平日20食限定!? 中華そば処【琴平荘】監修のカップ麺「味噌そば」ファミリーマートで再販売!! 前回との違いは‥‥

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月30日(火)ファミリーマート限定発売、東洋水産のカップ麺「中華そば処 琴平荘 味噌そば(二代目)」の実食レビューです。

山形県鶴岡市の名店「中華そば処 琴平荘」が誇る平日20食限定のメニュー「味噌そば」の味わいを再現したカップラーメンが再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華そば処 琴平荘 味噌そば(二代目)

中華そば処 琴平荘(こんぴらそう)とは、雄々しい日本海の荒波が打ち付ける、山形県鶴岡市三瀬己の沿岸に建ち、営業期間も10月1日〜5月31日限定という特殊な環境下にありながら、週末になると昼営業のみで1日500人以上の客が訪れる大行列店。もとは1965年(昭和40年)創業の民宿「旅館 琴平荘」を前身とし、2002年(平成14年)11月から「中華そば処」としての営業が始まりました。

令和3年度(第20期)の営業期間は10月1日〜5月31日 11:00〜14:00

今回の新商品「中華そば処 琴平荘 味噌そば」は、琴平荘の代表・掛神淳(かけがみ あつし)店主監修のもと、平日に20食限定で提供されている「味噌そば」の味わいを再現したカップラーメンで、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産と共同開発。コンビニの中でも「ファミリーマート」にしか売ってない、販路限定のPB(プライベートブランド)商品です。

琴平荘の店舗で提供されている「味噌そば」のスープには、市場での仕入れから下拵え・天日干し・焼きに至るまで、すべての工程を店主自らが手掛けるアゴ(とびうお)の焼き干しを筆頭に、サバ(稚魚)や鰯の煮干しを絶妙なバランスで合わせ、山形県鶴岡市の由良漁港で採れた小鯛の煮干しと魚醤を隠し味に使用しているのもポイント。

動物系はゲンコツと呼ばれる豚の大腿骨や脛骨に、豚の骨だけでなく肉からも旨みを抽出。さらに岩手県産の丸鶏やモミジ(鶏の足)も加え、タレには山形県産の庄内米を使用した白味噌をブレンド。香味野菜は生姜やニンニク・玉葱・長葱などを使い、にんにくオイルで炒めた数種類のスパイスを加え、麺は琴平荘専用粉で打つ「味噌そば」のためにチューニングした自家製麺と徹底したフレームワーク。

カップ麺でも鯛の隠し味と白味噌ベースのタレを再現

それを再現したカップ麺のパッケージにも “鯛の旨味が隠し味。白味噌ベースのまろやかで芳醇な-・” と、味の概要が解説されているように、ひとまず「鯛」と「白味噌」については押さえている様子。実は約2年前となる2020年1月7日「中華そば処 琴平荘 味噌そば」というファミリーマート限定のカップラーメンが発売されていたので、即席カップめんとしての「味噌そば」は二代目。

2020年1月発売品では、東洋水産が誇る「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」の特許技術 “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺を搭載し、きちんとスープのタレも白味噌仕立て。鯛の旨みについては、文字通り隠し味に過ぎなかったものの、きちんと意識されていました。しかし、ほとんど青魚系の味を感じることはなく、琴平荘の代名詞といっても過言ではないアゴの焼き干しも行方不明。

今回の二代目「味噌そば」にも “生麺ゆでてうまいまま製法” のノンフライ麺を合わせているようなので、麺の基礎クオリティについては間違いなさそうですが、前回のノンフライ麺は店舗の自家製麺と雰囲気が異なる仕上がりだったこともあり、このブログでは10段階基準で及第点以上(しかしながら上出来に届かず)を意味する「★4」と評価しました。

今年も特許技術「生麺ゆでてうまいまま製法」を採用

初代と比較してパッケージのデザインは変わっていますが、商品名は完全に一致。ただ、念のためカロリーなどの栄養成分表示を比較してみたところ、すこし変動が見られたので、まったくテコ入れなしの再販ではありません。はたして再現度に磨きをかけてきたのか、それとも——。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」で合計3袋。小袋を入れる順番と数は2020年1月発売品と比較して変わっていませんが、それぞれ小袋の色が変わっている、つまり中身も変えている確率が高いということ。

調理前のノンフライ麺は白っぽい見た目

麺はパッケージにも記載されていた “生麺ゆでてうまいまま製法”(特許5719064号)のノンフライ麺で、こんにゃくを練り込んでいるのが最大の特徴。これについても2020年1月発売品と共通の項目になりますが、よく見ると原材料名が違うのと、麺の重量が75gから70gに減っているのも大きな違い。

ファミリーマート通常価格は258円(税込278円)だったので、値段は2020年1月発売品から据え置きですが、麺の重量を微妙に減らし、値上げを回避(コストを調整)した様子。どちらにせよコンビニ限定のカップラーメンで税込278円という販売価格は高額な部類に入るため、それ相応の満足度に期待したいところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華そば処 琴平荘 味噌そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:120g(めん70g)
商品コード:4901990370394(JAN)
発売日:2021年11月30日(火)
実食日:2021年12月01日(水)
発売地域:全国
取得店舗:ファミリーマート
商品購入価格:278円(税込)
ファミリーマート通常価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(みそ、ポークエキス、豚脂、植物油、りんご果汁、香辛料、砂糖、でん粉、食塩、野菜エキス、ゼラチン、魚醤(魚介類)、酵母エキス、ごま、しょうゆ、たん白加水分解物、鯛エキス)、かやく(焼豚、メンマ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチン・魚醤(魚介類)を含む)

