カップヌードルの「塩分控えめPRO」に “塩” を足したら “最強のカップヌードル” になるか試してみた結果、想像以上に化けた件w

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、日清食品の塩分控えめカップ麺「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」をアレンジ(?)してみた感想です。

おいしい? まずい‥‥? 上位モデルに位置付けられている「カップヌードルPRO」初の「塩分控えめ」タイプに “失われた食塩を取り戻させたら” どうなるのか、実際に試してみた結果——。ええ、タイトルそのままの企画なんですけどw それに至った経緯について触れておきます。

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カップヌードル「塩分控えめPRO」に “塩” を足してみた

カップヌードル 塩分控えめPRO(プロ)1日分のカルシウム&ビタミンD」とは、カップヌードルの味わいと食べ応えはそのままに、時代のニーズに応えるべく、新たな価値を付与した減塩タイプの商品で、いつもの「カップヌードル」対比 “塩分30%カット” を実現。加えて1日分のカルシウム&ビタミンDとレタス2個分くらい(約6g)の食物繊維を配合した、新しい「PRO」のラインナップです。

PROシリーズ初の「カレー」も同時発売

さらに同時発売品として、いつもの「カップヌードル カレー」対比 “塩分30%カット” を実現した「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD カレー」も展開し、バリエーションの強化を図っていたのですが、問題を感じたのは「カップヌードル」サイド。減塩商品に有り勝ちな物足りなさを「カレー」は克服していたのに対し、どうにも「カップヌードル」は薄味で‥‥。

そもそも「カップヌードルPRO」とは、2021年4月5日に “国内初のたんぱく質強化カップ麺” としてデビューを飾った「高たんぱく&低糖質」及び「高たんぱく&低糖質 シーフードヌードル」に端を発するシリーズで、その約1年後となる2022年3月21日に第3のPRO「高たんぱく&低糖質 チリトマトヌードル」がラインナップに加わり、いずれも絶賛販売中(2023年3月26日時点)。

シリーズ名にもなっている「PRO」は、もともと “プロテインを表す「プロ」と上位モデルに冠される「Pro」という2つの意味を持たせ” というコンセプトが由来となっており、PROチリトマトの発売から1年後、2023年3月には第4のPRO「高たんぱく&低糖質 カレー」が来るだろうと密かに予想していたのですが、まさかの減塩タイプを追加してきた日清食品。

「高たんぱく&低糖質」と「塩分控えめPRO」は別物

2019年9月23日に塩分30%オフを実現していた「ソルトオフ(salt off)」の後釜に座らせるつもりなのか、それについては現時点で定かでないけれど、PROシリーズとしては初となる減塩タイプの「塩分控えめPRO」は2品とも “たんぱく質は強化していません” とのことで、残念ながら減塩と引き換えに高たんぱく(プロテイン)の付加価値は消えてしまいました。

その代わりに1日分のカルシウムと1日分のビタミンDを配合して、なおかつパッケージでは “たっぷりの食物繊維” についてもアピールされているのですが、既存の「高たんぱく&低糖質」における食物繊維は平均してレタス6個分(約20g)なのに対し「塩分控えめPRO」は6.5g(「塩分控えめPRO カレー」は7.8g)ということで「高たんぱく&低糖質」の半分以下しか摂取できません。

しかしながら「塩分控えめPRO カレー」の味わいは、まさに「カップヌードル カレー」と比較しても遜色ない仕上がりで、このブログでは高評価を記録。片やオリジナルの「カップヌードル」をモデルにした「塩分控えめPRO」は、どうにも薄味といわざるを得ない結果に終わり、このブログでの評価は伸び悩みました。

だったら塩を足せばいいんじゃね?

ちなみにレギュラーサイズの「カップヌードル」における食塩相当量は4.9gなのに対し、物足りないと感じた「塩分控えめPRO」の食塩相当量は2.9gとなっているため、塩分30%カットで失った分の食塩を与えたら、真の “おいしさ そのまま” で1日分のカルシウムとビタミンDが摂取できる、体に嬉しい「最強のカップヌードル」になるのではないかと思い立った次第。←

ただし食塩の追加量に注意

はたして何gの塩を追加するべきか

無論ですが、このアレンジは「塩分控えめ」のコンセプトをガン無視しているため、名付けるなら「カップヌードルPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」‥‥ですかね?(安直)。ひとまず「塩分控えめPRO」の食塩相当量は「カップヌードル」よりも2g少ないと前述しましたが、もうひとつ注目しておきたいのが栄養成分表示内にある食塩相当量の「めん・かやく」と「スープ」に分けられた部分。

ここに注目

「塩分控えめPRO」の食塩相当量は全体で2.9gとなっているのですが、主に味気ないと感じた原因はスープにあり、それ単体の食塩相当量は1.6gとのこと。めん・かやくに個人で塩を練り込むのは難しいため、単純にオリジナルとの差分(2g)を補ってしまった場合、スープの味が濃くなりすぎてしまう危険性があります。

