「カップヌードル スパイスチキンカレー」大阪発祥! 今、話題のスパイスカレートリオ

日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年1月21日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル スパイスチキンカレー」の実食レビューです。

「クセになるあとがけ本格スパイス」が味の決め手!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

カップヌードル スパイスチキンカレー

「大阪発祥! 今、話題のスパイスカレートリオ」として、日清食品の看板ブランドより、それぞれ “スパイスカレー” をイメージした3種類の変わり種、「カップヌードル スパイスチキンカレー」「日清のどん兵衛 カツオとチキンのWだしスパイスカレーうどん」「日清焼そばU.F.O. スパイスキーマカレー焼そば」がリリースされました。

2017年にもブームを巻き起こし、2018年にも余波が続いていた「スパイスカレー」ですが、日清食品曰く “最新トレンドのスパイスカレーをどうぞ!!” とのことで、また2019年にも新たなスパイスカレーの波がきているのでしょうか。カップ麺業界に余波は及びませんでしたが、2018年のカレートレンドは「麻婆豆腐」でしたね。

と、それはさておき「大阪スパイスカレー」とは、1992年に大阪府・天満橋にあるカレー店「カシミール」で生まれたカレーのジャンルで、既存の枠組みに囚われない多種多様なスパイスの使い方が特徴とされています(ちなみに考案者とされる「カシミール」店主・後藤明人さんは元バンドマンで、「EGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)」の初期メンバー)。

2016年は「スリランカカレー」、2017年は「スパイスカレー」、2018年は「麻婆カレー」がカレー界のトレンドワードでしたが、今回のテーマは「クセになるあとがけ本格スパイス付」ということで、専門店の特徴でもある後がけスパイスがポイント。そして、毎年1月22日に制定されている「カレーの日」に合わせて開発された新商品です。

「カレーの日」とは、公益社団法人全国学校栄養士協議会の呼びかけで昭和57年(1982年)に全国の学校給食にてカレーが一斉に提供されたことにちなみ、2016年に全日本カレー工業協同組合が一般社団法人日本記念日協会に申請を行って認定されました。昭和57年に全国の学校給食で一斉にカレーって、とんでもないことですよね。

ところで日清食品のコーポレートサイト内にある「カップヌードル」のブランドページでは、今回の新商品に合わせて既存のカレー味3品「カップヌードル カレー」「カップヌードルカレー ビッグ」「カップヌードル 欧風チーズカレー」にも “NEW 1/21発売” と書かれているのですが、内容量や原材料名、カロリーなどの栄養成分表示に変更はありませんでした。

なので、おそらく既存品の「NEW」はパッケージのみ変更のリニューアル(期間限定の発売45周年記念パッケージから通常版に戻った)を意味しているものと思われます。

カップ麺を開封

まずは別添されている「スパイス(クセになるあとがけ本格スパイス)」を取り外さなければいけないのですが、「カップヌードル スパイスチキンカレー」では主に「クミン」をベースにしたスパイスの配合となっているようです。古代エジプト時代から使われていた歴史のあるスパイスで、いわゆる “カレーの香り” として代表的な香辛料ですね。

ところでカレー系のカップヌードルは外装フィルムを剥がした瞬間(フタを開ける前)からハッキリとカレーっぽい香りが強く漂ってくるのですが、今回は呆気ないほど香りの漏れはありません。おいおいスパイスカレーなのに大丈夫か? などと思いつつ開封したところ‥‥

カレーの香り、グワッと押し寄せてきます。しかし、きわめてフツーの「カップヌードル カレー」と酷似している慣れしたんだマイルドでコクのある香りなので、現段階では特にクセのある香りでもなければ特筆してスパイシーというわけでもありません。具材は白い謎肉かな? あとはダイス状のトマト、ネギというシンプルな内容です。

今回のカレートリオは3品すべて購入済みですが、なぜか同じ店舗なのにカップヌードルだけ税込151円(「どん兵衛」と「U.F.O.」は税込127円)でした。メーカー希望小売価格が同じブランドから3品同時リリースされる場合、ほとんどが同じ販売価格設定になるなので、コンビニ以外の店舗なら116円〜130円前後が相場です。

