セブン限定、名店ジャンク第2弾「一風堂 豚骨ヌードル」実食レビュー!! 〜原点の一杯を “雑うま” アレンジ

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月29日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「名店ジャンク 一風堂 豚骨ヌードル」(198円+税)の実食レビューです。

一風堂の原点「白丸元味」を “ジャンキー” に魔改造!? セブンプレミアムゴールドのカップラーメンとは一線を画す新たな魅力を発掘!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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名店ジャンク 一風堂 豚骨ヌードル

一風堂(いっぷうどう)とは、1985年(昭和60年)10月16日の創業以来、福岡県福岡市中央区大名に本店を置く博多とんこつラーメン専門店で、日本国内における知名度の高さはもちろん “Zuzutto” すする喜びを世界中に伝えるべく、Starbucks(スターバックス)のラーメン版になることを目標に、積極的な海外展開を続けていることでも知られます。

一風堂の原点を日清食品が “雑うま” アレンジ

今回の新商品「セブンプレミアム 名店ジャンク 一風堂 豚骨ヌードル」は、2023年12月4日発売の「すみれ 味噌ヌードル」に続いて開発された「名店ジャンク」シリーズ第2弾に該当する一杯で、セブン-イレブン・ジャパンの公式サイト曰く “一風堂の原点である白丸のスープをベースに背脂やポークオイル、焦がしラードオイルのジャンク感ある味わい。” とのこと。

「一風堂」監修のカップラーメンといえば、2000年(平成12年)4月18日発売の初代「日清名店仕込み 博多一風堂 赤丸新味」を皮切りに、現在はセブン&アイグループの最上級ブランド「セブンプレミアムゴールド」に位置している「一風堂 赤丸新味 博多とんこつ」が定番で、それは文字通り実店舗の「赤丸新味(あかまるしんあじ)」を再現しているのですが‥‥

「名店ジャンク」のモデルは “白丸” ということで、こちらは「一風堂」が公式に “原点の一杯” を標榜しているメニュー。正式名称は「白丸元味(しろまるもとあじ)」といい、ガーリックが効いた香油や特製の辛味噌などをトッピングすることで、とんこつラーメンの可能性を広げた革新の一杯「赤丸新味」とは対極を成す、創業当時の味を今に引き継いだ正統派。

出典:ラーメン【一風堂】| Ramen “IPPUDO”

さらに、1989年(元年)大名本店にて誕生した刺激の一杯「からか麺」を含む3品を定番のラーメンとしている「一風堂」ですが、2023年10月16日より順次、創業38周年の節目として「白丸元味」「赤丸新味」「からか麺」の仕様を一新。商品名も「極 白丸元味」「極 赤丸新味」「極 からか麺」に改め、麺・かえし・具材の内容を見直すなど、約8年ぶりとなる大幅なリニューアルを実施しました。

はたして「名店ジャンク 一風堂 豚骨ヌードル」のモデルになっている “白丸” は従来の「白丸元味」なのか、それとも「極 白丸元味」なのか、そこまでは言及されていませんけど、念のため「極 白丸元味」の特徴を引用すると “従来よりも少し太く、さくっと歯切れの良い細麺(切刃22番)を採用。塩こうじと低温調理で仕上げた柔らかいロースチャーシューが、優しい味わいをまとめます。” とのこと。

ただ、名店ジャンク第1弾「すみれ 味噌ヌードル」と同様に、お店の味わいを忠実に再現するのではなく、文字通り “ジャンク” な味わいにデフォルメすることを目的としたシリーズなので、ほぼほぼ別物と割り切って食べるのが正解。とはいえ天下の「一風堂」監修ですから、それ相応の個性が備わっていなければいけません。

「名店ジャンク すみれ 味噌ヌードル」

ちなみにシリーズ第1弾の「すみれ 味噌ヌードル」は、麺の仕様こそ「カップヌードル」の延長線上に位置していたけれど、パッケージの “雑うま” とは裏腹に、ローストガーリックの風味を効かせた激うまスープと具材の針生姜が印象に残る、とても素晴らしい一杯でした。というわけで、ちょっと鼻息荒めの筆者です。

