マルちゃん【ニンニク効いてます】でかまる二郎インスパイア第2弾「スタミナにんにくまぜそば」を食べてみた結果——

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年2月1日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん でかまる スタミナにんにくまぜそば」の実食レビューです。

うまい大盛「でかまる」の “二郎インスパイア系” 第2弾はニンニク推しの湯切りタイプ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる スタミナにんにくまぜそば

でかまるとは、東洋水産(マルちゃん)を代表する大盛りカップ麺のブランドで、1989年(平成元年)7月に初代でかまる「もやし味噌ラーメン」と「コーン塩バター味ラーメン」を市場に投下。

1988年(昭和63年)7月25日に発売された業界初の大盛りカップ麺「スーパーカップ1.5倍」(エースコック)に対抗すべく、味とボリュームを兼ね備えた “うまい大盛” をコンセプトに、具材の食べ応えにも力を入れることで差別化に成功しました。

スーパーカップに対抗して生まれた「でかまる」

2021年2月現在は「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」のみ通年商品としていますが、秋・冬になると「コーン塩バター味ラーメン」をコーン増量版「めちゃ盛り!コーン塩バター味」や皮付きポテト入り「じゃがバター風味」「ガーリック系じゃがバター味」などにアレンジしてラインナップを強化。さらに数量・期間限定商品として、変わり種のフレーバーを定期的に展開しています。

今回の新商品「マルちゃん でかまる スタミナにんにくまぜそば」は、にんにくの風味をガッツリと効かせたスタミナ系の数量・期間限定フレーバーで、東洋水産が紹介している商品概要は以下の通り。

食べごたえのある太い麺に、がっつりとにんにくを利かせた醤油味のスープがよく合います。今回の商品にぴったりな食欲をそそる食べ方の一つとして、ご自身で温泉卵をトッピングすることで、よりおいしく食べていただくというアレンジをパッケージで提案いたします。

「でかまる スタミナにんにくまぜそば」新発売のお知らせ

タイトルこそ「スタミナにんにくまぜそば」としていますが、にんにくを効かせたスタミナ系の大盛りサイズ、なおかつ「ラーメン二郎」の看板を彷彿とさせるパッケージのカラーリング(黄×黒×赤)から察するに、これも近年のトレンドになっているラーメン業界のドル箱 “二郎インスパイア系” を意識しているのは間違いありません。

写真は「ラーメンビリー 東仙台本店」の特盛り全マシ

二郎インスパイア系とは、東京都港区三田に本店を置くラーメン業界の重鎮「ラーメン二郎」に強く影響を受けた(インスパイアされた)ラーメンを提供している専門店、及び同ジャンルの総称で、ラーメン二郎と直接的な関係がある店を「二郎系」と呼び、それとは関係のない店を「インスパイア系」と呼び分けるのが通説。

二郎系の店では本家「ラーメン二郎」の流れを汲む硬派なラーメンを提供しているのに対し、インスパイア系の店では汁なし(まぜそば)や冷やし中華など、独自の進化を遂げたオリジナルメニューを展開している店が多く、それが邪道とされる一方で、コアなファンを獲得している人気の秘訣。その二郎系・インスパイア系と呼ばれるジャンルは、ある種の社会現象を巻き起こし、即席カップめん業界にも強い影響を与えています。

たとえば前回のページでレビューした日清食品のカップ麺「カップヌードル ガツン!とスタミナ醤油 ビッグ」も例に漏れず、それと同じ日に発売された今回の「でかまる スタミナにんにくまぜそば」もインスパイア系を意識した商品で、後者については2020年6月8日発売の「でかまる がっつり豚骨醤油」に続く第2弾。

温泉卵ちょい足しアレンジ提唱

先ほど引用した東洋水産の商品概要にも “食欲をそそる食べ方の一つとして、ご自身で温泉卵をトッピングすることで、よりおいしく食べていただくというアレンジをパッケージで提案いたします” と書いてあったように、温泉卵を入れてもっとおいしく!!(麺に卵が絡んでやみつき注意!!)ということで、そちらのアレンジも温泉卵なしの状態でレビューしてから試してみます。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」に、先入れの「かやく」で合計3袋。前回の「がっつり豚骨醤油」にはレトルト調理品のバリシャキもやしを別添していたのに対し、今回の「スタミナにんにくまぜそば」には乾燥かやくしか入っていないため、そこがすこし寂しいところ。

精製ラードの香りが食欲をそそる実食前

麺は熱湯5分の油揚げ麺で、やや黒ずんだ見た目から、おそらく「珍々亭 油そば」などの商品に使われている角刃の太麺と同じタイプ。お湯を入れる前から精製ラードの香りが強く漂ってくるので、それが苦手な方にとっては関門になりますが、この芳ばしい香りこそ醍醐味といっても過言ではありません。