製品情報・購入価格

製品名:カップヌードル スパイスチキンカレー
製造者:日清食品
製造所:関東工場(製造所固有記号[A])
内容量:82g(めん60g)
発売日:2019年01月21日(月)
実食日:2019年01月21日(月)
JANコード:4902105246702
希望小売価格:180円(税別)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:151円(税込)
取得店舗:イオンリテール

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテ型レギュラーサイズ
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、たん白加水分解物、ポーク調味料)、スープ(豚脂、小麦粉、香辛料、糖類、トマトパウダー、カレー粉、チキン調味料、でん粉、食塩、玉ねぎ、クリーミングパウダー、乳化油脂)、かやく(味付鶏ミンチ、トマト加工品、ねぎ)、スパイス(クミン、胡椒、唐辛子、コリアンダー、パセリ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸Ca、酸味料、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、ベニコウジ色素、くん液、ビタミンB2、ウコン色素、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルギー表示】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま

実食開始

いつもは麺が見えないくらいボリューム満点な調理後の具材量も「カップヌードル」の大きな魅力になるのですが、今回そこまで多くないですね。そのかわり別添のスパイスが付属していますし、白い謎肉と思われる味付鶏肉ミンチが9個は食べ応えがありそう。とりあえずクセになるあとがけ本格スパイスを入れる前の味を確かめたかったので、まだスパイスは入れていません。

さて、しっかり混ぜたら完成です。別添のスパイスを入れる前の香りは調理前と大差なく、まだスパイスカレーらしい香りでもないのですが、とろみ成分が粉末スープに仕込まれていたので、とりあえず容器の底から念入りにかき混ぜてください。で、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、チラホラとマスタードシードが入っていました(写真中央から向かって右側にある粒)。

それでは、実際に食べてみましょう。大阪のスパイスカレーは人を選ぶくらい強烈な店もザラにあるので、あっと驚く本格的なスパイスに期待したいですね。まずはスパイス投入前のスープを確認、それから投入後の変化やスパイスの効果に注目しながら「めん」「スープ(スパイス)」「かやく」の順に解説し、最後に総合力を判定します。

1食(82g)当たり

カロリー:389kcal
たん白質:8.7g
脂  質:17.6g
炭水化物:48.9g
食塩相当量:4.7g
(めん・かやく:2.1g)
(スープ:2.6g)
ビタミンB1:0.55mg
ビタミンB2:0.24mg
カルシウム:118mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:389kcal(めん・かやく:322kcal)(スープ:67kcal)

めん

カップヌードルならではの、つるみとコシのある麺。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

ちょっと幅が広いヌードルタイプの油揚げ麺

基本的な流れとして、カレー味のカップヌードルには既存の「カップヌードル カレー」と同じ油揚げ麺が使い回されていたのですが、それとは微妙に原材料が異なるポーク調味料などが追加された油揚げ麺が採用されています。ちなみに2018年最後のカレー味カップヌードル「カップヌードル nano謎肉キーマカレー」に使われていた油揚げ麺も、今回の原材料と同じ変わり種のヌードルタイプでした。

本家と比較して、やや厚みが薄いというか、もうほんと誤差の範囲内ですけどw それから軽く縮れも施されているのですが、これについても本家より緩いかもしれません。とはいえ麺の幅は通常の「カップヌードル(レギュラー)」よりも広く、とろみのあるスープをガッチリとキャッチしてくれるので、麺とスープの一体感は申し分ないですね。

やや麺の吸水率は高めの設定になるのですが、これによってスープの濃度がアップするので(同時に麺が柔らかくなるのも早いんですけど)、そういった部分もカップヌードルシリーズの魅力だと思いますし、食べ始めは適度なコシを、柔らかくなってくる後半はスープを活かすような方向性にあるため、最初から最後までカップヌードルらしくてよかったです。

スープ・別添の本格スパイス

スパイシーなチキンカレースープ。チキンとトマトをベースに、クミン、ジンジャー、マスタードシードをきかせました。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

スパイシーだけど人は選ばないタイプ

けっこう粘度の高い(とろみの強い)スープで、カレー味の土台は本家の「カップヌードル カレー」にルーツを感じるのですが、トマトの風味でオリジナルとは顔付きが異なります。しっかりとコクがありながらも比較してシャープな面持ちで、辛さは人を選ぶことのないピリ辛レベル(もしくは、それ以下)。粘度の高さは一体感に寄与していたので、カップ麺としては好印象ですが、サラサラとしたスパイスカレーのイメージからは遠退いてしまうかも。

