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九州・久留米の名店【龍の家】監修カップ麺「濃厚とんこつ」お店の “こく味” を日清が限定再現!!

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月10日(火)新発売のカップ麺、日清食品「龍の家 濃厚とんこつ」の実食レビューです。

とんこつラーメン専門店「龍の家」が5年ぶりにカップラーメンを監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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龍の家 濃厚とんこつ

龍の家(たつのや)とは、久留米・新宿・熊本などに店舗を展開している “とんこつラーメン専門店” で、1999年5月14日に1号店「ラーメン龍の家」(現在の「上津店」)をオープン。創業者の梶原龍太(かじわら りゅうた)店主は、とんこつラーメン発祥の地とされる福岡県久留米市で生まれ育ち、一風堂(いっぷうどう)を創業した河原成美(かわはら しげみ)氏に影響され「龍の家」を立ち上げたそうです。

読み方は “りゅうのいえ” ではなく「たつのや」

今回の新商品「龍の家 濃厚とんこつ」は、日清食品とイオングループの共同開発商品で、九州・久留米の名店「龍の家」監修のもと、豚頭を炊き上げたスープに、背脂・香味油・辛味噌を合わせた奥深く芳醇な味わいの「とんこつ こく味」を縦型ビッグのカップラーメンで再現。実際に立ち寄ったミニストップでは、専用のポップを掲示している店舗が多く、力の入れようが伝わってきました。

もともと飲食店を経営したいと考えていた梶原店主は、自身の父(故・梶原龍也氏)が代表取締役を務めていた株式会社アペックス(現在の株式会社アペックスコーポレーション)に入社後、株式会社「力の源ホールディングス」の代表取締役社長であり「一風堂」の創業者・河原成美氏の “飲食業界で働く人の意識を高めたい、俺はラーメン業界を変えてみせる” という熱意に感化され、ラーメン店の創業を決意。

株式会社アペックスの飲食部門として、1998年12月2日に「株式会社アペックスフーズ」を設立するや否や、後の「龍の家」創業スタッフが博多に泊まり込み、1999年2月から「博多一風堂 塩原本舗」で修行すること約3ヶ月。その後、1999年5月14日に満を持す「龍の家」をオープンするのですが、当時の味は安定せず、それを整える術も分からない、そんな状況から焦燥感が拭えない日もあったそうです。

パッケージには梶原店主の横顔を掲載

福岡県久留米市に1号店を開業した「龍の家」ですが、久留米とんこつラーメンの名門「大砲ラーメン」を発祥とし、現在は「魁龍(かいりゅう)」や「拉麺 久留米 本田商店」など、久留米の濃厚とんこつスープに用いられる独特の技法 “呼び戻しスープ*1” ではなく、博多とんこつラーメンで一般的な “取り切りスープ*2” を採用しているのが特徴で、これも修行元の「一風堂」から受けた影響の一つ。

そのため世間から “一風堂と同じラーメン” や “一風堂のコピー” などと言われたこともあり、その技法が久留米の人たちには上品すぎたのか——と、そんな自問自答を繰り返しながら食べ歩きを続け、ラーメンの味には雑味も必要との気付きを得た梶原店主。それから灰汁(あく)の取り方やスープの煮込み時間を研究した結果、徐々に味は安定し、2020年11月現在の店舗数は九州を中心に10店舗を展開する人気店に成長しました。

以前、日清食品が “人気のある有名ラーメン店監修によるカップ麺” をコンセプトに展開していた、NB(ナショナルブランド)の「有名店シリーズ*3」より、その第6弾として2015年4月20日に「龍の家 濃厚とんこつ こく味」という縦型ビッグのカップラーメンを発売しているのですが、過去に同店監修のカップ麺が発売されたのは1度だけ——

豚骨と焦がしニンニクのバランスも注目ポイント

つまり、今回のカップ麺「龍の家 濃厚とんこつ」は、日清食品と2度目のタイアップで、今度はイオングループの店舗でしか買えない販路限定のPBカップ麺として商品化。豚骨の打ち出し方はもちろん、パッケージには “焦がしニンニクの旨み” とあるため、そのバランスにも注目です。

