉特有の臭みが残っていて、食感は人工的にプリッとしている、いかにもインスタント的な肉具材です。希望小売価格は「日清ラ王」のカップ麺シリーズと同じく税別220円になるのですが、ラ王に入っているジューシーな厚切焼豚の足下にも及びません。

「麺ニッポン」時代はチャーシュー1枚だったんですけど、こんなに人工的じゃなくて、もっとジューシーだったんです。ネギは多めに入っていたし、そこそこメンマも大振りだったんですけど、以前はネギだけ別添で後入れだったので、だいぶグレードダウンしています。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

調理段階のストレスと瀬戸内産いりこ粉の弱さ、そして値段具材の貧弱さが否めなかったので、特に今回はローソンでの新商品という税込238円の立ち位置もあり、ちょっと厳しめに見ようかと思ったのですが、スープの背脂は手放しに好印象だったので、及第点の★3ラインにしました。

ちなみに2016年2月29日(月)発売品の「麺ニッポン 尾道ラーメン」では、上出来の★5と評価しています。ローソンでは新商品ですが、別にコンビニ限定商品ではないので、200円以下で捕獲できれば★4でも差し支えないかもしれません。しかし、そこまで瀬戸内産いりこ粉は主張してこないので、個人的には「凄麺」の尾道をオススメします(※ローソンの新商品ですが、2019年2月現在の中身は定番の2019年08月27日リニューアル品と同じです)。

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