豚骨×魚介×激辛の最高峰【麺処 井の庄】監修「辛辛魚らーめん」2022解禁!! さらにコク深く、重厚に。

スポンサーリンク
寿がきや食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月31日(月)新発売、寿がきや食品のカップ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(14代目)」の実食レビューです。

群雄割拠のラーメン業界で不動のポジションを確立した「麺処 井の庄」監修の激辛カップラーメン “2022” はアブラとスープのバランスを見直してアップデート!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。販売店などについても詳しく記載しているため、よろしければ最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん 2022

麺処井の庄(めんどころ・いのしょう)とは、東京都練馬区(石神井公園)で圧倒的な人気を博すラーメン店で、創業は2006年(平成18年)1月20日。店主の中村泰介(なかむら たいすけ)氏は、津田沼の名門「必勝軒(ひっしょうけん)」と「蒙古タンメン中本(もうこタンメンなかもと)池袋店」出身の経歴を持ち、豚骨×魚介×激辛の最高傑作「辛辛魚(からからうお)らーめん」を生み出しました。

2022年は「さらにコク深く重厚」がキーワード

今回の新商品「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」は、2009年(平成21年)1月26日の発売以来、毎年恒例となっている “冬の風物詩” で、その当初より愛知県豊明市沓掛町に本社を置く寿がきや食品と共同開発。激辛クラスのスープを特徴とするカップ麺なので、間違いなく人を選ぶ商品になりますが、同時に熱狂的なファンが多いことでも知られます。

実際の「麺処 井の庄」で提供されている「辛辛魚らーめん」は、ラーメン業界の用語でゲンコツと呼ばれる豚の大腿骨に、モミジ(鶏の足)や豚足、鶏ガラ、豚肉、背脂、鶏油(ちーゆ)など、厳選した動物系の原料を大量に使い、なおかつジャガイモや玉ねぎといった野菜を加え、それらの原形がなくなるまで煮込むこと15〜16時間。

豚骨の中に潜む髄(ずい)のエキスまで抽出したベジポタ系のスープを軸に、焙煎唐辛子の風味を特徴とする芳ばしい自家製ラー油を合わせ、麺は三河屋製麺の特注麺を使用。具材には採算度外視のサイズに切り出された極厚の豚バラチャーシューを筆頭に、極太サイズの材木メンマと輪切りの白ネギを添え、仕上げに「辛辛魚らーめん」を象徴する辛い魚粉を山のように盛り付けたら着丼です。

写真は「麺処 井の庄」本店の「辛辛魚らーめん」

それを再現した歴代「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」のスープにベジポタ系の要素はなく、実は “本物の「辛辛魚らーめん」よりも圧倒的に辛い” など、かなりデフォルメされている部分も多いのですが、毎年この時期を楽しみにしているファンの数は年々増加傾向にあり、すでに不動の地位を確立しているのも事実。

私は2014年1月27日発売品(6代目)を “最強の辛辛魚” と評価しているのですが、2019年2月18日発売品(11代目)と2020年1月27日発売品(12代目)からクオリティは安定し始め、このブログでは滅多に出ない超高評価の「★8」を記録。2021年1月26日発売品(13代目)では “前年と比較して辛味が弱くなった” ものの、同時に “豚骨感と魚粉の勢いが増した” と感じました。

かくして発売14年目を迎えた2022年版「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(14代目)」は、寿がきや食品の広報曰く “お店の味に近づけるべく、油とスープのバランスにこだわり、豚骨・魚介の旨みを引き立てました” との紹介で、スープの配合を見直した様子。パッケージでも「さらにコク深く重厚」とアピールしているため、それに伴うトレードオフが生じていないかどうかが重要なポイント。

撮影協力:ローソン店舗

ちなみにTwitterでは “どこにも売ってない” や “どこに売ってる?” などの売り切れ情報ツイートが乱立していましたが、2022年の「辛辛魚らーめん」もコンビニ先行発売なので、実質的な発売日は2月1日(火)より順次。月曜日の段階では、値札はあるのに棚は空っぽの店舗が多く、もう売り切れたの!? と勘違いしやすい状況となっていましたが、おおむね火曜日の夕方には出揃っていると思います。

