どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年8月16日(火)新発売、ローソン旨辛フェアの冷たい麺「麺処井の庄監修 冷し辛辛魚まぜそば」の実食レビューです。
特製辛辛魚玉が味の決め手!? 豚骨×魚介×激辛の最高峰「麺処 井の庄」監修シリーズ初となる “冷やし” で夏を乗り切れ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
麺処井の庄監修 冷し辛辛魚まぜそば
麺処 井の庄(めんどころ・いのしょう)とは、2006年(平成18年)1月20日の創業以来、東京都練馬区石神井町で圧倒的な人気を博す業界屈指の実力店で、全国的な知名度の高さも業界随一。豚骨×魚介×激辛の金字塔を打ち立てた「辛辛魚(からからうお)」の生みの親として知られ、本店は石神井公園のライオンズマンション地下1階という隠れ家的な立地にありながら、連日行列を作っています。
今回の新商品「麺処井の庄監修 冷し辛辛魚まぜそば」は、2022年8月16日(火)から全国のローソン店舗を対象に、辛いけど旨い商品をプッシュする『旨辛フェア』用に開発された新作で、あの「辛辛魚らーめん」を “冷たい麺” にアレンジ。これまでに寿がきや食品のカップラーメンは何度も監修している「麺処 井の庄」ですが、ローソン限定の “冷たい麺” に携わったことはありません。
寿がきや食品が販売している「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」は、2009年(平成21年)1月26日の発売以来、即席カップめん業界で毎年恒例となっている “冬の風物詩” で、リリースされたらケース買いも厭わない、熱狂的なファンを多数抱える人気商品。2022年1月31日発売品※1 で14代目になるのですが、このページをご覧になっている方の多くは経験済みかと思いますので、詳しい解説は省きます。
その寿がきや食品×麺処井の庄監修シリーズから1度だけ、沖縄を除くローソン店舗を対象に「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば※2」というPB(プライベートブランド)の汁なしカップ麺がリリースされたことがありました。発売日は2019年7月23日だったので、比較的に最近の話なのですが、これが「麺処 井の庄」と「ローソン」のパイプを太くしたキッカケ。
2021年1月26日にはローソンの “RAMEN YOKOCHO” より「麺処 井の庄」史上初となる電子レンジ専用のホット麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん※3」(上記画像)を展開し、カップラーメンとは違う魅力を伝えてくれたのは、まだ記憶に新しいところ。
レンジ麺としての「辛辛魚らーめん」に辛辛魚を象徴する辛魚粉(大量の赤唐辛子と魚粉をブレンドした辛いトッピング)は別添されていませんでしたが、カップ麺ほど強くない辛味の効かせ方だったり、ふと鼻に抜ける香りや後口の余韻だったり、けっこう本物に近いポイントが多く、このブログでは高評価を叩き出しました。
かくして2022年は夏に「麺処井の庄監修 冷し辛辛魚まぜそば」を展開ということで、また新たな表情を見せてくれた辛辛魚。新企画の『旨辛フェア』では、ホットスナックの「からあげクンレッド」を基準値(3)とし、辛さのレベルをローソンが独自に5段階で評価しているのですが、その基準で「冷し辛辛魚まぜそば」の辛さレベルは最大の “5” となっているため、それなりの辛さには期待したいところ。
ちなみに温かいタイプの「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」も同時発売となっているのですが、平年よりも広範囲で気温が高く、全国的に猛暑が続いている2022年の夏——。というわけで、ホット麺よりも冷たい麺から先に詳しく掘り下げます。
※1 豚骨×魚介×激辛の最高峰【麺処 井の庄】監修「辛辛魚らーめん」2022解禁!! さらにコク深く、重厚に。
※2「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」唸る辛魚粉!!比類なき “中毒性” 激辛まぜそば降臨
