おいしい? まずい? どん兵衛のPRO(プロ)と “普通のどん兵衛” を比較してみた結果‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年9月4日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」の実食・比較レビューです。

おいしさ、そのまま “たんぱく質15g、糖質30%オフ、食物繊維2/3日分” を実現!? プロどん兵衛と通常品を比較してみた結果——。

おいしい? まずい‥‥? 実際に食べ比べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、即席カップめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいて圧倒的な占有率を誇るブランドで、現在は同カテゴリーにおける売上No.1の絶対王者。手軽なカップめんタイプを中心に、チルド(冷蔵)や冷凍食品、お椀で食べるシリーズなど、さまざまな形態で顧客のニーズに応えています。

PROシリーズ最新作は「どん兵衛プロ」

今回の新商品「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」は、健康意識が高いユーザーを中心に支持されている「PRO」シリーズ初の和風フレーバーで、いつもの味わいと食べ応えはそのままに “たんぱく質を15g配合し、糖質30%オフ” を実現。さらにPRO専用の「低糖質三層フライ製法」で “2/3日分の食物繊維を配合” するなど、これまで以上に選べる楽しさがアップしました。

あらためまして「PRO」シリーズとは、2021年4月5日に “国内初のたんぱく質強化カップ麺” として登場した「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」及び「同 シーフードヌードル」に端を発するシリーズで、プロテイン(protein、たんぱく質)を表す「プロ」と上位モデルに冠される「Pro」が名前の由来。

新たな価値観を提唱するや否や、わずか半年で年間販売目標数量を達成し、2022年3月21に第3のPRO「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 チリトマトヌードル」を市場に投下。続けて “高たんぱく&低糖質” の「カレー」が出るのかと思いきや、2023年3月20日に「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」及び「同 カレー」を発売し、さらなる価値の付与に成功しました。

日清のどん兵衛CM『どん兵衛プロ出た 篇』

そんなPROシリーズの最新作にして初となる和風フレーバーが「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」で、これまでのPRO発売時と同様に「はじめまして松尾です」さんのアニメーションと「眉村ちあき」さんの歌声による神コラボを踏襲しつつ、商品の魅力を “どん兵衛の世界観でムズキュン” に表現した新CM『どん兵衛プロ出た 篇』を全国で放送するなど、滑り出しはバッチリ。

ベースになっている「日清のどん兵衛 きつねうどん」(通常品)は、販売エリアを北海道・東日本・西日本の3地域に分類し、それぞれの嗜好に合わせて味を変えているのですが、PROの「きつねうどん」は東日本向けと西日本向けの2パターンを展開(富山県、石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県以西は西日本向けを、その他は東日本向けを販売)。

私は兵庫県在住なので、どちらの「きつねうどん」も西日本向けの味に調整されているのですが、ちょうど境目の地域に住んでいる方は両方手に入るかも? その場合、開封口のNISSINロゴ左、あるいは容器側面のブランドロゴ左上に「E」と表示されていたら東日本向け(East)、同じ箇所に「W」と表示されていたら西日本向け(West)を意味するため、それを目印にしてください。

ここらへんに印刷されてる

話を「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」に戻しまして‥‥パッケージでも訴求されているように “たんぱく質15g、糖質30%オフ、食物繊維2/3日分” の付加価値は嬉しい項目になりますが、問題は味。オリジナルの「きつねうどん」と比較しても遜色ない仕上がりなのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

通常品の別添

北海道限定で販売されている「北のどん兵衛」だけは既存のパターンから外れるのですが、東日本向けと西日本向けの「きつねうどん」には「彩り七味付き粉末スープ」を別添しており、先入れ「粉末スープ」と後入れ「彩り七味」の間にミシン目を施しているのがポイント。このセパレート方式は、初めて「彩り七味」が導入された “2014年(平成26年)8月25日のリニューアル” から続いています。

しれっと「完全メシ」をアピールしているPRO

片や「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」に別添されている小袋は、先入れの「たんぱく質入り粉末スープ」と後入れ「彩り七味」の計2パックで、最初から分離している状態。通常品に別添されている「彩り七味」は、それぞれ配合を “唐辛子の辛味” を効かせた「東日本向け」と “和山椒の風味” を効かせた「西日本向け」に分けているため、PROでも然りでしょうか。