開封

小袋の構成は前回から変わっていない

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入スープ」に、後入れの「液体スープ」と「後入れ粉末スープ」で合計3種類。小袋の構成は前回と共通で、メーカー希望小売価格も260円(税別)のまま据え置きなのですが、後入れ粉末スープの小袋はデザインが変わっているのと、ローソンでの販売価格は税込280円から税込281円に値上がりしていました。

全粒粉入太麺(※小麦粉に占める割合5%)

麺は引き続き全粒粉を配合したノンフライ麺で、製造所は「加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場」から「寿がきや食品株式会社 関東工場」に変わっていますが、2021年6月末日、テーブルマークが同工場の土地建物と機械設備一式を寿がきや食品に譲渡。さらに従業員も寿がきや食品に転籍しているため、ほぼ名称が変わっただけという認識で問題ありません。

販売店はコンビニ先行と前述しましたが、1週間遅れの2月7日以降になると、コンビニ以外の店舗でも販売されるため、PB(プライベートブランド)ではなくNB(ナショナルブランド)商品。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ローソン」と「ミニストップ」での取り扱いが多く、新潟県、北陸、岐阜県、愛知県、三重県のセブンイレブン店舗(一部を除く)でも販売されているようです。

※ただし、寿がきや食品が販売する商品は、流通の関係で “沖縄には売ってない” ため、沖縄での入手は困難な商品になるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん
製造者:寿がきや食品株式会社
製造所:関東工場(群馬県高崎市新町2330-26)
内容量:136g(めん75g)
商品コード:4901677190291(JAN)
発売日:2022年01月31日(月)
実食日:2022年02月01日(火)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:281円(税込)
希望小売価格:260円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(かやく入スープ・液体スープ・後入れ粉末スープ

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、小麦たん白、植物油脂、大豆食物繊維、たん白加水分解物)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、動物油脂、唐辛子、糖類、香味油、粉末かつお節、たん白加水分解物、チキンエキス、ポーク調味油、しょうゆ調味料、デキストリン、食塩、ポークパウダー、ガーリックペースト)、かやく(ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、着色料(カラメル、クチナシ、パプリカ色素)、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、香辛料抽出物、酸化防止剤(V.E)、香料、(一部に卵・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

「かやく入スープ」のみ先入れ

別添の小袋は「かやく入スープ」のみ先入れで、味付用の粉末スープと赤唐辛子、さらにフリーズドライのネギが気持ち程度に入っているのも前回と同じフレームワーク。ただ、念のため作り方を確認してみると “必要なお湯の目安量が450mlから420mlに減っている” ため、その変化が興味深いところ。

ちょっと辛魚粉の量が増えた気も‥‥

かやく入スープを麺の上にあけたら、熱闘を内側の線まで注ぎ、フタの上で液体スープの小袋を温めながら、待つこと4分。時間になったら粉末スープを完全に溶かし、液体スープを馴染ませて、仕上げに後入れ粉末スープ(辛魚粉)をトッピングしたら出来上がり。内容量は昨年と完全に一致するのですが、カロリーの値は492kcalから481kcalに下がり、カルシウムの値も340mgから299mgに減少。

なぜか脂質の値だけは0.1gも変わっていませんが、それ以外の栄養成分を示す値は微妙に減っていたので、必要なお湯の目安量を減らし、濃度を調整しているような予感も‥‥。というわけで、前回(2021年発売品)からの変化についてはもちろん、本物との違いや再現度の高さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(136g)あたり
カロリー:481kcal
たん白質:14.8g
脂  質:18.0g
炭水化物:65.1g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:5.3g)
カルシウム:299mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:481kcal(めん・かやく:301kcal)(スープ:180kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

原材料の配合を見直していた

6.0

本物の「辛辛魚らーめん」に使われている三河屋製麺の特注麺に全粒粉は練り込まれておらず、もちもちとした粘りよりも内側からバツッ、と弾けるような食感が印象的で、形状も太めのストレート。対してカップ麺の「辛辛魚らーめん」に使われているノンフライ麺は、ちぢれの強い多加水麺なので、再現度は高くありません。

ちょっと伸びにくくなったかも?

