けっこう辛いぞ【味仙】本店監修「台湾ラーメン」ファミマ限定カップ麺 “9代目” も中毒性注意!!

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日清食品

ついに歴代集大成か——名古屋の人気店「味仙」の台湾ラーメンを再現した “唐辛子の刺激的な辛さとニンニクの旨みがクセになる” ファミリーマート限定発売のカップラーメン第9弾が登場!!

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月10日(火)新発売のカップ麺、日清食品「味仙 台湾ラーメン(9代目)」の実食レビューです。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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味仙 台湾ラーメン(9代目)

味仙(みせん)とは、愛知県名古屋市千種区今池に本店を構える台湾料理専門店で、1962年(昭和37年)3月27日に現在の「今池本店」を開業。グルメ激戦区・愛知県名古屋市の名物料理 “名古屋めし” の中でも不動の人気を誇り、今もなお激辛ブームを牽引している人気ご当地ラーメン「台湾ラーメン」発祥の店として知られ、現在は日清食品とコラボしたファミリーマート限定のカップ麺を定期的に展開しています。

撮影協力:ファミリーマート

今回の新商品「味仙 台湾ラーメン」は、味仙本店監修のもと、同店の「台湾ラーメン」を縦型ビッグのカップラーメンにアレンジした数量限定商品で、日清食品とファミリーマートが共同開発。アピタ・ピアゴ及びサークルK・サンクスにおけるPB「プライムワン(PrimeOne)」のオリジナル商品として、2015年3月2日に発売された第1弾を皮切りに、此度の2020年11月発売品で日清食品×味仙のコラボは第9弾。

つまり日清食品と味仙のタイアップは、かれこれ5年以上の付き合いになり、歴代いずれの商品もハイクオリティだったので、もれなく今回も安心して楽しめると思うのですが、その前に——そもそも「味仙」とは、いつ「台湾ラーメン」が誕生したのか、すこし歴史を振り返ってみましょう。

そのルーツは1945年(昭和20年)まで遡り、後の「味仙」を創業することになる郭明優(かく めいゆう)氏の父・郭宗仁(かく そうじん)氏が愛知県名古屋市中村区笹島町に開業した中華料理店「万福」が前身で、1953年(昭和28年)に「万福」の屋号を「大和食堂」に改称。1957年(昭和32年)に「大和食堂」から「味仙」に改め、そこから郭家による “暖簾分け” が始まりました。

堰を切ったのは郭家の長男である明優氏の「今池本店」で、1962年3月27日に前身の「味仙」を今池に移転するかたちでオープン。20坪約30席の店舗から始まった開業当初、まだ「台湾ラーメン」は存在しておらず、当時の看板メニューは現在も提供されている “鶏の手羽先辛煮” で、1963年(昭和38年)11月1日に創業した元祖手羽先唐揚げ「風来坊」よりも早く、鶏の手羽先を目玉商品していたのは知る人ぞ知る話。

1971年頃に「台湾ラーメン」が誕生

その後、お店のグランドメニューとして「台湾ラーメン」が正式に採用されたのは、1971年(昭和46年)頃。台湾の台南市を発祥とする一品料理・担仔麺(タンツーメン)を日本で再現しようとしたのが「台湾ラーメン」の始まりで、もともと担仔麺は辛い食べ物ではないのですが、考案者である郭明優氏の好みで唐辛子やニンニクなどでアレンジされ、辛いけどクセになる中毒性の高い独特のスタイルを確立。

もともとは従業員の賄(まかな)いとして振る舞っていたそうですが、それを知った店の常連客(郭明優氏の友人)から自分にも作ってほしいと頼まれ、試しに作ってみたところ “おいしいからメニューに加えたほうがいい” と説得された結果、考案から1年以上の試行錯誤を経て正式に商品化することになり、現在は名古屋を代表する人気ご当地ラーメンとして認知されるようになりました。

郭家の長男・明優氏が生み出した「台湾ラーメン」は、郭家の次男・茂蔵(しげぞう)氏の八事店(1983年開業)、長女・黎華(れいか)氏の矢場店(1999年開業)、次女・淑子(よしこ)氏の藤が丘店(1982年開業)、三男・政良(まさよし)氏の日進竹の山店(1983年開業)など、現在も「味仙」の直営店や系列店で提供されているのですが、それぞれ調理方法や特徴が違うのも人気の秘訣。