ちなみに「日清のどん兵衛PRO」のメーカー希望小売価格は259円(税別)に設定されているため、機能性を強化した分、通常品(236円+税)よりも高めの値段。実売価格は販売店によって異なりますが、コンビニでの税込価格(2023年9月現在)を例に挙げると、通常品=254.88円、PRO=279.72円なので、1食あたり25円もの価格差が生じています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん[西]
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:88g(めん66g)
商品コード:4902105281796(JAN)
発売日:2023年09月04日(月)
実食日:2023年09月09日(土)
発売地域:西日本
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:259円(税別)
購入価格:279円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(たんぱく質入り粉末スープ・彩り七味)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、サイリウム種皮、デキストリン、大豆食物繊維、卵粉)、スープ(コラーゲンペプチド、食塩、糖類、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、こんぶ粉末、こんぶ調味料)、かやく(味付油揚げ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、ソルビトール、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、乳化剤、カロチノイド色素、ビタミンB2、チャ抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)

実食開始

栄養成分表示[1食(95g)あたり]カロリー 413kcal(めん・かやく 382kcal / スープ 31kcal)、たんぱく質 9.1g、脂質 17.1g、炭水化物 55.7g、食塩相当量 5.2g(めん・かやく 1.6g / スープ 3.6g)、ビタミンB1 0.19mg、ビタミンB2 0.18mg、カルシウム 214mg[製造所:+S 関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)]
日清のどん兵衛 きつねうどん(W)

さて、まずは「通常品」の調理直後。先に東日本向け・西日本向けの「彩り七味」における違いについて触れましたが、味の決め手となる「粉末スープ」の配合はもちろん、実は “お揚げの味付け” も東西の嗜好にあわせて変更しています。何が違うのかについては後述するとして‥‥

栄養成分表示[1食(88g)あたり]カロリー 375kcal(めん・かやく 314kcal / スープ 61kcal)、たんぱく質 16.4g、脂質 18.0g、炭水化物 44.6g(糖質 29.2g / 食物繊維 15.4g)、食塩相当量 5.2g(めん・かやく 2.2g / スープ 3.0g)、ビタミンB1 0.21mg、ビタミンB2 0.25mg、カルシウム 230mg[製造所:+F 静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)]
日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん(W)

次に、機能性を高めた「PRO」の調理直後。お揚げのサイズは「通常品」と大きく変わりませんが、手元にある商品は両方とも西日本向け(W)に調整されているのに、お揚げの色は明らかに濃いめの仕上がりで、別添の「彩り七味」も比較的に量が多く、通常品には入っている “かまぼこは入っていない” というのも大きな変更点。

商品名にも冠しているように、今回のコンセプトには “低糖質” も含まれるため、糖質制限中には絶対に避けたい(でん粉や砂糖が遠慮なく入っている)練り物をイメージ的に省いたのか、それともコストを浮かせるための施策なのかは定かでないけれど、個体差によるエラーではありません。さらに、うどんの表面にも変化が生じているため、引き続き通常品との違いに注目しながらレビューします。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん(W)」の感想に基づきます。

めん

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)
日清のどん兵衛 きつねうどん(W)

ばっちりトレードオフが生じてます

3.0

以前に「『日清のどん兵衛 きつねうどん」2019年ひっそりとリニューアル‥‥」という記事でも触れているのですが、2019年(平成31年)3月上旬「日清のどん兵衛」における油揚げ麺が密かに世代交代しており、うどんには「糖類」と「昆布エキス」を、そばには「糖類」と「かつおぶし粉末」を追加することで、つゆとの一体感が従来よりも高まりました。

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、サイリウム種皮、デキストリン、大豆食物繊維、卵粉)
日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん(W)

対して「日清のどん兵衛PRO」に搭載されている “低糖質三層フライ製法” の油揚げ麺は、糖質オフの大敵となる「糖類」を省き、糖質的には微々たるものでしょうけど「昆布エキス」も使用しておらず、オリジナルには含まれない「サイリウム種皮」(プランタゴ・オバタ=オオバコのハスク)や「卵粉」を練り込むなど、しっかり配合を変えているのですが、体感的にはポジティブではありません。