後述するスープの辛味も強いため、麺に練り込まれている全粒粉が目立って主張してくることはないけれど、しっかりとしたコシでスープに埋没しない存在感を放ちつつ、同時に強めの縮れがスープをガッチリと絡め取り、麺が孤立することもない適切なバランス感。麺重量も前回から変わっていなかったので、同じノンフライ麺だと‥‥いや、厳密にいうと違いますね。

そこまで劇的な変化が生じているわけではなく、使用している原材料も同じなのですが、植物油脂と小麦たん白の配合が変わっています。ちょっと伸びにくいと感じたのは、前回のノンフライ麺よりも小麦たん白の使用割合が高かったので、その微調整が功を奏したのかもしれません。

スープ

結論からいうと前回よりも辛くなった

8.0

先入れの「かやく入スープ」については、これといって大きく変わった様子はなく、この時点で唐辛子のピリッとした辛味と芳ばしい風味を感じますが、まだまだ激辛ではありません。また「辛辛魚」を構築する上で必要不可欠な “魚” についての要素もないので、あくまでも土台を支えることに徹しています。

ただ、ここに含まれる “とろみ成分” が全体の濃厚感を飛躍的に高めてくれるのと、人工的な旨み成分と巧妙な甘さが中毒性を演出してくれるので、粉末スープの溶け残りがないように、しっかりと混ぜ合わせてから液体スープを加えるのがポイント。

しょうゆ感UP

かやく入スープに大きく変わった様子はないと前述したばかりですが、液体スープは前回よりも醤油感が強く、前回よりも攻撃的なテイストに。あいかわらずベジポタ系の要素は皆無に等しいものの、豚骨感については前回と同様に濃密で、さらに中毒性を高めるためにガーリックペーストの香味を忍ばせるなど、ただ辛いだけのスープではありません。

かやく入スープ+液体スープでの辛さレベルは、おそらく一般的に見ても中辛〜ふつうに辛口(ちょっと手前)程度だと思います。しかし、後入れ粉末スープ(辛い魚粉)を馴染ませると、3口目くらいから急に辛さが牙を剥き始め、それに負けないほど荒々しい鰹の削り粉が織り成すテイストは、まさに「辛辛魚らーめん」ならではのアイデンティティ。

唐辛子と魚粉も力強くなった

液体スープにおける醤油のキレが増しただけでなく、辛さも明らかに上がっていたので、前回でギリギリだった方は要注意。辛さレベルとしては前々回と同等くらいだったのと、それでも飲み進めてしまう旨みとコクの持ち主なので、嫌な辛さではないのですが、すくなくとも辛い食べ物が苦手な方にはオススメできないレベルに到達しています。

かやく

慣れましょうw

3.0

たとえば寿がきや食品の公式ウェブサイト内を見ると、めんやスープについての特徴は丁寧に記載されているのですが、かやくの項目のみ “ネギ。” と極限にシンプルで‥‥いや、ほんとうにw

出典:TOP > 商品情報 > 麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(寿がきや食品)

2012年1月23日発売の「4代目」までは焼き海苔も別添していましたが、2013年1月28日発売の「5代目(限界突破 辛さリミット解放!!)」以降、かやくはネギのみに変更され、2022年も例に漏れず。ただ、焼き海苔なら自分でも用意できますし、スープの満足度が高いので、もちろん長年の慣れもあると思いますけどw そこまで気にならないといえば気にならないかもしれません。

総評

8.0

2021年の辛辛魚らーめん(13代目)と比較して、2022年のスープは明らかに辛味が強くなっていたのと、しょうゆ感もキレを増し、ノンフライ麺も伸びにくく改良するなど、たしかな変化を感じる仕上がり。個人的に前回のスープは “ギリギリ激辛に片足を突っ込むくらいの辛さ” だと感じていたのですが、今年は現在の市場における水準で判定しても、充分に “激辛” だと思います。

本文中でも触れたように、月曜日は値札だけのコンビニも多かったと思いますが、火曜日より順次販売開始となっているため、ファンの方は要チェック。1週間後には多くのネット通販サイトでも取り扱いが始まると思うので、そこでの入手を検討している方は、くれぐれも法外な高額出品に注意しつつ “豚骨×魚介×激辛の最高峰” を存分に楽しんでください【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました