記事内に広告が含まれています

豚骨まぜそば KOZOU+監修カップ麺「でかまる 豚骨塩まぜそば」第11回 最強の次世代ラーメン決定戦 汁なし部門・優勝作を再現!!

スポンサーリンク
東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月17日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん でかまる 豚骨塩まぜそば」の実食レビューです。

豚骨まぜそば KOZOU+(小僧プラス)の「第11回 最強の次世代ラーメン決定戦! 汁なし部門」優勝メニュー「ネギ塩KING PORK」をカップ麺で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

豚骨まぜそばKOZOU+監修カップ麺

「最強の次世代ラーメン決定戦」とは、これまでにない新しいラーメン=次世代ラーメンを生み出すことを目的とした “ユーザー参加型” の企画で、Yahoo!特別企画並びにラーメンデータバンク協力のもと発足。今回の「ラーメン特集 2019-2020」で開催11回目を迎え、より個性の際立った作品を募るために今回から “次世代部門” が「次世代こってり部門」と「次世代あっさり部門」に分断されました。

まだ「汁なし部門」は2回目

今回の「ラーメン特集 2019-2020」は、2019年6月10日~30日の期間中に全国のラーメン店がエントリーを開始し、7月1日~31日に一次選考(書類選考)、8月1日~31日に二次先行(ユーザーによる一般投票)が行われ、結果が発表されたのは9月初旬。すでに次世代こってり部門(麺屋一翔)と次世代あっさり部門(麺処あす花)の優勝作品は、マルちゃんの「本気盛(マジモリ)」で商品化しています。

今回の「汁なし部門」優勝店・豚骨まぜそばKOZOU+(こぞうぷらす)とは、実店舗でも珍しい豚骨まぜそば専門店で、2016年5月23日に大阪・福島でオープン。第7回「最強の次世代ラーメン決定戦!ガツ盛り部門(第3回)」で優勝に輝いたKOZOUグループの1号店「極濃拉麺 らーめん小僧」の姉妹店で、らーめん小僧の優勝作品は2016年3月21日に「でかまる 極農とんこつラーメン」として商品化されました。

今回のカップ麺「でかまる 豚骨まぜそば」を監修しているのは「豚骨まぜそばKOZOU+」の店長を務める重里奈貴さんですが、運営は「極濃拉麺 らーめん小僧」の店主であり創業者・堀川大地さんが代表を務める株式会社KOZOUとなっていて、KOZOUグループによる「最強の次世代ラーメン決定戦」2部門制覇は2003年から続く「Yahoo!特別企画 ラーメン特集」史上初の快挙。

監修は “店長” の重里奈貴さん

KOZOUグループの代表・大地さんは、もともとファイブフォックス(COMME CA STORE, コムサストア)のアパレル店員として働いていたらしく、主に接客を担当していた21歳の頃、コムサの中でラーメン部(食べ歩きメイン)を立ち上げたのがラーメン業界に足を踏み入れたキッカケ。当時、同僚からラーメン好きの若造=らーめん小僧と呼ばれていたそうで、そのまま当時のアダ名が屋号の由来になります。

まだファイブフォックスに在籍中、大阪の名門「つけ麺 紋次郎(もんじろう)」で食べた豚骨魚介(現在でいうところの “またおま系” )に衝撃を受け、コムサの休みに紋次郎でアルバイト。1ヶ月ほどしてからコムサを退社し、正式に紋次郎の社員として入社。およそ2年で紋次郎の店長に抜擢され、4年の修行を積んだ後、1号店の「極濃拉麺(ごくのうらーめん)らーめん小僧」を開業しました。

当初は紋次郎の流れを汲んだ豚骨魚介系のラーメン店にしようか迷ったらしく、けれども同系統の味が飽和状態になり、いわゆる豚骨魚介つけ麺が “またおま系(またお前もその味か)” と呼ばれるようになったため、当時まだ福島になかったジャンル “極農豚骨” を確立。豚骨を粉々になるまで煮出し、ラーメン店としては珍しく油を使わずに純度の高い豚骨スープを提供しているのが特徴です。

豚骨の旨味と柚子の風味がポイント

2015年7月5日に二足の草鞋で始めた日曜限定「極濃つけ麺 豚つけ小僧(ぶっつけこぞう)」は閉店したようですが、2020年3月現在は3号店「小僧またおまえか。」(2019年7月26日オープン)をはじめ、今回の「豚骨まぜそばKOZOU+」も極農豚骨の流れを汲んだKOZOUグループの2号店。お客さんから寄せられた “汁なしが食べたい” というリクエストに応え、豚骨まぜそば専門店として立ち上がりました。