辛さレベルは今回も “大辛” の「4」

日清食品と共同開発したカップ麺は、すべての基準となる「味仙 今池本店」が監修しているので、通称・台湾ミンチと呼ばれる “甘辛い味付けの挽肉を炒めてからスープで煮込む調理感” や “ニラとニンニクによる強烈な香味” など、さらにカップ麺のパッケージにも “辛さレベル4(大辛)” と表示してあるように、辛味の強さと中毒性の高さはもちろん、前回(8代目*)との違いにも注目しながらレビューします。

*関連ページ「味仙 台湾ラーメン」2020年も中毒性注意!!味仙本店監修 “八代目” は辛味を強化

開封

小袋は「特製辛味油」1種類

今回の味仙監修カップ麺(9代目)に別添されている小袋は、紫色の「特製辛味油」が1袋で、色やデザイン・名称も前回から変わっていません。2019年3月5日に発売された5代目* のみ、ノンフライ麺を採用した大判どんぶり型のカップラーメンを展開していたのですが、それを除く日清食品とのタイアップ商品は初代から9代目まで縦型ビッグ容器を採用しています。

*関連ページ「本場の名店 味仙 台湾ラーメン」2019年版 ファミマ限定カップ麺

この時点で勝ち確の香り‥‥

具材は2種類の肉具材(味付肉そぼろ、味付豚ミンチ)を筆頭に、多めのニラが嬉しい構成で、これも8代目と共通のポイント。初代から2019年4月16日発売の6代目まで、縦型ビッグの肉具材は1種類(味付豚ミンチ)しか入っていなかったところ、2019年10月22日発売の7代目で新たに肉そぼろが加わって以降、2種類の肉具材が基本になり、今回の9代目も例に漏れず2種類の肉具材をトッピング。

2020年11月現在、コンビニで縦型ビッグのカップラーメンを購入すると、税込価格は232円が標準となっているのに対し、ファミリーマート通常価格は212円(税込228円)と良心的な値段。今年の初めに発売された8代目も212円(税込228円)だったので、ありがたいことに値上げなどの価格改定は実施されていません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:味仙 台湾ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(F)
内容量:110g(めん80g)
商品コード:4902105266007(JAN)
発売日:2020年11月10日(火)
実食日:2020年11月12日(木)
発売地域:全国(数量限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
ファミリーマート通常価格:212円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製辛味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、香辛料、たん白加水分解物)、スープ(糖類、豚脂、小麦粉、植物油脂、でん粉、粉末しょうゆ、香辛料、ポーク調味料、チキン調味料、酵母エキス、食塩、たん白加水分解物)、かやく(味付肉そぼろ、味付豚ミンチ、赤唐辛子、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、カラメル色素、かんすい、香辛料抽出物、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は8代目と同じ油揚げ麺か

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。近年は縦型カップの製品にも意欲的にノンフライ麺を採用するようになってきた日清食品ですが、いつも味仙監修シリーズで “油揚げ麺だからこその魅力を感じる” ので、再現カップ麺=ノンフライ麺が正義とは断言できません。

9代目も具沢山!!

あとは熱湯を注いで5分間、別添の小袋は後入れなので、お湯を入れてから待っている間に小袋をフタの上で温めたあと、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。ニンニクと唐辛子の香りをはじめ、調理直後も中毒性の高い香りが漂うだけでなく、8代目と同じように2種類の肉具材とニラも多めで具沢山。

ちなみに熱量(総カロリー)は、前回の8代目と同じ523kcalとなっているのに対し、めん・かやくの熱量は412kcalから423kcalに微増、スープの熱量は111kcalから100kcalに微減するなど、わずかな違いが生じていました。栄養成分表示それぞれの各項目を見ても微妙に増減しているため、引き続き前回発売品との違いや辛味の強さに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(110g)あたり
カロリー:523kcal
たん白質:12.7g
脂  質:24.7g
炭水化物:62.5g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.79mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:124mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:523kcal(めん・かやく:423kcal)(スープ:100kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく8代目と同じ麺

