ミシュラン4年連続 “一つ星” の鬼才「SOBA HOUSE 金色不如帰」監修「真鯛と蛤の塩そば」をカップ麺で再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年6月20日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「金色不如帰監修 はまぐりだしの塩そば」の実食レビューです。

路地裏の革命児と呼ばれた鬼才「SOBA HOUSE 金色不如帰 新宿御苑本店」監修によるカップラーメンついに復活「真鯛と蛤の塩そば」を “サンヨー食品独自の高密度製法” で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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金色不如帰監修 はまぐりだしの塩そば

SOBA HOUSE 金色不如帰(そば はうす こんじきほととぎす)とは、ラーメン激戦区として知られる新宿で絶大な人気を誇るラーメン店で、和食やイタリアン、フレンチの技法を巧みに取り入れながら、唯一無二の世界観を提供。同店の代名詞といっても過言ではない大量の蛤(はまぐり)を中心に、80種もの食材を使用したオンリーワンの味わいは、日本国内のみならず、世界の舌をも唸らせました。

日本が世界に誇る名店「SOBA HOUSE 金色不如帰」監修

今回の新商品「金色不如帰監修 はまぐりだしの塩そば」は、蛤や真鯛、乾物など、厳然に厳選を重ねた至高のスープに、イタリア産の白トリュフオイルやセップ茸の自家製デュクセルが添えらる「真鯛と蛤の塩そば」を再現したカップラーメンで、金色不如帰の店主とサンヨー食品が共同開発。現在『ミシュランガイド東京』4年連続 “一つ星” 継続中の名店が監修という箔付きから、話題性は申し分ありません。

2022年6月現在、東京都新宿区新宿2丁目・新宿御苑前を拠点にしている「SOBA HOUSE 金色不如帰」ですが、2006年(平成18年)1月11日11時11分11秒、東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目の路地裏に「そばはうす 不如帰」の屋号で創業したのが始まり。人通りが少ない路地裏で、開業当初は相手にされず、1日5杯程度の売上が続き、2年もの間ずっと閑古鳥が鳴き続けた過去を持っている金色の不如帰。

しかし、店主の山本敦之(やまもと あつし)氏は、都内のラーメン店で “もっとも厳しい修行先” に数えられる「永福町 大勝軒」出身の経歴を持ち、7回の面接を乗り越え、26歳の頃に弟子入り。2000年10月から2005年2月までの4年半、厳しい職場で叩き上げられた根性の強さは常人の理解を超えるほど、並大抵のレベルではありません。

カップ麺に掲載されているのは現「新宿御苑本店」の写真

出汁に使った煮干し1匹の違いが分かるほど、自らの舌を徹底的に研ぎ澄まし、様々な味を記憶させ、どの組み合わせがベストなのか頭の中で構築する。その地道な作業を繰り返した賜物こそが「蛤」「豚」「乾物」のスープを別々の寸胴で取り、丼の中で合わせる業界初の「トリプルスープ」で、絶対的な味覚を持つ山本店主にしかできない神業。かくして大きな転機が訪れたのは、開業2年目の話。

同じ店舗で曜日ごとに屋号や味を変える二毛作営業が流行っていた頃、木曜日(昼)限定の2ndブランド「一汁三にぼし 裏不如帰」を開始。その頃から路地裏に行列が目立ち始め、2014年10月には屋号を現在の「SOBAHOUSE 金色不如帰」に改称し、その数ヶ月後『ミシュランガイド東京2015』より新設されたラーメン部門で「ビブグルマン」に選ばれ、世界の舌が認めるレベルの高さを実証しました。

以降は破竹の勢いで4年連続ビブグルマン(ミシュランガイド東京2015-2018)に名を連ねた後、自家製麺の導入を理由に、2018年5月25日から現在の新宿御苑前に移転オープン。さらなる進化を遂げた「SOBA HOUSE 金色不如帰」渾身の一杯は、翌年の『ミシュランガイド東京2019』において “日本のラーメン店では3店舗目の一つ星” を獲得し、現在にかけて4年連続「一つ星」を継続しています。

「金色不如帰」監修のカップ麺は2015年2月から続く

そんな「金色不如帰」監修によるカップラーメンといえば、2015年2月23日発売の「サッポロ一番 名店の味 金色不如帰 トリュフ香る塩そば」を皮切りに、一貫してサンヨー食品とのコラボを続け、近年はローソン限定のPB(プライベートブランド)商品を監修していましたが、数年ぶりにサンヨー食品のNB(ナショナルブランド)からのリリースということで、実食を楽しみにしていました。

開封

まずはフタの上に別添されている小袋を取る

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」1袋で、製品スタイルはローソン限定商品としてリリースされた「金色不如帰 蛤だしの塩そば」(2020年9月1日発売品 / 以下「前回」)と同じ縦型ビッグを採用しているのですが、容器の材質は紙からPP(ポリプロピレン)樹脂に変わっています。

かやくは少し頼りないか‥‥

かやくは味付鶏肉そぼろ、メンマ、ネギの計3種で、縦型ビッグのカップラーメンとしては妥当に思える取り合わせです。しかし、前回の縦型ビッグにはセップ茸(ポルチーニ)のデュクセルをイメージしてキノコ(品種は「ぶなしめじ」でしたけど)を採用していたので、ちょっと寂しさを覚える変更点。

メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、すこし高めに思えるかもしれませんが、2022年6月1日出荷分から適用されている価格改定前の基準に戻すと220円(税別)の商品に該当します。つまり、2022年6月1日出荷分以降の縦型ビッグにおける標準的なメーカー希望小売価格は245円(税別)が基準になるため、この数字に慣れておいてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:金色不如帰監修 はまぐりだしの塩そば
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:89g(めん70g)
商品コード:4901734046189(JAN)
発売日:2022年06月20日(月)
実食日:2022年06月22日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(小麦全粒粉5%)(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(食塩、魚介エキス(魚介類)、糖類、豚脂、植物油脂、ポーク調味料、昆布エキス、しょうゆ、香辛料、マッシュルームエキス、たん白加水分解物、香味油、みりん、酵母エキス)、かやく(味付鶏肉そぼろ、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、レシチン、酒精、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタン)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・魚介エキス(魚介類)を含む)※魚介エキスを使用していますので、魚介類が含まれています。本製品に使用している魚介エキスの原料(はまぐり、あさりなどの二枚貝)には、かにが共生しています。

実食開始

麺には小麦全粒粉を5%使用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。サンヨー食品の縦型ビッグ製品は、麺の仕上がりが総評を大きく左右する傾向があるため、ここが一つの正念場。ときには不安を覚えるポイントではあるものの、今回はサンヨー食品 “独自の高密度製法により、密度感のあるコシと、しなやかさのある細めんに仕上げました” とのことなので、おもわず期待が高まります。

香りに刮目

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「仕上げの小袋」を温めながら待つこと3分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。容器側面や商品名に “トリュフ” の文字はないけれど、仕上げの小袋を加えた途端にトリュフの香りが強く漂ってくる、上品かつ大胆なファーストインプレッションは印象に残ること間違いなし。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き蛤の存在感やサンヨー食品独自の高密度製法に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(89g)あたり
カロリー:358kcal
たん白質:7.7g
脂  質:12.8g
炭水化物:53.1g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.52mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:358kcal(めん・かやく:302kcal)(スープ:56kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

中心部に歯応えを残す低加水麺

5.0

幡ヶ谷時代の店舗では三河屋製麺の全粒粉入り中細ストレート麺を使っていましたが、現在の新宿御苑に移転してから北海道産のブランド小麦「春よ恋」を主体に、数種の国産小麦を合わせ、春よ恋の石臼挽き全粒粉を配合した自家製麺に変更。しなやかさとコシを両立した細めのストレート麺は、多くのマニアから信頼の声を集めています。

30秒くらい長めに待ってもいいかも

対して今回の油揚げ麺は文字通り油で揚げているため、どうしても特有のニオイを伴いますが、ほぼ縮れのない形状は見事。加水率は低めの設定で、食べ始めは中心部にプツッとした歯応えを残し、麺単体としての存在感を確立させながら、スープの邪魔をしないように配慮する、このバランス感は有名店の名を冠したカップラーメンで重要なポイント。

どうしても特有のニオイを伴うと前述しましたが、仕上げの小袋に含まれるトリュフの個性が強いので、実際のところ食べている間は気になりません。あくまでもカップラーメンの枠組みを出ない仕上がりではあるものの、練り込まれた全粒粉の繊細な芳ばしさも意識的に噛むと意味を成している、後述のスープに対して適切に思える取り合わせでした。

スープ

蛤どぉーん! トリュフばぁーん! じゃなくて大胆だけど繊細

6.0

まずは「仕上げの小袋」を使わずに、粉末スープ単体での味を確認してみたところ、この時点では蛤よりも鯛が強く、ほかの繊細な部分に油揚げ麺が干渉している状態。ただ、油揚げ麺ならではの芳ばしさが功を奏し、焼いた鯛の骨に通じる表情が見えたので、そこは面白いと感じた発見。

でもって決め手は仕上げの小袋ですよ

そこに「仕上げの小袋」を加えると‥‥いやいや、あいかわらず個性的ですね。丸みを帯びながらも全面に主張してくるトリュフの香りを筆頭に、それを優しく包み込むバターのようなコクが味わい深く、イタリアンやフレンチを彷彿とさせる面持ちにシフト。

さらに二枚貝を中心とする魚介エキスの存在感も飛躍的に上がり、蛤の膨よかな旨味を軸に据えながら、それよりも舌の脇にキュッ、と鋭く訴えかけてくるアサリも明確で、金色不如帰監修の恩恵はもちろん、サンヨー食品は貝だしに強いメーカーという特性を再認識。昆布や醤油、みりんで和の面持ちを残しつつ、向かっているベクトルは洋風で、マッシュルームエキスの隠し味に妙を感じました。

具材

スープの個性を思えば

4.0

味付鶏肉そぼろ、メンマ、ネギは、いずれも他の商品に使われている具材なので、なんの特別感もありません。実際の「真鯛と蛤の塩そば」には、2種のチャーシューに、ハーブ、穂先メンマ、味変用のポルチーニデュクセル、インカベリー(食用ホオズキ)ソース、ベーコンビッツにした国産黒豚のパンチェッタ等々。

とにかく凄まじい構成なので、到底その足元にも及ばないラインナップではあるものの、しっかりスープが個性的だった分、具材については気になりませんでした。

総評

5.0

約2年ぶりの復活‥‥いや、NB商品としてのカップラーメンは2015年11月24日発売の「サッポロ一番 名店の味 金色不如帰 醤油そば」以来の話なので、大判どんぶり型・ノンフライ麺の本気モードで再現してほしかった悔いもありますが、舌に染み込んでくる二枚貝の旨味と芳醇なトリュフの香りが記憶に残る個性的な一杯。

また今回のNB解禁で “ローソン限定の縛りが外れた” ところも見逃せないため、次は即席カップめん業界をアッと驚かせる革新的な展開にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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