「本場の名店 味仙 台湾ラーメン」2019年版 ファミマ限定カップ麺

日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月5日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、日清食品「本場の名店 味仙 台湾ラーメン」の実食レビューです。

名古屋の名店「味仙(みせん)」本店監修のカップラーメンが高品質どんぶり型になって数量限定発売開始!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

味仙監修カップ麺 台湾ラーメンどんぶり型

「台湾料理 味仙(たいわんりょうり みせん)」とは、愛知県名古屋市千種区今池に本店を構え、名古屋を中心に店舗を展開している1962年(昭和37年)創業の台湾料理専門店です。名古屋名物とされる愛知県の人気ご当地グルメ「名古屋めし」の中でも全国的な知名度を誇っている激辛ご当地ラーメン、「台湾ラーメン(台湾麺)」発祥の店として有名なお店ですね。

「台湾ラーメン(たいわんラーメン)」とは、台湾出身の「味仙」創業者・郭明優(かく めいゆう)氏が友人と故郷の台湾へ旅行中、台南市名物の小皿に盛って食べる麺料理「担仔麺(タンツーメン)」を食べ、日本に戻ってから友人に日本でも食べたいと言われて再現を試みたのが歴史の始まりです。しかし、再現を試みるも最初は上手くいかなかったのだとか。



もともと「担仔麺」は辛い食べ物ではないのですが、辛い食べ物が好きだった郭明優氏が自身の好みに合わせて唐辛子を追加したり炒めたニンニクを加えたりしてアレンジし、従業員の賄い料理として振る舞っていました。それを見た常連客が美味しそうだから自分にも作ってくれと頼み、リクエストに応えたところ美味しいからメニューにしたほうがいいと説得され、お店でも出すことになったそうです。

スパゲティナポリタンやアメリカンコーヒーがネーミングの由来となっている現地に存在しないように、台湾ラーメンは台湾発祥の食べ物ではなく、台湾出身の郭明優氏が故郷の台湾で食べた台南ご当地グルメを日本でアレンジした、名古屋発祥のメイドインジャパン。「台湾ラーメン」という名前の由来は、店主が台湾出身だったことや台湾で食べた麺料理を日本で作ろうとした繋がりから名付けられました。

お店のメニューとして正式に採用されたのは、1年近く試行錯誤の末に完成した1971年(昭和46年)頃。晴れてグランドメニューになったとはいえ当初は一部の客からのみ愛されていた隠れメニューだったそうですが、しばらくして一斉を風靡した80年代の激辛ブームを追い風にブレイクを果たし、加えて名古屋めしブームの到来やカプサイシンの脂肪燃焼効果が取り沙汰されて話題になったことが重なって、その名をイッキに全国へと轟かせます。

スタイルは唐辛子の辛さとニンニクのパンチが効いたスタミナ系で、具材は挽肉とニラが基本。名古屋市内と近郊にある店舗はフランチャイズ展開しているチェーン店ではなく、創業者の兄弟・姉妹による暖簾分けで、提供しているメニューの種類や値段、作り方(挽肉を加えるタイミングや火加減、唐辛子の量など)にも違いがあり、マニアの間では味仙の台湾ラーメンを食べ比べ歩いて違いを吟味するのも醍醐味として人気のある楽しみ方ですね。



店舗によっては辛さ控えめの「アメリカン」(唐辛子の量は通常と同じだがスープの量を増やすことで刺激を薄めていることから濃度の低いアメリカンコーヒーをイメージして客が命名)、逆に通常比約2倍量の唐辛子を使用した激辛バージョン「イタリアン」(濃い=コーヒーならエスプレッソのイメージでイタリア)、さらにイタリアンを炊き込んで唐辛子の辛さを抽出した「アフリカン」(※正確な由来は不明)など、いくらでも辛くできることから、もっと辛い裏メニューもあるのだとか‥‥

ちなみに岡山県では倉敷市に本店を構える「台湾料理 あじ仙(あじせん)」という台湾ラーメンで有名なお店もあるのですが、名古屋の「台湾料理 味仙(みせん)」とは関係ありません。しかし、福島県郡山市に本店を構え、東京・石神井公園に支店がある「元祖 名古屋台湾ラーメン 味世(みせい)」は、名古屋・味仙の味を受け継ぎ、愛知県外では初めて暖簾分けを許された唯一の店なので、そちらは本家公認です。

開封

さて、そろそろ本題のカップラーメンを開封‥する前に、フタの上に掲載されている「本場の名店」というロゴに注目してください。今回のカップ麺が発売される1週間前の火曜日(2019年2月26日)にファミリーマート限定商品として発売され、現在も店頭で肩を並べている日清食品製造「博多長浜屋台やまちゃん 豚骨らーめん」のパッケージと同じデザインのマークが印刷されています。



これまで日清食品が製品化していファミリーマート限定商品・味仙本店監修のカップ麺は基本的に油揚げ麺を採用した縦型ビッグ(タテ型BIG)製品が主流となっていたのですが、今回は「長浜屋台やまちゃん」と同じくノンフライ麺を採用した高品質どんぶり型カップという製品スタイルが起用されているため、もしかすると「本場の名店」というのは日清食品×ファミマ×有名店の本格カップ麺ブランドとして新たに始動したシリーズなのかもしれません。

ファミリーマート通常価格(希望小売価格)は税別258円、税込価格278円ということで「味仙」は「やまちゃん」よりも約10円高い値段設定となっているのですが、中に入っている小袋は「液体スープ」と「かやく」の2袋のみで、とてもシンプルな構成です。ちょっと寂しいような気がしないでもありませんが、コンビニ限定商品であることを思うと小袋の数が少ないのはメリットとも言えますよね。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:本場の名店 味仙 台湾ラーメン
製造者:日清食品
製造所:関東工場(製造所固有記号 A)
内容量:120g(めん70g)
発売日:2019年03月05日(火)
実食日:2019年03月05日(火)
JANコード:4902105259580
ファミリーマート通常価格:258円(税別)

発売地域:全国のファミリーマート限定(数量限定)
購入価格:278円(税込)
取得店舗:コンビニエンスストア(ファミリーマート)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ / かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、卵粉、チキンエキス)、スープ(動物油脂(豚、牛)、しょうゆ、チキンエキス、糖類、ポークエキス、みそ、たん白加水分解物、食塩、ポーク調味料、香辛料、ヒハツエキス粉末)、かやく(味付肉そぼろ、粒状大豆たん白、赤唐辛子、ニラ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、かんすい、酒精、炭酸Ca、増粘剤(タラガム)、香料、酸味料、カロチノイド色素、乳化剤、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・牛肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

麺は高価格帯どんぶり型らしく油で揚げていないノンフライ麺が採用され、湯戻し前から縮れのない平打ちストレート麺となっているのですが、あまり幅も厚みもないのに待ち時間は熱湯5分と長めの設定となっています。しかし、タテ型ビッグで再現されていた時は油揚げ麺でしたが、形状は平打ちストレート麺かつ熱湯5分だったので、そこは共通点。



最初に開封する小袋は「かやく」のみ、「液体スープ」は先に入れると麺の戻りが悪くなる危険性があるので、食べる直前に入れましょう。お湯を内側の線まで注いだら、液体スープはフタの上にのせて温めてください。かやくの量は多く、定番のニラと挽肉が実装されていましたが、白っぽい粒は「粒状大豆たん白」(いわゆるフェイクミート)なので、全部が本物の肉具材ではありあせん。

ちなみにタテ型ビッグの時には容器側面のパッケージに「小さなお子様や、辛みが苦手な方の飲食には十分ご注意ください」という警告文が記載されていたのですが、微妙に言い回しが異なるものの、今回も容器側面(原材料名などが掲載されている製品情報欄下)に「小さなお子様や辛みが苦手な方は注意してお召し上がりください」と、実に控えめな小文字で書いてありました。

控えめな警告文は辛さレベルを表しているのか、それとも油断させておいてのパターン‥?(けっこう日清食品そのパターンあるので)などと思いつつ、熱湯5分経ったら液体スープを入れる前にノンフライ麺をほぐし、それから液体スープを入れてよく混ぜたら完成なのですが、フタの上で温めた液体スープは入れる前に「よくもみほぐして」と書いてあったので、しっかり揉んでから入れましょう。

それでは、辛さレベルや台湾ラーメンらしい中毒性、またタテ型ビッグ容器で再現していた製品との違い比較しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(120g)当たり

熱  量:417kcal(カロリー)
たん白質:13.7g
脂  質:12.6g
炭水化物:62.3g
食塩相当量:7.6g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:0.26mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:163mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:417kcal(めん・かやく:308kcal)(スープ:109kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しなやかでコシの強い風味豊かな麺

まず日清食品の高価格帯カップ麺にありがちな麺のほぐれにくさについての問題ですが、まったく問題ありません。麺のサイズは中〜中細くらいなんですけど、しっかり5分待ってから液体スープを馴染ませ、撮影の前に食感を確認したところコシが強く、フライングは避けたほうが賢明に思えました。

しなやかで真っ直ぐなスタイルの良さはタテ型ビッグに採用されていた麺と同じように上品な面持ちですが、それと比較して油で揚げていないノンフライ麺なので、とうぜんながら油揚げ麺特有の雑味はなく、ふわぁ‥っと鼻を抜ける芳醇な小麦の香りは特筆すべきレベルにあり、その風味がスープと絶妙にマッチ。中毒性の高いスープに油揚げ麺の組み合わせにはカップ麺ならではの魅力を覚えましたが、やはりノンフライ麺は圧倒的に繊細ですし、かなりクオリティが高い。