いつもの「カップヌードル」における食塩相当量は4.9g(めん・かやく:2.4g / スープ:2.5g)となっているため、スープだけで比較した場合の差分は約1g程度。私はマシーンでも職人でもないので、0.01g単位で計測可能なデジタルスケールを使いますが、あとで感覚的な目安についても触れますね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD
製造者:日清食品株式会社
製造所:下関工場(山口県下関市小月小島1-1-12)
内容量:73g(めん60g)
商品コード:4902105278819(JAN)
発売日:2023年03月20日(月)
実食日:2023年03月26日(日)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:230円(税別)
購入価格:192円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、デキストリン、サイリウム種皮粉末、ポーク調味料、香味調味料、香辛料、チキン調味料)、スープ(デキストリン、糖類、豚脂、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、香辛料、香味調味料、食塩、ポーク調味料、メンマパウダー)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、ねぎ、味付豚肉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、かんすい、pH調整剤、カラメル色素、環状オリゴ糖、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンD、乳化剤、香辛料抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

はたして何gの塩を追加するべきか

塩は大きく「岩塩」「天日塩」「煎熬塩(せんごう塩)」に分けられ、ナトリウムは塩味(えんみ)を、カルシウムは甘味を、マグネシウムは苦味を、カリウムは酸味を司り、それらの微妙なバランスで塩の味が構成されています。でもって1.00gぴったりの塩を量ってみたところ「え、大丈夫‥‥?」くらい多かったのでw とりあえず0.5gから試してみることに。

当たり前ですけど見た目は変わらんですね

そして、塩を入れるタイミングは “お湯を注ぐ前と後” どっちが適切か。先入れだと麺にも味が付き、後入れよりもスープがマイルドになるイメージで、後入れだと塩分が麺に吸収されない分、よりスープがシャープになるイメージでしょうか。あくまでも素人判断のイメージですけどw ひとまず食べる直前に加え、しっかり溶かしました。

ちなみに食塩相当量とは、食品に含まれるナトリウムの量を食塩に換算した値で、食塩相当量(g)を割り出す計算式はナトリウムの量(mg)×2.54÷1000となっているのですが、あくまでも食品に含まれる “食塩の相当量” であり、実際に食塩が入っていなくても算出されます。現在は食品表示法の改定により、計算式の出番も少なくなりましたけどね。それでは、はたして「塩分控えめPRO」に塩を足してみた結果どうなったのか‥‥

栄養成分表示:1食(73g)あたり ※食塩プラス前
カロリー:311kcal
たん白質:10.1g
脂  質:14.2g
炭水化物:41.9g
(糖  質:35.4g)
(食物繊維:6.5g)
食塩相当量:2.9g
(めん・かやく:1.3g)
   (スープ:1.6g)
ビタミンB1:0.14mg
ビタミンB2:0.23mg
カルシウム:698mg
ビタミンD:6.9μg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:311kcal(めん・かやく:283kcal)(スープ:28kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

体感ぜんぜん違う

食感や形状についての解説は「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」のレビューと被るので、詳しくは割愛しますけど、ふつうに食べたときは “どことなく麺そのものが味気なかった” と感じたのに対し、なかなかどうして心地好い塩梅(あんばい)じゃないですか。

塩って大切だなーと、あらためて

もちろん食感が劇的に変わるわけではないため、いつもの「カップヌードル」と比較して伸びやすかったり、そもそも食べ始めのコシからして違うなど、そういったところに物足りなさを感じる部分はありますが、いつもより「カップヌードル」をライトに食べたい気分の日には程よい食感。

ちなみに塩を入れるタイミングは “お湯を注ぐ前と後” どっちが適切か‥‥と、先に私が思い描いていたイメージを書きましたが、麺そのものが持つ旨味はもちろん、スープとの一体感も飛躍的に高まったので、あまりシビアに考えなくても大丈夫です。

スープ

いやいや激変

「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」をレビューするにあたり、いつもの「カップヌードル」と食べ比べる形で評価したのですが、その差は歴然。想像していた以上に味が薄まっていたことに加え、減塩商品に有り勝ちなエグみというか、後に残る苦味が気になったんですけど、すこし塩を足した途端、本家さながらの味わいにグレードアップ。

ほんの少しだけ物足りないと思い、試しに1.0gの塩でも試してみたのですが、それだと塩っぱいレベルだったので、まずは0.5g(親指・人差し指・中指の3本で “ひとつまみ” 程度)から試してみるのがベスト。ただ、それでも結果的に「カップヌードル」対比 -1.5gの減塩に成功しているため、あらためて日清食品の新技術「ちゃんとしょっぱい! 塩分控えめPRO製法」の凄みを感じました。

かやく

素材の旨味も引き立っている

塩を足しても具材が増えるわけではないので、やはり「塩分控えめPRO」の具材は「カップヌードル」よりも少ない、という印象は変わりません(変わったら怖いw)。ただ、謎肉のジャンクさだったり、凝縮されたエビの旨味だったり、スクランブルエッグの甘さだったり、それらすべてがアレンジ前よりも鮮明に感じられたのは大きな発見。塩は料理の引き立て役といいますけど、まさにですね。

まとめ

というわけで、予定していた量から半分(0.5g)の塩を追加してみた結果、想像していた以上に激変。まさに世界初のカップ麺「カップヌードル」と遜色ない味わいに近づいたと感じたのですが、それでもオリジナルの「カップヌードル」対比 -1.5gの減塩に成功しているあたり、すいませんナメてました。

減塩タイプに塩を足すってのも本末転倒な話ですが、あらためて「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」の評価を見直すべきかもしれない、そう考えさせられる切っ掛けにもなりました。ストイックに減塩しないといけない方にはオススメできませんけど、あまりにも物足りないと感じたときは、ひとつまみの塩で世界が変わります【author・taka :a(大石敬之)】

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