TRYラーメン大賞 “名店部門” 鶏白湯1位4連覇達成「麺や福一」監修カップ麺!! 2020年版「鶏白湯塩ラーメン」は鶏の旨味を強化

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年5月4日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 麺や福一 鶏白湯塩ラーメン」の実食レビューです。

千葉・成田の人気有名店「麺や 福一」の看板メニューを再現した縦型ビッグのカップラーメン “三代目” 登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺や福一 鶏白湯塩ラーメン 三代目

麺や福一(ふくいち)とは、千葉県成田市花咲町に店を構える鶏白湯(とりぱいたん)の名店で、2001年8月29日にオープン。店主の石曽根知宏(いしそね ともひろ)氏は、もともとフランス料理店の出身というキャリアの持ち主で、1997年にワインレストラン「プチ・マルシェ」を実家である “福一旅館” の一角に創業しました。

「麺や福一」店主監修

もともと大のラーメンマニアだったという石曽根店主は、好きが高じて「プチ・マルシェ」の隣にラーメン店を開業してしまったらしく、それが「麺や福一」の始まり。当初は二足の草鞋で営業していたそうですが、途中でプチ・マルシェを「酒処 ふくいち」という居酒屋に改装し、現在はラーメン専門店として営業しています。

今回の新商品「マルちゃん 麺や福一 鶏白湯塩ラーメン」は、講談社発行『第20回 業界最高権威 TRY(Tokyo Ramen of the Year, 東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)ラーメン大賞 2019-20』の “名店部門 鶏白湯” で1位に輝いた名店「麺や福一」と東洋水産株式会社の共同開発商品で、こだわりの詰まった人気商品「鶏白湯塩ラーメン」を縦型BIGサイズのカップラーメンで再現したもの。

『TRYラーメン大賞』とは、首都圏で発行されていた講談社初の都市情報雑誌『TOKYO★1週間』(1997年11月18日 – 2010年6月8日)の誌上にて “東京で一番うまいラーメンを決めよう” をコンセプトにした企画から始まり、自称 “日本一ラーメンを食べた男” こと大崎裕史(おおさき ひろし)氏を筆頭に名立たるラーメン評論家を審査員に迎えた業界最高権威を謳う1週間MOOKです。

名店部門 鶏白湯1位 4連覇!!

東洋水産とコラボした「麺や福一」のカップ麺が初めて発売されたのは、2020年5月現在から遡ること2年前の2018年5月7日。第17回『TRYラーメン大賞 2016-2017』及び第18回『TRYラーメン大賞 2017-2018』の “名店部門 鶏白湯” における1位・2連覇を達成し、今回と同じ「鶏白湯塩ラーメン」を縦型BIGカップで商品化。

第1弾の初代「麺や福一」監修カップ麺から1年後の同時期にあたる2019年5月6日、第19回『TRYラーメン大賞 2018-2019』でも同部門で1位に輝き、みごと3連覇を達成して二代目「マルちゃん 麺や福一 鶏白湯塩ラーメン」を商品化。第20回『TRYラーメン大賞 2019-2020』でも同部門の1位に輝いたことで4連覇を達成し、今回の「麺や福一」監修カップ麺 “三代目” が企画されました。

いずれも商品名は「マルちゃん 麺や福一 鶏白湯塩ラーメン」に統一されているのですが、2018年5月発売品の “初代” には当時の「本気盛(マジモリ)」と同じ無骨な油揚げ麺を使用していたのに対し、2019年5月発売品の “二代目” には現在の「謹製(きんせい)」に使われるタイプの新世代フライ麺にリニューアル。麺が洗練されたことで全体の本格感も向上し、このブログでは高評価を叩き出しています。

2020年版は鶏の旨味アップ

今回の “三代目” 2020年5月発売品は、鶏白湯の名門「麺や福一」の看板メニューである「鶏白湯塩ラーメン」の味わいを目指し、進化し続ける店の味に合わせて “さらに鶏の旨味をアップした” とのこと。実店舗のスープはポタージュのようにトロミが強く、豚骨をブレンドした鶏白湯で、前回・前々回のカップ麺では骨っぽさを感じるテイストが印象に残りました。

