高コスパ!! ファミリーマート限定「けやき 濃厚辛味噌ラーメン」本場の名店・札幌 “にとりのけやき” 監修の一杯に新展開

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年7月28日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、日清食品「けやき 濃厚辛味噌ラーメン」の実食レビューです。

本場の名店・札幌「にとりのけやき」が監修したファミマのカップラーメンが製品スタイルを刷新!!

辛い?辛くない?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

けやき 濃厚辛味噌ラーメン

にとりのけやき(欅)とは、北海道札幌市中央区に本店を置く札幌味噌拉麺専門店で、現在の運営母体は株式会社ニトリフーディング。その代表取締役社長を務める店主の似鳥栄喜(にとり えいき)氏は、1983年(昭和58年)に創作和食店「わびさび」を開業した経歴を持ち、札幌で “ほんとうに美味しい味噌ラーメンをつくりたい” との一念から1999年(平成11年)11月に現在の「すすきの本店」をオープンしました。

欅=けやき

創業当初から “五感に訴える一品料理としてのラーメン” をコンセプトに、2020年8月現在は「札幌味噌ラーメン専門店 けやき 新千歳空港店(国内線)」「札幌ラーメン 欅 新千歳空港店(国際線ゲート内)」「BISTRO JAPONAIS けやき 赤レンガテラス店」を運営している株式会社ニトリフーディングですが、中央区の「すすきの本店」のみカウンター10席の小規模な店舗で営業しています。

カップ麺のパッケージにも欅(けやき)と書いてあるように、創業当初の屋号は漢字で「欅」となっていましたが、修行時代を共にした兄弟子が札幌市豊平区に味噌ラーメン専門店「欅(けやき)美園店」を出店(※2004年10月28日開業、2018年10月28日閉店)。中央区の「欅」と豊平区の「欅 美園店」は厳密にいうと無関係にもかかわらず、メニューや箸立てのデザインまで中央区の「欅」と酷似したコンセプトで営業していました。

そのため “同じ系列の店なのでは——” と多くの混同や誤解を招き、豊平区の「欅 美園店」ではなく本家「欅」が現在の屋号「にとりのけやき」に改称することになるのですが、実は似鳥栄喜氏と株式会社ニトリホールディングスの代表取締役会長・似鳥昭雄(にとり あきお)氏は親戚関係にあり、家具屋のニトリが自社の商標権を本家「欅」に無償提供するかたちで決着したそうです。

撮影協力:ファミリーマート

と、裏話はさておき——今回の新商品「けやき 濃厚辛味噌ラーメン」は、けやきの店主・似鳥栄喜氏と日清食品株式会社の共同開発商品で、ファミリーマート限定販売のPBカップ麺として展開。もともとサークルK・サンクスのオリジナル商品として開発された2011年10月12日発売の「札幌すすきの 味噌ラーメン専門店 けやき」が同店監修の初代カップ麺で、第1弾から日清食品が製造を担当していました。

ファミリーマート専売品になってからも基本的にノンフライ麺を搭載した大判どんぶり型で、看板メニューの「味噌ラーメン」を再現していたのですが、今回は豆板醤(とうばんじゃん)とラー油の辛みがクセになる濃厚辛味噌とのこと。カップ麺の再現元は公表されていませんが、すすきの本店で提供している「辛いラーメン」もしくは「にら豆板ラーメン」をモデルにしているのかもしれません。

このブログでは2019年1月29日発売の「けやき 札幌味噌」及び2019年11月19日発売の「けやき 札幌味噌ラーメン」を記事にしているのですが、どちらも大判どんぶり型の容器で再現。移転前のブログでレビューした2015年12月22日発売の「プライムワン(Prime ONE)札幌味噌拉麺専門店 けやき 旨辛味噌ラーメン」以来の縦型ビッグなので、ファミリーマート専売品に切り替わってからは初採用の製品スタイル。

辛さレベルは “辛口” の3

ちなみに辛味噌系がテーマの商品も2015年12月発売の「旨辛味噌ラーメン」以来なので、けっこう新鮮味のある展開。ファミリーマートの公式ウェブサイトには “ポークの旨みにしょうがや魚介とニラの香り・辛味をきかせた辛味噌スープが特徴” とあったので、それらの特徴と実際の辛さレベルに注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「けやき特製辛ラー油」が1袋。念のため実店舗の「辛いラーメン」と「にら豆板ラーメン」について調べてみたところ、どちらも通常の味噌ラーメンに “ニラ風味の豆板醤” をトッピングしたラーメンで、辛さの程度は中位。調理後の見た目も商品の特徴も共通していたので、単純に呼び名が違うだけでしょうか。