※3 売り切れ続出!? ローソンの激辛レンジ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」を “本物” と比較してみた結果——
開封
本体とフタを繋ぎ止めているバンドを取り外し、外蓋を開けると本体の内部はセパレートになっている状態で、中皿を仕切りにトッピングと麺が別々になっています。トッピングは右上から時計回りに「辛辛魚玉」「チャーシュー・茹でもやし」「刻み玉葱・青ねぎ」「メンマ」となっており、さすがカップラーメンよりも具沢山(比較対象がアレですけどw)。
レンジ麺の「辛辛魚らーめん」と同じように、残念ながら例の辛魚粉は別添されていませんが、液体スープはズッシリと重め。試しに量ってみたところ、小袋込みで62.4gだったので、麺に絡めても多少は余るように設計してある様子。ただ、ひとつ見逃せないのがローソン標準価格。
同じ日にリリースされた冷たい麺のローソン標準価格を例に挙げると、L marche(エル マルシェ)の「冷し中華」は460円(税込497円)なのに対し、今回は518円(税込559円)ということで、若干ながら強気に思える設定。ロイヤリティ(royalty)の問題から納得できなくもないけれど、実売価格も踏まえた上で評価しなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:麺処井の庄監修 冷し辛辛魚まぜそば 製造者:株式会社オイシス 製造所:加古川工場(兵庫県加古郡稲美町六分一1362番62) 内容量:記載なし |
発売日:2022年08月16日(火) 実食日:2022年08月17日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:559円(税込) 希望小売価格:518円(税別) |
麺の種類:茹で中華麺 スタイル:調理麺 保存方法:10℃以下 容器材質:プラ(PET) 小袋構成:1袋(スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】茹中華麺(国内製造)、唐辛子入魚介豚骨スープ、茹もやし、焼豚、鰹節粉末入辛みそ、ねぎ、味付メンマ、玉葱、唐辛子 / 加工澱粉、かんすい、調味料(アミノ酸等)、酸味料、pH調整剤、グリシン、酢酸Ca、酒精、酸化防止剤(V.C)、増粘剤(キサンタン)、香辛料、カラメル色素、パプリカ色素、乳化剤、酵素、トレハロース、ダイズ多糖類、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)(本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産しています) |
実食開始
茹で中華麺は容器に直接入っているのですが、液体スープとの間には薄い透明のフィルムが挟んであるので、スープを取り出したらフィルムを引っ剥がします。で、この上からスープを投入し、麺を解すのですが‥‥解れないのなんのってw(麺一本いっぽんが完全に独立するまでに要した時間は3分弱)。
ひとまず添付のスープで麺を解し、それから中皿の具材をトッピングしたのですが、ぶっちゃけストレスw トッピングのラインナップが賑やかなので、調理後の雰囲気は悪くないけれど、出先の合間や仕事中に食べるのでなければ “ちょっと面倒でも麺をザルに移して流水で解し、氷水で締めるのがベスト” かもしれません。
ちなみに1食あたりのカロリーは536kcal、糖質は75.8gということで、数値だけ見るとレギュラーサイズの「日清焼そばU.F.O.」よりも低いのですが、6.95gという食塩相当量の高さには気を付けたいところ。はたして “辛辛魚らしさ” は感じられるのか、引き続き体感的な辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1包装当り |
カロリー:536kcal たん白質:23.0g 脂 質:14.8g 炭水化物:79.7g (糖 質:75.8g) (食物繊維:3.9g) 食塩相当量:6.95g(推定値) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
再現度は低いけど食べ応えはある