開封

別添の小袋は1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製スープ」が1袋のみ、前回・前々回と小袋の構成は変わっていません。東洋水産のニュースリリースには “チキンの旨味をベースに、お店の特長でもあるとろみを強調し、野菜の旨味を利かせた、まろやかな鶏白湯” と商品の特徴が記載されていたので、とろみの強さと前述の強化された鶏の旨味がスープの見所。

熱湯を注ぐ時は “ゆっくり” と

最初から入っている粉末スープは量が多く、この時点からクリーミーな印象を受ける柔らかい香り。具材はキャベツ、味付鶏挽肉、たまねぎ、きくらげ、ねぎの5種類で、前回の2019年発売品と同じ構成です。豚骨にキクラゲは定番ですが、鶏白湯にキクラゲは珍しい組み合わせ。けれども実店舗の「鶏白湯塩ラーメン」にもトッピングされているので、再現性を高めるためのポイントです。

メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニで購入した場合の税込価格は軽減税率8%適用で232円が現在の相場。販売店はCVS(コンビニエンスストア)、量販店、一般小売店他となっているため販売ルートは限定されておらず、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」での取り扱いを確認しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 麺や福一 鶏白湯塩ラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造者:株式会社酒悦 房総工場
製造所:千葉県長生郡長南町美原台1-34
内容量:103g(めん70g)
商品コード:4901990365925(JAN)
商品サイズ:縦108mm×横108mm×高さ122mm
発売日:2020年05月04日(月)
実食日:2020年05月07日(木)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:470ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(チキンエキス、植物油、ポークエキス、鶏脂、でん粉、食塩、たん白加水分解物、香辛料、しょうゆ、豚脂、砂糖、乳等を主要原料とする食品、発酵調味料、こんぶエキス)、かやく(キャベツ、味付鶏挽肉、たまねぎ、きくらげ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、酒精、乳化剤、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

今回も新世代系フライ麺を搭載

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、おそらく2019年発売品(二代目)や前述の「謹製」シリーズにも使用されている新世代系。別添の小袋は後入れなので、このまま熱湯を注ぎます。熱湯を注いで熱湯3分後、特製スープを入れる前に粉末スープを溶かし、とろみを確認してから特製スープを加え、再度よくかき混ぜたら出来上がり。

今回も具沢山だけど‥‥

ちょっと鶏挽肉が不気味に思えなくもないのですが、それはさておき麺が見えないほどの具材は好印象な実食前。ただし、粉末スープに含まれているトロミ成分が強力なので、慎重に熱湯を注がなければいけないのと念入りに混ぜること、加えて熱湯を注いで直後から容器の外側が “片手で持つことが困難なほど熱くなる” ため注意してください。

なお販売者は東洋水産株式会社となっているのに対し、製造所は千葉県長生郡長南町にある株式会社酒悦(しゅえつ)の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産の連結子会社なり、現在はマルちゃんの縦型ビッグ製品を任されるようになりました。それでは、強化された鶏の旨味に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(103g)あたり
カロリー:452kcal
たん白質:12.2g
脂  質:21.0g
炭水化物:53.6g
食塩相当量:7.3g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:1.66mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:237mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:452kcal(めん・かやく:345kcal)(スープ:107kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安定のハイクオリティ

5.5

「麺や福一」実店舗の麺は、京都きっての製麺所「麺屋棣鄂(ていがく)」に特注したストレート麺で、かなり初期の頃から使用とのこと。京都の棣鄂といえば今でこそラーメン好きなら知らない者はいない製麺所になりましたが、当時まだ関東で棣鄂の麺を使っているラーメン店は珍しかったので、その先駆けといっても過言ではないかもしれません。