表面は滑らかで摩擦抵抗の少ない口当たりと喉越しの良さもナチュラルで好印象だったんですけど、適度な細さと平打ちの形状からスープとの一体感は高く、また角刃でカットされていることから主張し過ぎず埋没もしていない輪郭のある形状は程よくベストな存在感。お湯を注いでから10分経ってもコシをキープしていたので焦る必要はありませんし、15分経過した頃の一体感も一興で、最初から最後まで抜群に美味しいハイレベルなノンフライ麺でした。

スープ

液体スープを使用することで本格的な味わいに仕上げたスープが特徴です。

(出典:ファミリーマート公式ウェブサイト「商品情報」)

辛くないけど中毒性はバッチリ

激辛ご当地ラーメンとして名高い台湾ラーメンですが、今回のスープは一般的に見ても中辛か辛い食べ物が得意じゃなくても普通に辛口くらいだと思うので、少なくとも激辛ではありませんし、体感的にはタテ型カップ麺のスープよりも辛さは控えめに感じました。よほど苦手なら厳しいかもしれませんが、ぜんぜんお店のデフォよりも穏やかだと思います。しかし、そうとう中毒性は高いですよ‥‥

動物油脂に牛脂が含まれているのですが、豚脂とも鶏油とも違う牛脂特有のコクと甘味を帯びた甘辛スープのコントラストは同じく名古屋名物の「赤から鍋」に近い中毒性があり、思わずスープが進みます。またヒハツエキス粉末* というエキスなのか粉末なのかイマイチどっちつかずな原材料も含まれているのですが(両方?)、唐辛子のカプサイシンとも黒胡椒のピペリンとも微妙に違うヒハツ独特のニュアンスから刺激に奥行き感じました。

ヒハツについてはカップ麺のオリジナルかもしれませんが、香辛料のフレームワークが複雑なのは台湾料理専門店らしい本格さの演出に多大な貢献を見せ、ガーリックは明白ながらに常識的なレベルではあるものの、あえて植物油脂(ラー油)ではなく動物油脂にカプサイシンを溶け込ませることで、じっくりと挽肉を煮込んだスープの調理感と重厚なコクを演出している、さすが伊達に値が張ってませんよコレは。

*「ヒハツ」(畢撥 “Piper longum” )とは、カンボジアの特産とされるコショウ科のツル性木質植物で、果実は胡椒に似た風味を持ち、胡椒と同じくスパイスとして利用されるのですが、別名「ピパーチ・ヒバーチ・ピパーツ」とも呼ばれている沖縄の香辛料「島胡椒」の原材料にもなっています。

かやく

まったくネガティブじゃなかった粒状大豆たん白

原材料名は味付肉そぼろ、粒状大豆たん白、赤唐辛子、ニラなので、粒状大豆たん白はともかく台湾ラーメンらしい具材の雰囲気は再現されています。さらに具材のボリュームはパッと見で2倍ほどに膨れ上がり、本物の味付肉そぼろと偽肉(フェイクミート)の比率は半々くらいに思えたのですが、体感的に不自然な印象はまったくありません。

半分ほど大豆由来の具材だからか肉自体は量の割にサッパリとしているのですが、スープの動物油脂を吸収することで肉そぼろ(台湾ミンチ)のイメージが増し、コクも深まって、ほとんど意識しなくても口に飛び込んでくるほどの多さ。それでいてカップの底にも大量に溜まっていたので、麺を食べ終わってからも至福のひとときが待っています。

もし麺を食べ終えたあとのスープに白ご飯を入れて〆るのが恒例行事となっている方は、このカップ麺2度おいしいヤツですよ。ニンニクの効いた甘辛ジャンクな中毒性の高いスープは白ご飯との相性も抜群だったので、きっとラーメンライス派の方も満足できること請け合いです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5++)

台湾ラーメンなのに辛さが中辛程度で拍子抜けしてしまった、というのは強いて不満な点を挙げろと言われたらの話。それ以上に濃厚で甘辛いスープの中毒性がヤバく、ほとんど辛さに対する不満は気にならなくなってしまいました。正直、お店の台湾ラーメン(再現度)を極めたというよりも方向性としてはタテ型カップ麺の延長線上にあります。

その仕上がりからお店の味と比較した場合どうしてもベクトルにズレが生じているような印象が否めないかもしれませんが、ハイレベルな麺、かなり中毒性の高いスープ、販売ルートと価格を加味しても不満を覚えない具材のボリュームなど、かなり美味しかったので後日しれっと評価を見直すかもしれません。

甘辛いジャンクなスープはダメ、激辛じゃないと満足できない、200円以上のカップ麺はムリ‥だと手放しにオススメすることはできませんが、とりあえずタテ型ビッグで発売されていたファミマ限定「味仙 台湾ラーメン」のカップラーメンが好みだった方は、試すべき価値のある逸品です。販売エリアは全国ですが、販売ルートは今回もファミリーマート限定なので、気になった方は最寄りの店舗でチェックしてみてください。

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