ファミマ限定「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」値段は税込321円!?いつもの「うま辛担々麺」と何が違うのか徹底比較!!

スポンサーリンク
東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年3月3日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、東洋水産「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」の実食レビューです。

ファミリーマート専売の高級な「マルちゃん正麺カップ」が数年振りに復活!!

辛い?辛くない?何が違う?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、通常商品との違いやカップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

マルちゃん正麺 濃厚担々麺

マルちゃん正麺(せいめん)カップとは “いま抜群においしく、そして10年後20年後も古びることなく愛され続ける即席麺” をコンセプトに、さまざまなフレーバーを展開している「マルちゃん正麺」のカップめん部門で、初めて発売されたのは2015年(平成27年)10月5日。ご存知の方も多いかと思いますが、すでに正麺カップの定番ラインナップに「担々麺」は存在しています。

うま辛担々麺vs.濃厚担々麺

初めて「マルちゃん正麺 カップ うま辛担々麺」が発売されたのは、現在から遡ること4年以上も前の2016年1月18日。最初に登場した御三家「芳醇こく醤油」「香味まろ味噌」「濃厚とろ豚骨」に続く “正麺カップ第4のフレーバー” として現れ、2020年3月現在にかけて何度かリニューアルを繰り返しながら継続的に販売、2019年8月18日のリニューアルで麺が10g増量しました。

2015年10月の正麺カップデビュー当時、メーカー希望小売価格は税抜205円に設定されていたのですが、2019年6月1日に実施されたインスタントラーメン業界全体による価格改定(値上げ)の煽りを受け、以降は税抜225円に設定されています。しかし、それでも定番ラインナップ全商品もれなく税抜225円となっているため、コンビニ以外の店によっては税込200円以下での捕獲も夢ではありません。

そのNB(ナショナルブランド)商品として販売されている定番の「正麺カップ」をコンビニで購入した場合、2020年3月現在の相場で税込240円(※軽減税率8%適用)。対する今回の「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」は、ファミリーマートでしか買えないコンビニ限定のPB(プライベートブランド)商品で、なおかつファミリーマート通常価格は298円(税込321円)の高級品です。

撮影協力:ファミリーマート

実は「マルちゃん正麺 カップ うま辛担々麺」が初めて発売された2016年の11月29日、ファミリーマート及び当時のサークルK・サンクス限定商品として「マルちゃん 正麺カップ 至高の一杯」というブランドを展開していたので、今回が初のファミマ限定品ではありません。ちなみにNB商品と半角スペースの区切りが違うのは、当時の公式ウェブサイトに掲載されていた商品名に基づく表記なので、あまり深く考えないでください。

その「至高の一杯」第1弾として発売されたフレーバーが「濃厚担担麺」で、2020年発売品の商品名は「濃厚担々麺」に変わっているのですが、おそらくNB商品の表記に合わせたのでしょう(※ただしネット上の「マルちゃん製麺」や「坦々麺」は誤表記)。その第1弾は実に美味しかったのですが、2016年12月13日発売の第2弾「濃厚醤油豚骨」は値段的に可も無く不可も無しの結果に終わり、そのまま「至高の一杯」は消滅。

ちなみに「至高の一杯」が発売された前月の2016年10月10日、マルちゃん正麺カップのNBラインからも希望小売価格250円(税抜)の高級版「スープの極み 濃厚コク塩」及び「同 濃厚味噌」を発売。続けて同年12月12日に「スープの極み 濃厚しお塩」をリリースしていたので、ある意味この2016年は正麺カップにおける高級路線開拓の年といっても過言ではありませんでした(それっきりですけど‥‥w)

限定品は “しびれる辛さ” を強調

中にはコストパフォーマンスの悪さが目立つフレーバー(主に豚骨系統)もあったので、まったく手放しに大成功とはいえなかったものの、話を戻して前回のファミマ限定「濃厚担担麺」(当時の税込価格298円)は、当ブログにおける評価基準で10段階中 “7つ星” の超高得点を叩き出した名作。せっかくなので、今回は通常の「うま辛担担麺」との違いに注目しながら食べ比べてみます。

開封

目立った違いは具材の構成

上記写真の向かって左が通常商品「うま辛担々麺」の小袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)で、右がファミマ限定「濃厚担々麺」の小袋(液体スープ・粉末スープ・かやく2袋)。通常商品の小袋構成は3袋なのに対し、ファミマ限定品は4袋構成で、かやくの量が圧倒的に違います。挽肉の量もさることながら、大量の煎り胡麻が別添されているのもポイントですね。