開封

別添の小袋は3種類

さて、カップ麺の開発に店主の大地さんは携わっていないのですが、豚骨まぜそばKOZOU+の店長・奈貴さん曰く “数あるカップ麺を食べてきましたが‥‥ダントツで一番うまい!” と太鼓判。別添の小袋は「液体スープ」「かやく」「あとのせかやく」の合計3袋、あとのせかやくの乾燥ねぎパックがポイントで、隠し味に加えたという柚子の風味も注目したい見所の一つ。

マルちゃんの油そば系統で見るタイプ

再現元の優勝メニュー「汁なし豚骨ネギ塩まぜそば(ネギ塩KING PORK)」は、同店の1番人気「KING PORK(キングポーク)まぜそば」の進化版で、それには細めのストレート麺を使用しているのに対し、カップ麺では油で揚げた角刃の太ちぢれ麺を採用しています。ただ、これについてはタレとのバランスや食べ応えに配慮した “あえての選択” とのこと。

メーカー希望小売価格は税別220円、特に販路を問わないNB(ナショナルブランド)商品で、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場(2020年3月現在)。コンビニではローソン、ミニストップ、ファミリーマートでの取り扱いを確認しているのですが、およそコンビニの新商品は2~3週間で入れ替わるので、もしかすると回転の早い店では売ってないかもしれません。※逆にドンキホーテやイオンのワゴンは狙い目

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる 豚骨塩まぜそば
製造者:東洋水産株式会社 関東工場
製造所:群馬県館林市赤生田本町3831-1(M1)
内容量:170g(めん130g)
商品コード:4901990365413(JAN)
発売日:2020年02月17日(月)
実食日:2020年03月01日(月)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(植物油、ポークエキス、しょうゆ、砂糖、食塩、香辛料、野菜エキス、香味油脂)、かやく(味付豚肉、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、カラメル色素、増粘多糖類、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

けっこう玉ねぎ多いです(見えないけど)

先入れの小袋(かやく)に入っているのは、味付豚肉と玉ねぎのみ。かなりシンプルな構成ですが、定評のあるマルちゃんの味付豚肉に玉ねぎも多く、実店舗の汁なし豚骨ネギ塩まぜそば(ネギ塩KING PORK)も80gのロング焼豚にコロチャー、レッドオニオン(紫たまねぎ)、青ネギ、白ネギの構成なので、後がけの乾燥ねぎパックも考慮すると、まったく遠い具材構成ではありません。

※ねぎの下に豚肉と玉ねぎあります

湯戻し時間は熱湯5分、作り方は一般的なカップ焼きそばと同じですが、けっこう液体スープの量が多いので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めたほうがいいでしょう。で、液体スープを混ぜ始めた瞬間から柚子の爽やかな香りが——なんですけど、原材料名に柚子(ゆず)の文字は見当たらないので、おそらく香辛料にでも要約されているのでしょう。

それでは、極農豚骨の流れを組む豚骨感と甘味、柚子のアクセントにも注目しつつ「めん」「タレ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。なお、先に「本気盛」でカップめん化された次世代こってり部門*1 と次世代あっさり部門*2 の感想と評価が気になる方は、当ブログ内にある下記の関連ページをご覧ください。

*1 本気盛 コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー味(麺屋一翔)
*2 本気盛 貝ダシ醤油味(麺処あす花)

栄養成分表示:1食(170g)あたり
カロリー:710kcal
たん白質:13.9g
脂  質:31.1g
炭水化物:93.6g
食塩相当量:5.9g
ビタミンB1:0.50mg
ビタミンB2:0.64mg
カルシウム:374mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

食べ応えのある大盛り麺

5.0

「豚骨まぜそばKOZOU+」の麺は、北海道産の小麦を使用したミヤネ食品工業(大阪府枚方市長尾)の特注麺を使用していて、まぜそば系統にしては細めの平打ちストレート麺となっているのが特徴となっています。対して今回のカップ麺に使用されている麺は、けっこうガタイのいい角麺で、おそらく東洋水産のカップ油そば・まぜそば系統に使われている汎用麺。