具沢山で好印象(超いい香り)

具材は味付肉そぼろ、キャベツ、きくらげ、ねぎ、人参の5種類で、けっこう粉末スープの量が多く、お湯を入れる前から味噌の芳醇な香りが漂ってくるのですが、同時に野菜を炒めたような香りと焼き味噌を彷彿とさせる芳ばしさが並行し、臨場感が漂っている調理前。具材としてのニラは入っていないため、その風味については別添の「特製辛ラー油」が鍵を握っているようです。

2020年8月現在、縦型ビッグのカップラーメン(NB商品)をコンビニで購入すると、税込232円が標準的な値段となっているのですが、今回のファミリーマート通常価格は212円(税込228円)と良心的な値段。2019年11月発売の大判どんぶり型は、当時の価格で258円(税込278円)だったので、ずいぶんと手に取りやすい価格になりました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:けやき 濃厚辛味噌ラーメン
製造者:日清食品株式会社 静岡工場
製造所:静岡県焼津市相川17-2(F)
内容量:104g(めん70g)
商品コード:4902105261842(JAN)
発売日:2020年07月28日(火)
実食日:2020年08月01日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
希望小売価格:212円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製辛ラー油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、粉末みそ、食塩、植物油脂、糖類、でん粉、香辛料、ごま、クリーミングパウダー、ポーク調味料、小麦粉、みそ調味料、チキン調味料、魚醤、唐辛子みそ、いか粉末、みそ調味油)、かやく(味付肉そぼろ、キャベツ、きくらげ、ねぎ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、増粘多糖類、炭酸Ca、カラメル色素、カロチノイド色素、香辛料抽出物、セルロース、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、炭酸Mg、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ノンフライ麺は調理前70g

2015年12月発売のプライムワン時代に製造された「旨辛味噌ラーメン」には油揚げ麺を採用していたのに対し、2020年版は油で揚げていないノンフライ麺で、実店舗の熟成ちぢれ麺を彷彿とさせる黄色いビジュアル。縦型カップ麺にノンフライ麺といえば明星食品(スチームノンフライ製法)の十八番でしたが、最近は親会社の日清食品も意欲的に採用してくるため、以前よりも再現カップ麺の水準が高くなってきました。

かなり具沢山な調理直後

別添の「特製辛ラー油」は後入れなので、小袋を取ってから熱湯を注ぎ、フタをしめて待つこと5分。お湯でキャベツとキクラゲが膨れたのもボリュームアップの要因ですが、大きめの肉そぼろを筆頭に具沢山。やはりニラの香りは「特製辛ラー油」に添加されていて、それを入れる前から味噌と野菜の香りが漂っていたのですが、加えてニラの香りが食欲を刺激してくる調理直後。

ちなみにトロミ成分が仕込んであったので、粉末スープの溶け残りがないよう念入りにかき混ぜること、それから別添の特製辛ラー油は熱湯を注いでから待っている間にフタの上で温めてください。それでは、実際の辛さレベルはもちろん、ファミリーマートの商品情報に記載されていたポークの旨みや生姜、魚介のバランスにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(104g)あたり
カロリー:416kcal
たん白質:9.8g
脂  質:12.1g
炭水化物:66.9g
食塩相当量:7.4g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.9g)
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:208mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:416kcal(めん・かやく:299kcal)(スープ:117kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

どんぶり型に負けない完成度の高さ

6.5

実店舗で提供している麺は、1928年(昭和3年)に “うどん屋” として創業した札幌の老舗製麺所「さがみ屋製麺」の中太ちぢれ麺で、1週間は寝かせて熟成させているらしく、ぷりぷりとした食感が特徴。2019年11月発売品の大判どんぶり型に使われていたノンフライ麺は、粘り気こそ強くなかったものの、たまご麺を彷彿とさせるプリッとした歯切れの良さが印象的でした。