熱湯3分しっかり守るのが肝

対するカップ麺に使用している油揚げ麺は、比較的に縮れが緩やかな平打ち麺で加水率は高く、しなやかという表現がピッタリ。食べ始めの強いコシはもちろん、アシも自然な質感ですし、安定のクオリティの高さ。食べ応えのある縦型ビッグのカップ麺ですが、油揚げ麺特有のネガティブな風味も控えめで上品とさえ思えます。

麺の量は70gなので、縦型カップ麺の中では大盛りサイズですが、女性の方でも同社の標準どんぶり型カップ麺「赤いきつねうどん」(めん74g)が完食できるのであれば問題ありません。ただし、この麺は熱湯3分でも部分的に硬い部分が残るのと、3分ちゃんと待たなかった場合 “逆に食感が軽くなることもある” ので、熱湯3分きちんと待つのはもちろん、余裕があれば食べる直前に30秒ほど休ませてください。

スープ

クリーミーで濃厚

5.5

まず別添の特製スープを入れずに食べてみたところ、すでに一定の塩気があり、きちんと鶏の旨味を感じます。正直この時点では下支えに過ぎず‥‥などと書くつもりだったのですが、なんのこれしき動物系の旨味も硬派にあって、なるほど独特の癖を抑えつつ、ほんのり骨っぽさを漂わせるのは例年通りの丁寧な作り。とろみの付け方は人工的ではあるものの、骨っぽさと野菜の旨味が上手くカバーしています。

さらに液体スープで芳醇に

別添の特製スープを加えた後は、ふわっと鶏油(ちーゆ)が優しく香り、粉末スープだけでは出せない臨場感を表現。鶏油の芳ばしい香りによって鶏白湯らしさも底上げされるのですが、土台の白湯部分は体感的に “鶏6:豚4” といったところ。そのため豚骨っぽさも濃いめに出ているので、鶏のみ使用した純度100%の鶏白湯ではありません。

しかし、土台の鶏白湯に寄り添うような豚骨感は面白く、東洋水産のポークエキスは骨っぽさを表現することに長けているので、それが鶏骨のイメージにリンクするのは大きな利点。さらにガツガツとした主張ではないものの、特製スープに含まれるタレに醤油も使用しているため輪郭が生まれ、きちんとクリーミーかつピンボケしない絶妙な塩梅が味わいを深めていました。

具材

2020年も納得のクオリティ

5.0

キャベツは汎用の茹でキャベツですが、そこそこ量は多く、今回の濃厚な鶏白湯のインターバルに効果的な。少量のネギは斜め切りで高級感があり、対する味付鶏挽肉はインスタント感の強い肉具材ではあるものの、ミチッとした挽肉らしい歯触りで、援護射撃要員としては悪くありません(挽肉はスープの底に溜まりますが、何気に量は多いです)。

真打はコッチ

どちらかというと注目したい具材はキクラゲとタマネギで、キクラゲは実店舗のカット(細切り)とは異なるものの、コリコリとした歯応えが箸休めに嬉しく、同時に食べ応えアップにも寄与。シャリッとした刻み玉ねぎの歯触りも心地よく、そのフレッシュな食感と風味が濃厚な鶏白湯に映えていました。肉具材はインスタント感MAXですけど、しっかり具沢山なのは嬉しいですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

極端にスープの濃度がアップしたわけではないですし、とろみも人工的ではあるものの、濃厚さを履き違えていないクリーミーなテイストだったので、やわらかい鶏白湯が好きなら楽しめるはず。容器のサイズは大盛りですが、実際の内容量は「赤いきつねうどん」と大差ないので、一般女性の方にもオススメできる一杯でした。

ちなみに東洋水産×TRYラーメン大賞×有名店の共同開発カップ麺といえば、今回の「麺や福一 鶏白湯塩ラーメン」の発売日から遡ること2週間前の2020年4月20日、東京・中板橋の行列店「愚直(ぐちょく)」の縦型ビッグ第3弾「マルちゃん 愚直 豚骨ラーメン」が発売されたばかり。どちらもクオリティが高かったので、引き続き『TRYラーメン大賞』の続編にも期待しましょう。

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