唐辛子3倍・花椒2倍【マルちゃん正麺】シリーズ史上 “最も辛い” カップ麺「炎のうま辛担々麺」降臨!!

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年1月18日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん正麺 カップ 炎のうま辛担々麺」の実食レビューです。

優等生な「正麺カップ」に唐辛子と花椒の辛さ際立つ “正麺カップ史上最辛担々麺” が登場!! いつもの「うま辛担々麺」と比較してみた結果——。

どのくらい辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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正麺カップ 炎のうま辛担々麺

マルちゃん正麺(せいめん)とは、いま抜群に美味しく、10年後・20年後も古びることなく愛され続けれるラーメンをコンセプトに生まれたブランドで、2011年(平成23年)11月7日に初代「マルちゃん正麺 醤油味」「同 味噌味」「同 豚骨味」を市場に投下。手軽に食べられる即席カップ麺の登場以降、ダウントレンドが続いていた即席袋麺市場に大きな話題を提供し、市場全体の活性化に貢献しました。

即席めん市場の流れを変えた「マルちゃん正麺」

マルちゃん正麺という名前の由来は、長年にわたってインスタントラーメンを作り、味を磨き続けてきた「東洋水産=マルちゃん」が考える「これこそ正しい麺、理想のラーメンの完成形なのだ」という強い自負が込められたもの。生麺をそのまま乾燥させる特許技術 “生麺うまいまま製法” を実現したマルちゃん正麺は、2013年(平成25年)3月5日までの1年半弱で累計3億食・販売金額300億円を達成し、不動の地位を築きます。

その功績は後に業界で “マルちゃんショック” と呼ばれ、従来の常識を覆すことになるのですが、袋麺の発売から約4年後となる2015年(平成27年)10月5日、満を持す即席カップめん「マルちゃん正麺カップ」を市場に投下。生麺うまいまま製法(特許 第5153964号)とは違う、こんにゃくを練り込んだ特許技術 “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺(特許 第5719064号)を開発し、わずか1ヶ月で1200万食の出荷数を記録。

「即席麺で済まそう」ではなく「即席麺を楽しもう」をコンセプトに、2021年1月現在も販売を続けている「マルちゃん正麺 カップ芳醇こく醤油」及び「同 香味まろ味噌」を全国で、並びに現在は生産終了となった「同 濃厚とろ豚骨」を関西以西で発売し、第2の “マルちゃんショック” を巻き起こした東洋水産。以降、湯切りタイプの汁なし麺や期間限定の代わり種など、定期的に新作をリリースするようになりました。

従来品「うま辛担々麺」対比 “唐辛子3倍・花椒2倍”

今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 炎のうま辛担々麺」は、現在も通年商品として販売を続けている「うま辛担々麺」の姉妹品で、唐辛子3倍・花椒(かしょう / ホアジャオ・ホワジャオ)2倍の辛さと痺れが際立つ期間限定の味。オリジナルの「うま辛担々麺」は番人向けの程よい刺激を特徴としているため、すくなくとも激辛ではないと思いますが、東洋水産曰く “正麺カップ史上最辛担々麺に仕上がっている” とのこと。

マルちゃん正麺カップの「うま辛担々麺」が初めて発売されたのは、現在から遡ること約5年前の2016年(平成28年)1月18日。それまで西日本エリア限定だった「濃厚とろ豚骨」の販売エリア拡大に合わせ、花椒の痺れ・麻味(まみ)と唐辛子の辛さ・辣味(らつみ)を組み合わせた麻辣(まーらー)味を通年フレーバーに導入し、ブランドのラインナップを強化しました。

ときに “唐辛子3倍・花椒2倍” の「うま辛担々麺」といえば、ちょうど2年前の同時期に当たる2019年1月14日に「マルちゃん正麺 カップ うま辛辛辛担担麺 STRONG(ストロング)」を発売しているため、実は初のコンセプトではないのですが、パッケージにも “唐辛子と花椒の辛さ際立つ、正麺カップ史上最辛担々麺” とあるように、2年前の唐辛子3倍・花椒2倍よりも刺激的な一杯に仕上がっている様子。

正麺カップ史上最辛担々麺の実力とは——

せっかくなので “どのくらい辛い” のか、2019年1月発売の「うま辛辛辛担担麺 STRONG」も意識しつつ、現行の通常商品「うま辛担々麺」(最終リニューアル日:2020年9月07日)と唐辛子3倍・花椒2倍の新作「炎のうま辛担々麺」を食べ比べながら、違いと共通点を比較します。

