どっちがおいしい!?夏の旨辛バトル「本気盛」対「スーパーカップ1.5倍」スタミナ旨辛豚骨vs.スタミナパンチ旨辛醤油【食べ比べ】

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他社商品比較・激辛対決等

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年8月3日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「本気盛(マジモリ)スタミナ旨辛豚骨」とエースコック「スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン」の実食・比較レビューです。

同じ日に発売された大盛りサイズの夏向け “旨辛スタミナ系” カップラーメンを食べ比べ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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本気盛vs.スーパーカップ 旨辛スタミナ対決

本気盛(マジモリ)とは、東京都港区に本社を置く東洋水産株式会社の縦型BIGブランドで、2007年3月26日に初代・本気盛「醤油豚骨」と「辛味噌」を新発売。その当時、縦型カップ麺ユーザーの中心を担っていた10代~30代のニーズに応えるべく、FD(フリーズドライ)野菜ブロックの具材と濃い目のスープを強調し、発売当初から食べ応えに力を入れています。

対するスーパーカップ1.5倍とは、大阪府吹田市に本社を置くエースコック株式会社のロングセラーブランドで、1988年(昭和63年)に “業界初の大盛りカップ麺” として新登場。2020年現在も食べ盛りの学生を中心に支持されており、ブランドコンセプトの食べ応えを踏襲しつつ、近年はSNSでの話題性や拡散性も強く意識するようになりました。

今回の新商品「マルちゃん 本気盛 スタミナ旨辛豚骨」は、2020年8月3日(月)に東洋水産がリリースしたコンビニ向けのカップラーメンで、ラー油の辛味とニンニクを利かせた “やみつきになるおいしさのラーメン” がコンセプト。ボリューム感のある大盛りの麺量と濃い系スープ、がっつり具材が特徴の縦型BIGブランド「本気盛」のイメージにもピッタリなテーマ。

スープはポークの旨味を軸に、ガッツリとニンニクを効かせたスタミナ感のある旨辛豚骨味で、別添のスープ付き。さらにパッケージには “コシのある、新がっつり太縮れ麺” とあるため、もしかすると新開発の麺を搭載しているのかも——近年、東洋水産の縦型BIGカテゴリーに使われている麺は、数年前とは比べ物にならないほど進化しているので、引き続き今回も期待大。

片や「スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン」は、東洋水産の「本気盛 スタミナ旨辛豚骨」と同じ日に発売されたエースコックの新作で、豚骨ではなく “濃厚旨辛醤油味” のスープを特徴としているのですが、ポークをベースにガーリックを効かせている、スタミナ感を強調した大盛りサイズの旨辛系カップ麺というのは共通点。

けれども東洋水産の「本気盛 スタミナ旨辛豚骨」には “キャベツ、味付挽肉、にら” と合計3種類の具材を使用しているのに対し、エースコックの「スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ」には “ブナシメジ、ひらたけ、卵、ニラ、唐辛子、にんにく” と合計6種類の具材を使用とのことで、スーパーカップにしては珍しく具材にも力を入れている様子。

まるで示し合わせたかのように、違うメーカーから同じ日に同じようなテーマのカップ麺が発売されることは以前から度々あったので、今回の「本気盛」と「スーパーカップ1.5倍」が初めての状況ではないものの、いったい何が違うのか、どっちのほうが美味しいのか、コンビニで隣り合わせになっているところを見て気になった方も少なくないでしょう。

ちなみに東洋水産とエースコックが設定しているメーカー希望小売価格は税別220円、これは2020年8月現在の大盛りカップ麺カテゴリーにおける標準的な値段。今回の購入店舗はコンビニのローソンで、どちらも税込価格は232円と同じ購入条件で手に入れました。さて、ひとつのスタミナ系カップ麺として総合力が高いのは東洋水産の「本気盛」か、それともエースコックの「スーパーカップ1.5倍」か——

開封

東洋水産の「本気盛 スタミナ旨辛豚骨」に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋。調理前から麺が見えないほどの乾燥具材が頼もしく、カップ麺にしては大きめの挽肉を筆頭に、風味の強いニラの軸も入っていて、ニンニクの効いたパンチのある香りが漂います。そういえば以前、同社の「やみつき屋」と「でかまる」からも “スタミナ旨辛醤油” が出ていましたが、おそらく「本気盛」からは初めて。