表面は摩擦抵抗ゼロの滑らかさで、それはそれは麺リフトの撮影に苦労したんですけどw 喉越しのよさについては申し分なし。一見すると饂飩(うどん)のような雰囲気ですが、それとは異なるコシはもちろん、けっこう強めに梘水(かんすい)特有のニオイが残っているため、饂飩っぽい質感ではありません。個人的に梘水臭は嫌いじゃないんですけど、コンビニのラーメンにしては目立ちますね。
茹でた麺を瞬間的に冷やし、それから容器に収めて発送しているわけなので、どうしても茹で置き感は残ります。ただ、ほぐすのに手間取ってもブチブチと切れることがなかったり、噛んでいる間にも一定のコシが保たれていたり、思っていたほど頼りない麺ではありません。念のため重量を計測してみたところ223.3gだったので、調理前は150g前後かと思いますけど、それなりに食べ応えがありました。
ちなみに私は近畿エリアのローソンで購入したので、製造者はオイシスの加古川工場となっているのですが、コンビニの日配食品は地域によってメーカーが変わります。とくに麺類の場合、各工場の製麺技術や製麺設備に大きな差が生じることもある、つまり麺の仕上がりに地域差が生じることも珍しくないため、それについてはご理解ください。
スープ
おいしいけどデフォルメは否めない
スープが入っている小袋はズッシリと重く、中身はドロドロではないけれど、サラッとしているわけではありません。原材料名では「唐辛子入魚介豚骨スープ」と簡潔に表現しているため、ここから内訳を弾き出すのは難しいのですが、ひとまず魚介は鰹(かつお)が主軸。ほんのりと煮干しを並行して感じるものの、鯖(さば)は使っていないようで、鰹の魚粉と鰹のエキスを中心に据えた魚介感。
動物系は比較的に白湯(ぱいたん)寄りの豚骨を中心に、ややガーリックのアクセントは強く、白ご飯と一緒に食べたくなるくらい濃いめの味わいではあるものの、重心の低い豚骨感だったり、野菜をドロドロになるまで煮込んだようなコクだったり、そういった要素は見当たりません。これはこれと割り切れば美味しいものの、だいぶデフォルメされています。ただ、辛さはイイですよ。
食べ始めに「あ、なんだ‥‥こんなもんか」などと感じたのも束の間、即効性の辛味ではなく “蓄積型” で、途中から口の中と唇がヒリヒリ。それでも辛い食べ物が得意な方からすれば苦戦するほどではないですし、カップラーメンの「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」よりも大人しいレベルになりますが、熱の追い風なしで “激辛に片足を突っ込む辛さ” には到達している、なかなかに絶妙な絶妙でした。
具材
ハイライトは青ネギかもw
トッピングはチャーシュー、もやし、刻み玉葱、青ネギ、メンマ、辛辛魚玉と賑やかで、チャーシューはスーパーの出来合いみたいな感じなのですが、それだけに酒のツマミにもなるタイプ。もやしの瑞々しさとシャキシャキの刻み玉葱は飽きない工夫に嬉しい存在で、香りの強い青ネギは‥‥なんかこう、時間が経った機械切りの青ネギって独特のチープさというか、なんか美味しいですよねw
メンマは店舗の材木メンマほど絶大な存在感ではないけれど、柔らかくて食べやすく、意識的に拾うと箸休めに効果的。でもって決め手の辛辛魚玉なのですが、これは豆板醤・鰹節粉末・ごま油を練り固めたもので、辛さは大したことありません。しかし、けっこう鰹の主張が強く、それなりに塩気も伴うので、様子を見ながら少しずつ使ってみてください。
総評
なるほど辛さレベルは本物の「辛辛魚らーめん」もとい “それよりも辛い” と感じたのですが、ベジポタ系の要素だったり、どっしりとした豚骨感だったり、そういった部分は省かれていたので、再現度の高さでいえば当たらずと雖も遠からずといったところ。本店で提供されている「まぜそば」とも系統が違うため、これはこれと割り切って食べる必要があります。
しかし、単純に味だけでいえば悪くありません。あの「辛辛魚らーめん」を忠実に汁なしアレンジしているわけではないけれど、たしかに “旨辛” な仕上がりで、冷たいのに “ちゃんと辛い” ところには好感が抱けました。ひとまずデフォルトの状態で濃い味なので、ローソンで買える「半熟たまご」や「納豆」など、ちょい足しアレンジも検討してみてください【author・taka :a(大石敬之)】