開封

従来品「うま辛担々麺」開封

従来品「うま辛担々麺」に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」に、先入れの「かやく」で合計3袋。ちなみに2021年1月中旬から「うま辛担々麺」と「炎のうま辛担々麺」を対象に、QUOカード1,000円分が2,000名様に当たるインスタントウィンキャンペーン “今だけHOTな「QUOカード」キャンペーン” を実施中。

新作「炎のうま辛担々麺」開封

キャンペーン告知ロゴが印刷されている対象商品の中にQUOカードが入っていたら当たり!というわけで、もれなくハズレてしまったのですが、それはさておき新作「炎のうま辛担々麺」に別添されている小袋も合計3袋。調理手順や小袋の構成は共通で、もちろん麺は正麺カップの特許技術 “生麺ゆでてうまいまま製法” を駆使したノンフライ麺を採用しています。

メーカー希望小売価格は両方とも225円(税別)なので、通年販売されている正麺カップのレギュラーラインナップと同じ値段。販売店も全国のCVS(コンビニエンスストア)や量販店、一般小売店などが対象となっているのですが、行動圏内にあるコンビニには売ってなかったので、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)を利用しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺 カップ 炎のうま辛担々麺
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:126g(めん75g)
商品コード:4901990367721(JAN)
発売日:2021年01月18日(月)
実食日:2021年01月24日(日)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:225円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)、添付調味料(みそ、ポークエキス、香味油脂、豚脂、ねりごま、すりごま、砂糖、植物油、香辛料、食塩、でん粉、しょうゆ、豆板醤、チキンエキス、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(味付挽肉、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、乳化剤、炭酸カルシウム、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、カラメル色素、パプリカ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

【栄養成分表示:1食(126g)当たり】カロリー:461kcal(めん・かやく:327kcal、スープ:134kcal)、たん白質:13.5g、脂質:15.2g、炭水化物:67.6g、食塩相当量:6.4g(めん・かやく:2.4g、スープ:4.0g)、ビタミンB1:0.60mg、ビタミンB2:0.33mg、カルシウム:277mg(2020年9月07日リニューアル「マルちゃん正麺 カップ うま辛担々麺」)

まずは従来品「うま辛担々麺」の調理直後、別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、湯戻し時間は熱湯5分。待っている間に「液体スープ」の小袋をフタの上にのせて温め、時間になったらノンフライ麺をほぐし “粉末スープを溶かしてから液体スープを入れる” のがオススメの作り方。何年も正麺カップのレギュラーを張るフレーバーということで、本格感と食べ飽きない安定感の両立が魅力。

【栄養成分表示:1食(126g)当たり】カロリー:478kcal(めん・かやく:334kcal、スープ:144kcal)、たん白質:13.1g、脂質:17.9g、炭水化物:66.0g、食塩相当量:6.0g(めん・かやく:2.2g、スープ:3.8g)、ビタミンB1:0.68mg、ビタミンB2:0.34mg、カルシウム:365mg(2021年1月18日新発売「マルちゃん正麺 カップ 炎のうま辛担々麺」)

対する新作「炎のうま辛担々麺」の作り方も従来品と同じ手順なのですが、調理直後のスープは明らかに赤色。わずかに新作のほうが高めのカロリーで、脂質やカルシウムの量も多く、逆に炭水化物や食塩相当量の数値は低いなど、栄養成分表示には変化が見られました。とりあえず辛味は強そうな見た目ですけど、辛味に感けて旨みにトレードオフが生じていては元も子もないので、そこが気になるところ。

ちなみに後入れの粉末スープと液体スープを熱湯よりも先に入れてしまった場合、麺が適切に戻らなくなってしまうので、かならず先入れ・後入れの順番を守ってください。それでは、引き続き従来品と新作(唐辛子3倍・花椒2倍)の違いや共通点、辛さレベルなどに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、最後の総評は「マルちゃん正麺 カップ 炎のうま辛担々麺」に基づきます。

めん

「うま辛担々麺」6.0

どちらも値段以上の品質で量も同じ

従来品「うま辛担々麺」に使われているノンフライ麺は、丸刃で切り出された平打ちのストレート麺で、加水率は高く、食べ始めのコシもさることながら、箸で持ち上げたときの重量感も魅力。ほぼほぼ2016年1月18日発売の初代から変わっていませんが、ことナチュラルな質感においては日進月歩を続けているノンフライ麺の中でも一線を画す存在で、まったく色褪せた印象を受けません。