実食開始

かやくの内容は2020年1月発売品と共通

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、そこそこ大きめの丸い焼豚に、斜め切りのネギとメンマを組み合わせた構成は、2020年1月発売品と共通する項目。以前にサークルK・サンクスが展開していたオリジナルカップ麺の最後を飾った商品「マルちゃん 琴平荘 中華そば」(2016年8月30日発売品)にはレトルトタイプのメンマを搭載していましたが、2017年11月発売品以降、乾燥かやくに変わりました。

調理後の見た目は前回と同じ雰囲気

あとは熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら、待つこと5分。時間になったらノンフライ麺をほぐし “粉末スープを完全に溶かしてから液体スープの順に” 加え、よく混ぜ合わせたら完成です。スープの詳細については後述しますが、それを入れる前に漂ってくる小麦の香りが恐ろしいほどリアルでビックリ。

ちなみに店舗で「味噌そば」を注文すると、好きなタイミングでトッピングできる自家製の辣油も付いてくるのですが、途中で味変できる小袋の別添などはなく、それについては今年も再現されていませんでした。というわけで、引き続き再現度の高さや前回との違いにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:427kcal
たん白質:13.7g
脂  質:14.8g
炭水化物:59.7g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:156mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:427kcal(めん・かやく:321kcal)(スープ:106kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現性を度外視したら★7クラス

6.0

前回のノンフライ麺に “乳糖” は使われていませんでしたが、2021年12月現在の「汁なし担々麺」と「濃厚こくソース焼そば」を除く「マルちゃん正麺 カップ」シリーズのノンフライ麺と同じように “乳糖” を追加した現行仕様。これは2021年9月6日に実施された「マルちゃん正麺 カップ」のリニューアルに伴う変更で、なめらかさをキープしつつ、ほぐれの改善と弾力の向上を実現しました。

完全に次のステージに突入してる

やや箸で持ち上げたときの重量感は衰えましたが、ノンフライ麺としての基礎クオリティは高く、鼻に抜ける芳醇な小麦の香りとコシの強さにも定評のある逸品。ただ、店舗の「味噌そば」に使われている専用の自家製麺は “加水率50%以上の超多加水麺” で、形状も縮れが強い中太ちぢれ麺なのに対し、今回のノンフライ麺はストレートに近く、加水率も低めの設定。

そのため「琴平荘」で提供されている自家製麺の印象とは大幅に異なるのですが、なんのこれしきカタめに茹で上げたような食感と駆け抜ける小麦の風味は恐ろしいほどにリアル。再現度の高さを重視した場合、イマイチと評価しなければいけないノンフライ麺ではあるものの、スープとの相性に問題はなく、まるで生麺のような品質には感動を覚えたので、高く評価せざるを得ませんでした。

スープ

今年は鯛と一緒に焼き干しが泳いでる

5.0

先に粉末スープだけの状態で味を確認したところ、あくまで下支えに徹するような内容となっていたのですが、前回のスープからは感じ取れなかった “焼き干しを彷彿とさせる芳ばしさ” があり、それとはベクトルの違う煎り胡麻の芳ばしさも好印象。

イッキに臨場感がブースト

続けて液体スープを加えると、途端に全体の表情が一変。表面に浮かぶオイルは豚脂と植物油のミックスで、体感的には豚脂の芳ばしい風味が強く、丸鶏やモミジの旨みは意識されていませんが、どちらかというと清湯(ちんたん)系の豚骨スープを軸に、タレの合わせ味噌も白味噌に寄ったブレンド。

今年も鯛の旨みは下支えに過ぎない存在ですが、一般的に使われる煮干しや鰹節とは異なる出汁(だし)が泳ぎ、りんご果汁で味の奥行きを広げる手法も面白く、魚醤を隠し味に使っているところも再現度を高める上で重要なポイント。たん白加水分解物の使用率が高くなっていますが、原材料自体は前回と共通で、しかしながら今年は “焼き干しを彷彿とさせる芳ばしさ” が印象に残りました。

具材

具材については仕方ないかな‥‥

3.0

ネギはフリーズドライで加工された斜め切りの資材だったので、これについてはナチュラルで好印象。しかし、大きめの丸い焼豚は成型肉で、特有のプリッとした弾力と風味も人工的。

メンマも繊維質が強く、ちょっと食い気味に感じたのですが、ノンフライ麺とスープのクオリティを思えば妥協すべき項目かもしれません。でも、可能であればレトルトメンマ(「激めん ワンタンメン」とかに入ってるアレ)の搭載も検討してください。

総評

5.0

ノンフライ麺については再現度を無視しているような仕上がりですが、それでも敬服せざるを得ないほどリアルな質感で、今年はスープから焼き干しっぽさを感じられた、というのも評価に星ひとつ上乗せした理由。再現度を突き詰めるのであれば、やはり手直しすべきところもありますけど、北海道の味噌ラーメンとはベクトルの違う、オリジナリティに富んだ一杯でした。

おそらく次は醤油ベースの「中華そば」を出してくると思うのですが、これまでは店舗の「中華そば(あっさり)」を再現していたので、それよりも濃厚な「中華そば(こってり)」を商品化する、もしくはカップ麺のためだけに企画したオリジナル商品など、新たな展開にも期待しています。なお今回の「味噌そば」も数量限定なので、気になっている方は、お早めに【author・taka :a(大石敬之)】

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