ほとんど麺は見分けつきません

麺は両方とも “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺で、若干ながら見た目はファミマ限定のほうが黄色味を強く感じるのですが、うっかり入れ替えてしまうと判別できないようなレベル。どちらも内容量は調理前75gと同じ量、原材料名も完全に一致した内容なので、もしかすると麺そのものは従来のノンフライ麺と共通かもしれません。

どちらの担々麺も製造所は群馬県にある東洋水産の自社工場・関東工場となっていて、ファミマ限定「濃厚担々麺」の購入金額は必然的に税込321円。対する通常商品の「うま辛担々麺」は、ドンキホーテ(MEGAドン・キホーテ)で188円(税込203円)だったので、今回の購入価格には118円の価格差が生じました。差額で「ごつ盛り」ひとつ買えますね‥‥w

製品詳細情報・購入価格等(ファミマ限定)

製品名:マルちゃん正麺 濃厚担々麺
製造者:東洋水産株式会社 関東工場
製造所:群馬県館林市赤生田本町3831-1
内容量:137g(めん75g)
商品コード:4901990365697(JAN)
商品サイズ:縦180mm×横180mm×高さ77mm
発売日:2020年03月03日(火)
実食日:2020年03月03日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:321円(税込)
希望小売価格:298円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【うま辛担々麺】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)、添付調味料(みそ、ポークエキス、ごま、豚脂、ねりごま、香味油脂、砂糖、植物油、食塩、しょうゆ、豆板醤、でん粉、香辛料、チキンエキス、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(味付挽肉、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、乳化剤、酒精、炭酸カルシウム、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カラメル色素、クチナシ色素、香辛料抽出物、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【濃厚担々麺】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)、添付調味料(みそ、ポークエキス、豚脂、ねりごま、香味油脂、砂糖、すりごま、植物油、食塩、しょうゆ、豆板醤、でん粉、香辛料、チキンエキス、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(味付挽肉、チンゲン菜、ごま)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、かんすい、酒精、炭酸カルシウム、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、香辛料抽出物、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

【うま辛担々麺】栄養成分表示[1食(127g)あたり]カロリー:473kcal、たん白質:13.7g、脂質:16.9g、炭水化物:66.5g、食塩相当量:6.8g(めん・かやく:2.4g)(スープ:4.4g)、ビタミンB1:0.64mg、ビタミンB2:0.38mg、カルシウム:267mg / 参考値:調理直後に分別した値(めん・かやく:327kcal)(スープ:146kcal)

「うま辛担々麺」の小袋は “かやく” のみ先入れで、粉末スープと液体スープは食べる直前に加える後入れ仕様。容器の口径が広い分、かなり具材が寂しく見えてしまうものの、実食前からゴマの濃度と花椒を感じさせる華やかな香りが漂います。ちなみに待ち時間は熱湯5分となっているのですが、調理後に2分ほど休ませたほうが自然に仕上がるので、お好みにより調節してください。

【濃厚担々麺】栄養成分表示[1食(137g)あたり]カロリー:516kcal、たん白質:16.0g、脂質:19.2g、炭水化物:69.8g、食塩相当量:7.0g(めん・かやく:2.6g)(スープ:4.4g)、ビタミンB1:0.68mg、ビタミンB2:0.32mg / 参考値:調理直後に分別した値(めん・かやく:358kcal)(スープ:158kcal)

一方、ファミリーマート限定の「濃厚担々麺」は小袋が1つ多いのですが、基本的な作り方は変わりません。けれども明らかに具材の量が違うように、値段の差額分しっかりと差別化を図っています。気になるカロリーは「うま辛担々麺」が473kcalとなっているのに対し、ファミリーマート限定の「濃厚担々麺」は516kcalと微妙に高く、どちらもノンフライ麺を使った商品にしてはハイカロリーな値。

具材の量もさることながら、濃厚担々麺のほうは商品のパッケージ(フタ上)やファミリーマートの店内ポップでも “しびれる辛さ” をアピールしていたので、ファミリーマート版のほうが辛さも痺れも強いのかもしれません。というわけで、引き続き定番商品との違いや辛さレベルにも注目しつつ、それぞれ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、このページ最後の総評は「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」の評価に基きます。

めん

6.0

おそらく共通の麺を使用

たとえば担担麺専門店や老舗の中華料理店(ちょっと高い店とか)を例にあげると、比較的に加水率を下げた低加水麺を採用している店が多いように感じていたので、実際そっちのほうが担担麺らしいよな——などと思っていた時期もあったのですが、マルちゃん正麺カップに使われているのは基本的にコシの強い多加水麺。勝手なイメージとは反するものの、スープとの相性はよく、クオリティの高さも認めざるを得ません。