タレとの親和性を重視

醤油のほかに香辛料、粉末野菜、卵白などが練り込まれている油揚げ麺で、精製ラード特有の芳ばしい香りがポイント。代表的な商品を例にあげると、毎年恒例の「珍々亭(ちんちんてい)油そば」に使われているようなタイプ(たぶん同じ)です。そのため麺単体としての存在感が強く、精製ラードの芳ばしさで生麺とは程遠いのですが、今回のタレとのバランスは悪くありません。

麺量は130g(標準90g対比およそ1.45倍)と汁なしカップ麺での大盛りで、常に精製ラード特有の風味が並行するのですが、豚骨や香味油との相性がよく、また程よい柚子の清涼感が中和してくれるのがポイント。前述のように麺はタレとのバランスと食べ応えを重視して太麺を採用したようですし、たぶん細かったら今回のタレに負けていたと思うので、ベストな選択だったように思います。

タレ

次世代だけど完成形にある味付け

6.0

「豚骨まぜそばKOZOU+」の豚骨ダレは、らーめん小僧の極濃豚骨スープに島根県松江市の老舗「松島屋」と共同開発した醤油を合わせた特製のタレを使っていて、パンチの効いた味わいでありながら女性でも食べられるとの評判。さらに今回の優勝作「ネギ塩KING PORK」では、自慢の塩ダレに柚子を加えているとのことで、なるほどカップ麺のタレも柚子と豚骨のコントラストが特徴的。

食塩相当量が5.9gなので、ちょっと濃いめの味付けではあるものの、塩気(食塩)がダイレクトに舌を刺してくるようなタイプではありません。商品名が「塩豚骨まぜそば」となっているように、適度な塩のキレを備えつつ、塩豚骨と題しながらもタレには醤油が使われていて、たぶん脇役だろうと予想していた柚子の風味が思いのほか鮮明だったのはサプライズ。

見た目ほど油っこくありません

豚骨の癖を抑えながらも旨味の重心は低く、柑橘系の清涼感と塩気のバランス、そして甘味も絶妙な加減。それなりに油を使っていますが、いわゆる油そばほどの油脂感ではないですし、豚脂(ラード)ではなく植物油が主体なので、そんなにギトギトしていません。その植物油も胡麻油に焦がしネギオイルをブレンドしたような風味で、全体としてはパンチがあるのに繊細な印象さえ覚える味わいでした。

具材

不足も蛇足もなし

5.0

味付豚肉は定評のあるリアル系の肉具材で、いつもどおり醤油ベースの甘辛い味付けとなっているマルちゃんの汎用具材なのですが、いい意味で豚の癖を感じる本物志向。いわゆる焼豚(チャーシュー)というよりも煮豚にちかいため、再現度は高くないものの、満足度は高い具材です。

また思いのほか玉ねぎの量も多く、豚肉に勝るとも劣らない主役級の存在感。こちらもレッドオニオンではなく「QTTA(クッタ)」の変わり種で頻繁に使われている素材なので、新鮮味こそ得られませんが、シャキシャキとした食感のアクセントとフレッシュな香味が今回の塩豚骨ダレにベストマッチ。

豚骨にピッタリな万能葱タイプ

さらに後入れの乾燥ネギ(青葱)は香り高く、後入れ特有の風味が際立ち、これまた濃厚な塩豚骨ダレとの相性抜群。もし青葱や玉ねぎによる食感と風味のアクセントがなかった場合、いくら柚子の清涼感をもってしても後半は抑揚がなくなってきそうだったので、これも今回の勝因ですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

麺は平打ちの細麺ではなく太ちぢれ麺を採用していましたが、実際にタレとのバランスがよく、豚骨と醤油の甘味に柚子の清涼感が特徴的なタレは文句なしで美味しかったですし、玉ねぎと後入れの乾燥ネギによるアクセントも絶妙で、これといった文句の付け所は見当たりませんでした。もしコンビニで売り切れていたとしても、発売日から2〜3ヶ月の間であれば、スーパーなどでも購入可能かと思います(むしろ今月から狙い目)。

「豚骨まぜそばKOZOU+」の実店舗では、常時20種類ちかく取り揃えている味変用の豊富な卓上調味料をはじめ、小娘こと店主の妹さんのアイディアで「うまい棒」を砕いてトッピングできるようになったのもポイント。今回のカップ麺に七味唐辛子やラー油、にんにく、魚粉などの定番アイテムはもちろん、せっかくなので「うまい棒」でのアレンジも検討してみてください(なっとう味おいしそう‥‥)。

タイトルとURLをコピーしました