*1 寸胴ではなく羽釜を使い、刻一刻と変化していくスープの状況に対応すべく、新しいスープを毎日すこしずつブレンドしながら創業当時のスープを守る独特の技法。
*2 羽釜ではなく寸胴を使い、決められた量の豚骨と水を入れ、決められた火力と時間で煮詰めながらスープを取り、翌日まで残すことなく当日に使い切る技法。
*3 2013年11月5日発売の第1弾「無鉄砲 濃厚豚骨」を皮切りに、日清食品が製造・販売していたブランドで、2017年5月29日発売の「鳴龍 担担麺」以降、有名店シリーズの新作はリリースされていない(2020年11月11日現在)

開封

クーポンの有効期限は2021年5月31日

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製香味油」が1袋。さらにカップ麺のフタを実店舗に持っていくと “替え玉1杯 or 半熟煮玉子1個が無料になるクーポン付き” という、付加価値も意識された仕様となっており、これは有名店シリーズ第6弾としてリリースされた2015年4月発売品と同じ特典。

香りをはじめ開封直後の掴みはバッチリ

具材は味付豚肉、きくらげ、もやし、ねぎの4種類をトッピング。さらに大量の粉末スープが入っているのも2015年4月発売の有名店シリーズと同じ仕様なので、その流れを汲んでいるのは間違いありません。調理前の香りはインスタント感が強く、それでいて濃厚な豚骨と醤油の香りが重なって、なんというか、うん。めちゃくちゃイイ香りですよw

今回はコンビニのミニストップで購入したのですが、日清食品曰くイオングループ全体での販路限定商品となっているようなので、イオンリテールやマックスバリュのほか、ウエルシア薬局なども販売店の対象になっているようです(※地域によっては売ってない場合もありますので、販売状況につきましては最寄りのイオングループ店舗にお問い合わせください)

製品詳細情報・購入価格等

製品名:龍の家 濃厚とんこつ
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場 / 製造所固有記号+F
内容量:108g(めん80g)
商品コード:4902105266038(JAN)
発売日:2020年11月10日(火)
実食日:2020年11月11日(水)
発売地域:全国(イオングループ限定)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:215円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(豚脂、ポーク調味料、でん粉、香辛料、小麦粉、クリーミングパウダー、粉末しょうゆ、糖類、植物油脂、チキン調味料、香味油、食塩、酵母エキス、みそ調味料)、かやく(味付豚肉、きくらげ、もやし、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、グリセリン、増粘多糖類、カラメル色素、トレハロース、香辛料抽出物、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、乳酸Ca、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かなり細いけど待ち時間に注意「熱湯4分」

近年、縦型カップの製品にも意欲的にノンフライ麺を導入するようになった日清食品ですが、今回の麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細身でありながら、湯戻し時間は熱湯4分と長めの設定。2015年4月発売の「龍の家 濃厚とんこつ」には、今回よりも幅が広く、しかしながら熱湯3分の油揚げ麺を採用していたので、当時の麺とはタイプが異なります。

5年前の監修カップ麺よりも具沢山

あとは熱湯を注いで4分間、別添の「特製香味油」は後入れなので、お湯を入れてから待っている間にフタの上で小袋を温めた後、食べる直前に小袋の中身を加えて混ぜたら出来上がり。ノンフライ麺と比較して高カロリーな油揚げ麺を使っているため、必然的に全体の熱量も高めの516kcalとなっているのですが、スープだけで全体の114kcalを占めており、別添の小袋から漂う焦がしニンニクの香りが印象的な調理直後。

2015年4月発売品(有名店シリーズ)のレビューは移転前のブログに保存しているため、このブログを検索しても出てこないのですが、当時の評価は10段階基準で及第点(3)以上の “4+” を記録。きわめて優等生な豚骨味のカップラーメンだったので、当時の印象とも比較しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)あたり
カロリー:516kcal
たん白質:11.7g
脂  質:24.8g
炭水化物:61.5g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.25mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:218mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:516kcal(めん・かやく:402kcal)(スープ:114kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たしかな進化が伝わってくる仕上がり

5.0

実店舗の「とんこつ こく味」に使われている麺は、数十種類の小麦粉で試作を繰り返し、研究を重ねて生まれた特製のブレンド粉を使用しているらしく、自社の工場で製麺したものを各店舗に出荷。久留米とんこつラーメンの老舗では、平打ちの縮れ麺を採用している店が多いのに対し、丸刃で切り出した断面の丸い* 角刃で切り出した断面の四角い極細ストレート低加水麺を採用しているため、これも「一風堂」にインスパイアされた特徴の一つ。

フライングは厳禁!!