ちなみに同社の「ごつ盛り」と混同されることも多い「でかまる」ですが、ごつ盛りは安売り用(オープン価格)の廉価版。でかまるにはメーカー希望小売価格が設定されているため、そもそもの土俵が違います。今回のメーカー希望小売価格は税別220円なので、2021年2月現在の大盛りカップ麺における標準的な値段。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる スタミナにんにくまぜそば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:M1=関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:161g(めん130g)
商品コード:4901990367998(JAN)
発売日:2021年02月01日(月)
実食日:2021年02月03日(水)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:ローカルスーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(植物油、しょうゆ、ポークエキス、デキストリン、香味油脂、香辛料(ガーリックパウダー、こしょう)、粉末野菜、砂糖、ねぎ、発酵調味料)、かやく(味付挽肉、にら)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、pH調整剤、増粘多糖類、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくの内容は味付挽肉とニラ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は味付豚肉とニラで構成されているのですが、二郎インスパイア系を象徴するアイテムといっても過言ではない “もやし” は入っていません。とはいえメーカーが二郎インスパイアを公言しているわけではないですし、今回もっとも注目すべきポイントはニンニクによる攻撃性の高さ。

二郎っぽさは控えめだけど香りは良い

調理直後のファーストインプレッションは、もうちょいニンニクの香りが強くても‥‥だったので、もっと振り切ってほしかった思いもありますが、けっこうガーリックパウダーの主張は強く、それと同等の主張をかましてきた黒胡椒の存在感は想像以上。

なお筆者は北近畿のローカルスーパーで購入しましたが、コンビニで購入した場合の税込価格は232円(2021年2月現在)で、コンビニ大手4社の中ではセブンイレブンでの取り扱いが意欲的でした。それでは、引き続きニンニクの効かせ方や温泉卵との相性に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(161g)あたり
カロリー:710kcal
たん白質:14.0g
脂  質:31.7g
炭水化物:92.1g
食塩相当量:4.7g
ビタミンB1:0.52mg
ビタミンB2:0.52mg
カルシウム:290mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

食べ応えバッチリ

5.0

原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白」は、東洋水産のカップ油そば・まぜそば系で定番の構成で、最初はモチモチとした粘りの強い弾力が楽しめるのですが、やや加水率は低く、後半の “ごわごわ・わしわし” とした食感がトレンドの二郎インスパイア系を彷彿とさせるポイント。

ちょっと冷めたくらいが雰囲気あるかも

形状は角刃で切り出された縮れの強い太麺で、啜り上げたときの踊るような口当たりも面白く、常に精製ラードの芳ばしさを感じる仕様。そのため同社の「マルちゃん正麺(せいめん)」とは真逆を進むような、インスタント感の強い麺となっているのですが、精製ラードの風味と後述する添付調味料の相性は抜群。

そのため精製ラードの風味が苦手な方にはオススメできない麺ではあるものの、これについては東洋水産のカップ焼きそばに使われている油揚げ麺をはじめ、カップラーメンの「QTTA(クッタ)」にも共通するポイント。お店で食べる生麺では味わえない、ジャンクな魅力の持ち主です。

スープ

にんにくと黒胡椒と “あれ” がポイント

4.0

油そば系統の商品ほどではないけれど、液体スープはアブラの量が多く、しかしながら植物油や香味油脂を主体としているため、豚脂メインの液体スープほど重たくありません。また濃口醤油の風味が強めに主張してくるのですが、生おろしニンニクのキレは目立っておらず、全体の食塩相当量も4.7gと大盛りサイズの汁なしカップ麺にしては控えめな値。

粉末スープはネギ入り

添付調味料の小袋は、液体スープを馴染ませてから粉末スープを入れるのが正しい順番で、その粉末スープがインパクト抜群。前述のガーリックパウダーをはじめ、存在感の強いブラックペッパーの清涼感もさることながら、それと同じくらい効果的だった “わざとらしい砂糖の甘み” も注目すべきポイント。

その人工的な甘さによって、全体の方向性は激しくジャンクに傾きますが、それによって中毒性の高さもブースト。生おろしニンニクのキレが楽しめないのは残念だった反面、甘さの効かせ方には悪意を感じました(※褒めてます)

具材

東洋水産の味付挽肉は間違いない

4.0

具材にインスパイア系の要素はないのですが、けっこう味付挽肉の量が多く、スタミナ感を演出する上で欠かせないニラも風味の強い軸の部分が入っていて好印象。さらにガーリック系の素材が使われていると嬉しかったところではあるものの、ジャンクな味付けの添付調味料とジャンクな風味の挽肉は相性がよく、取り合わせとしては悪くありませんでした。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

後半にかけて強付きを感じる麺には二郎インスパイア系の要素が垣間見えたものの、添付調味料に豚骨感はなく、そもそもニンニク要素がガーリックパウダー主体だったので、なまじパッケージのイメージを二郎インスパイア系にするのであれば、もっと振り切ってほしかった‥‥というのが正直な感想です。しかし、甘さの効かせ方に悪意を感じた味付けは中毒性が高く、単純に “おいしい” か “まずい” かでいえば前者。

温泉卵を割ってみたの図

ちなみに東洋水産オススメの温泉卵をトッピングしてみたところ、それはそれは間違いなく美味しかったのですが、大盛りの汁なしカップ麺にしては塩気が常識的(食塩相当量:4.7g)だったので、かなりマイルドな味に仕上がります。特に白身を中心に絡めた部分はニンニクの攻撃性が鳴りを潜めてしまうため、ちょい足しアレンジする場合、生卵の卵黄のみトッピングするのがいいかもしれません(author・taka :a)

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