開封

小袋は「一風堂」専用のデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「焦がしラードオイル」1袋のみで、一風堂のロゴを印刷した専用のデザイン。セブン-イレブン・ジャパンの公式ウェブサイトには “焦がしラードオイルのジャンク感ある味わい” との記載があったので、ここがジャンクの素になっている様子。

ちょっと具材は少なめか

かやくは味付肉そぼろ、背脂加工品、揚げネギ、ネギの組み合わせで、すみれ監修の針生姜ほど個性的な具材は入っていませんが、脂加工品と揚げネギの働きぶりは注目したいポイント。それと「カップヌードル シーフードヌードル」よろしくスープの原材料名に「紅しょうが」の記載があるため、そちらのアクセントも評価に響きそうな予感。

ちなみに製造者である日清食品のロングセラーで、今回の名店ジャンクと同等のサイズに該当する「カップヌードル」を例に挙げると、2024年2月現在のメーカー希望小売価格は236円(税別)となっており、それをセブン-イレブン店舗で購入した場合の税込価格は一律で254.88円になるのですが、名店ジャンクの販売価格は198円(税込213.84円)と事実上の標準を大幅に下回る値段です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 名店ジャンク 一風堂豚骨ヌードル
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:82g(めん60g)
商品コード:4902105280836(JAN)
発売日:2024年01月29日(月)
実食日:2024年02月04日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
販売価格:198円(税別)
購入価格:213.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(焦がしラードオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、香辛料、大豆食物繊維)、スープ(ポーク調味料、豚脂、小麦粉、でん粉、卵粉、糖類、植物油脂、粉末しょうゆ、香辛料、チキン調味料、香味油、食塩、しいたけ調味料、クリーミングパウダー、紅しょうが)、かやく(味付肉そぼろ、背脂加工品、揚げねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、炭酸Ca、増粘多糖類、香辛料抽出物、カラメル色素、セルロース、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、乳化剤、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

お店の麺を再現するつもりは毛頭ない模様

麺は油で揚げたフライ麺で、すみれ監修の名店ジャンクと同じく「カップヌードル」の延長線上に位置しているような雰囲気ですが、けっこう細めに切り出されています。ただ、湯戻し時間は3分と標準的な設定なので、ちょっと耐久性に不安を感じながらも熱湯を注ぎ、フタの上で「焦がしラードオイル」を温めながら待つこと3分。

想像以上に芳醇でビックリ

時間になったら「焦がしラードオイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。具材らしい具材は味付肉そぼろとネギくらいなので、お世辞にも具沢山とはいえないビジュアルですが、揚げネギの芳ばしさと「焦がしラードオイル」の香りが個性的なファーストインプレッション。

シリーズの特性上、再現度の高さを評価するわけにはいかないため、ジャンクさの演出についてはもちろん、198円(税込213.84円)という販売価格に見合った仕上がりなのか、それ以上にコストパフォーマンスの高さが評価できる一杯なのか、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(82g)あたり
カロリー:386kcal
たん白質:9.1g
脂  質:17.9g
炭水化物:48.0g
(糖  質:46.1g)
(食物繊維: 1.9g)
食塩相当量:4.5g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:2.4g)
ビタミンB1:0.13mg
ビタミンB2:0.21mg
カルシウム:413mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:386kcal(めん・かやく:300kcal)(スープ:86kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

シリーズのコンセプトにピッタリ

5.0

実食前に「カップヌードル」の延長線上に位置しているような雰囲気と触れましたが、それと比較して幅が狭く、やや厚みを持たせた形状なので、すすり上げたときの口当たりなど、伝わってくる感覚は「カップヌードル」と異なります。ただ、スナック感覚でも食べられる軽さだったり、揚げ油に由来する風味だったり、いかにもカップラーメンらしいタイプであることは間違いありません。