エースコックの「スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン」に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」「かやく」と後入れの「液体スープ」で合計3袋。かやくの小袋にはニラが多めに入り、たまごの黄色も目立っているのですが、ブナシメジとヒラタケは多くありません。しかし、具材が貧弱になりがちな変わり種のスーパーカップ、見るからにニラが多いのは嬉しいところ。

ちなみに両商品の発売地区は全国なのですが、エースコック「スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン」の販売ルートは全国のスーパー・コンビニ等となっているのに対し、東洋水産「本気盛 スタミナ旨辛豚骨」の販売ルートはCVS(コンビニエンスストア)他となっているため、もしかするとスーパーやドラッグストアでは売ってないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:本気盛 スタミナ旨辛豚骨 / スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン
販売者:東洋水産株式会社 / エースコック株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場 / 関西滝野工場
内容量:112g(めん80g)/ 111g(めん90g)
商品コード:4901990366441 / 4901071235239
発売日:2020年08月03日(月)
実食日:2020年08月08日(土)
発売地域:全国(CVS 他 / スーパー・コンビニ等)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ / 大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:470ml / 500ml
調理時間:熱湯5分 / 熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)/ 3袋(粉末スープ・液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【本気盛 スタミナ旨辛豚骨】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、香辛料、食塩、しょうゆ、砂糖、ラード、みそ、植物油、すりごま、たん白加水分解物)、かやく(キャベツ、味付挽肉、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、カラメル色素、かんすい、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC、ローズマリー抽出物)、パプリカ色素、クチナシ色素、香辛料抽出物、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)
【スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、スープ(動物油脂、香辛料、しょうゆ、砂糖、植物油脂、発酵調味料、食塩、ポークエキス、ポーク調味料、香味調味料、チキンエキス、ハクサイエキス、酵母エキス、粉末しょうゆ、魚介エキス、粉末みそ、オニオンパウダー)、かやく(ひらたけ、ブナシメジ、卵、ニラ、にんにく、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、酒精、かんすい、カロチノイド色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)

実食開始

「本気盛 スタミナ旨辛豚骨」の湯戻し時間は熱湯5分、別添の小袋(液体スープ)は後入れなので、お湯を注いでから5分後に加えます。冒頭で「本気盛」は “がっつり具材が特徴” と書いたように、キャベツ・味付挽肉・ニラとシンプルな構成でも量が多く、物足りなさは感じません。引き続き香りはニンニクが強く、暑い夏にも食欲を刺激してくれる実食前。※あいかわらず容器の側面が熱いため、火傷に注意してください。

「スーパーカップ1.5倍 スタミナパンチ 濃厚旨辛醤油味ラーメン」の湯戻し時間は熱湯4分、別添の小袋は「粉末スープ」と「かやく」のみ先入れで、お湯を注ぐときは粉末スープを溶かしながら入れるのがポイント。容器が口径の広い大盛りバケツ型というのも理由ですが、具材の量は「本気盛」に軍配で、しかしながらニンニクの香りは同等の強さを誇る両商品。

ちなみに「スーパーカップ1.5倍」の総カロリーは445kcal、脂質は14.4gとなっているのですが、対する「本気盛」の総カロリーは501kcal、脂質は23.9gとスーパーカップよりも多めの値でした。それでは、引き続き両商品の違いや辛レベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示 ※本気盛 / スーパーカップ1.5倍
カロリー:501kcal / 445kcal
たん白質:11.5g / 10.1g
脂  質:23.9g / 14.4g
炭水化物:60.0g / 68.7g
食塩相当量:6.9g / 7.7g
(めん・かやく:2.5g / 2.4g)
   (スープ:4.4g / 5.3g)
ビタミンB1:0.38mg / 0.54mg
ビタミンB2:0.42mg / 0.55mg
カルシウム:190mg / 284mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:501kcal / 445kcal(めん・かやく:407kcal / 373kcal)(スープ:94kcal / 72kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

5.0

タイプは違えどクオリティは同等

「本気盛」に使われている “新・がっつり太縮れ麺” は、もちもちとした弾力性と粘り気の強い麺質で、指定の湯戻し時間(熱湯5分)ジャストで食べごろ。表面は滑らかな口当たりとなっているのですが、幅のある縮れ麺でスープとの一体感も高く、ふわっ‥‥と奥から上がってくるフライめん特有の甘みがスタミナ感の強いニンニク旨辛スープにベストマッチ。