「炎のうま辛担々麺」6.0

新作「炎のうま辛担々麺」に使われている麺も “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺で、従来品と比較しても体感的な違いはなく、原材料の構成(小麦粉、でん粉、食塩、こんにゃく、大豆食物繊維、植物性たん白、植物油脂)も完全に一致。そのため新鮮味こそないけれど、あいかわらず熱湯を注いで5分待っただけとは思えない、とてつもない臨場感を打ち出しています。

もちろん熱湯5分で食べられますが、すこし直後は麺がほぐれにくかったのと、摩擦抵抗の少ない多加水麺なので、粉末スープと液体スープを完全に溶かした後に “1、2分ほど休ませて馴染ませる” のがオススメの食べ方。ちょっとやそっとで伸びる麺ではないですし、すこし休ませたほうがスープとの一体感も圧倒的に上がるので、時間に余裕があるときに試してみてください。

スープ

「うま辛担々麺」7.0

激辛ではないけど地味に辛い

従来品「うま辛担々麺」のスープは、大量の擂り胡麻(すりごま)と練り胡麻のコクを重点的に強化した濃厚胡麻系担担で、中国の発酵調味料である豆板醤(とうばんじゃん)も使用していますが、味付けの調味料は日本の伝統的な発酵食品である味噌を軸に、エッジの効いた赤味噌ではなく白味噌のマイルドな旨みをベースにした日本人好みのフレームワーク。

唐辛子の辛さレベルは一般的に見てもピリ辛で、花椒の痺れも特筆して強くはないけれど、後味に残るヒリヒリ・ピリピリとした刺激は心地よく、自社工場で炊き出した自家製の豚骨だしを使用しているのもポイント。方向性としては上品なテイストですが、ひとつの胡麻系担担として実に秀逸なバランスを誇っている、正直これで225円(税別)は破格といっても過言ではありません。

「炎のうま辛担々麺」7.0

同じく「炎のうま辛担々麺」も白味噌仕立ての濃厚胡麻系担担で、基本的な骨組みは変わっていませんが、なるほど唐辛子3倍の辛味は伊達じゃない。いわゆるガチの激辛カップ麺ほどではないけれど、辛さレベルは一般的にみても辛口、場合によっては「大辛」で、すくなくとも辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない辛さ。

また2倍に増量された花椒の痺れも明確に強くなっているので、正麺カップ史上 “最強の辛さ” という前宣伝も誇張ではなく、それでいて “いっさい旨みが衰えていない” のもポイント。従来品よりも粘度が高く、ぽってりとした口当たりのスープにアレンジされていたのですが、それを不自然に思わせない胡麻のコクと丁寧な動物系の旨みによって、かなりハイレベルなスープに仕上がっていました。

具材

「うま辛担々麺」3.0

量・質ともに従来品と同じ内容

従来品「うま辛担々麺」の具材は、味付ひき肉・ちんげん菜・粗挽き唐辛子とシンプルな構成で、いずれも量が多いとはいえないけれど、スパイシーで濃いめの味付けが嬉しい大きめの味付ひき肉は量以上の存在感。かなりインスタント感の強い具材ですが、数ある挽肉具材の中でもハイレベルな品質で、全体の本格的な雰囲気を損なうことがないのも利点。

「炎のうま辛担々麺」3.0

おそらく「炎のうま辛担々麺」に使われている「かやく」も完全に同じ内容で、ちんげん菜は従来品よりも軸の部分が多く入っていたのですが、これについては個体差が生じるところ。2年前の「STRONG」に入っていた煎り胡麻は不採用だったので、そこには劣化を感じたのですが、時代の流れによる従来品と同じ変化、取り立てて責めなければいけないポイントではありません。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

コンセプトは2年前に発売された「うま辛辛辛担担麺 STRONG」の焼き直しで、微妙な調整は見られましたが、内容としても同じようなもの。しかし、あいかわらずハイクオリティな多加水ノンフライ麺をはじめ、値段以上のスープは一軒の価値あり。それに2年前の「STRONG」は麺とスープの相性がベストとはいえなかったので、そこが改善されていたのもよかったです。

辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない一杯になりますが、いつもの「うま辛担々麺」の魅力を踏襲しつつ、きちんと刺激的に仕上がっていたので、気になっている方は要チェック。ちなみに “少量の酢を足してアレンジすると本格さがアップする” ので、よかったら試してみてください(author・taka :a)

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