いい感じに振り切ってます

かの「一風堂」が監修した商品とは思えない、もはや開き直ったかの如くスナック的な食感で、縮れも強く、博多とんこつラーメンで定番の細ストレート麺とは似ても似つかない、むしろ真逆に位置しているようなタイプになりますが、名店ジャンクのコンセプトを思うと素直に “正解” と思える着地点。

熱湯3分きちんと待ってからフタを開けましたが、それでも部分的に硬いままだったので、初っ端の食感も部分的にサクサクしていたり、揚げ油の風味も遠慮なかったり。これはこれと完全に割り切って食べる必要はありますけど、後述するスープとの相性に問題はなく、特有のスナック感も含めて魅力に思えました。冷静に考えると「名店ジャンク」っていうタイトルちょっとズルいですよねw

スープ

おいおい198円のスープじゃねぇぞ

6.5

まずは別添の「焦がしラードオイル」を入れる前に味を確認してみたところ、けっこう濃いめの味付けで、なにより驚いたのは想像以上に骨太だったこと。パッケージには “雑うま” とありますが、雑と思える要素は皆無に等しく、むしろ丁寧に下処理した豚骨を長時間じっくりと炊き出したような、まったりミルキーで濃密なテイスト。

一般的にネガティブとされるクセを可能な限り抑えながら、それでいて何度も乳化を重ねた豚骨スープを彷彿とさせる、きちんと濃厚な味わいで、余韻に微睡む骨っぽさも印象的。とろみは強めに付けてありますが、それを不自然と思わせない、値段相応の‥‥否、この時点で充分に元は取れたと思えるレベル。しかし、ここからが本番。

ジャンクなのに本格的

別添の「焦がしラードオイル」を加えると、動物油脂ならではのコクはもちろん、通常のラードとは一線を画すロースト系の芳ばしさが相俟って、王道を彷彿とさせながらも個性的な味わいに。

チャート的には “こってり” に分類できますが、ふと感じる紅生姜の酸味だったり、揚げネギの芳ばしさだったり、それらのアクセントが実に巧妙で、なおかつレギュラーサイズという適度な量も功を奏し、最後の一滴まで美味しいと思える設計でした。

かやく

限られたコストの中でベストを尽くした感じ

4.0

見るからにジャンクな味付肉そぼろは、実際に食感・風味ともにジャンクな肉具材で、創業当初より女性客からの評判を意識していた「一風堂」監修とは思えない雑さが目立っているのですが、ぜんぜん問題ないどころか「名店ジャンク」のイメージを思うと素直に頷けるチョイス。ネギに特筆すべき個性はないけれど、あえて少なめにしたのか主張し過ぎない適切な存在感。

ぷにっとした食感の背脂加工品は「焦がしラードオイル」と手を取り合って、全体の “こってり” を加速させることに寄与しているし、揚げネギからは「焦がしラードオイル」とは異なるベクトルの芳ばしさと甘いホロ苦さを感じるため、そのアクセントがスープを複雑に盛り上げてくれる、無駄のない取り合わせでした。さらにキクラゲが入っていると嬉しかったんですけど、そんなこと書いたら怒られそうですね。

総評

5.5

シリーズ第1弾の「すみれ 味噌ヌードル」が秀逸だったので、自ずと高めのハードルを設けられた「一風堂」でしたが、なんのこれしき特にスープの作り込みは素晴らしく、しっかりと濃厚な豚骨感を打ち出しながら、紅生姜の酸味や揚げネギの芳ばしさで色気をプラスするなど、高い満足感と優れたコストパフォーマンスを両立している名作でした。

というわけで、スパン的に早ければ来月、遅くても再来月には第3弾をリリースしてきそうな名店ジャンク。次の監修店は順当に、セブンプレミアムゴールド御三家の一角「山頭火」である確率が高いため、引き続き期待できそうです【author・taka :a(大石敬之)】

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