表面は通常品よりもキメが荒く、なめらかさは格段に衰え、それだけなら未だしも明らかに “もっちり感が弱くなっている” というのが物足りないポイント。食べ始めこそ適度な弾力が楽しめたので、違和感も控えめだったんですけど、早々に頼りない食感に変わるため「10分どん兵衛」なんぞ以ての外。ちょっと厳しめに評価していますが、普段のクオリティが高いだけに、及第点が妥当だと判断しました。

つゆ

原材料名:スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉(かつお、さば、いわし)、七味唐辛子、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)
日清のどん兵衛 きつねうどん(W)

通常品より好きかもw

5.0

西日本向けの粉末スープは、東日本向けよりも丸大豆醤油の主張や糖類の甘さが控えめで、比較的に昆布の旨みが目立つ味わい。一見すると東日本向けよりも薄めの色合いですが、食塩相当量の数値は西日本向けのほうが高く、さっぱりとした印象を受ける淡麗系の味わい。

原材料名:スープ(コラーゲンペプチド、食塩、糖類、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、こんぶ粉末、こんぶ調味料)
日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん(W)

それは「日清のどん兵衛PRO(W)」にも受け継がれているのですが、コンセプトに糖類オフが含まれているのに、通常品よりも甘さが強めのテイスト。その甘さについては、通常品には使っていない人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)による影響が強いため、納得できなくもないんですけど、しつこく舌に纏わり付いてくるような効かせ方ではありません。

もともと私は甘いつゆが好きなので、そのバイアスが生じていることは認めますけど、ぶっちゃけ通常品より好きかもしれないw さらに「彩り七味」の量が通常品よりも多く、体感的に “配合が東日本向け” だったので、すこし強めの甘さもネガティブではありませんでした。ちなみに粉末の色は通常品よりも薄く、量は多めだったので、色については扨措き溶け残りに注意してください。

かやく

原材料名:かやく(味付油揚げ、かまぼこ)
日清のどん兵衛 きつねうどん(W)

通常品より好きk(ry

5.0

お揚げのサイズは東西共通で、どちらも調理前の状態で約15gになるように設計されています。しかし、東日本向けでは砂糖と醤油を強めに効かせているため、こっくりとした甘辛い味わいが魅力。片や西日本向けでは粉末スープの出汁(だし)を尊重するために、やや味付けを控えています。

原材料名:かやく(味付油揚げ)
日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん(W)

片や「PRO」もサイズは共通で、ふっくらジューシーな食感にも大きな差は生じていませんが、西日本向け(W)の商品なのに、お揚げの味付けは東日本向けに近く、通常品よりも圧倒的に濃いめの味わい。日清食品のニュースリリースには “味付けを工夫することで、糖質をオフしました。” と記載されていますけど、むしろ糖質オンしてない? などと疑ってしまうくらい、甘濃いテイストです。

もともと私は甘い油揚げが好きなので、そのバイアスが生じていることは(以下略)。スープの味が通常品よりも甘いと前述しましたが、お揚げの味付けも少なからず‥‥いや、けっこうな勢いで影響していたのかもしれません。

総評

4.0

油揚げ麺の仕様が頼りなかったので、メーカー希望小売価格の差を加味すると、総評は及第点に★ひとつプラスが妥当だと判断した次第。そもそも糖質のカット率は30%なので、他の食事メニューで糖質に配慮し、たんぱく質と食物繊維を意識的に摂取した後、ふつうの「どん兵衛」を食べるのがベストかもしれません。しかし、粉末スープ・かやくについては驚くほどネガティブではありませんでした。

はたして次は順当に「日清のどん兵衛 天ぷらそば」を、あるいは「日清焼そばU.F.O.」を “高たんぱく&低糖質” のコンセプトでPRO入りさせるのか、それとも「日清のどん兵衛 きつねうどん ソルトオフ」を “塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD” に転生させるのか、いずれにせよ続編は出ると思うので、今後の発展にも注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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