スパイス投入前に目立っていたのはジンジャーのキレとトマトの風味、クミンは適度に程よく、あと甘さが強めに効いていて、日清食品のカレー味が好きなら誰でも楽しめそうな味。特にスパイスカレーというほど個性的ではなく、大阪スパイスカレーの特徴として挙げられることの多い和風出汁も意識されていません。しかし、マスタードシードが面白く、プチッと弾けた瞬間いわゆる粒マスタードの香りが広がって、かなり印象的でした。それでは、別添のスパイスを入れてみましょう。

クミン、粗びきコリアンダー、粗びき黒こしょう、赤唐辛子、パセリを使用した “クセになるあとがけ本格スパイス”。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

クミンはセリ科の一年草で、若干ほろ苦さもあるのですが、特筆すべきは強い芳香。前述したようにカレーの香りといえばコレ! といっても過言ではない、ほとんどのインド料理にも使用される超メジャー級のスパイスです。さすが別添はクミンが主体ということもあって、クミンの香りがイッキに強くなりますね。また一般的なカレーに入らないパセリの香りも面白く、これも個性の表現に一役買っていました。

粗挽きコリアンダー(「クミン」と同じくセリ科に属する一年草)も入っているのですが、独特のパクチー臭は控えめなので、この程度であればパクチーが苦手な人でも気にならないと思います。葉の部分(パクチー)ではなく種子(コリアンダーシード)がメインかな? と思ったのですが、写真の手前に写っている細長いのが乾燥したコリアンダーの葉 or 茎なのかもしれません。

ただ、きわめて香りのアタックは弱いので、パクチー(香菜・シャンツァイ)が苦手でも気にならないと思います。それからスパイス投入前はピリ辛以下くらいの辛さでしたが、赤唐辛子と粗挽きのブラックペッパーによって味にメリハリが生まれ、しっかりピリ辛くらいになりました。とはいえ結果的に刺激も香りも人を選ぶほどではなく、万人が楽しめそうなテイストです。

かやく

味付鶏ミンチ、トマト、ネギ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

味付鶏ミンチは白い謎肉

おそらく味付鶏ミンチは「カップヌードル チリトマトヌードル」に入っている「白い謎肉」で、茶色い謎肉ほど存在感は強くありませんが、 スパイス感を阻害しないのはいいですね。そんなに量は多くないですし、どちらかというと蒸し鶏のほうがリアリティあってよかったんですけど、印象は悪くなかったです。

結果的にトマトはスープの一部となっていたし(もちろん効果覿面ではあったのですが)、ときどきネギもシャキッとするくらいで全体のボリュームが多いとはいえませんが、具材の量については許容範囲内でしょうか。専門店ではフレッシュなパクチーの葉や茎が最後にトッピングされることもあるので、ネギではなくパクチーだと面白かったんですけど、これについてはバッシング対象になりかねませんから、思い切れなかったのかもしれません。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

単純に味だけでいえば上出来の美味しさで、本家オリジナルのカレー味をベースにしながらもトマトの爽やかな風味で毛色は異なり、また別添のスパイスによるクミンのブースト効果と後がけならではのスパイス感、そして何よりマスタードシードが印象的ではあったものの、「大阪スパイスカレー」が題材なので、ちょっと物足りなさもありました。

「カップヌードル」という国民的ブランドの立ち位置を思うと、むしろ今回のスパイシーながらに無難で万人ウケするラインを守っていたことに価値があるのかもしれませんが、大阪のスパイスカレーは人を選ぶことでも有名なので、それを名乗るのであれば振り切ってほしかった、というのが正直な感想です。とはいえ、ぜんぜんイマイチとかではないですよ。

クセのあるスパイス感に期待すると頼りない仕上がりですが、本家カップヌードルカレーを引き継ぎながらも雰囲気は異なります。スパイスに対する期待値によって評価が大幅に変わってくると思うのですが、万人ウケする優等生なカレー味にはカップヌードルらしい親しみ易さがありました。というわけで記事公開当初は★4と評価していたのですが、★4では勿体無いと感じたので、★ひとつプラスしています。