対する今回の油揚げ麺も縮れないストレート麺かつ角刃で切り出した角断面の形状で、それについての再現度は高くありません。 * 実店舗の麺を意識。加水率は低く、スパッと軽快な歯切れの良さが特徴的な「有名店シリーズ」の流れを汲んだ質感で、しかしながら当時のカップラーメンよりも耐久性に優れている、5年以上の歳月は伊達じゃありません。

油で揚げた麺を熱湯で戻す仕様上、インスタント特有の芳ばしい風味も並行するのですが、その手の中では比較的に穏やかな風味。しかもネガティブに作用することはなく、それどころか油揚げ麺の芳ばしい風味も魅力と思える仕上がりで、その基礎クオリティもさることながら、スープにおける「特製香味油」が歯車になっていたのも大きかったです。

※きちんと熱湯4分で食べ頃になるように設計されているため、それよりも早く食べ始めた場合、食感や風味が安っぽくなってしまいます。普段から硬めの食感が好きで早めに切り上げている方も、できれば時間を守ってください。

* 龍の家 製造工場の方からご指摘いただいたので、2020年11月14日に本文を一部修正しました。

スープ

麺だけでなくスープもブラッシュアップ

5.0

実際の「とんこつ こく味」に使われているスープの特徴は、豚の頭骨と水のみを高火力で炊き上げた純度100%の濃厚とんこつスープを軸に、旨みを極限まで凝縮しつつ、一般的にネガティブとされる豚骨臭を抑えているのがポイント。それをイメージしたカップ麺のスープも豚骨臭を抑えている、優等生なベクトルにありながら、面白味のないスープではありません。

小麦粉やクリーミングパウダーなど、ギミックな要素も含まれますが、濃厚さの指標を履き違えていない豚骨のクリーミーな旨みを軸に、粉末しょうゆのキレを適度に効かせ、ほんのちょっと唐辛子の辛味と味噌の隠し味が見どころ。そのアクセントが中華の食材を和食の手法で調理した「龍の家」自家製の “辛みそ” を彷彿とさせるため、再現度を高めつつ、5年前のスープよりも個性的な味わい。

別添の小袋が個性を加速

さらに豚脂と黒マー油(焦がしニンニク油)をブレンドした、別添の「特製香味油」を加えると、焦がしニンニク特有の芳ばしくてホロ苦いアクセントが加わるだけでなく、豚脂の風味が粉末スープでは打ち出せないコクを表現。そのため別添のオイルは明確な存在感を放っているのですが、土台のクリーミーな豚骨感を殺すほどの主張ではなく、見事に共存していました。

具材

麺の量と値段を思えば上出来

5.0

具材は汎用の四角いチャーシューチップに、きくらげ、もやし、青ネギという、すべて新開発の資材ではないのですが、実際の「とんこつ こく味」にトッピングされている具材もチャーシュー、きくらげ、もやし、青ネギの4種類が基本なので、あながち的外れな構成ではありません。

情緒はないけど量でカバー

メインのチャーシューチップは、口の中に入れた瞬間とろけていく「龍の家」自慢のチャーシューとは比べ物にならない品質ではあるものの、何気に量は多く、もやしはシャキシャキ、キクラゲはコリコリで、結果的な印象は悪くなかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

油揚げ麺の芳ばしい風味や粉末とんこつスープなど、カップラーメンならではのインスタント感が常に並行するのですが、それをネガティブに思わせないフレームワークが今回の勝因。2015年4月発売の有名店シリーズと同じように優等生でありながら、以前の商品よりも「龍の家」監修ならではの個性が伝わってくる仕上がりで、たしかなブラッシュアップを感じました。

イオングループでしか買えない数量商品ですが、コンビニのミニストップ(税込232円)で購入しても損な商品ではないですし、取り扱っているミニストップも多いと思うので、気になっている方は早めに最寄りの販売店をチェックしてみてください(author・taka :a)

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