ちょっと長めに待つのがオススメ

対する縦型になった今回のカップ麺に使われているノンフライ麺は、2019年11月発売品よりもプリッとした弾力を抑えている硬めの食感で、啜り上げるたびに鼻を抜ける小麦の芳醇な香りと甘味が特筆すべきポイント。加水率は高めの設定で、摩擦抵抗の少ない表面は口当たりと喉越しがよく、それでいて適度な縮れと丁寧な下味からスープとの一体感も悪くありません。

お店のラーメンでは楽しめない、カップラーメン特有の背徳感を備えた油揚げ麺にも魅力を感じているのですが、再現度と本格感を突き詰めるなら雑味の少ないノンフライ麺がベスト。しかも今回のノンフライ麺から感じる小麦の風味は大判どんぶり型のカップラーメンに勝るとも劣らない、とてもリアルで上質な小麦感だったので、ニトリのCMじゃないけれど、値段以上の価値だと感じました。

スープ

手軽な縦型でも本格的

5.5

実店舗のスープは、豚のゲンコツや背脂をはじめ、放し飼いで育てられた新潟県産の鶏に数種類の野菜やシイタケなど、厳選した素材を巨大な寸胴に入れて約10時間。じっくりと旨味を抽出した濁りのない清湯(ちんたん)スープを土台にし、タレは大豆味噌や麦味噌など “3種類の味噌” に野菜の甘味をブレンド。札幌の味噌ラーメンといえばラードたっぷりの “純すみ系” が有名ですが、それとは趣向が異なります。

カップ麺のスープもラードの油膜と赤味噌のキレを特徴とする “純すみ系” とは異なる味で、味噌は白味噌や麦味噌を彷彿とさせる穏やかな甘味があり、味としては濃いめの部類に入りますが、食塩のアタリ(攻撃性)は控えめ。動物系は丁寧な豚骨を軸に、クリーミングパウダーでマイルドな印象を与えながら、すりごまのコクと生姜のキレでパンチをつけ、いか粉末と魚醤の隠し味が奥行きを演出。

思いのほかニラの風味が鮮烈

別添の「特製辛ラー油」を加える前から唐辛子の辛味があり、辛さレベルは中辛前後。それも唐辛子の辛さだけでなく、花椒(かしょう, ホワジャオ)の痺れも重ねた現在のトレンドを意識している味付けで、面白かったのがニラの強烈な風味。たとえば小袋に残ったオイルを舐めると分かりやすいのですが、スープに馴染ませた後も主張を続けている、エッジの効いたニラの存在感が個性的でした。

特製辛ラー油を全部入れた後の辛さレベルも中辛〜程よい辛口だったので、激辛クラスの刺激に期待してはいけないけれど、逆に辛い食べ物が苦手な方は、念のため注意したほうがいいかもしれません。

具材

しっかり具沢山で好印象

6.0

実店舗の具材はキャベツ、人参、キクラゲ、そして中央に盛られた白髪葱が印象的なビジュアルを演出し、厳選豚肩ロース肉を使用した自家製チャーシューを合わせているのですが、今回のカップ麺に白髪葱は入っていませんし、肉具材もチャーシューではなく肉そぼろ。しかしながらキャベツ、人参、キクラゲは共通の具材ということで、あながち的外れな構成ではありません。

肉も遠慮なく多めに投下

肉そぼろは加工感の強い肉具材ではあるものの、サイズは全体的に大きめで、量はキャベツよりも多いと感じるくらい。それでいてキャベツも量が少ないわけではなく、大きめにカットされたキクラゲもコリコリとした弾力から食べ応えがあって好印象。反対に人参は少なかったので、もうちょっと入っていると嬉しかったのですが、これだけ肉・キャベツ・キクラゲが入っていたら上等です。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

数年ぶりに復活した「にとりのけやき」監修の辛いカップ麺ですが、クオリティの高いノンフライ麺をはじめ、数年前とは比べ物にならないほどパワーアップ。本格感を重視した本物志向の大判どんぶり型に負けない麺のクオリティもさることながら、コク深いスープに大量の具材など、コストパフォーマンスの高さも評価できる素晴らしい一杯でした。

コンビニの中でもファミリーマートでしか買えない販路限定商品なので、なにかしらのキャンペーンでもない限り税込228円は必須になりますけど、それ以上の価値を備えた逸品です。地域によっては売ってない店舗もあるかもしれませんが、販売エリアは全国かつ数量限定のカップ麺なので、気になった方は売り切れる前に最寄りのファミリーマートをチェックしてください。

タイトルとURLをコピーしました