カップ麺の概念を覆す圧倒的かみ応え【麺神】カップ初 “濃香の一滴” でキメる「濃香鶏白湯」を展開!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月10日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 麺神カップ 濃香鶏白湯」の実食レビューです。

鶏の旨みを最大限に引き出した鶏白湯!? 型破りな神ブランド「麺神」のカップラーメンに “鶏白湯” が初参戦!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺神カップ 濃香鶏白湯

麺神(めがみ)とは、空前の極太麺ブームを背景に、従来の即席麺にはない “真のお店品質” を目指して生まれた本格ブランドで、2020年9月21日に発売された袋麺「明星 麺神 神太麺(かみふとめん)×旨 醤油」及び「同 神太麺×旨 味噌」を皮切りに発足。常識を超えた7分の茹で時間と、それによって実現した超極太ノンフライ麺のイノベーションを武器に、当時の即席めん市場を活性化させました。

麺神の読み方は “めんしん” ではなく「めがみ」

ネット上でも注目を集めた袋麺のリリースから2週間後、2020年10月5日に縦型ビッグの即席カップめん「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油」を発売するや否や、TwitterなどのSNSやニュースサイトを通じて話題沸騰。女優の新川優愛(しんかわ ゆあ)さんを起用した鳴り物入りのCM効果も相俟って、幅広い客層へのアピールにも成功し、その存在を全国に知らしめます。

今回の新商品「明星 麺神カップ 濃香鶏白湯(のうこうとりぱいたん)」は、濃い鶏の旨みを軸に、香味野菜を加えた背脂入りのスープを特徴とする一杯で、2021年9月にフルリニューアルした “麺密もっちり製法” の超極太ノンフライ麺を搭載。2021年11月15日に袋麺の「明星 麺神 濃香鶏白湯」を発売していますが、麺神カップに鶏白湯が参入したのは初めて。

2021年9月にフルリニューアルした “麺密もっちり製法” とは、明星独自の乾燥技術を組み合わせた製法で、パッケージでは “ぎゅっと締まった噛み応え” をアピール。加えて従来の麺には使われていなかった塩麴(しおこうじ)を練り込み、麺単体としての旨みが増しているのもポイントで、これは袋麺の「麺神」にも「麺神カップ」にも当てはまる特徴です。

麺密もっちり製法の表示

「麺神カップ」の変遷を振り返ると、2020年10月5日発売の「神太麺×旨 醤油」を皮切りに、同年11月9日「神太麺×旨 味噌」をリリース。前者の「神太麺×旨 醤油」は2021年3月15日のリニューアルで「極旨魚介醤油」に生まれ変わり、そのタイミングで後者の「神太麺×旨 味噌」は「極旨辛豚味噌」に変更され、ラインナップを改めました。

続けて6月7日には夏向けの新作「極旨塩豚骨」が現れたのですが、従来のノンフライ麺よりも明らかに加水率が低めの食感で、これまでの「麺神カップ」とは違う‥‥などとブログでレビューしていたところ、前述した9月20日のフルリニューアルで “麺密もっちり製法” のノンフライ麺に切り替わり、既存の「極旨魚介醤油」は魚介系から動物系の「濃香醤油」にシフト。

当初は夏向けの新作として現れた「極旨塩豚骨」も9月20日のフルリニューアルから「濃香塩豚骨」として存続し、辛味を強調していた「極旨辛豚味噌」は11月1日のリニューアルで「濃香味噌」に変わりました。ちなみに2022年1月現在、リニューアル後の「濃香醤油」「濃香塩豚骨」「濃香味噌」は3品ともレギュラー化しているため、麺のブラッシュアップは成功した様子。

「有名ラーメン店で味わうような格別の一杯」とのこと

定番商品のサブタイトルには漏れなく「濃香」の文字が入り、そのパターンは今回の「濃香鶏白湯」にも当てはまるので、これまでの流れと袋麺の存在を加味すると、いきなり定番化を狙った商品とみて間違いありません。それだけに安牌を切っているのか、それとも突き抜けた鶏の旨みが楽しめるのか、パッケージの謳い文句に嘘偽りがないかも含め、お手並み拝見と参りましょう。

開封

小袋を取り外すとメッセージを記載

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「濃香の一滴」が1袋。そこには “鶏油とガーリックが香り立つ” とありますが、鶏油香料とガーリック香料を使用しているようなので、ギミック感が不安なところ。ちなみにフタの上には商品の特徴を記載しているのですが、そっと小袋を剥がさないと表面が破れてしまうので、内容が気になる方は上記の写真を参考にしてください。

本物の鶏肉が嬉しい

かやくは本物の味付鶏肉を筆頭に、フリーズドライ加工のネギを合わせ、ちょっと写真では分かりにくいのですが、背脂加工品を使っているのもポイント。ラーメンにおける背脂といえば豚なので、鶏白湯に浮かべるのは珍しい気もしますけど、最近は鶏白湯に背脂を組み合わせたラーメンを提供している店もありますし、そういった路線が開発背景にあったのかもしれません。

メーカー希望小売価格は税別230円なので、2022年1月現在の縦型ビッグにおけるメーカー希望小売価格(税別220円)よりも若干ながら高めですが、麺神カップ第1弾より共通の設定。コンビニで購入した場合の税込価格は248円で、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「セブンイレブン」と「ミニストップ」での取り扱いが意欲的でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 麺神カップ 濃香鶏白湯
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:98g(めん70g)
商品コード:4902881452830(JAN)
発売日:2022年01月10日(月)
実食日:2022年01月11日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:248円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(濃香の一滴)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、植物性たん白、酵母エキス、米麹調味料(でん粉、米麹加工品、塩麹、食塩))、スープ(豚脂、豚・鶏エキス、食塩、小麦粉、でん粉、香味調味料、糖類、たん白加水分解物、チキンオイル、香辛料、粉末油脂、酵母エキス、卵黄油)、かやく(味付鶏肉、背脂加工品、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、香料、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