6.0

「味仙 今池本店」で提供されている「台湾ラーメン」の麺は、金子製麺所から取り寄せている中華麺で、形状はストレート。一部の系列店では柔らかめの茹で加減で、コシが弱いとの評判・口コミも見られたのですが、今池本店の麺は加水率が低く、しかしながら硬めの茹で加減から、コシと張りのある食感が特徴となっています。

写真で見るよりも実際はストレート

対する今回のカップ麺に使われている麺は、角刃で切り出された厚みのない平打ち麺で、加水率は低めに設定されているのですが、形状は完全に別物といっても過言ではありません。また油揚げ麺特有の風味も並行するため、生麺とは異なるベクトルを歩んでいるものの、スパッとした歯切れの良さを筆頭に、日清食品が「有名店シリーズ」で培ってきた技術を遺憾無く発揮している上々の高品質。

平打ちの低加水麺という仕様から、縮れはなくともスープの絡みはよく、今回の辛いスープと油揚げ麺の風味があいまって、ある意味お店では楽しめない “カップ麺だからこその魅力” が見どころ。もちろん熱湯5分でも食べられるのですが、それよりも早く開けてしまった場合、麺のスナック感がマイナスに作用することもあるので、かならず時間を守るのが美味しく食べるためのポイントです。

スープ

もはや完成した味わい

7.0

9代目も粉末スープの基礎は同じスタイルで、別添の「特製辛味油」を入れる前から唐辛子の辛味があり、一般的にみても辛さレベルは中辛以上。この時点で辛い食べ物が苦手な方は注意しなければいけない辛さに到達しているのですが、もちろん唐辛子の辛さだけが主張してくるのではなく、ニンニクのパンチが中毒性を高め、なおかつ “糖類の甘さ” が重要な項目。

動物系はポークとチキンの旨みを軸に、粉末しょうゆのキレを効かせ、唐辛子の辛味と対比を描く糖類の甘さが中毒性の高さを飛躍的にブースト。でん粉や小麦粉によるトロミが人工的ではあるものの、それによってスープと麺の一体感が向上するため、そんなにネガティブではありません。

おそらく別添の小袋は調整なし

さらに別添の「特製辛味油」を加えると、唐辛子の辛味がアップするだけでなく、粉末スープでは出せない豚脂(ラード)のコクと芳ばしい風味がプラスされ、旨みのレベルもワンランク上の段階に。この時点で辛さレベルは辛口の中でも上位に位置するため、辛い食べ物が極端に苦手な方にとっては激辛に片足を突っ込んだ辛さになりますが、ただ辛いだけのスープではない、とてもレベルの高い仕上がりです。

具材

9代目も具沢山で文句なし

6.5

具材は前回の8代目と同じ内容で、四角いカットの味付豚ミンチは同社の「カップヌードル」に入っている謎肉(なぞにく)ライクな肉具材。もう一方の味付豚肉もジャンクな味付けで、謎肉ほどではないものの、インスタント感の強い具材なのですが、どちらも量が多く、パンチの効いたスープとの相性は申し分ありません。

ニラも軸の部分が好印象

ニラの量もカップ麺にしては多く、風味の強い軸の部分も何個か入り、それが口の中に入ってきたときの瞬発力たるや。かなりシンプルな構成で、しかしながら量・質ともに頼りない印象は与えない、また前回と比較して値段据置からのコスト調整的な増減がなかったのも好印象でした。

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

麺の仕様やスープの方向性に、具材のラインナップや辛さレベルなど、おおむね前回の2020年4月21日発売品(8代目)と大差なかったので、必然的に目新しさもなかったのですが、もはや歴代の集大成といっても過言ではなく、これ以上は望めません。というわけで、前回の総評は星6+としていたのですが、上記の評価に改めます。

辛い食べ物が苦手な方にはオススメできないカップラーメンで、逆に激辛クラスの辛味を求めている方には物足りない辛さになるかもしれないけれど、絶妙な甘みとニンニクのパンチが織り成す中毒性の高さは一見の価値あり。今回も数量限定ですが、コストパフォーマンスは高く、取り扱っているファミリーマートは多いかと思いますので、気になっている方は早めに最寄りのファミリーマートをチェックしてください(author・taka :a)

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