5.0

「スーパーカップ1.5倍」に使われている麺は、本気盛よりも幅の狭い丸刃でカットされた平打ちのフライ麺で、しかしながら本気盛に勝るとも劣らない、ムチムチとした歯応えのある歯応えが魅力。加えて内側から弾けるような歯切れの良さが個性的で、かつての質より量で食わせるような印象は与えません。スープとの一体感も高く、大盛の麺量でも伸びにくいのが嬉しいですね。

ちなみに乾燥状態の麺量は本気盛が80gとなっているのに対し、スーパーカップは90gと10gの差が生じているのですが、どちらも各ブランドの標準的な麺量で、クオリティの高さは同等といったところ。ただし、麺の量はスーパーカップのほうが多かったので、量的な食べ応えでいえばスーパーカップのほうが上だと感じました。

スープ

6.0

スープは本気盛に軍配

「本気盛」のスタミナ旨辛豚骨スープは、ミルキーで乳化感の強いポークエキスを軸にラードのコクで厚みを与え、かなりニンニクの風味も強く、なるほどスタミナ感あふれるパンチが効いたテイスト。タレには醤油を使用しているのですが、豚骨とのバランスは圧倒的に豚骨が優勢で、しれっと味噌の隠し味を加えるなど、濃厚な豚骨スープを軸に複雑な旨味を演出。

辛そうな見た目のわりに実際の辛さレベルはピリ辛程度だったので、きわめて唐辛子の辛さは常識的ですが、クリーミーな豚骨のコクをピンボケさせない、なんとも絶妙な旨辛のバランスが秀逸。スープの食塩相当量は4.4gと低くはないけれど、喉が乾くような味ではなく、濃いめの味付けでも塩気より旨味で食わせる中毒性の高いスープに仕上がっていました。正直、かなり美味しいです。

5.0

「スーパーカップ1.5倍」のスープも豚骨をベースにしているのですが、白濁した白湯(ぱいたん)スープとは違う淀みのない清湯(ちんたん)スープなので、本気盛の豚骨とはベクトルの違う豚骨感。加えて辛味も単なる唐辛子やラー油の辛さだけでなく、豆板醤の発酵した辛味を感じるため、辛味のベクトルも異なるもの。

また海老の殻を彷彿とさせる芳ばしさがあり、タレも濃口しょうゆベースで塩気が強く、加えて後味に感じる白菜(イメージ的には夏よりも冬っぽいけどw)やオニオンの甘みから、本気盛のスタミナ旨辛系とは完全に別物です。ただし辛さレベルは強さはピリ辛ちょい上くらい、反してガーリックのパンチは強く、後者が人を選ぶのは共通のポイントでした。

具材

6.0

具材も本気盛に軍配

もともと「本気盛」は具材に強いブランドですが、今回の具材は縦型BIGカテゴリーの中でも突き抜けて量が多く、旨味の強い味付挽肉とパンチのあるニラの風味が食欲をそそり、みずみずしいキャベツが食べ応えに寄与している値段以上の満足感。それぞれスタミナ感あふれるスタミナ系のスープと相性がよく、正直これといって文句の付け所が見当たりません。

5.0

片や「スーパーカップ1.5倍」の具材は6種類と豊富に思える品数ですが、唐辛子はスープの一部。卵は混ぜると散り散りですし、ブナシメジは小さすぎて存在感がありません。そもそもキノコって夏より秋のイメージですけどw それはさておき比較的に大きめのヒラタケは特有の旨味と食感が楽しめるサイズ。またニラは軸の部分が多めに入っているため、その風味とチップ状のニンニクが全体のパンチを底上げしてくれていました。

総評

    本気盛:★★★★★★☆☆☆☆(★6)
スーパーカップ:★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

ぶっちゃけ具材の量は圧倒的に「本気盛」が優勢なので、かなり「スーパーカップ」サイドは霞んで見えるのですが、具材が貧弱になりがちなスーパーカップの基準を思うと悪い内容ではないですし、ニンニクのパンチに関しては同等のレベル。総合力の高さでは「本気盛」に軍配を上げましたが、けっして「スーパーカップ」が美味しくないわけではありません。

どちらも中毒性を感じるテイストだったので、クリーミーで濃厚な豚骨スープと充実した具材が楽しみたいのであれば「本気盛」を、濃口しょうゆベースのシャープなスープと麺量を求めている時は「スーパーカップ」を試してみてください。

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