これが “麺密もっちり製法” の極太麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。パッケージには「麺密もっちり製法」とありますが、明星食品の縦型ビッグにおけるノンフライ麺といえば「スチームノンフライ製法」が定番で、その系譜に連なる光沢が印象的。実はフルリニューアル後の麺神カップをレビューするのは今回が初なので、けっこう楽しみです。

調理後の香りは悪くないが‥‥

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注いだら、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら粉末スープを完全に溶かし、小袋の中身を加え、再度よく混ぜ合わせたら出来上がり。なるほど「濃香の一滴」を加えた後の香りは芳醇で、しかしながら香料による演出も強く、そこが引き続き不安なポイント。

ちなみに麺の下に多めの粉末スープが仕込んであったので、調理の際は粉末スープの溶け残りを出さないように、容器の底から念入りに混ぜ合わせてください。それでは、このブログでは初となる “麺密もっちり製法” の手応えと鶏白湯の打ち出し方に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:392kcal
たん白質:10.6g
脂  質:10.9g
炭水化物:62.9g
食塩相当量:7.7g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:5.6g)
ビタミンB1:0.71mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:144mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:392kcal(めん・かやく:290kcal)(スープ:102kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

食べ始めから中盤がピーク

5.0

たとえば初代「神太麺×旨 醤油」と比較した場合、粘りは弱くなっていて、後半はノンフライめん特有の気泡が目立つというか、すこしフカフカとした反発性を伴います。どちらかといえば「極旨塩豚骨」をレビューしたときに感じた印象に近かったので、個人的には初代「麺神カップ」の麺が懐かしく思えたものの、だからといって不出来なわけではありません。

あいかわらず太さについては申し分なし

後半はフカフカした反発性を伴うと書きましたが、食べ始めの密度は凄まじく、なるほど “麺密もっちり製法” という表現にも納得の歯応え。初版で印象的だったヌメり(多加水麺を茹で上げたときのような臨場感)は控えめになり、生麺よりもノンフライ麺らしい質感に寄っていたものの、カタ麺派には朗報の変化。

意識しても塩麹の味が強く目立つことはないけれど、熟成麺に通じる風味というか、ふと抜ける小麦の風味を塩麹が引き立ててくれているようなイメージ。自己主張の強い極太麺でありながら、スープとの一体感は高かったので、これも塩麹の橋渡しが功を奏しているのかなと感じました。

スープ

鶏×豚のハイブリッド白湯

3.5

土台は鶏100%の鶏白湯ではなく、豚エキスや豚脂も使用したハイブリッド式の白湯で、コクについては鶏よりも豚に重点を置き、風味は鶏が担っているようなバランス感。そこに香味野菜を強めに効かせていたので、骨っぽさや特有のクセも弱く、安牌を切った(万人受けを狙った)骨組み。ブランドがブランドなので、致し方ないところもあるかとは思いますけど、やや面白みに欠ける味わいです。

香りは分かりやすいけど香料のベクトルを出ない

そこに加える「濃香の一滴」には本物のチキンオイルも使用しているようですが、それ以上に香料の主張が強いので、純粋な鶏油(ちーゆ)に由来する自然な芳ばしさではありません。このオイルが唇に付着すると “なぜか凝固する” というのは以前より明星食品が使用している鶏油系のオイルに共通するポイントなのですが、オイルというよりもワックス系の固まり方なので、それも気になるところ——。

などと書いていたらネガティブに見えますけどw 単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者。これといって感動こそなかったものの、ふつうに美味しかったです。

具材

鶏肉は美味しかったけど背脂加工品は蛇足かも?

3.5

味付鶏肉(蒸し鶏)もネギも他の商品に使い回している資材なので、新開発ではないと思いますが、ジャンクな挽肉やダイスミンチを合わせなかったのは正解。鶏肉は適度な噛み応えを残しつつ、しっとりとした歯触りで、きちんと鶏肉らしさが楽しめますし、ネギもエアドライ(熱風乾燥)の青ネギほど主張が激しくなくて好印象。

この白いヤツが背脂加工品

背脂加工品は単体で見ると怪しい存在なのですがw やわらかい口当たりは心地よく、実際に食べてみると怪しくありません。ただ、これがスープの豚骨を牽引しているように思えたので、もうすこし鶏に振り切るとか、赤パプリカを入れてオシャレな見た目に寄せるとか、そっちのほうが印象に残ったかも。

総評

4.0

麺密もっちり製法のノンフライ麺は圧倒的に食べ始めの密度が増していて、そこが強く印象に残った反面、スープは鶏白湯を謳いながらも豚を掛け合わせたハイブリッド。かやくの背脂加工品も鶏白湯らしさを抑制する要因になり、香料で鶏油を演出したスープも人工的(チープ)に感じてしまったので、もうすこし “ちゃんと鶏白湯にしてほしかった” という不満が残りました。

とはいえスープの項目でも触れたように、おいしくないわけではなかったので、あとは好みの問題。クセを抑えたハイブリッド式の鶏白湯が好きな方は、比較的に違和感なく楽しめると思います。ときに即席カップめん業界では飽和状態になりつつある “二郎インスパイア系” ですが、麺神カップのノンフライ麺を使ったらヤバそうなので、いつか商品化してください【author・taka :a(大石敬之)】

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