5.0

同じくファミリーマート限定の「濃厚担々麺」に使われている麺もコシの強い多加水麺で、形状は縮れの弱いストレート状の平打ち麺と同じスタイル。かなり高い密度を誇っていて、食べ終わるまで続くコシの強さもさることながら、箸で持ち上げた時の重量感もポイント。どちらのパッケージにも “生麺ゆでてうまいまま製法” とありますし、ほとんど体感的にも目立った差はありませんでした。

ちなみに生麺ゆでてうまいまま製法(特許5719064号)とは、袋麺の生麺うまいまま製法(特許第5153964号)から派生した「マルちゃん正麺カップ」用の特許製法で、原材料に “こんにゃく” を練り込んでいるのが最大の特徴。極細ストレート低加水麺のイメージが強い博多とんこつ系のスープと合わせる時には工夫が必要ですが、濃厚な担担スープとの相性は問題なく良好です。

スープ

7.0

ぶっちゃけコスパ的には負けるけど——

定番の「うま辛担々麺」は、濃厚な芝麻醤(ねりごま)ベースの胡麻系担担麺で、ちょっと辛そうな見た目をしていますが、唐辛子の辛味は強くありません。刺激に期待すると期待外れではあるものの、商品名の通り「うま辛」のバランスを重視したテイストで、花椒(かしょう)の痺れも強すぎず、かといって弱すぎない絶妙な効かせ方。

とにかく濃厚な芝麻醤のコクを軸に据え、和味噌で日本人好みの味に整えつつ、豆板醤(とうばんじゃん)と若干の五香粉(ウーシャンフェン)で中国の要素を組み込んだ、いわゆる日本式の担担麺として直球ど真ん中のテイスト。もう少し酸味を効かせると本格的かと思うのですが、それについてはアレンジでカバーできますし、これで実売価格が税込200円前後なら破格の美味しさです。

6.0

粉末スープの中に煎り胡麻が入っていた「うま辛担々麺」に対し、ファミリーマート専売の「濃厚担々麺」は煎り胡麻が別添されていて、すりごまのみ粉末スープの中に入っているのが一つの大きな違い。とはいえ使用している原材料に大きな違いはなく、実際の味わいとしても定番の「うま辛担々麺」を軸にしているのは間違いありません。

定番のスープと比較して塩気のエッジが強く、唐辛子の辛さはピリ辛からピリ辛ちょい上くらいに強化。それと花椒の使用量も増えていたのですが、2019年にトレンド入りした麻辣(マーラー)系の商品や痺れ特化型のスープほど刺激が強いわけではなかったので、唐辛子の辛さや花椒の痺れが極端に苦手でなければ——あ、でも地味に痺れますねコレ。もし花椒や和山椒のビリビリが苦手な方は、すこし注意してください。

具材

4.0

圧倒的にファミマのほうが強い

挽肉は一粒ずつのサイズが大きく、味付けの方向性はジャンクなタイプではあるものの、スープの本格感を落とすことなくパンチを与えてくれる良質な具材。また食感のいい青梗菜は濃厚なスープの箸休めに嬉しい存在で、独特の甘味もナイス。というわけで食べてみた感じ挽肉も青梗菜も質は同じだったのですが、とにかく量が桁違い。

5.5

それぞれ熱湯を注ぐ前に具材を分別・重量を計測してみたところ、うま辛担々麺が6g(挽肉4g、青梗菜2g)だったのに対し、濃厚担々麺は21g(挽肉12g、青梗菜6g、ごま3g)だったので、単純計算ほぼ3倍。もちろん調理後には熱湯で具材の重量が増す(結果的に量が増える)ため、調理後の写真を見ても一目瞭然なように、実際は3倍どころではありませんでした。

この青梗菜が搾菜(ザーサイ)もしくはレトルト調理品だったら——という思いが無きにしも非ずではあるものの、資材が高騰しがちな最近は麺とスープに感けた分、どうしても具材が疎かになってしまうパターンが多いので、これだけ入っていれば税込321円にも納得です。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

生麺ゆでてうまいまま製法のノンフライ麺が量・質ともに大差なかったことに加え、定番の「うま辛担々麺」が備えているコストパフォーマンスの高さを加味した場合、正直お得なカップラーメンとはいえません。したがって厳しめに評価しようか迷ったのですが、圧巻の具材を筆頭に総合力の高さは否定できなかったので、総評は上出来の五つ星としました。

スープは和味噌と豚骨を合わせて芝麻醤をブレンドした日本式、酢や黒酢などの酸味は目立っておらず、特殊な香辛料も使用していませんが、比較的に家庭的な「うま辛担々麺」を花椒で硬派に飾ったようなイメージ。どっちがオススメかと聞かれたらコスパ的に通常の担々麺をオススメしますけど、あまり値段にこだわらないのであれば、試す価値は充分あると思います。

タイトルとURLをコピーしました